月別アーカイブ: 2015年12月

祝8万PV達成!ありがとうございました!

この弱小ブログが来年1月25日の3周年を前に8万PVを達成しました。
ありがとうございました!

8万PVなんてアルファブロガーさんなら一週間で達成するPV。
それをチンタラ1000日かけて達成です。(笑)
その粘り感がすごいかも。

ブログのアスセス数を稼ぐ方法が書かれたブログが、ネットには溢れています。
役に立つことを書く。
なるべく毎日更新する。
といったことが基本かもしれません。

内容的には
仕事
お金
恋愛
子育て
人生指針
お笑い
ファッション
などがアクセス数を稼げるようです。

実は私のブログの場合、ほとんどどれにも当てはまらないのですが(笑)
そんなブログでもコツコツ書いていると記事数は400近くになりました。
PVが80000で、一つの記事を平均200人の方が読んでくださっていることになります。

確かにアクセス数は多くないけれど、
例えばその200人に、駅前でチラシを配ったり、
ポストにポスティングすることでリーチすることを考えれば、
私は記事を書いてあげておくだけですから、
はるかに労力が少ない。
むしろ、200人の方に読んで頂けて、ラッキーという感じです。

さらに、
①自分の記録として残る。
②外部の目を使うことで自分の背中が押せるので、成果が見える。
③毎日何かを続けるということが、想像以上にすごい効果を生む。
ということもあります。

私の場合は、①と②の意味が大きいのですが、
③の効果は、実は計り知れないのです。
千里の道も一歩から、と言いますけどその一歩って、一ミリでもいいんですよね。
一週間で7ミリ、一ヶ月で3センチ、一年で37センチ。

長さでいうと、大したことなさそうに見えます。

距離より時間の方が切迫感があるかもしれません。
1日5分。一週間で35分。
この辺りまでなら、一週間をまとめてやっても取り返しがつきそうです。
一ヶ月で150分、つまり二時間半。
二時間半をまとめてやることは無理すればできるかもしれないけど、
実は、ここで一つ問題が生じます。

一ヶ月前にやったことを正確に覚えている人ってほとんどいないと思うので
思い出すのに、30分以上かかって、実質的には二時間もできない。

「できるだけ毎日継続」の凄さというのは、実は、この
毎日前へ進める、という点が大きいのです。
たかが5分、されど5分です。
フランス語の勉強で実感しましたが、
語学の勉強などは如実に効果が出ますね。

もっとも、映画や展覧会の案内は、5分でまとめる、というわけにはいかないですけど、
来年も、マイペースでやっていきますので、
よろしければ時々覗いてください。

来年からは、展覧会や映画は少し早めに見に行って
ご案内できたら、と思っています。

では、皆様良いお年をお迎えください。

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<マダムかよこのセルフマガジンをお配りしています>
おかげさまで、色彩が美しく自然の息吹を感じるイラストに癒されると、好評です。
無料冊子「時をつむぐ、いのちを愛でる。人生はステキ」、をご希望の方は、
郵便番号、住所(マンション名など省かず)、お名前、希望部数を、
ブログの右の欄にある「ご意見、ご感想、お問い合せフォーム」からか、
madamkayoko@gmail.com までメールをお送りください。
無料でお送りします。
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この度、ウェブ制作会社のサイトで、マダムかよこをご紹介頂きました。
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上記制作会社の作製による私の絵が使われたサイトがオープンしました。
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FBで絵をみた海外の人からメッセージが届く

ネットは世界に繋がっている、
を実感する出来事です。

絵や映像、立体、音楽など言葉を介さない作品を作っている人は
積極的に英語サイトを作った方が良いと思うし、
メッセージなど貰った時にレスポンス出来るくらいの
語学力はあった方が絶対に良いと思う。

と言うのも、
今あげてある羊のバナーを見た海外の人から
フェイスブックで「いいね!」とコメントを、
そして今日は「あなたは芸術家だ」というメッセージを貰ったのです。

実は、二ヶ月ほど前に唐突にヨーロッパの国の人からお友達申請を頂きました。
Linkedinでは、詐欺みたいなメールを受け取ったことがあったし
ちょっと迷ったけれど、お友達申請をOK。
結局、同じような名前の他の日本人と間違えていたというのだけれど、
ま、それもほんとだかどうだか。

良い人がいるのも、悪い人がいるのも、幾分か増幅されるとはいえ、
現実世界と同じ。
縁は大切に、しかし去る者は追わず、警戒心はそれなりに。
そういう心構えでネットをやっていけば
世界が広がることもあるかもしれません。

