月別アーカイブ: 2013年4月

「タガメ女」を読んでみました


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今話題の
深尾葉子著「日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体
を読みました。

この本で著者は
「タガメ女」と「カエル男』というキーワードを使って、
今の日本の男女関係の生きにくさを読み解いて行きます。

語っているのは主に夫婦関係ですが、
しかし、最後は現在の日本そのものの「生きにくさ」の
原因について、本質的な部分を突いていきます。

では、タガメとは何ぞや?
そして「タガメ女」とは?

タガメはかってよく田んぼに棲んでいた肉食の昆虫で、
時には自分の身体より大きな動物を
骨と皮にしてしまうため
「水中のギャング」とよばれているそうです。

「タガメ女」はタガメのように男性のお金とリソースを
吸い取る女の事で、その生き血を吸われる男は「カエル男」。

本書には、
「タガメ女度チェックシート」
「カエル男度チェックシート」
があって、
自分やパートナーと比較しながら読み進めます。
・・何やら不穏かも?

例えばタガメ女の条件に
⑮ディズニーランドが大好き
というのがあります。

私は20年以上前にディズニーランドへ一度だけ行った事があります。
その時、「富士山と一緒で、話しの種に一回行くのは良いけど、
二度行くところではないなあ、」
と思い、それ以降行ったことがありませんでした。

ところがディズニーランドはリピーターがすごく多いと聞いていて、
ず〜っと不思議だったのですが、
この本を読んでその疑問が氷解しました。

著者は、現実から一瞬逃避して、幸福に浸ることができる点が、
「タガメ女」がディズニーランドが好きな理由だと書いています。

実は先日、我が夫が仕事の関係で、生まれてはじめて
ディズニーランドに行きました。
私も誘われましたが、前述の理由で断りました。
夫も全然興味がなかったようですが、
帰ってきて感想を聞くと、
「来てる人たちがとにかく皆とても幸せそうに見えた。」
と言っていたのです。

どれほどリピートしても、
ディズニーランドに行かない日の方が日常です。
現実から一瞬逃避して、幸福に浸れるからTDLに行くとすれば、
その逃避しなければならない「タガメ女」の日常とは
どんなものなのでしょうか。

著者は昼間のカフェでの「タガメ女」同士の
生々しい会話を再現する事などによって
「タガメ女」の日常や実態にせまります。

そして淡々と触れられていますが、
「タガメ女」が社会的にどういう害をなしているのか
秋葉原の無差別殺傷事件の手記などを示して行きます。
この部分はかなり私には衝撃的でした。

20130429
何やら深刻ですが、しかし、この本の全体は
あくまでも明るくユーモアな語り口で
進んで行きます。

で、いよいよ第7章にはいると、
まさに作者の言いたいまとめになり、
そして歴史も踏まえてその部分がとても重要だし、
そして著者はそこを一番に言いたいのだけれど、
その部分も、前章までと同じようにさらりと語られます。

あまりにさらりと語られてしまうために
肝心な一行を読み飛ばしそうになるくらいでした。

その一行とは……?

是非本書をお読みください。
ただ、結論めいた事は、あまり期待しない方が良いです。

その結論を求める事、
こうあらねばならないと言う思い込みや箍(たが)、
そういった事から自由になる為の第一歩の本だからです。

イラストの方は、さすがにタガメはなかったので、
カマキリとクモになりました。
そのほかの絵はこちらからご覧頂けます。


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レンゲ畑がなつかしい

今週は昔なつかしいレンゲ畑をスケッチしてきました。

ゲンゲ(紫雲英)とも言います。
漢字が示す通り、集まって咲くと紫の雲みたいです。

20130425

来月半ばには田んぼにするために、
田おこしの前に刈り取ってしまいますが、
連休中は見られると思います。

レンゲソウはマメ科の植物です。
マメ科の植物と共生する根粒菌によって
空気中の窒素を固定するので、
後で稲を植えるときに、
土の中の養分となる窒素量が増えるのです。
学校で習った「窒素、リン酸,カリ」のひとつです。

