カテゴリー別アーカイブ: 鳥の絵

樋口広芳著「鳥ってすごい!」は、お薦め 鳥の入門書。

今日ご紹介する本は、樋口広芳著「鳥ってすごい!」(ヤマケイ新書)です。

鳥に興味を持った方、初心者が知っておくとさらに鳥の観察が面白くなるだろうという
格好の入門書です。

鳥ほど都会でも出会える野生動物はありません。
一方で自由に飛んで行ってしまうので、
わからないことも多い動物です。

ところが、近年のデジタル機器や、GPSなどのグローバルな位置データシステムが、
謎だった鳥の生態の解明に役立っていて、
今までわからなかった渡りの謎などさまざまな「鳥の不思議」が次々に解明されてきています。
その今わかる最新情報が一挙に開示されている一冊です。

私は、最近フェイスブックで野鳥の写真をアップするグループに参加しました。
デジタルカメラのおかげでプロの写真家や研究者顔負けの写真や動画がアップされています。
実は、私もすっかり刺激され、早朝観察を始めたほどです。

この本の作者樋口広芳氏は日本野鳥の会研究センター所長や
東大大学院の教授を務めた専門家です。
題名だけではなく全編から鳥への愛が溢れ出てきそうな本です。
と言ってもデータや研究成果が元になっているので、
単なる鳥ラブの本ではありません。
3月に初版が出てからすでに3刷をかさねているのは鳥への濃い愛だけではなく
内容の濃さからでしょう。

私が鳥と付き合うようになって5年ほどです。
この本を読みながら、いちいち「そうそう、その通り」と頷きながら読んでしましました。

鳥を描く絵描きさんも増えていて、
鳥好きや自然観察が高じてイラストレーターになったという方が少なからずいるのですが、
私は、むしろ最初に「鳥を描けるようになりたい」という目標があって
鳥を見るようになったため、まず「どうやって鳥は飛ぶのか」という構造から取り組んだ、
という変わり者です。

幸いなことに、私には美術解剖学の多少の知識がありました。
また我孫子の鳥の博物館では鳥の骨格標本を見ることができますので
それらを組み合わせて、
「鳥はどうやって飛ぶのか」への理解につなげました。

実はこの本で、唯一不満があるとすれば、
その鳥の構造の部分でしょう。
と言っても、それは作者が悪いのではなく、
やはり鳥の飛ぶ仕組みを理解するには二次元では難しいのです。

人間の骨格や筋肉でもそうですが、
三次元の立体を二次元で理解するのは限界があります。

また羽の色合いやなどを言葉にする難しさは作者も承知しており、
巻末には、動画が見られるサイトなども紹介されています。
本を片手にインターネットを見てほしい、と作者も書いています。

先に書いたようにデジタルカメラの鳥人気への貢献度は半端ないものがあります。
FBでも、北海道で趣味で鳥の写真を撮り続けている主婦の方に
4桁のフォロワーさんがいます。

ただ、誰でも撮れるので、珍しい鳥が見られるというとズラリと三脚が並ぶ
という事態がかなり鳥にも影響を及ぼしている場所もあるようです。

鳥だけではないですけど、この自然との付き合い方は「自分一人ぐらい」
と思う人が殺到するとえらい騒ぎになります。
野草なども持って帰っても育たないのに、根こそぎやられたりね。

実は東京のような都会にいても、小鳥ちゃん達は結構私たちのそばにいるので、
もし鳥を見てみたいという方がいたら、
まずそういう身近な鳥を見つけることから始めるといいと思います。
それから比較的簡単に見ることができるのがカモやサギ類の水禽類。

私がよく行く東京港野鳥公園のみならず、
井の頭公園や水元公園、昭和記念公園、神代植物園、新宿御苑など
カモ類サギ類のいる公園は少なくないです。
そして都心のお堀や北の丸公園も。

私は、まず水禽類から覚えました。
実は小鳥達のうち、シジュウカラ、ハクセキレイ、メジロやヒヨドリ、ムクドリ
などは都会でも普通に見られる鳥なのですが、
五年前に最初に自分でそれらを見つけた時の驚きは格別でした。

そして一ヶ月ほど前、散歩道であの青い優雅なオナガを見てしまってから
「これは早朝観察始めるしかないな」と早朝観察を開始。
双眼鏡の使い方や鳥がどの辺りに潜んでいるか、
などはこの数年でわかってきましたから、
運動不足解消を兼ねて一人探鳥会です。

実は、この一人探鳥会、鳥が見られるだけではないのね。
一石三鳥なんです。
それはまた次回以降書きます。

 

↑ちなみにこの二冊の家で使っている鳥図鑑、
種類の多さや写真の多様さは山と渓谷社の「日本の野鳥」で、
これ一冊あれば充分、という感じなのですが、
「ぱっと見わけ観察を楽しむ 野鳥図鑑」には、
鳥の声をスマホで聞けるQRコードがついているのがうれしい。

持ち歩きには以下の厚さ5ミリほどのハンディな二冊を使っています。
  

↓私たちの暮らしと木の関係が分かる本

↓葉っぱのキレイな写真が嬉しい。

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白露 四十四候 鶺鴒鳴く(せきれいなく)

二十四節気「白露 (はくろ)七十二候は「次候(第四十四侯) 鶺鴒鳴く 」。
「せきれいなく」と読みます。
期間はだいたい9月12日から16日くらいまで。

鶺鴒(せきれい)のうちよく住宅街の周りでも見かけるハクセキレイ
が今日のモデル。
ピコピコ尾っぽを振る様子をGIF画像にしてみました。

20160915wagtail

この鳥もよく歩きます。
実は、鶺鴒は日本書紀にも出て来るようです。
その尾を振る姿が、まるで男女のことの最中のようだ
と表現されているらしい、なかなか意味深な鳥なのです。