その後、その方は、時々私の投稿に「いいね!」をしてくれていました。

そして今日の「あなたは芸術家だ」のメッセージ。

海外の人からメッセージを貰ったから、
だから何かが起こるわけではないけれど、
実際、インターネットは世界と繋がっているのだ、
ということは実感できます。

加えると、
ネットで繋がる場合、メールやメッセージやコメントのような
文字媒体が多いから、
別に英語が話せなくても読めて書ければ良い訳です。

警戒心は怠りなく(←ここ大事)
しかし、相手の国の言葉など使えば、
さらに世界への間口が広がるでしょう。

世界だけではありません。
セルフマガジンをお送りした方からも
過分なお言葉を頂戴しています。

私は自分の部屋にいて、動いてないのです。
昔だったら、考えられない事です。

実に良い時代だな、とおもいます。

こういうこともあるかと思って
英語のブログも始めたけれど
ほとんど放置状態。
やはり、少しずつでも前に進んで行かなくちゃですね。

バナーは晦日を迎えてちょっと進化しています。

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掃除機を買いに行って日本企業が心配になる

少し前の事なのですが、
我が家の幾つかの家電を買い替えなければならず、
電子レンジ、掃除機、洗濯機、などを新調しました。

その時、ちょっと感じた「日本企業ヤバくない?」
という消費者としての感想です。

電子レンジと洗濯機は日本のメーカーのものを買いましたが、
掃除機は、北欧のエレクトロラックスにしました。

掃除機は、コードレス、サイクロン型、もあり
かなり迷って、結局エレクトロラックスのパワフルな集塵袋のあるタイプにしました。
決め手は、そのパワフルさと集塵袋の交換だけでいい事、
そして15年耐用を謳っている事です。

ダイソンのサイクロン型も最後まで迷ったのですが、
やはり集塵袋を捨てれば良いという簡便さを選びました。

日本製は、パワーも機能も中途半端。
お店の人も勧めません。

で、コードレス型の掃除機も進化していて、
これもダイソンとエレクトロラックスに押されています。
もちろん日本製はあるけど。

ただ、コードレスは想像以上に重かったので、
キャニスター型のものにしました。

そして最後の決め手は耐用年数。
正直言って、この15年耐用を聞いたとき、
7年で買い替えを想定してる日本の家電製品は惨敗だと思いました。

電子レンジはどれもこれも機能が過剰な点にビックリでしたが
一部中国製があったものの、ほとんどが日本製なので
一番シンプルなものを買いました。

で、洗濯機。
これは家で使いだしてからイライラする事がしばしば。
一番腹が立つのが、動いている時にはストッパーがかかって、
蓋を自由に開けられない事。
これは本当に困るのは、洗濯機を手で洗えない事。
もちろん、お掃除ボタンはついているけど、
自分の目と手で確かめて掃除が出来ないのは非常に困る。
安全のためなのだろうけど、
全くユーザーフレンドリーではない、と思いました。

こういう過剰なセキュリティーは
消費者の安全を美旗に消費者を子ども扱いにし、
同時に自分たちの製造者責任を問われないための
エクスキューズ以外何ものでもない。

毎回毎回、蓋をストッパーにロックされるのは本当に不便。

こういう消費者への親切めいたお為ごかしって、
日本中に溢れていますよね。
電車の遅延のしつこいアナウンスもそうだし。

なんか心配になったのは、
日本企業の製品には、蓋ロックや
電子レンジのメニューのように微に入りさいにいるものはお得意なのに、
何となく作り手の情熱を感じない事。

ダイソンは色も形も機能もデザインも「掃除機を越える」意気込みが感じられたし
エレクトロラックスは、無骨だけど長持ち、そして強力パワーで家中きれいにしちゃうぞ
という意気込みが感じられた。

日本企業はルーチンワークを上手くこなしている感じ。
背後には「たかが掃除機」という思惑が見え隠れする。
掃除機にイノベーションなんて起こせっこないと
ハナから決めてかかっている感じ。
そんなんで、なんとか進化した掃除機を作ろうとしているメーカーに勝てるのかしら?

ガラパゴス化、って言うけど、一番のガラパゴス化はその精神ではないですか?

