カテゴリー別アーカイブ: 家族

ハグしてみない?

「Hug」(ハグ)という言葉が、英語に有ります。
最近は日本でも知られてきましたが、
親愛の情を込めてお互いの背中に手を回して抱擁し合う事です。

ここにはいわゆる性的な意味合いは含まれず
男女問わず、家族はもちろん、
友人、初めて会った人とも抱擁を交わします。

ローマ法王やプーチン大統領、
オバマ大統領など外国の要人たちが
お互いハグを交わす様子がテレビに映し出されることもあります。

男同士でキモイ、という感想もあるようですが、
「敵意を持っていない」という現れとすれば
儀式と言えども必要な行為かもしれません。

ただ、日本では、公の場で
女性同士であっても挨拶がわりにされることも
あまり見かけません。

きょうご紹介する動画は
中国の街で、目隠しをして中国人と
ハグをする日本男性の動画です。

その人は、桑原功一さん。
「私は日本人です。
日本では多くの人が
「中国人は日本人が嫌いである」
と思っています。
でも私はそう思いません。」

と、中国の街角に目隠しをして手を広げて立ちます。

そのフリーハグの様子の動画が、 You Tubeにアップされています。

またこちらは桑原さんにインタビューした
ハフィントンポストの記事。
フリーハグはヘイトデモに対抗できるか? 若い世代が挑む「人間として認め合うこと」

10年前に比べると
日本人の中国への感情が悪化しているという調査結果が有ります。
日本人の86%「中国人、好意的でない」 米調査機関

この調査によると
「18~34歳の若者層より50歳以上の高齢層が、中国人により否定的だった。」
そうで、ハフィントンポストの記事とも繋がります。
未来に希望が持てる結果ですよね。

さて、私はアメリカ人の友人がいたせいか、
若い頃から相手にその習慣が有れば、普通にハグしていました。

で、結婚した時、
「おやすみなさい」と「いってらっしゃい」のハグを
習慣づける事を夫に提案しました。

最初は「え?」と思ったらしい夫ですが
いまではごく普通に習慣になっています。

そしてこの習慣はたかが習慣されど習慣です。
「人肌」「温もり」というのは
想像以上に心に影響します。

というわけで、
中国人に否定的な50歳以上の人たちには
家庭でのハグの習慣を提案させてもらいます。

ハグしてみない?

ところで、これは昨日(1月1日午後7時過ぎ西の空)の月と金星の写真。
スマホで天体写真はさすがに無謀で、針金のような三日月が丸く撮れていますが。

そしてこちらが本日午後7時過ぎの月と金星。
昨日より少しだけ太った三日月と金星が、もう少しで「ハグ」しそうでした!

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あなたのお誕生日は、あなただけの母の日

5月の第二日曜日は母の日。
ということで母の日仕様のバナーにしました。

ウィキで調べてみたら、
母の日というのは世界中にあるけど日付はバラバラですね。

実は、母の日というと、
私がいつも思い出す話があります

昔、淀川長治さんという名物映画評論家がいて、
その方が、
「自分のお誕生日は、自分の生まれたことを祝うのではなく
自分をこの世に生んでくれたお母さんに感謝する日です。」
と言っていたのです。

5月の第二日曜日はみんなでお母さんに感謝する日。

そして、

あなたのお誕生日はあなただけの母の日。

ちょっと素敵だと思いませんか?

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空前の猫ブーム。子猫の間はわずか半年。ニャジラになるかも。そうなってもかわいい。

空前の猫ブームだそうです。

と言っても、20年以上猫を飼っている私には
ピンとこないのだけれど、
確かにネットには猫画像が溢れています。

でも、いま猫を飼おうかどうしようか考えている人は、
ブームとはいえ慎重に考えてからでないと、
後で、こんなはずじゃなかった、ということになりかねません。
猫と言えども生き物、病気もすればお金もかかるのです。

ねこは飼いやすいペットです。
お散歩は必要なし、
キレイ好きだらからトイレの躾も簡単。

ただ、あのとろけそうにカワイイ「子猫の期間」はほんの半年。
あっという間に成猫になります。
そして大きな病気をしなければ、
現在のエサで室内飼いなら15年くらいは生きるでしょう。

