月別アーカイブ: 2013年3月

ベストセレクションとランキング

英語のブログに記事を上げました。
My Cats’ Story
catfamilycol
内容は日本語記事の下の二本を合わせたような内容です。
ニャンともデュエット(5)家族の肖像/上
ニャンともデュエット(6)家族の肖像/中

最後のフレーズ ”It is cats who choose their owners, not owners who choose their cats.” は、先生にお願いして、強調する文章に3回位書き直してもらいました。最後のこの文章を読んだ時、「なるほどこうするのか!」と、感嘆のため息。「英作文、がんばるぞ」という気持ちになりました。

さて,早いものでホームページを公開して2ヶ月、ブログ記事も40を越えました。昨日はブログにカウンターをつけました。(右列一番下)

以前から、レンタルサーバー内のアクセス解析「Webalizer」というのは見ていたのですが、専門的過ぎてよく分からないのです。しかも、夜中の12時を過ぎないとその日の結果が分からず、寝不足になりがちでした。(笑)

そこで、プラグイン(機能拡張のようなもの)として以下の二つ入れてみました。
Count Per Day
Counterize II

二つ導入した理由は、微妙にカウント数が違うからです。

これらを導入してみて気に入った点が二つあります。
①記事別に閲覧数がわかる。
②オンタイムで閲覧者数が分かる。

また分かった事として、
③ランキングから来ている人が少なからずいる。
④英語の記事が想像以上に読まれている。
⑤ブログではなくホームページ本体にかなりの人が訪れている。
のです。

特に①の「記事別に閲覧数がわかる」というのは私にとってすごく魅力です。
というのも、1月の後半から記事をがんばってあげて来つつ、ブログは時間ごとに過去記事が流れていくので、最近来た人には過去記事を読んでもらえないのが残念だなあ、とかねてから思っていたからです。

で、「マダムかよこのアトリエ日記」という表題の下に、固定ページというのを作ったのですが、そこからはなかなか入ってもらえないみたいでした。

そこで普通のホームページでいえばトップページのようなものを作り,目次を入れればいいのではないかと思い、作ることにしました。

というわけでこの2ヶ月のベストセレクションを作ってみました。

それとやはりランキングクリックは効果がありますので、引き続きお願いします。m(_ _)m
「野鳥」「絵日記」「猫・多頭飼い」の3つに登録中です。

  ←クリックをお願いします。
  ←クリックをお願いします。
  ←クリックをお願いします。

過去記事ベストセレクション(あくまでも自薦というか、私が読んで頂きたい記事が中心です)

<絵の話>わかりやすい絵の話やスケッチのコツなどについての記事です。
意識と無意識、線と塊 子供の絵は芸術か? 日本の漫画のDNA、など
日本美術応援団 日本美術は難しい、現代美術は謎だ、という方へ
時々、ヨーロッパとか海の向こう(1) 旅のスケッチについて(1)
見えるものと、見えないものと 絵ってなんだろう、を考える

<自然観察やスケッチの話>自然観察はビギナーです。その新鮮な感動を伝えます。
羊歯のエバンジェリスタ
飛ぶと、……あら不思議
野草を描くと昆虫がついてくる

<本や映画の話>少し変わったニッチな本や映画のご紹介です。
これからを考えるヒント
ルーブル美術館の秘密

<ねこ好きのあなたへ>我が家の猫たちの日常をイラストと共に紹介しています。
やっぱり猫が好き

<ちょっと時事問題>その時々の時事問題を自分なりに考えた記事です。
ある福島のお母さんの話
円安でソロスさんが大儲け
分析は悲観的に、行動は楽観的に。

<月ごとの作品>このブログで紹介した素描やデッサンのサムネイル展示ページです。ホームページ本体に飛びます。
素描やデッサンのサムネイル展示

<はじめての方へ>このブログの目的、著作権について、ブログ開設動機などが書いてありますので,ご一読頂ければ幸いです。
はじめての方へ

クリックよろしくお願いします。

では。

葦刈りや巣箱掛け

ブログランキングに登録中。下のバナーをクリックお願いします。

一月から二月にかけて、葦刈りをしてヨシズを作ったり、巣箱掛けに参加していました。
このところ重い話題が続いたので、今日は自分で作ったヨシズのイラストと鳥の絵を、さくっと載せてみました。

20130313

この鳥さんたち

一番上のトビから時計回りに

ノスリ
ヒヨドリ
ツグミ
その上がハクセキレイ
葦に掴まっているオオジュリン
セグロカモメ
カワウ
白いのはダイサギのつもり(爆
その上がパンダ模様の鳥、ミコアイサ

ようやく外でデッサンしていても凍えそうにならなくなりました。

これから、シダの新芽も出てくるし、デッサンで外出する機会が増えると更新は少し頻度が減るかもしれませんが、新作デッサンをお楽しみに!!

