カテゴリー別アーカイブ: 社会や時事関連

子どもの日に高校野球の話しをしてみる。

「タガメ女」関連で、まだまだ大勢の方の
ご訪問を頂いています。
ありがとうございます。

つくづくトレンドってすごいと思いました。
トレンドとか流行とかに無縁な私ですが、
たまにこういう流れにのるのも悪くないですね。

さて、
今日はこどもの日でした。
もともとは「端午の節句」が起源でしょうが、
昭和26年5月5日、「児童憲章」が制定されました。
全文は一番下に掲げておくので、
あとでご覧下さい。

社会の矛盾は常に弱いものにしわ寄せが行きます。
特に、311以降、その事は顕著に目に見えるようになってきています。

しかし、それ以前から、これって子どもたちにとって
ここまでやる意味がある事なのだろうか、
と思っていたことがあります。

高校野球です。
特に夏の高校野球。

私の懸念は単純な事です。
あの炎天下の夏の甲子園で
9回も時には10回も投げ続ける投手が
可哀想です。

高校野球が投手で決まるのは
仕方ない事ですが、
予選から勝ち抜いてくると
優勝するチームの投手はどれだけ
肩を酷使するのでしょうか。

多分高校球児は将来はプロになりたい
と思っている生徒も多いでしょう。
だとしたら、プロになるまでに
あそこまで身体を酷使する事は
選手生命を縮めることになりかねません。

20130505

確かに高校野球は夏の風物詩になっているし、
出場する子供たちにとっても夢のひとつでしょう。

そして延長戦を投げ抜く選手はまぶしいほどだけど、
その子どもの体力や肉体をどれほど消耗している事か。

しかも見ている大人たちは
冷房をがんがんかけて夏の電力消費に貢献。

一度大人はしっかりとこの問題に
正面から取り組んで欲しいな、
と昔の野球ファンは思います。

先日も、某球場で子どもが始球式で投げたようですが
ヘルメットもかぶっていなかった、
と見ていた夫が言っていました。

子どもは私たちの未来です。
少子化が問題のようです。
待機児童も減りません。

でも、ほんとうに子どもを守る気持ちが大人にあるのか
疑問に思わざるを得ない事象が結構あります。
小さな事からでも子どもを大事にして行けたらいいな、
と思います。

似たような記事
こんなに大きくなりました。

•昭和二十六年五月五日
われらは、日本国憲法の精神にしたがい、児童に対する正しい観念を確立し、すべての児童の幸福をはかるために、この憲章を定める。
児童は、人として尊ばれる。
児童は、社会の一員として重んぜられる。
児童は、よい環境の中で育てられる。
一 すべての児童は、心身ともに健やかにうまれ、育てられ、その生活を保証される。
二 すべての児童は、家庭で、正しい愛情と知識と技術をもって育てられ、家庭に恵まれない児童には、これにかわる環境が与えられる。
三 すべての児童は、適当な栄養と住居と被服が与えられ、また、疾病と災害からまもられる。
四 すべての児童は、個性と能力に応じて教育され、社会の一員としての責任を自主的に果たすように、みちびかれる。
五 すべての児童は、自然を愛し、科学と芸術を尊ぶように、みちびかれ、また、道徳的心情がつちかわれる。
六 すべての児童は、就学のみちを確保され、また、十分に整った教育の施設を用意される。
七 すべての児童は、職業指導を受ける機会が与えられる。
八 すべての児童は、その労働において、心身の発育が阻害されず、教育を受ける機会が失われず、また、児童としての生活がさまたげられないように、十分に保護される。
九 すべての児童は、よい遊び場と文化財を用意され、悪い環境からまもられる。
十 すべての児童は、虐待・酷使・放任その他不当な取扱からまもられる。あやまちをおかした児童は、適切に保護指導される。
十一 すべての児童は、身体が不自由な場合、または精神の機能が不充分な場合に、適切な治療と教育と保護が与えられる。
十二 すべての児童は、愛とまことによって結ばれ、よい国民として人類の平和と文化に貢献するように、みちびかれる。