その間、成長過程で毛の色や目の色も変わるし、
性格も十人十色ならぬ、十猫十色。
家族の誰にでもなつくというわけでもない。

子猫の間は、振り払ってもまとわりついた猫も
大人になると、抱こうというしぐさを見せただけで
逃げたりもする。

毛玉やエサも吐きます。
ソファーやカーテンは爪研ぎにされてボロボロになることもあります。
新築の家で猫を飼って、柱を爪研ぎにされた人もいます。
雄猫はスプレイといっておしっこを引っ掛けることもあるらしい。

そして病気をすれば治療にお金がかかります。
獣医の世界も進歩していて、以前は助からなかった病気でも
治療が可能になったものもあるけど、
保険適用はありません。
下手すれば10万単位でお金が飛ぶこともある。
だから事前に動物保険に入った方が良いでしょう。

と、ここまで、ネガティブな事を書くのは
犬猫の殺処分が、以前より減ったとはいえ、
年間20万匹くらいはいるからです。

だから、もしいろいろ考えて猫を家族の一員として迎えると決めたら、
ペットショップで買うのではなく、是非、里親で探してみて下さい。
我が家は里親と捨て猫ばかりを飼ってきましたが
なんの問題もありません。

猫との暮らしは想像以上に楽しいものです。

今日は、家の猫のスケッチでGIF画像を作ってみました。
そしてネットで拾った思わず笑っちゃう画像もどうぞ。

TVcattime

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家族だからこそ「バカ」と言ってはいけない

以前から気になることがあります。
家族に平気で「バカ」と言うことです。

かなり前、近所の方に絵を教えていたことがあり、
その時、度々主婦の方から
「主人にお前はバカだから、って言われちゃうんですよ〜」
と嬉しそうに話すのを聞かされ、
いつも不思議だったのです。

友人に言わせると「アレは夫自慢の一種」という事なのですが、
自分を貶めることが夫自慢になるのか、私は不思議でした。

半年くらい前のことですが、
土曜開庁している区役所の出張所に書類を取りに行った時、
椅子に座って書類が出て来るのをまっていたら、
すぐ近くから
「お前バカだな、そんなこともわかんないの?」という声が突然聞こえ
飛び上がりそうになりました。

30代後半のご夫婦でした。
書類の説明をご主人がしているらしいのですが、
奥さんはなかなか飲み込めないようでした。
しかし、あの公共の場で「お前バカだな」と言われた奥さんは
どんな気持ちになったことでしょう。

二三日前には、父親が小学校低学年の子どもに
「バーカ」と言っているところに出くわしてしまいました。

夕方、まだ自転車にうまく乗れない子どもと一緒の父親でした。
子どもは女の子で、フラフラしながら、
お父さんの自転車に追いつこうと一生懸命です。
そこへ車が後ろからやってきました。

父親は「気をつけろ」のつもりでしょうが「バーカ」と娘さんに言いました。

案の定、こどもはパニックになって
自転車を上手く乗りこなせません。
狭い裏道でしたから、自動車がとまって待っていました。

危険であれば、「危ない」とか「左に寄って」あるいは「止まって」
と言えばいいだけで、「バーカ」は余計です。

男性の中には、多分、「「バカ」と言うのは愛情表現の一種だ」くらいに
思っている方も多いのかもしれません。

でもどうなんでしょう。
人間って、そう思ってなくても、口に出して言っていると
だんだんその気になったり、
自分で自分に思い込んだりするようになるもんではないでしょうか。

都議会で、 塩村文夏都議(35)が、
質問に立った時「お前が早く結婚すればいいじゃないか」「産めないのか」と
男性都議からヤジを飛ばされた件は、抗議の電話が千件以上いっているようです。
当然と言えば当然です。

しかし、正直言ってウンザリです。
この程度の人権意識も無い人たちに
私達の代表として税金から俸給が支払われていると思うと
ガックリです。

この塩村議員の件「セクハラだ」とも言えますが、
基本的には人権問題でしょう。
結婚や出産は個人の問題です。
だいたい「セクハラ」という言い方事体が
揶揄めいた響きを持っていて嫌いです。
「ほんとはセクハラなんて気にしたくないんだけど最近やたらそういうのうるさいから気にしてやっている」的なニュアンスです。

こんな風に
公共の場で他者の人権を尊重できない人は
家では家族とどのように接しているのでしょうか。

人間は毎日毎日の行動がふとしたことで
露になります。

私が就職したての20代初め、
営業と上司の課長2人と話していた時にプライベートな話になり
「嫁さんまた妊娠してさ、さっさとおろしてこいと言ったんですよ」
と営業の課長が言い出た時には目が飛び出ましたが、
なんだかそのころと男性の意識ってどのくらい変わったのかなあ、
と、塩村都議の件で思ったわけです。