それにレンゲソウのハチミツは美味しいですよね。
身体の両脇に蜜をつけてミツバチが
飛んでいました。
おっ、仕事しているな、って、
それを横取りしちゃう人間は勝手に思ったり。

レンゲソウはキレイで美味しいわけです。(笑)

昔の人の知恵ってすごいなあ、と思います。
実はかなり古い時代に中国から持ち込まれたらしいです。

それから、アオスジアゲハもその鮮やかなブルーを
優雅に舞わせていて、
花のまさにその名の通りのレンゲ色と
キレイなコントラストを描いていました。

肥料になるし、可愛いし、
今年の秋には私の庭にも種を撒いてみよう、
と思い今から手帳に書き込んでおきました。
普通にネットで買えますね。

絵の中の黄色の花は、
ケキツネノボタン、という野草ですが、
毒があり、食べるのはもちろん、触るのも良くないそうです。
こんなに可愛いのに、残念。
田んぼのあぜ道には良く生えているので気をつけてね。

では。

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庭の次は家庭菜園?

一年で、庭が見違えるようになってきて、
すっかり気を良くしている私は、
今年は、菜園作りにも興味津々。

去年は、友人からみどり茄子の苗をもらい、
実らせ美味しく頂きました。

やるなら今年はもう少し前に進ませたい。

実は家庭菜園に関しては、以前から目論んでいて、
なるべく肥料とか使いたくないので、
料理の後に出る野菜クズと腐葉土で堆肥作りもしていたのです。

20130423

無農薬でリンゴ作りをされている木村秋則さんの本を読んで、
窒素肥料になるからと豆を植えたりもしました。

生物学の基礎も知っておきたいと思って、
「基礎から学ぶ生物学」という本もパラパラとかじったり。

知らなかったのですが、今は、入試で生物学を選ばなくても医大に行けるのですね。
この本は、そういう大学生のために書かれた本で、
人間という生き物を扱うお医者さんの卵には生物学は必須ですから、
とても詳しく図入りでしかも高度な知識まで学べる良い本です。
細胞の仕組みの精巧さや自然の力のすごさには感嘆の声しか上がりません。

そうやって少しずつ準備をしてきたところに
原発事故でした。

放射能汚染で一時、家庭菜園計画も頓挫しかけたのですが、
我が家には大人しか居ないし、
TPPが入ってくると、手と身体を動かす人間が結局一番強いだろうと考え、
今年はぼちぼち家庭菜園をやりたいと思いはじめているところです。

お米作りは里山活動でお手伝いしていて
食べ物に関しては、
少しずつ自分が関わったものを食べる機会を
増やして行きたいと思っています。

TPPと家庭菜園にどんな関係があるのか、
と思う方はこの記事を読むか、
野坂昭如氏のこちらの本をお薦めします。

上記の記事の山下惣一氏も野坂昭如氏も
全く同じ事を言っています。
「なにかあったら飢えるのは都会の人間です」と。

特に野坂昭如氏は、飢餓で妹さんをなくされているので
痛切な叫びが本に溢れています。

「なんと大袈裟な」
と思われるかもしれないけど、
TPPで安い輸入食物が大量に入って来るという事は
自国では賄わないという事ですから、
常にそういう危険性が潜在的に生まれるという事です。

輸出国が不作になれば他国には売りませんからね。

そういうわけで、実益も兼ねて今年は
野菜作り米作りをして行きたいです。
しかも楽しく。←これ重要です。

昨年、友人の哲学者である八木雄二さんが
「地球に自然を返すために」という本を出され、
その表紙と挿絵を担当しました。

今日の絵はその原画です。

八木さんは、ご専門は西洋中世哲学。
座学とフィールドワークを伴った学者で、
その長い間の里山保全活動とご自身の哲学が結びついた
「生態系存在論序説3部作」という名著を出されています。