実は2008年に夫とイタリアに行ったとき、
既に携帯電話は日本製はほぼ使われておらず、
ほとんどがサムスンかモトローラだった。
結構私には衝撃だったので、忘れられません。

今週の週刊ダイヤモンドを見ると
車だけは日本は本当に強い。
トヨタとフォルクスワーゲンが世界のシェアの11%ずつ。
でもその車を日本人の若者は買えない状況になってきている。
自分が買えないものを人は一生懸命作るかな?
イノベーション起こそうと思うかしら?

遥か昔にSONYのウォークマンが出たとき、
あれは本当のイノベーションだった。
それまで部屋で聴くのが当たり前の音楽を持ち運べるようにしたのだから。
はたして、そんな
「もの作りニッポン」っていつまで維持出来るのでしょうか。

情熱を感じない日本の掃除機を見てすごく心配になったのです。

バナー用GIF画像を作成。GIF画像はパラパラマンガ。

クリスマスが終わり、年越し用のバナーに変えました。
始めて作ったGIF画像です。

GIF画像はパラパラマンガのようなもので、
今回は、下の三つの静止画像の組み合わせです。
間隔は二秒ごと、繰り返しループは無限に設定してあります。

sheepbanner_1

sheepbanner_2

sheepbanner_3

羊は手描きをパソコンに読み込んで作成。

ゲームの背景のようなすごいものは無理だけど、
デジタル画像も工夫次第で楽しめますね。

このバナー、大晦日までに少しずつ進化するかも、です。

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クリスマスプレゼントに、セルフマガジン2015が印刷屋さんより届きました。

クリスマスは本来はキリスト教の祝祭日のはずだけれど、
サンタクロースとともにすっかり世界的な行事になりました。

当ブログのバナーもクリスマス当日バナーに変更してあります。
(クリスマス翌日に「バナーの部屋」に移動しました。)

さて、私へのクリスマスプレゼントとして、
マダムかよこの「セルフマガジン2015」が今朝、
印刷屋さんから届きました。

20151225magajzine
とは言っても自分の支払いですから、
正確には自分から自分へのプレゼント、でしょうか。
お金は「お足」で、放っておいてもどこかに消えて行くので
セルフマガジン作りは実に有意義なお金の使い方ではないでしょうか。
サンタさんは自分だった、ということで。

二週間ほど前に、「第一回セルフマガジン大賞」
入選の五作品に選んでいただいたものを、
一部編集し直したものです。
かさこさんのご指摘を受けて、仕事に繋がるページを整理し、
文字の大きさやレイアウトを変更。
このページのために新たに幾つかオーナメント模様も創作し、
エレガントな感じが出るようにしました。

こういうフィードバックってすごく大切だと思っていまして、
いつかやろう、だといつまでたっても出来ないので、
お年賀状替わりに知人たちにも配ることにして、
突貫工事で完成させたわけです。

多少印刷の色が前回より良くないのが残念ですけど、
仕方ないですね。想定範囲内です。

セルフマガジンは、自分が311以降何をやって来たのか
目の前に見せてくれるという意味で、
棚卸しでもあるし、励まし薬でもあるようにおもいます。

このブログがなかったら、ここまで出来なかっただろうとも思いますし、
未熟でも未完成でも、人様の目にさらす事の重要性を
痛感します。

あと、友人知人に個展のお知らせを出しても
なかなか都合がつかず来られない方もいるので
近況報告を兼ねて個展とセルフマガジンとで
交互に発表していくのが理想かな、とも思い始めています。

セルフマガジンは編集に意外なほど時間がかかるので、
二年に一度くらいマガジンを作り、
3年に一回くらい個展をやる、
そんな感じで発表して行けたら良いですね。

来年も倦まずたゆまずです。

というわけで、<マダムかよこのセルフマガジン>
をご希望の方にはおわけしますので下記をお読み下さい。

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ミニ民博のようだった「中国少数民族衣装展」12月25日まで。

渋谷の文化村のお隣のビルでやっている
アツコバルー「中国少数民族衣装展」のご紹介です。

明日までですが、夜九時までやっているので、行けるかもという方のために。

展示の中心は、プリーツと刺繍、そして藍の染色で作られた
女性の衣装が中心です。
まさにミニ民族学博物館の展示のようでした。

IMG_2294

IMG_2301

↓隅々まで行き届いた細工。
IMG_2290

↓染め布をあしらった袖口。絞り染めをこういう使い方するとは、なんと素敵なアイデア。
IMG_2291

↓染めてあるかのような、刺繍。
IMG_2299

↓現代風にコラボされた展示も素敵。
IMG_2314

もっとたくさん撮影してきましたけど、
行く楽しみがなくなりますから、このくらいにしておきます。

そして、会場になっているスペースのコンセプト。
大切だと思うので、アツコバルーさんのサイトから引用します。

2011年、日本を襲った大災害の後、アートはもっと社会的な活動にならないといけない、と痛感した。作り手と受け取る側がキャッチボールをして初めて成立する。時代の風を吸い込んで生まれる様々な表現を受け入れる皿、美術館ではできないオルタナティブな空間が必要だ。グラスを片手に深夜までアートを語れるいわばアートのライブハウス。個人の世界と社会が混じるスリリングな場所を作ろうと思った。