深まる緑。実行あるのみ。

5月ですね〜。
一年の三分の一が終わりました。
そして、
木々の緑がすっかり濃くなってきました。
一年で一番良い季節です。
連休もいいお天気が続きそうですね。

さて、
我が家では二匹の猫が
朝から晩まで、寝る時以外、走り回っていて、
最近は二階のベランダで日光浴を
楽しんでいます。

猫は必ず身体をすりすり地面になすり付けるので、
費用はかかるものの、ノミ予防の薬を付けています。

絵の方はお休み中の猫たちですが……。
20130501

さて、一昨日は、
「タガメ女」を読んでみました。
の記事が、
ツイッターで東大の安富歩先生に紹介されて
アクセス数がうなぎ上りでした。
スクリーンショット(2013-05-02 9.42.13)

お褒めの言葉まで頂戴して恐縮です。
ツイッターの拡散力をあらためて認識。
一晩でいつもの15倍くらいのアクセスを頂きました。
記事だけで400PV。

嬉しいのは、ご来訪頂いたみなさまに、
ほかの記事も読んで頂ける事です。

311以降、少しずつ形にしてきた事が、
見える形で自分に帰って来るようになってきた感じです。
これからも実行あるのみなんだろうな、
と再認識。

継続は力なり、ですね、何事も。
これからも、力抜いてやっていきます。

その際、
マーケティングとかトレンド、
という言葉はあまり好きではないけれど、
システムの指向性とそのシステム利用者の嗜好性を
理解して行く必要性はあると思います。

たとえば、高齢者の集まりで、
ゴスロリの話しをしても通じないわけで、
そこは相手やシステムを見て行かないと、
自分の主張や意見は気づいてももらえないでしょう。
媒体も紙媒体の方が良いかもしれない。

自分の言いたい事をどういうオブラートに包んでで提示するか、
つまりプレゼン力かなあ。
それないと、単純に側を通って行っても
見向きもされないように思うのね。

あ、ちなみにツイッターのアカウントは
2009年にとっているので、
「マダムかよこ」ではないです。

でも、ツイッターでは随分とリアルで関係が生まれて
良いおつきあいをさせて頂いている方たちが一杯いるので
アカウントは変えないつもりです。
フォロウされるなら こちら→@083melody

……ところで、
季節は良いのに、
何やら人間世界では、
いろいろお騒がせが続いています。

オリンピック誘致を巡って都知事が
ニューヨークタイムスのインタビューでの失言したり、
戦争を放棄したはずの国の首相が戦車に乗って
はしゃいでいる写真が世界に配信されたり。

そして自民党の憲法改正の怪しい内容。
そう、今日は憲法記念日。

押し付け憲法とよくいわれるけど、
実はこの憲法の作成には
日本人もキチンと関わっているんですよね。
これは国会図書館にキチンと資料が残っています。
日本国憲法の誕生(国立国会図書館サイト)

手に取って読める憲法も幾つかありますが、
憲法をまだ読んだ事がない人にお薦めなのが
この池澤夏樹の一冊。
原文と条文すべてと池澤夏樹の易しい解説付き。

良くも悪くも、
世界を意識しないわけにはいかない時代になっています。
しかし、そんな事おかまい無しに
相も変わらず日本のメディアは、
どーでも良いような事ばかり
垂れ流しています。

連休中ぐらい、
テレビ、消して過ごしましょう。

深まる緑を愛でに行きましょう。

ではでは。


人気ブログランキングへ

「タガメ女」を読んでみました


人気ブログランキングへ

今話題の
深尾葉子著「日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体
を読みました。

この本で著者は
「タガメ女」と「カエル男』というキーワードを使って、
今の日本の男女関係の生きにくさを読み解いて行きます。

語っているのは主に夫婦関係ですが、
しかし、最後は現在の日本そのものの「生きにくさ」の
原因について、本質的な部分を突いていきます。

では、タガメとは何ぞや?
そして「タガメ女」とは?

タガメはかってよく田んぼに棲んでいた肉食の昆虫で、
時には自分の身体より大きな動物を
骨と皮にしてしまうため
「水中のギャング」とよばれているそうです。

「タガメ女」はタガメのように男性のお金とリソースを
吸い取る女の事で、その生き血を吸われる男は「カエル男」。

本書には、
「タガメ女度チェックシート」
「カエル男度チェックシート」
があって、
自分やパートナーと比較しながら読み進めます。
・・何やら不穏かも?