この本はもっと多くの人に読まれて欲しい本です。

八木さんは人間は地球を豊かにする手伝いをするために生まれてきたのだ、
とご自身の里山保全活動から導き出しています。

「自然が豊か」というと
人間が全く手を付けない自然が最も豊かのようですが、
それでは里山の豊かさは説明がつきません。

実は自然は放っておくとこれ以上は変化しない、
という状態になります。
森の場合は「限界林」というそうです。
そうすると、木の下の陽が届かなくなったところでは
芽を出せない植物が出てきます。

その植物は、台風が来て頭の上の木が倒れたり、
土砂崩れが起きて、他の場所に運ばれたりする事を
待つしかなくなります。
こういう変化を「更新」というそうです。

実は里山では、人間の手がはいる事で
常に自然が「更新」され、
いっそう豊かな状態になるのです。

稲作を中心にした里山は、一方で、
多くの植物や昆虫や鳥たちが豊かな関係を保てる場所を作り出し、
人と共存しながら持続可能な状態にしているのです。
こういう生態系を維持する伝統的なシステムは
多分日本だけではないはずです。

ただ、この昔ながらのシステムが「古い」と思われて、
忘れ去られようとしていますが、
一方で、これこそが未来を作る鍵だ、と
新たに参加する人たちも増えています。
(私もその一人)

八木雄二さんの「生態系存在論序説3部作」は
そういう活動のバックボーンになりうる内容だと思います。

土と哲学を結んでいる哲学者には内山節氏もおられますが、
ご紹介はまたの機会にしたいと思います。

「水」「食」「農」「生態系」
こういったものは、あまりに普通にそこに存在するので
普段はほとんど考える事もありません。
特に日本は水も自然も豊かですから、
昔から「日本人は水と安全はただ」だと思っている、
と言われるくらいです。

しかし、TPPというのは、そういう当たり前の存在を、
自分達の都合の良いように
利用したり改変して一儲けしようとする企業が
食や医療を支配する事です。

例えば、ある一定の除草剤に耐性のある穀物を開発して
その除草剤を撒けば、草むしりの必要がないし、しかも肝心の穀物は
ダメージを受けない、という商品があります。

実はこういう操作で生まれた穀物は生態系にかなり影響を及ぼす事は
様々な実験結果からも分かっているため、
ヨーロッパでは輸入されていません。

人間が出来ることは自然を豊かにする「お手伝い」です。
「自然をコントロールする事」
ではないと思うのです。

ノーベル賞を取った山中教授のips細胞が脚光を集めています。
これほどのテクノロジーでも、細胞そのものを人間が作ることはできないのです。
科学者は将来は出来ると思って研究している人もいるでしょう。
それは止められないかもしれません。

ただ、そういう自然をコントロールする技術は
一歩間違えた時には私たちの生存そのものを脅かす技術になりうる、
という事は忘れたくないです。
原発がいい例ですね。

昨日見つけた素敵な映像。
パプアの人々が機械を一切使わずに
30メートルの高さの木の上に家を建てるものです。
この人たちを未開の人たちだ、とはとても言えないと思いました。

「手は体の外に出た脳である」と言われています。
例えば、カナダの脳外科医・神経生理学者ペンフィールド(1891~1976)
が作成した「ペンフィールドのマップ」を見ると
「手はもっとも脳を刺激する器官のひとつ」ということが、一目でわかります。

おまけに土いじりをすると、手の肌がすべすべします。

難しい事は起きて欲しくないけど、
手を使い、ボケを防ぎつつ、肌もスベスベになる。
あとは紫外線防止を忘れずに。(笑)

人任せにせずに、楽しく、同時にそれが様々なリスクの対処になっていれば、
しなやかに生きることができるでしょう。

しかも最後には「収穫」という水と太陽のからの贈り物が待ってます。
一石三鳥です。

などとつらつら考えつつ、
実際は、そんなに上手く行くかのかな、とは思うけど
やってみないと分かりません。

ではでは〜。

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一年で、庭が大変身!