日本の少子化は宜なるかな、です。

可能な女性は、日本から逃げればいいし、
出来ない女性は、とにかく個人的に人権意識のある男性と
繋がっていくことでしょうね。

私は、いま家庭でストレスを感じることはほとんどありません。
でも、そうなるまでには、何かあっても決して「バカ」とお互い言わなかったし、
私自身は受け入れられないことがあると、
1)何が受け入れられないか、
2)なぜ受け入れられないか、
3)相手にどうして欲しいか、
をキチンと話してきました。

家族だからこそ「バカ」とは言ってはいけないと思います。
もちろん女性(妻や母親)もですよ。

そんなところから直していかないと議会の下品なヤジも
根絶されない気がします。

女性の貧困

311以降、いくつかのはっきりした事の一つに
この国の男性中心社会の根深さがあります。

私自身は年齢なりの経験から、
そのことはイヤと言うほど思い知らされています。
直近でも、2月には小さな国際会議に参加しました。
途上国も欧米も参加企業の男女の構成比は半々で、
女性もプレゼンターとして話します。

しかし、日本だけ、ネズミ色の背広の男性集団なのです。
多分これは、企業集団において顕著です。
官僚やアカデミーでは、以前に比べ女性の幹部は増えているように感じます。
また、赤松良子氏や緒方貞子氏のようにトップを極める
女性は数えるほどですが、いないわけではありません。

しかし、そういうエリートではなく、
ごく普通の企業や小さな組織、そして政治(特に地方政治)は
ほんとうに女性の進出が遅れている、
と感じますし、実際、OECDなどからも是正勧告がでているようです。

で、7月に政府の対応が大綱で出されるようですが、
しかし、現実は、私の想像以上に過酷だと思い知らされました。

昨日の深夜、NHKスペシャルの
調査報告「女性たちの貧困 ~”新たな連鎖”の衝撃~」
の再放送を見ました。

普通の生活が出来ない女性が増えているのです。
これはほんとうに衝撃の内容でした。
またNHKの取り上げ方にも驚きを禁じ得ません。

番組の冒頭で日本女性の貧困が深刻な事を
数字で示します。
OECDの中で、日本女性の貧困率は50.8%で33位。最低です。

年収200万円以下が289万人。
6割が非正規雇用。
15才から34才の女性にいたっては、200万円未満が81.5%。

番組では、何人かの19才の女性が出て来ますが、
どの女性も過酷な生活を生きています。
ほとんどが母親が離婚していたり、
自分が離婚していたりします。

たとえば、最初に出てくる19才の女性(Aさんとしましょう)は
朝5時からコンビニで働いて月8万円稼ぎ、
49才のコールセンターで働くお母さんを助け、
通信制の高校で勉強し、一日500円の食費で家族の食事も作ります。

また、愛媛の大学に自力で行っている19才の女性(Bさん)は
休みの度に時給の高い東京に出稼ぎに出て来て
学費を稼ぎます。
43才のお母さんは、離婚後ビデオ店で週5日、
夜は弁当屋で9時まで働いて、月15万円がやっと。
電話でお互いを気遣います。見ているだけで涙が出そうです。

しかし、もっと衝撃的なのが、
ネットカフェで暮らす母親と19才と14才の姉妹。
ネットカフェで母子が暮らすなんて、想像を超えています。
その姉妹は、一日に一食コンビニ弁当を2人で食べるのです。
14才がネットカフェで暮らすなんて、
児童福祉とか児童保護法とかどうなっているんだ、という感じです。

さすがに、再放送時には
「現在姉妹は保護施設にいます」というテロップが出ていましたが。

しかし、放送ではさらりと言いますが、
驚くべき事に、
ネットカフェの長期滞在者の7割が女性だそうです。
住民票をそのビルに移せて郵便も受け取れるそうです。

番組の途中から、私の頭にはむくむくと疑問がわき出します。
「父親はどうしているんだろう?」
子どもは女親だけでは生まれない、
父親は何しているのだろう?
離婚したら、全部母親に押っつけて養育費も出さないのか、
という点です。

知人の離婚した女性は、都営住宅でつましい生活を送っていましたが、
子どもの養育費は18才までは父親が出して、受け取っていました。
多くの母親は受け取っていないのですね。

27才の三才のお子さんのいる女性は
一人親世帯の資格助成の制度を使うのですが、
資格を取っている間の生活を楽にしようと
頑張ったおかげで、助成金が減らされ、かえって暮らしが大変になります。
なんと言う制度!