例えばタガメ女の条件に
⑮ディズニーランドが大好き
というのがあります。

私は20年以上前にディズニーランドへ一度だけ行った事があります。
その時、「富士山と一緒で、話しの種に一回行くのは良いけど、
二度行くところではないなあ、」
と思い、それ以降行ったことがありませんでした。

ところがディズニーランドはリピーターがすごく多いと聞いていて、
ず〜っと不思議だったのですが、
この本を読んでその疑問が氷解しました。

著者は、現実から一瞬逃避して、幸福に浸ることができる点が、
「タガメ女」がディズニーランドが好きな理由だと書いています。

実は先日、我が夫が仕事の関係で、生まれてはじめて
ディズニーランドに行きました。
私も誘われましたが、前述の理由で断りました。
夫も全然興味がなかったようですが、
帰ってきて感想を聞くと、
「来てる人たちがとにかく皆とても幸せそうに見えた。」
と言っていたのです。

どれほどリピートしても、
ディズニーランドに行かない日の方が日常です。
現実から一瞬逃避して、幸福に浸れるからTDLに行くとすれば、
その逃避しなければならない「タガメ女」の日常とは
どんなものなのでしょうか。

著者は昼間のカフェでの「タガメ女」同士の
生々しい会話を再現する事などによって
「タガメ女」の日常や実態にせまります。

そして淡々と触れられていますが、
「タガメ女」が社会的にどういう害をなしているのか
秋葉原の無差別殺傷事件の手記などを示して行きます。
この部分はかなり私には衝撃的でした。

20130429
何やら深刻ですが、しかし、この本の全体は
あくまでも明るくユーモアな語り口で
進んで行きます。

で、いよいよ第7章にはいると、
まさに作者の言いたいまとめになり、
そして歴史も踏まえてその部分がとても重要だし、
そして著者はそこを一番に言いたいのだけれど、
その部分も、前章までと同じようにさらりと語られます。

あまりにさらりと語られてしまうために
肝心な一行を読み飛ばしそうになるくらいでした。

その一行とは……?

是非本書をお読みください。
ただ、結論めいた事は、あまり期待しない方が良いです。

その結論を求める事、
こうあらねばならないと言う思い込みや箍(たが)、
そういった事から自由になる為の第一歩の本だからです。

イラストの方は、さすがにタガメはなかったので、
カマキリとクモになりました。
そのほかの絵はこちらからご覧頂けます。


人気ブログランキングへ ←クリックお願いします。

庭の次は家庭菜園?

一年で、庭が見違えるようになってきて、
すっかり気を良くしている私は、
今年は、菜園作りにも興味津々。

去年は、友人からみどり茄子の苗をもらい、
実らせ美味しく頂きました。

やるなら今年はもう少し前に進ませたい。

実は家庭菜園に関しては、以前から目論んでいて、
なるべく肥料とか使いたくないので、
料理の後に出る野菜クズと腐葉土で堆肥作りもしていたのです。

20130423

無農薬でリンゴ作りをされている木村秋則さんの本を読んで、
窒素肥料になるからと豆を植えたりもしました。

生物学の基礎も知っておきたいと思って、
「基礎から学ぶ生物学」という本もパラパラとかじったり。

知らなかったのですが、今は、入試で生物学を選ばなくても医大に行けるのですね。
この本は、そういう大学生のために書かれた本で、
人間という生き物を扱うお医者さんの卵には生物学は必須ですから、
とても詳しく図入りでしかも高度な知識まで学べる良い本です。
細胞の仕組みの精巧さや自然の力のすごさには感嘆の声しか上がりません。

そうやって少しずつ準備をしてきたところに
原発事故でした。

放射能汚染で一時、家庭菜園計画も頓挫しかけたのですが、
我が家には大人しか居ないし、
TPPが入ってくると、手と身体を動かす人間が結局一番強いだろうと考え、
今年はぼちぼち家庭菜園をやりたいと思いはじめているところです。

お米作りは里山活動でお手伝いしていて
食べ物に関しては、
少しずつ自分が関わったものを食べる機会を
増やして行きたいと思っています。

TPPと家庭菜園にどんな関係があるのか、
と思う方はこの記事を読むか、
野坂昭如氏のこちらの本をお薦めします。

上記の記事の山下惣一氏も野坂昭如氏も
全く同じ事を言っています。
「なにかあったら飢えるのは都会の人間です」と。

特に野坂昭如氏は、飢餓で妹さんをなくされているので
痛切な叫びが本に溢れています。

「なんと大袈裟な」
と思われるかもしれないけど、
TPPで安い輸入食物が大量に入って来るという事は
自国では賄わないという事ですから、
常にそういう危険性が潜在的に生まれるという事です。