昨日は、雨が上がった後に、
我が家の坪庭の草むしりをしました。

草むしりには二つのコツがあります。
①抜く草を決めて草むしりをする。(選択的除草と言う)
②抜いた草は捨てずに土の上に置いておく。

実は……、

去年の今頃の我が家の庭は、
ドクダミとヤブカラシの天国でした。

ドクダミはその葉を乾燥させると
お茶が作れるなど役立つのですが、
実は根からアレロパシーと言って
他の植物の成長を阻害する物質を出すために
放っておくと他の植物が育たず、
ドクダミだらけになってしまいます。

昨年の春、夫に手伝ってもらって、
ドクダミとヤブカラシだけを半日かけて抜きました。
ドクダミは根が四方八方に巡らされているので、
端から引っ張ると、ズルズル根がついてきます。
抜いたドクダミは捨てずにその場に置いておきます。
それから、グラウンドカバーにシロツメクサの種をまいておきました。

その後は、気がついたら抜く程度でしたが、
一年経って今年の春は、見違えるほど違う庭になりました。

まずフキノトウが芽を出し、
ヒメオドリコソウとホトケノザが顔を出し、
ヒメジオンやタンポポが色を添え、

……と次々と可愛い野草で庭が彩られて行きました。

今は、シダが薄緑の葉を広げはじめ
ボタンのピンクと白いコデマリのコントラストが緑に映えています。
カラスノエンドウやカタバミも星をばらまいたように
小さな花を咲かせています。

20130417

また去年、ご縁があって頂いたホトトギスやシラン、ノギクが、
気がつくと2倍に増えて新芽を出しています。

昨年最初にそれらの宿根草を植える時に、
自分で野菜クズからつくって寝かせておいた堆肥を
少し混ぜて数日置いた後に、鉢から植え替え、
時々米のとぎ汁をやる程度でしたが、
去年はマツバボタンとノギク以外は咲きませんでした。

しかしどうでしょう。
気がついたら、ホトトギスもしっかり庭に根付いて、
しかも数を増やして新しい葉を出してくれました。

・・・・
実は最初に述べた草むしりのコツは、
ツイッターで知己を得た専門家の方から教わったのです。
この二つを心がけるだけで、草むしりが数倍楽になります。

①は抜く草を指定する事で、
あまり植物について知らない夫にも手伝ってもらえ
作業が捗りました。

さらに、②は
先生のお言葉を借りれば、以下のような効果があります。

地面に草を置いただけで、土壌昆虫やバクテリア、
ときにはミミズまで増えます。
草の繊維質は土の通気性をよくし、根を健全にするのです。
ほんとうはススキやヨシのように腐りにくいもののほうが
効果が高いのですが、腐るまで二年かかりますからね。

本当にその通りになりました。
我が家の庭が実証例です。
今日庭を掘り返したら、いろんな虫がいました。
ミミズにはまだお目にかかっていませんが。

もともと私は、
シダが好きで庭作りを始めました。

いわゆる人気のガーデニングは一年草が多く、
怠け者の私には向いていないので、
植えているものは宿根草や多年草のものばかり。

草むしりと、花掻き、時々の選定くらいですが、
今年は本当に情緒のある良い庭になりました。

まさにナチュラルガーデンです。
今年は庭にいる時間が増えそうです。

さて、こちらの本は、雑草と言われている植物の名前と写真、
それらとの楽しいつきあい方が書いてあります。

著者はオーガニックガーデンを得意とする植木屋さんご夫妻。
カタバミやヘビイチゴのような可愛い花をつけるものから
タケニグサやセイタカアワダチソウのように大きくなるものまで
写真付きで見分け方や対処法が掲載されています。
こちらも参考になるかもしれません。

ところで今日のデッサン、
今盛りの庭のボタンが今週二度目の登場です。
デッサンとはいえ、時間掛かってますから
何度でも見て頂きたいです。(笑)

他のボタンのデッサンはこちらからご覧頂けます。

英語の記事ですが、野草のスケッチをご覧頂けます。
Wildflowers Come Out One After Another

では。

袋、大好き

 