で、もう一つの私の疑問がここで湧きます。最初に出て来た
Aさんも、この27才のお母さんも資格を取ろうと頑張るのですが、
何故か、資格というと、保育士ばかりです。
たまたまなのでしょうか。
保育士の専門学校の学費が三年間で300万円と意外に高いのですね。

保育士は立派な仕事だけれど、
少子化だし、将来のキャリアを考えたら、
もっと、IT技術とか、プログラム作りとか
キャリアに繋がるなるような事も選択肢に出来ないのでしょうか。

番組でコメンテータとして出て来た中央大学の教授が
資格を取ってピンチをチャンスに、
みたいな事を言っていたのにも驚きました。
もし本当にそう思うなら、もっと女性たちにいろんな情報を出してほしい。

それから、24才の大学出の女性は、
奨学金500万円の借金を抱えながら、
就職ができず、アルバイトをしています。
ここでも、お金の問題です。

というか、結局、一人の人間が自立できるようになるには
一定のお金をかけなければならないわけです。
今の日本の母子家庭ではお母さんの年金すら払えません。

すごいのは、最初に出て来たAさんは
保育士の資格の学校にはいる為に、自分で入学式用のスーツを買います。
立派だとは思うのですが、
しかし、放送では、彼女が頑張っている、と伝えるだけです。
ほんとうは、彼女はそこまでしなくても
好きな勉強を出来る状態にするのが、国であり
社会制度のはずなのに、その事は言いません。

最低限の健康な生活を送る権利が国民にはあり、
その事は憲法で明言されていますし、
国はそのために努力しなければならないのです。

NHKは、生活保護制度や年金補填制度などについてすらも伝えません。
生活保護制度を改悪したり額を減らしている政権に配慮したのだ
と思われても仕方のない番組作りです。

日本女性は男性の7割の賃金しか受け取っていません。

しかし、一旦、子どもを持って離婚をすると
すべてが母親の肩にかかります。
先に言ったように、
父親はどうしているのでしょう。

番組の最後の方で、妊娠したのに
パートナーの男性の同意が得られず、
生まれて来る子を里親に出す女性の話しが出て来ます。

テレビでは、タレントの「出来ちゃった婚」が派手に伝えられます。
そして多くは離婚しますが、彼女達は
再び稼げるからいいけれど、普通の女性は
万が一離婚したら、育児と生活で困窮して行きます。

例えば、離婚しても子どもの養育費は、
一定額男親の給料から天引きにするとしたらどうでしょう。
男性も、もう少し女性との付き合いに慎重になるのではないでしょうか。

また、母子家庭には、子どもが学業を終えるまでだけでも、
住居を提供したらどうでしょう。

この番組を見て、いちばんに思うのは、
これほど男性中心社会なのに
男性の責任が全く問題にされないのは、おかしい、という事でした。

もしかすると、逆なのかもしれませんね。
原発事故などを見ても分かるように
責任を取る、という意識が日本男性に根付いてないのかもしれません。

学校での性教育なども敬遠されがちな日本ですが、
妊娠出産が女性しか出来ない事実を
社会全体が受け止めて、男性も、自分が関わる女性の
人生を左右する事に思いを馳せられるように
なって欲しいです。

若い女はセクシーでいなければいけないが
痴漢にあうのはセクシーにしすぎるのが悪いから。
結婚したら、いつ子どもを産むのかと周りから圧力をうけ、
子を生んでも、バギーで電車に乗ると邪魔者扱いされ、
子育て中に何かあれば非難され、
でもいつまでも若くきれいでなければ女ではないと煽られ、
生活に疲れれば、ばばあ呼ばわりされ、
年を取れば、夫の親の面倒まで見ろ、と言われる。

結局、日本が少子化なのは、
基本的な男女間の性の問題があまりに認識されていないうえに
女性だけが、多くを背負わされる事への
女性自身の暗黙のストライキなんだと思います。

いろいろ改悪されている、とはいえ、
日本には福祉制度はまだまだあります。
申請しなければならないシステムが多いはずですが、
でも、権利は使いましょう。

いろんな権利も使って行かないと、
国は必要ないと判断して、無くそうとします。

生活保護だけではなく、年金も補填制度があるし、
私たち女性も、もっともっと情報を集めましょう。

では。

 

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個展をやります。
<7月16日から21日>
テーマは「KIDS & NATURE」です。
原宿 積雲画廊