輸出国が不作になれば他国には売りませんからね。

そういうわけで、実益も兼ねて今年は
野菜作り米作りをして行きたいです。
しかも楽しく。←これ重要です。

昨年、友人の哲学者である八木雄二さんが
「地球に自然を返すために」という本を出され、
その表紙と挿絵を担当しました。

今日の絵はその原画です。

八木さんは、ご専門は西洋中世哲学。
座学とフィールドワークを伴った学者で、
その長い間の里山保全活動とご自身の哲学が結びついた
「生態系存在論序説3部作」という名著を出されています。

この本はもっと多くの人に読まれて欲しい本です。

八木さんは人間は地球を豊かにする手伝いをするために生まれてきたのだ、
とご自身の里山保全活動から導き出しています。

「自然が豊か」というと
人間が全く手を付けない自然が最も豊かのようですが、
それでは里山の豊かさは説明がつきません。

実は自然は放っておくとこれ以上は変化しない、
という状態になります。
森の場合は「限界林」というそうです。
そうすると、木の下の陽が届かなくなったところでは
芽を出せない植物が出てきます。

その植物は、台風が来て頭の上の木が倒れたり、
土砂崩れが起きて、他の場所に運ばれたりする事を
待つしかなくなります。
こういう変化を「更新」というそうです。

実は里山では、人間の手がはいる事で
常に自然が「更新」され、
いっそう豊かな状態になるのです。

稲作を中心にした里山は、一方で、
多くの植物や昆虫や鳥たちが豊かな関係を保てる場所を作り出し、
人と共存しながら持続可能な状態にしているのです。
こういう生態系を維持する伝統的なシステムは
多分日本だけではないはずです。

ただ、この昔ながらのシステムが「古い」と思われて、
忘れ去られようとしていますが、
一方で、これこそが未来を作る鍵だ、と
新たに参加する人たちも増えています。
(私もその一人)

八木雄二さんの「生態系存在論序説3部作」は
そういう活動のバックボーンになりうる内容だと思います。

土と哲学を結んでいる哲学者には内山節氏もおられますが、
ご紹介はまたの機会にしたいと思います。

「水」「食」「農」「生態系」
こういったものは、あまりに普通にそこに存在するので
普段はほとんど考える事もありません。
特に日本は水も自然も豊かですから、
昔から「日本人は水と安全はただ」だと思っている、
と言われるくらいです。

しかし、TPPというのは、そういう当たり前の存在を、
自分達の都合の良いように
利用したり改変して一儲けしようとする企業が
食や医療を支配する事です。

例えば、ある一定の除草剤に耐性のある穀物を開発して
その除草剤を撒けば、草むしりの必要がないし、しかも肝心の穀物は
ダメージを受けない、という商品があります。

実はこういう操作で生まれた穀物は生態系にかなり影響を及ぼす事は
様々な実験結果からも分かっているため、
ヨーロッパでは輸入されていません。

人間が出来ることは自然を豊かにする「お手伝い」です。
「自然をコントロールする事」
ではないと思うのです。

ノーベル賞を取った山中教授のips細胞が脚光を集めています。
これほどのテクノロジーでも、細胞そのものを人間が作ることはできないのです。
科学者は将来は出来ると思って研究している人もいるでしょう。
それは止められないかもしれません。

ただ、そういう自然をコントロールする技術は
一歩間違えた時には私たちの生存そのものを脅かす技術になりうる、
という事は忘れたくないです。
原発がいい例ですね。

昨日見つけた素敵な映像。
パプアの人々が機械を一切使わずに
30メートルの高さの木の上に家を建てるものです。
この人たちを未開の人たちだ、とはとても言えないと思いました。

「手は体の外に出た脳である」と言われています。
例えば、カナダの脳外科医・神経生理学者ペンフィールド(1891~1976)
が作成した「ペンフィールドのマップ」を見ると
「手はもっとも脳を刺激する器官のひとつ」ということが、一目でわかります。

おまけに土いじりをすると、手の肌がすべすべします。

難しい事は起きて欲しくないけど、
手を使い、ボケを防ぎつつ、肌もスベスベになる。
あとは紫外線防止を忘れずに。(笑)