久しぶりに猫のはなしです。

もうすでに
バリケードは突破した猫たち
朝から晩まで家中を上へ下へと走っていますが、
実は袋に入るのも大好き。

新聞紙用の袋は大きさがちょうどいいのか、
よくその中で寝ていたり、
かくれんぼしています。

子猫の最近のお気に入りは、
椅子にかけてあるトートバッグで
宙に浮く気分を味わう事でしょう。

20130421

猫の絵はこちらからもどうぞ。

では。

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週末の一枚

先週くらいからわけの分からない集中アクセスがあって困惑していましたが、どうやらそれも収まったようで、また、かさこさんからのアクセスも一段落して、平常運転に戻りました〜〜。

ぼちぼちやって行くのが私らしいです。(笑)

3月の終わりから、次から次と花が咲くし、田んぼの季節になるしで、出かける日が多く、一週間で50キロくらい歩きました。
血の巡りも良くなってきて、体調抜群に良いです。

人間は400万年、ひたすら歩いてきましたから、「歩く」という状態がデフォルトなんだと思います。日本では120年くらい前までは、みんな歩いて移動していたんですよね。

さて、今日は寒いし、明日は雨という事で、一転して静かな週末です。

今日はこの一週間に描いたスケッチの中からの一枚です。
オオジシバリ、というキク科のタンポポに似た野草です。

オオジシバリ

オオジシバリ

では、良い週末を!

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私のIT発信、独学法。取説は役に立つ。

この2、3日は、かさこさんバブルでいつもの10倍くらいの方にご訪問頂きました。
ありがとうございました〜。m(_ _)m
過去記事を読んで頂いた方も少なからずおられて、ほんとに感謝です。

外に出て様々な方と出会うと話題がつきませんね。
実は先のかさこさんオフ会で、自己紹介の後、多くの方に言われたのが
「自分でホームページを作ってすごいですね」という事。

それも、遥かに私より若い方たちに……。

「え? 私がすごいの?」
とこれは新鮮な驚きでした。

私の場合は技術というほどではなく単なる「インターネット発信技能」という程度のものかもしれない。(スキルとかスペックという言葉は嫌いなのであえて使わない)

私のやり方が「ひと様の役に立つ」かどうかは分からないけれど、私はHTMLもCSSも独習して覚えたので、そのやり方を今日は書いてみます。参考になれば嬉しいです。

やり方と言っても、私の場合いつでも、買ってきたマニュアル本を端から丁寧になぞるようにやって行くと何故か本を終わる頃には作業が出来るようになっている、という事が多いです。

私が最初にコンピュータに触ったのは今から20年くらい前、コンピューターCADのオペレーターとして仕事を始めたときです。

その頃はワードプロセッサーが全盛期で、CADを始める前まで私はワープロも触った事はなかったのですが、チャンスを頂きCADの研修を受けに行くことになりました。研修を申し込んでから実際に研修を受けるまでに3日間くらいあって、ワープロくらい知らなければマズいだろうと思い、申し込んだその足で秋葉原に行き、東芝のRUPOという機種を買って帰りました。

それから三日三晩、取説と首っ引きで取りあえずの操作を覚えてCADの講習に参加。

そういえば、私はもともとどんな機械でも、機械を買うと取説やマニュアルを見て操作を覚えていたんですね。

CADのオペレータになってからも、機種が講習会の機種と違うため、しかも上の人が自分の仕事で手一杯で、自分で取り扱いを覚えなければならず、取説で覚えました。
今思い出しまたが(笑)その時にも上の人に「あなたみたいに自分で覚える人ははじめてだ」って言われた記憶があります。

もともと、小さいときからなんでも自分でやりたがり屋の子どもではありました。人が何かをやっているのを見るより、つまらない事でも自分でやる事が好きな子どもでした。すぐ「やらせてやらせて」というあの五月蝿い子どもだったわけです。