シダは区別がつかない、という方にお薦めなのが,このハンディ図鑑。
身近に見ることが出来、しかも区別しやすいシダを「スキャン写真」という独特の方法で再現しています。

ではでは〜。

下の人気ブログランキングへをクリックして頂けると新しい方に来て頂く機会が増えます。よろしくお願いします。

ある福島のお母さんの話

ブログランキングに登録中。下のバナーをクリックお願いします。

私が原発やエネルギー問題を専門家に任せっきりではいけないと思うのは、お任せにしていると、どの情報が正しくどの情報が間違っているのかの判断すら、私たち自身が見極められなくなると思うからです。

2000年のデータですが、私たち日本人がいかにマスメディアを信用しているか分かるデータがあります。
世界各国における組織制度への信頼度

これを見ると、経済発展を遂げた先進国と呼ばれる国の中で日本が最も高く、発展途上の国々と同じ位のメディア信用度を保っていることが分かります。

はたして日本のメディアは、この信用度に答えうる仕事をしているのでしょうか。

以下のレポートはジャーナリストでブロガーである「かさこさん」の去年の福島訪問記です。
あなたの家が立ち入り禁止になる恐怖

フリーのライターの福島や原発関連の記事はネットにはたくさんあります。
JBPressウオッチング・メディア

多くのフリーライターは自分のお金でやりくりして取材を続け、発信しています。その根底に今のマスメディアへのカウンターとしての気概を感じます。

私はネットの方が信頼出来る、と言いたいわけではなく、ネットもマスメディアもどちらも同じように認識されるべきだと思うのです。マスメディアはネットが嘘ばかりのように喧伝しますが、しかし、基本的に伝達記事とは伝達者の意図のもとに発信されます。そのことは、以前の記事「ルーブル美術館の秘密」でも書きました。

一方、世界のマスメディアは、日本のマスメディアのようにネットを敵対視しません。
むしろ共存し、ともに発展しようとしているかに見えます。

↓この本は、そういう世界のマスメディアの動きを伝えてくれています。

それと、ネットには生のニュースソースがあるのです。例えば各省庁のデータ。これを見れることが、ネットの最大の利点かもしれません。

多くのマスメディアは、各省庁が自分達の作ったデータをピックアップして報道各社に出すものをそのまま載せているだけだから、本来のソースを確かめることの方がより正確なわけです。

そしてネット上にはそういうデータがどこにあるのか探して来ることを仕事にしていたり、上手な人がいるのです。そういう人のブログやツイッターを捕捉しておけば、情報源へ素早くたどり着けます。

例えば、私の場合、原発事故直後の水の基準の問題など、ツイッターで呟いている人がいたので厚生省の通達が出てすぐにそれを読むことができ、その後の対応が素早く出来ました。

さて、去年の一月から、私はある福島のお母さんに今二才半になるお子さんのための水を送り続けています。

私の支援するそのお母さん(仮にAさんとします)の話を少しします。

福島でも、放射線への考え方捉え方は様々なようです。
Aさんは、お子さんの食べる食料と水は外のものを利用しているそうですが、その話を近所の人にすると、驚かれるそうです。

Aさんは、事故直後、全く情報が伝わらず、避難したけど怖いので2週間避難先の家から一歩もでなかったそうです。その後もAさんは、携帯を駆使してツテを使って水などの支援を受けつつ、お子さんを被ばくから守ってきました。幸いなことににホールボディーカウンティングでの検査でお子さんは被ばくしていなかったそうです。

思いはただ一つ「子を守れるのは親だけ」という思いです。私はその言葉と思いだけで支援するに十分だと思っています。というかそれしかないと思っています。

20130312

よく聞くのが「自分だけ助かりたいのか」という言葉ですが、自分や子どもを守ることは人間として生物として当たり前のことで、自分や子どもを守れない人が他の人にやさしいとは思えません。