人任せにせずに、楽しく、同時にそれが様々なリスクの対処になっていれば、
しなやかに生きることができるでしょう。

しかも最後には「収穫」という水と太陽のからの贈り物が待ってます。
一石三鳥です。

などとつらつら考えつつ、
実際は、そんなに上手く行くかのかな、とは思うけど
やってみないと分かりません。

ではでは〜。

 ←クリックお願いします。

英語ブログのアクセス数

英語のブログのアクセス数が少しずつですが日々増えています。
ほんとグローバルな時代なんだなあ、と思います。

英語日記ランキングの一位なので、そこからのご来訪も多く、「一位パワー」も感じています。

多い順に
Japan 日本
China 中国
United States 米国
不明
Canada カナダ
Taiwan 台湾
Australia オーストラリア
Germany ドイツ
United Kingdom イギリス
Ghana ガーナ
Hong Kong 香港
Korea, Republic of 韓国
Thailand タイ
Ukraine ウクライナ
Vietnam ベトナム

日本語の方は、昨日かさこさんにリンクして頂いたおかげで、一挙にアクセス数が増えました。「つぶやきかさこ」パワーおそるべし。

かさこさんを真似て私もセルフマガジンならぬセルフパンフレットをつくろうかなあ、と思い始めています。

あるいは、年賀状をDM風に剥がせるタイプにして、絵と文をいれるとか。

これからの時代、いやおうなく個人が世界と対峙させられていく方向に行くでしょう。そういう時代が、暮らしやすいとは言えないけど、世界のいろんな事実は厳然とその方向を指し示しています。

ひと昔前まで、アマゾンの倉庫では、いかに早く目的の本を探してくるかが問われていましたが、今はもう、倉庫内の商品探しすら機械がやれるのです。
Amazonが買収した倉庫ロボットの自動システムが一体どれほどスゴイのかよくわかるムービー

英語が出来ない事は確実にハンディになりますが、ではただ話せれば良いのか、というとそれも違うような気がします。

読めて書ける能力も重要視されて来るようになると思います。
たとえば、電話やスカイプでの連絡よりメールが好まれる事が多いでしょう。

先日ツイッターを見ていたら、
「米国の大学でIT、法律,会計などで修士をとり、グローバル企業に勤める」
人しか生き残れなくなる、と言うつぶやきもありました。
1%にはいるしかない、というわけですね。

国家すらグローバル企業の手先になるのが、今進められようとしている「TPP」です。

厳しいというより、残酷ですね。

しかし、グローバル企業のやっている事を見ると、天に向かってつばを吐いてるような事ばかりです。
原発しかり、遺伝子組み換えしかり。
汚染や環境破壊の凄まじさ。
確実に自分達にその唾が戻ってくる。
唾が戻って来る前に彼らは逃げるつもりかもしれませんが、
実は環境汚染や破壊のツケは未来世代なので、
その唾は彼らの子孫に戻って来るのです。

例えば、水の星と言われている地球の海水を除いた水のわずか0.8%しか飲料に適したものはありません。
それすら商売にしようとしているグローバル企業もあります。
でも、こういう商売をする事は、それで儲ける彼らの子孫の水も奪っていることになります。

グローバル企業ってタコが自分の足を食って生きているような気がします。

私は、頭が良い人たちがいろいろ工夫して、お金をがっぽり儲ける事には全く異論はないのです。
どんどん儲ければいいと思う。

でも、ぜひとも自分たちのやっている事が将来どういう影響を及ぼすか考慮してやって欲しいです。

野生の生き物は決して自分達のエサを食べ尽くす事はないです。
食べ尽くしちゃったら、自分たちが生き残れないですから。
ましてや未来世代のものも食べちゃうなんてありえない。
「弱肉強食」という言葉は人間にしか当てはまらない、って思うこの頃。