その後、最初に自分のマックを買ったのが1997年。箱形の5700というネット接続に重点を置いた機種でした。その頃のブラウザはNetscape。今と比べると亀のように鈍い回線でしたが、英語のサイトに行ったりして感動の連続。このときの感動が後の英語の勉強のモチベーションになります。

で,最初に書いたように、私の場合ごくごく普通に最初から、マニュアルや取説に書いてある通りにパソコン上で作業をして行きます。

HTMLでは、はじめてテキストエディターに

<html>
こんにちは
</html>

と打ち込んで、ブラウザで

こんにちは

という文字を見たときは、「ああ,こうなるのか」と感動の一瞬でした。

多分、マニュアルや取説で操作方法などを覚えるときは、
最初はよく分からないけど、取りあえず書いていある通りにやる。
という段階がかなり重要かと思います。

使っている言葉もよく分からないものが多いから、調べても分からなかったら、かならずメモする。

ノートを一冊作り、調べた事、人に聞いた事などは必ずメモをして行きます。だいたい一度では覚えられないから、二度三度同じ事を調べることになるけど、メモしてあればそれを読み返すだけで良い。同じ事を3回くらいやれば何となく出来るようになります。

記憶より記録。
そして習うより慣れろ、の世界だと思うのです。

で、ある時、全体像がなんとなく見えて来る一瞬があるので、そうすればシメタものです。そうなれば、こうしたいああしたいとどんどん前に進み出します。

それから結構重要だと思うのが、ある程度慣れるまでは、一日5分でも毎日作業した方が記憶の定着や作業順序の身体の記憶が早いです。

この一日5分の威力を実感したのが、フランス語を勉強し始めたときでした。
フランス語は学生時代に名詞の男女や冠詞不定冠詞の種類の多さで、一度挫折しています。
で、2008年に勉強を始めた時、「分かっても分からなくても一日5分」を自分に義務づけました。これは、英語の著書の多い安河内哲也さんが言っていたので、実践してみたのです。

この時「一日5分」は徹底しました。気分が乗っても5分でやめる。そのかわりどんなに忙しくても、トイレの中や電車のなんとか5分見つけて勉強。

で、あら不思議、3ヶ月目くらいからだんだんフランス語頭が出来始めます。
そうすると面白くなるから、続くんですね。
結局、2009年の秋には仏検3級を取ります。

というわけで、独学の最大のポイントは、この毎日やる気概、でしょう。

ただし、絶対に出来ない日も出てくるから、完璧はめざさない。出来ない日があったら自分を責めたり落ち込んだりせず、サッサと忘れて先に進む。反省はしない。これもポイントです。
一週間に5日出来たら良しとして、先に進みましょう。

ある程度分かってくると、面白くなって、没頭している自分がそこにいます。

一週間に一度くらいだと作業はじめて最初の何分かが復習に費やされるため、実質的な独学時間が減ります。

で、人間の記憶は非常に曖昧なので、必ず自分の作業時間や独習時間を記録して行きましょう。これも大きなポイントです。そうすると、「お、一週間続いているな」とか、「2日サボっちゃったから今日はなんとか時間つくろう」とか、客観的にスケジュール管理が出来ます。

ムラサキサギゴケ

ムラサキサギゴケ

最後にまとめておきます。
①マニュアルや取説は、意味が分からなくても取りあえず書いていある通りにやる。
②分からないことは必ずメモをする。
③短時間で良いから毎日やる。
④毎日出来なくても反省しない。一週間のうち5日くらい出来たら、自分を褒めてあげよう。
⑤勉強の記録を取る。「何月何日10分」と行った風に手帳にでも記録しましょう。

……と独学について書いて来ましたが、
でもね、習いに行っちゃった方が早い事もあります。

私はデジタル一眼レフはカメラの学校に行きました。
物撮りやスタジオ撮影などを個人で経験するのは無理ですから。
カメラは本当に難しくて全然上手にならないけど、理屈が分かっているので、後は枚数だと思っています。

今日のスケッチは、ムラサキサギゴケという直径一センチくらいの花で、今、畑のあぜ道で紫色の星屑のように咲いています。

では。