福島では仕事がなく、鳶職や瓦礫処理の終わった業者は除染に行かざるをえないそうです。しかし、その除染は、原発作業員と違って被ばくに関してほとんど規制がありません。又、その原発の作業員にも福島の人がたくさん行っているそうです。

原発のお金は、誘致に協力した町議などを潤し、彼らの家に行くと御殿のようだ、とはよく聞く話しです。しかし、その他の人たちはどの程度潤ったのでしょうか。電気代などが安くなるのは、まわりの町だけです。実際は風や雨に乗って遠くまで汚染は運ばれました。

東京にいると、もう多くの人は地震の事はともかく原発の問題は「収束した」と思い込もうとしている事がよく分かります。地震は避けようがありませんから、防災用品を揃えたり心構えはするものの、「しかたがない」と思うのはまさにしかたがないのです。しかし、福島の原発事故は明らかに人災です。そこで作られていた電気は、他ならぬ私たち東京に住む者のためのものでした。

つくづく、電気のためにAさんのようなお母さんを二度と生み出してはいけない、と思うのです。

ところで、先の情報源の話に戻りますが、意外なことにAさんはパソコンを持っていなくてインターネットを全く使わないのです。

Aさんの話を聞くと、情報処理能力も結局は、その人の生き方と深い関係があるのかも,と思うようになりました。
権威やマスメディアを鵜呑みにしない、自分の直感を信じる、おかしいと思ったら最大限のリスクを予想し、より安全側にシフトしておいてキチンとした情報が得られたら解除する。
そういった事が出来るのかどうか。
現状認識力なのでしょうか。

私からすれば、こちらの記事で書いた「仕方がない」という精神構造とは逆の深い思いをAさんに感じるから、そのお手伝いが出来ることは気持ちがいいのです。

さて、上のクロッキーは今はすっかりヒゲ面のおっさんになった、甥っ子の3才の時のものです。
Aさんのお子さんがAさんの愛に守られてたくましく育っていくことを祈っています。

では。

下の人気ブログランキングへをクリックして頂けると新しい方に来て頂く機会が増えます。よろしくお願いします。

鎮魂


2011年3月11日14時46分18秒

東日本大震災でなくなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

そしていまだなお続く原発事故。
風化させてはいけません。

20130311

2011年(平成23年)3月11日14時46分18秒(日本時間)、宮城県牡鹿半島の東南東沖130kmの海底を震源とする東北地方太平洋沖地震が発生した。地震の規模はモーメントマグニチュード (Mw) 9.0で、日本周辺における観測史上最大の地震である。最大震度は宮城県栗原市で観測された震度7で、震源域は岩手県沖から茨城県沖までの南北約500km、東西約200kmのおよそ10万平方キロメートルという広範囲に及んだ。また、宮城・栃木・福島・茨城の4県36市町村と仙台市内の1区で震度6強を観測した。
Wikioediaより引用

こんなに大きくなりました。

ブログランキングに登録中。下のバナーをクリックお願いします。

こんなに小さかった子猫が

kitten

こんなに大きくなりました。

20130310のコピー

悲しいのは福島の子供たちは、外に出て遊べないために体重が増えない子どもが居るという点です。

「ただちに影響はない」
この言葉は真実を伝えていません。政治的なリスク評価というのは、個人の問題として考えられるわけではない点です。被ばく影響はルシアンルーレットのようなものです。1%のがん患者が増えるといった時、社会はこれを許容する方向に向かいがちです。何故なら不幸に一人が癌で死んでも残り99人がハッピーならOK、という考え方だからです。ルシアンルーレットに当たらないためには逃げるが勝ちです。

だから本当は逃げたいけれど、いろんな事情で逃げられないお母さんを私は支援しています。お母さんは「子どもを守れるのは親だけだから」と言っています。

最初はそのお母さんを支援する意味があるのかわからなかったけれど、最近ははっきりと意味を感じています。もしその子が甲状腺や白血病を発症せず元気に大人になってくれた時、私はもう居ないかもしれないけれど、一人の子どもは救えた、言えるのですから。