でもね、
とりあえず水と空気と土壌があれば、それを慈しんでつつましく生きる事は可能です。

というわけで、私は今年は田んぼ作りです。

今日の絵は、今朝いつもより一週間くらい早く咲いた庭のボタンです。
絵は5年くらい前のものです。
20130417

今年は寒い冬だったのに、なぜか、動植物は全般的に一週間くらい早いんですよね。

では。

←クリックお願いします。

オフ会に参加してみました

一昨日は、田植えのあと、ブログ「つぶやきかさこ」の管理人でカメライター(フォトグラファーでライター)のかさこさんのオフ会に参加して来ました。

いわゆるオフ会に参加するのは、はじめて。

私がかさこさんのブログを読むようになったのは割と最近ですが、10年以上毎日更新しているというのも驚きだけれど、ブログの内容の質の高さに注目していました。

2005年くらいからネットでブログを読むようになったので、私のブログ読者歴も長いと思うのですが、他の社会派のブログと比べてもかさこさんのブログは読みやすく、なにより実践して出版などの形にしているところがすごいです。

もちろん、内容のすべてに同意するわけではないですが、しかしその論理構築の確かさと文章の上手さは、舌を巻きます。しかも毎回2000字から6000字くらいの量を書いていて,私が書いたら2時間くらい掛かりそうな記事を毎日アップしているのです。

で、さらにご自身のプレゼンの仕方、いわゆるセルフプランディングも,私が参考にしたくなるような魅力的な方法を実践されています。例えば、セルフマガジンを無料で配ったりユニークなアイデアを次々に繰り出しています。

で、オフ会をやる、という告知を見てすぐ申し込みました。

というのも、ブログをはじめて3ヶ月の私ですが、実際にネットで発信を続けている人たちと、現実の世界で繋がって行く事の重要性を認識し始めていたからです。ネットは素晴らしいツールだけれど、マナーの悪い人や悪用する人も後を絶たないので、何かあった時にSOSを出せる人脈やネットワーク構築は必須だと思います。

といっても私の世代でしかも女性の多くはテレビ派でネットに親しまないため、独自にネットワークをつくらなければなりません。また、エンジニアやプログラマーという技術関係は多少かかってもお金で解決出来る問題だけれど、実際に発信している人たちとの繋がりは純粋に人間との繋がりです。今後自分がブログを続けて行くためにもネットワーク構築を模索しはじめていたところだったのです。

それと、もうひとつオフ会に行きたいと思った理由がありました。
今度かさこさんは映画監督デビューするのですが、かさこさんを抜擢したプロデューサー矢間秀次郎さんの話が聞ける,という事も興味をそそられました。

そしてこの方のお話がめちゃくちゃ面白かったのです。

矢間さんは長年環境問題や原発問題に取り組まれていて、でもいわゆる反原発派と少し違うと思ったのは、仕事で行政の広報を担当されていた事もあり、原理主義的でなく視点が柔軟なのです。

今回の映画「しろうお」は、実は日本列島に17立地54基(実際は福島第一が廃炉になるので50基)原発があるけど、原発を断念した自治体も34あって、では、その違いはなんなんだろう、そして原発を断念した町の今はどうなっているのだろう,というお話です。

福島以降、ある意味現実が虚構を越えてしまって、虚構で現実を描くという表現が難しくなっています。以前記事にした会田誠展もそうでした。

そこで、矢間さんが取った手法は、悲惨さや残酷さを描くのではなく、原発を断念した事によって受け継がれることになった「豊かさ」を描く、という事でした。

この話に私がとても敏感に反応するには訳があります。
実は、私がこのブログを始めたのも、すごく似た動機だったからです。

原発が良くないことは多くの人が感じているけど、では今の電気で埋もれた便利なシステム社会とは違う社会ってどんなんだろう、想像もつかない、というのが本当のところではないでしょうか。

そういう多くの人には、原発の危険性を訴えるより、原発がなくても豊かなんだという「絵」を見せる事が重要なのです。いわゆるビジョンです。本来ならば政治家がそのビジョンを描く役割のはずですが、なんだか最近の政治家は将来のビジョンを描く事より戦前に戻る事に熱心です。

私がこのブログを始めた動機は「分析は悲観的に、行動は楽観的に」で書いたように、かなり絶望的な分析からです。しかし、私のこのブログには悲壮感はないはずです。

私は「行動は楽観的に」を実践したいと思っているのです。

これはかなり意図して気をつけている点で、人々は絶望には目をそらすけど、希望には集まってくるのです。そして愚痴や否定的な言葉ばかり書いていると、書いている本人も楽しくなくなります。

矢間さんが希望を紡げる手法を表現に選び、そしてその監督にかさこさんが抜擢されたのも偶然ではないと思います。

それはかさこさんのブログを読めば分かるのですが、特に最新のかさこマガジンの「100の言い訳より1の行動」という題が象徴的で、根本に「愚痴を言う時間があれば行動を」があるのです。