ということで、ワンドリンク制になっていて
おしゃべりも出来ます。

↓さて、一方、かなり昔に行った国立民族学博物館の写真。
万博公園の中にあります。後ろに太陽の塔が見えます。
IMG_2356

↓今は写真が撮れる美術館も増えたけど、当時は珍しかったです。
IMG_2354

↓ピカソや岡本太郎のインスピレーションの元となった
プリミティブな造形。
IMG_2357
衣装以外の展示物の方が多いかもしれません。

一日見ていても飽きません。
国立民族学博物館のサイト

————

ギリギリになっての展覧会ご紹介が続いていて、冷や汗です。
来年は、早く展覧会や映画を見に行って、
もっとたくさんの人に知ってもらえるようにします!
(これが来年の目標か?笑)

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只今、改訂中ですが、お申し込み頂ければ、
印刷が上がって来た段階でお送りします。

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京都に巡回する春画展、エンボス加工まであってすごい

遅ればせながら、永青文庫の「春画展」を見てきました。

IMG_2273

東京展は明日12月23日で終わりますが、
その後京都に巡回します。

細見美術館
2016年2月6日(土) – 4月10日(日)

描かれた当時は、
春画をもっていると火事にならない、
戦いになった時に怪我しない、
と言った呪術的な意味合いと、
娘さんがお嫁に行く時の教育用という現実的な
意味合いとがあったようです。
キチンとした研究はまだこれからのようですが。

基本的に、展示物の主役モチーフは男女の性器です。
というと身も蓋もないのですが、
むしろそれ以外の見どころが満載。

まず、今回出展されているコレクションの保存状態がとてもいいので、
肉筆は筆使いがよく分かるし、
色がとてもきれい。
極彩色と言っても良いほどに色がふんだんに使われています。

着物の模様は、市松、格子、亀甲、菱、縞(しま)、水玉、唐草など
徹底して描かれています。
背景も、雪をかぶった松、籠に生けられた菊、
屏風の墨絵まで描き込まれていて、
現代絵師もビックリ。

版画に至ってはその超絶技法に唸らされます。
100回くらい刷った極彩版画など手間ひま掛け放題。
しかも、なんと歌川国貞の「金瓶梅」では、
薄墨のきものの裏から模様をエンボス加工してあって
思わず見入ってしまいました。

パソコンでドット線を打つように小紋柄がエンボスされていて、
どうやったのかしら、
木を丸く削って道具をこしらえて打ち込んで行ったのかしら、
などと創造しつつ見ていました。
それにしても芸が細かい。

ここまで手が込んでいると、
価格的にも安くはなかったはずで、
大店の女将さんからの注文、
というのもありえたでしょうね。

猫もよく登場していました。
猫がこたつで寝ていたら、ことが始まり追い出されて
怒っている猫、とか。

人間描写は、なぜか、口は歯や舌まで描いてあるのだけれど、
身体は着物に隠れている部分が多く、表情が引目かぎ鼻なのが、
春画に独特の風味を加えているのでしょう。

また、構図も面白い。
特に鳥居清長の極端に横長の画面にトリミングされた男女の姿。
この清長のシリーズと北斎の「海女と蛸二匹」は、
一度見たら忘れられません。

北斎は、有名な「神奈川沖浪裏」をはじめとして、
そのアイデアがすごいですね。

今回の展覧会。本家の日本で開催されるのは始めて。
大英博物館で開かれて好評だったのに、
開催する美術館が見つからずに主催者は苦労されたようです。
その経緯から、「世界が、先に驚いた」というキャッチフレーズが
生まれたのでしょう。

私が今日見て作品数の多さと春画へかける作家の情熱に驚きましたが、
なんと言っても一番驚いたのは、
その柔らかなフランスパンのバケットみたいな表現でした。
ユーモラスでもありましたね。