日本では、年間30万匹のペットが保健所で処分されています。それも「大きくなったら可愛くない」といった理由で……。

福島の低線量地域に留められる子供たちと、保健所で処分されるペット。この国の大人の心の有り様がわかるような気がして悲しいです。

せめて我が家に来た猫や、ご縁のあった方達とは繋がっていきたいと思っています。

最後に子猫の写真集の古典的名作と言われる一冊のご紹介。
あの岩合光昭さんが前書きで「ぼくの教科書のひとつだった」と書いています。

そして愛されている猫ちゃん達の肖像の数々。
このカレンダーの写真は猫の飼い主、つまりプロでない人が撮った写真ですが、飼い主にしか撮れない写真ばかり。飼い主と猫ちゃんの名前が記され、記念碑的な写真になっています。英語ですが添付のテキストも知っていると猫ライフが楽しめる内容です。例えば、「意外な場所に飲み水を置いてあげると猫は喜ぶ」なんてことが書いてあります。

これは、世界中で900万部売れているとか。飼い主に愛される幸せな猫ちゃん達の姿は見る人を幸せにします。

さて、
明日3月11日を前に様々な所で様々な集会が開かれます。
“Every action counts.” です!
そして風化させないようにしなければなりません。

<首都圏情報>
★0310 原発ゼロ☆大行動

<全国の行動の情報>
脱原発系デモ情報一覧
ツイッターの情報

<追記>
今日、3月10日は東京大空襲の日でもあります。この日も忘れたくないですね。
私の父は、その日は都外に出かけていて、翌日戻って来たら、東京が焼け野原だったそうです。その時はっきりと日本の敗戦を確信したと言います。
実は父は関東大震災も経験しているのです。その父から聞いた話しはまたの機会に。

では。

下の人気ブログランキングをクリックして頂けると新しい方に来て頂く機会が増えます。よろしくお願いします。

クールジャパンをチェック

ブログランキングに登録中。下のバナーをクリックお願いします。

今、クールジャパン推進会議に注目しています。

クールジャパン 推進会議初会合 日本食など海外発信

 政府は4日夜、アニメ、ゲームをはじめとするコンテンツや日本食など独自文化を海外に売り込む「クールジャパン戦略」の具体策を検討する推進会議の初会合を首相官邸で開いた。

安倍晋三首相のほか、民間から作詞家の秋元康氏、デザイナーのコシノジュンコ氏らが参加。4月までに海外への発信力強化策などを取りまとめる。

首相は1月の日本経済再生本部でクールジャパンを成長戦略の一環に位置付け、官民連携や発信力の強化を関係閣僚に指示していた。これまでアニメのキャラクターが海外でヒットして市場を広げているが、首相は特に日本食を広めて日本食材の海外展開に力を入れる意向だ。

これには私のある原体験が関係しています。

2006年に夫とパリに行ったとき、ベルサイユ宮殿を訪ねました。

いや〜、驚きました。
マリーアントワネットはトイレも風呂もない宮殿で暮らしていたんだ。その後2008年に行ったウィーン郊外のハプスブルグ家のシェーンブルン宮殿には一応風呂やトイレが部屋の後ろにあったけど。

・・・それはともかく。

ベルサイユ宮殿の壁紙がルイヴィトンだったんですねー。(模様はもちろんルイヴィトンじゃないですけど)

これはゴブラン織りであることを後から知るのですが、その時に「ブランド品」って結局フランスやヨーロッパの文化の顔をした経済国家戦略なんだなあ、と思ったわけです。

で、例えば和紙などは日本より海外の方が人気があったりするわけです。
又中国の富裕層に岩手の南部鉄瓶が大人気だったり。
中国富裕層向け南部鉄瓶 奥州の鋳物組合が開発

上の記事で、安倍首相が食べ物の話をしているようですが、2007年にオーロラを見にフィンランドのロヴァニエミに行った時に一緒になったオランダ人とポーランド人のカップルは「週に一度は寿司バーに行く」と言っていました。

ま、首相は知ってか知らずか、今の日本食品は各国で輸入禁止ですけど。
(もちろん放射能の関係で)
なお、農水省の上のページはすぐリンクが切れるので、最新の情報は
東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う各国・地域の輸入規制強化への対応の「諸外国・地域の規制措置(PDF)」をご覧下さい。

それから、私の英語のホームページで最も訪問されているのが
もののけ姫のページ。

タイトルに「Forest of Princess Mononoke, Path, Sea, River」と入れた効果あり?
20130308

2010年に屋久島に行った時、ウィーンからの来た男女6人組と宿で一緒になり、なぜ屋久島に来たのか尋ねたところ、新聞でもののけ姫の記事を見たから、ということでした。

映画とかアニメとかすごい力を持っているのです。

日本文化は日本人が思っている以上に海外で注目されています。でもその背景には、深く日本文化や伝統との関わりがあるわけで、単にアニメや漫画が人気だからというわけではない気がします。

会議のメンバーの秋元康に対しては懐疑的な声もありますし、私も彼の起用は短絡的な気がします。AKB48は海外から見れば下手な素人の集まりですからね。
クールジャパン 秋元康のクールな戦術に不安

いずれにせよ、クールジャパン推進会議はチェックしていきたいです。

今日も3月11日を中心に行われる行動についてのお知らせを載せておきます。
“Every action counts.” です!