話は飛ぶのですが、カンヌ映画祭で二度賞を取っている河瀬直美監督が、似たような事を何かのインタビューで言っていました。
「実際に行動に移す人は少ないので、自分はとにかく動いた。そうしたら賞をもらった」と。

さて、矢間さんのお話で他に印象的だったのが、
①しなやかに臨機応変に生きるべし。
②自分の能力を十二分に見せるプレゼン力を備えるべし。
の2点です。

72歳になられる矢間さんですが、そのほとばしるような語り口は情熱に溢れていました。

それから、今回のオフ会で素晴らしいと思ったのは、参加者の多くが「自分の出来ることは○○です。」という自己紹介の仕方をされていた事。そこには自分から手を差し伸べる姿勢が反映していました。私など恥ずかしくも自分の311以降の行動を述べるのが精一杯でした。見習わねば。

20130416

さて、実はかさこさんは、小泉改革支持の反原発派であるところが同じ反原発でも私とはちょっと違うのです。

小泉改革支持派は能力のある人にありがちで、人間いつ死ぬか分からないから好きな事をやるのは私も大賛成。でも、実は「人間、死に損なうとなかなか死ねない」という現実も実はあって、私は適度に大きな政府に賛成なのです。

ノマドの時代と言われていますが,腐るほどお金を持つ大金持ちでない限り、国や母国語から人は簡単には自由になれないもののような気がします。これからはグローバル企業がますます力を持つ時代になるでしょう。しかし、国の中で自治体が重要な役割を果たすように、世界の中で国家の果たす役割もなくならないように私には思えます。

優秀なノマドもひとたび病を得たり事故にあって障害を得る事があれば,生まれた国で治療したいと思うはずで、その時に自分の国が何の役にも立たないのでは困るでしょう。

以前ヨーロッパに音楽留学していた友人に聞いた話しです。若い頃からフランスに留学されネイティブと同じようにフランス語を話し,大学に職を得,現地の女性と結婚して家庭内でもフランス語で過ごされていた方が、脳溢血で倒れ、フランス語が全く理解出来なくなり母国語である日本語しか話せなくなって周囲と意思の疎通が困難だった、という事があるそうです。

かさこさんのブログのすべてを読んでいるわけではないので、詳細は分かりませんが、かさこさんが小泉改革に賛成なのは「既得権益の打破」という点なのでしょうか。でも小泉改革で本当の既得権益が打破されたのかどうか、私には疑問です。なんだか,既得権益側が震災をきっかけに焼け太りしている感すらあります。

最後に「ネットはリアルのポータル」を実践されているかさこさんに敬意を表し、楽しい会を企画して頂いたことに、お礼申し上げます。

そして映画「しろうお」に期待します。

では。

←クリックお願いします。

田んぼ作り

今週末は田んぼ作りのお手伝いです。

いろいろご縁があって、5年ほど前から公園で里山環境保全活動するグループの広報チラシ作りなどのお手伝いをしています。311以降はつくづくきれいな水や空気の有り難さを思い知らされ、私自身も時々ボランティアで参加。

さて、TPP参加が本格化してきましたが、日本の農業はTPPによって壊滅するだろうと言われています。

食料は国家安全保障の根幹のひとつです。
都会にいるとお金さえ出せば買えるような気でいますが、ひとたび干ばつや災害で食料の輸入が途絶えた時、どうなるのでしょうか。

だからというわけではないですが、今年はお米作りに挑戦することにしました。今まで茄子やトマトくらいなら自分でつくったことはあって、一歩前進です。

友人には、田舎に土地を借りて実際にお米を作っている人もいて、いつもお裾分けして頂いていて、羨ましくもあったのです。

何事も見るのとやるのとは天と地ほどの差があるので、とにかく実際にもみを蒔き、田植えをし、稲刈りを経験したいと思っています。
米づくりの流れ ― お米ができるまでの1年の流れ

今日のスケッチは、8月中旬に稲の穂が実り始め、まだこうべを垂れるほどは重くならない時期の、空に向かって金色に輝く田んぼの様子です。

20130413

明日の日曜日は朝早くから作業に参加するので、更新お休みします。

ではまた来週。
良い週末をお過ごしください。

  ←クリックをお願いします。