実際は軽くひょこひょこ歩く姿が愛らしく、
どんな鳥でも歩く時は尾を振ることが多いのに
何故鶺鴒だけが、取り上げられているのか分らないですが、
その長い尾が目だつからかもしれませんね。

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白露 四十三候 草露白し(くさつゆしろし)

二十四節気「白露 (はくろ)七十二候は「初候(第四十三侯) 草露白し 」。
「くさつゆしろし」と読みます。
期間はだいたい9月7日から11日くらいまで。

露というわけで、家紋の白露に「ソリハシシギ」という渡り鳥を配してみました。

20160911sandpiper

シギ類は、春と秋に日本に寄って行きます。
このシギは、干潟で何かあると、飛び立つより走り出すのです。
尾っぽをピコピコさせながら歩く姿はユーモラスでカワイイのです。

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バナーを8月仕様に変更

バナーを8月仕様に変えました。

モチーフは、モミジアオイ、カワラヒワ、ヒマワリ畑。

201608banner

ヒマワリの黄色が羽に映ったかのような、カワラヒワの黄色い羽。
8月の終わりになると、ヒマワリの種が、カワラヒワのエサになります。
食べる食べられるだけでない不思議な色の自然循環です。

アルシュ紙に水彩、ガッシュ、色鉛筆

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フェイスブック「いいね!」640のあとの平常運転。2月のバナーに変えました。

先日の記事ビックリ!海水浴場をコンクリートの堤防で囲んでどうするの?
は、フェイスブックの「いいね!」を640以上頂きましたが,
すぐアクセス数は戻るので、平常運転に戻ります。

二月のバナーを変えました。
201602banner

冬のダンディ、オナガガモと椿です。

オナガガモは、実際は、手賀沼に行くと漁師さんがエサに魚を配っていて、
それを食べる様子は、我も我もとダンディどころではないのですが。。(笑)
英語では「Pintail」
まさに,ピンと張った尾羽(Tail feathers)です。

椿と山茶花(サザンカ)は冬の花の少ない時期に
私たちの目を楽しませてくれます。
虫が少ない時期なので、鳥が蜜を吸って花粉を媒介します。
両者は似ていますが、花ごとポトリと落ちるのが椿、
花弁がハラハラと落ちるのがサザンカです。
バナーの水に浮かんでいるのは,椿というわけです。

 

いままでのバナーは「バナーの部屋」にあります。

プロフィールを更新しました。
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富士山に再挑戦

1日の「今年の一枚目は、デジタルで絵巻風味に挑戦」
で描いた「一富士二鷹三なすび」の富士山に再挑戦してみました。

20150103ukyoe

これは家にあった浮世絵の富士山をイラストレーターで起こしたもの。

やってみて気がついたのは、
浮世絵は版画なので、
パソコンの平板な色の組み合わせと似ている、ということ。

もちろん、版画は木目や絵具のムラが出来るので、
その雰囲気は今の私のパソコン技術では再現出来ないけど。

飛翔するオオタカも入れようと思いましたが、
エスキースで時間切れ。
きっと来年のお正月バナーになる事でしょう。
20150103hawk

リベンジ前はこんな感じでした。
20160101初夢_taka
これはこれでかわいい。(笑)

今度機会があったら、しっかり富士山をデッサンしてみたいです。

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上記制作会社の作製による私の絵が使われたサイトがオープンしました。
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今年の一枚目は、デジタルで絵巻風味に挑戦

古い絵巻などでは、和紙に金糸銀糸や箔を散らした砂子や戴金(たいきん)
という技法がよく使われています。

いかにもめでたいので、初夢の題材に
デジタルで挑戦してみました。

初夢とは元旦の夜か、二日の夜に見る夢のことで
一年の吉兆をそれで占う風習があったとか。

一晩の夢で一年の気分が決まるのはかなり無謀な感じはするものの、
見ると縁起が良いとされる題材のベストスリーが
「一富士二鷹三なすび」です。

富士山と鷹はなんとなく分るけれど
何故三番目になすびなのかと思ったら、
茄子は花が咲くとほぼ実になるので、
子孫繁栄のいみがあるらしい。

私は、鳥を描くようになるまで、
鷹は単に鷹だと思っていました。
しかし、鷹とは言っても、ハイタカ、アカハラダカなど種類があります。
白鷺というサギがいないのと同じですね。

で、私はオオタカを描いてみました。

20160101初夢_taka

鳥は全般的に視力が良いそうですが、
オオタカなどの猛禽類は2キロ先まで見えるとか。
観察小屋でオオタカを見ていると、
こちらをじっと見かえしているのがわかるときがあります。

確かに空から獲物を探すには目がよくないと難しい。
また、獲物を捕らえる足の筋肉がよく発達しているのが、
絵を見ても分かると思います。

オオタカはペンと色鉛筆のアナログ。
それにイラレによる茄子と富士山。

「謹賀新年」のバナーもデジタルとアナログを併用。
カワセミとリースは手描き。
バックと雪はデジタル。
この白抜きというのはアナログがデジタルにかなわない部分のひとつ。

今年も、アナログをしっかり描いて深めつつ、デジタルも取り入れて行きます。
以前は、ベジェ曲線も全く描けなかった私ですが、
習うより慣れろ、の精神で「とりあえずやる」と、
少しずつ慣れて出来るようになります。

今年も、これは面白そう、ということはドンドンやっていきましょう。

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