<首都圏情報>
★0310 原発ゼロ☆大行動

<全国の行動の情報>
脱原発系デモ情報一覧
ツイッターの情報

では。

下の人気ブログランキングへをクリックして頂けると新しい方に来て頂く機会が増えます。よろしくお願いします。

これからを考えるヒント

ブログランキングに登録中。下のバナーをクリックお願いします。

最近読み終えたばかりの本です。

私は今年の1月に文庫版が出たのでそちらを読みました。

この本は、311以前に書かれた本ですが、311以降の日本の行く末を考えるヒントが示されています。

平川克美氏は、未来は誰にもわからないが、現状をキチンと認識することが唯一未来に繋がる事だ、と繰り返しこの本の中で述べています。

平川氏はエマニュエルトッドなどを引用して、もう経済成長戦略自体に無理があることを説いています。平川氏は以前からこの説を説いているらしく、かなり批判が寄せられるそうです。だから「わかる人にはわかるが、わからない人にはわからない」と、かなり諦め顔(って顔が見えるわけではないけど)。

また、この本では、戦後史をイデオロギーだけではなく、かなり様々な位置、例えば中小企業の経営者などの視点からまとめているところがユニークで、読むに値すると思います。これは私にとってもとてもありがたい部分でした。結局日本の戦後の繁栄というのは米ソの冷戦があったから謳歌出来たのだ、ということがよく分かります。

対して、成長戦略を掲げるアベノミクスのバックボーンになったのがこの本です。(私は読んでいないので論評出来ません)

こんな記事もネットで読めます。
浜田宏一・内閣官房参与 核心インタビュー「アベノミクスがもたらす金融政策の大転換インフレ目標と日銀法改正で日本経済を取り戻す」

震災と原発事故の対応を見ていても、いわゆる既得権益的おじさんたちが、露ほどにも平川克美氏的思考を持っていないことは明らかですが、一歩引いて考えれば、平川氏のいうことが冷静な意見のように見えてきます。

まわりを見ると中国やインドなどアジア圏が伸びているから、何となくまだ「夢よもう一度」があるように感じるのでしょうが、実は日経新聞を読むと中国も人件費が上がりだして、外資がより人件費の安い地域に移っているそうです。中国やインドより先を行く日本が、少しずつ平川氏のいう「成長無しでもほどほどにやっていける経済」にシフトしていくことは、30年後40年後への布石につながるような気がします。

さらに平川氏の説に付け加えるのならば、私自身は、もっとシンプルに考えて地球が有限である以上、人間活動が拡大路線をずっ〜とえがき続けるのは無理があると思うのですが、どうでしょうか。

さて、「忘却」は人間の優れた能力ですが、絶対に忘れてはならないことがあります。
私は時々、牛が食べ物を胃の中で反芻するように、あの日の事や原発の事故を思い出すようにしています。そうしないとどんどん記憶が風化していくからです。

そんな原発事故を経験してもほとんど変わることのなかった(ように見える)日本が、平川克美氏の説くような方向に大きく舵を切ることを、未来の選択の一つとして考えられるのか?

いずれにせよ現状認識はキッチリすべきだろうな、と思います。

なお、311について英語でも記事を上げました。
The March 11th Comes Around.

サーバーのアクセス解析を見ると、英語記事が読まれているようなので、ちょっと緊張!しますが、インターネットの醍醐味ですね〜。

平川克美氏のほかの本も紹介しておきます。

私は以前この本を読みました。この時はじめて「平川克美」という人の論考に注目したのでした。

今日も3月11日を中心に行われる行動についてのお知らせを載せておきます。
“Every action counts.” です!

<首都圏情報>
★0310 原発ゼロ☆大行動

<全国の行動の情報>
脱原発系デモ情報一覧
ツイッターの情報

ブログランキングに登録中。下のバナーをクリックお願いします。