三寒四温ですが、もう10日もするとあちこちで花便りですね。
今日は、海外旅行、ヨーロッパ編、前回の続きです。
この旅の目的の一つにフランスのロンシャンの「ル・コルビジェの教会」を訪ねることがありました。
一緒に行った友人が建築に興味があったのです。
ル・コルビジェは上野の西洋美術館の設計で知られています。
キノコのような不思議なデザイン。
この頃には、私も大きな風景を小さな画面に納めて描けるようになっていました。
この教会は、小さな線路のガード下をくぐって行くかなり急な丘の上にありました。
その丘の麓の町、ロンシャンは当時は一日に2便しかバスが通らないところで、行きがけのバスでなくしたカメラケースが翌日帰りのバスで戻ってくる、というようなのんびりしたところでした。
ホテルも一軒しかなくその一階がレストラン。
当然そこに泊り食事をとることになります。
ベッドのスプリングも何年も交換してない感じ、
やっぱりなあ、片田舎だなあ……
……
……、
と思いきや、
な ん と!
そこで食べたオマール海老のスープ!
大きなボウルにたっぷりのピンク色のスープ!!
コルビジェの芸術の記憶と言葉がすっ飛ぶほどのおいしさでした。
それ以来、私にとっては「ロンシャン」という地名は「コルビジェの教会」ではなく「オマール海老のスープ」の代名詞。「死ぬまでにもう一度食べたいもの」のナンバーワンです。
花より団子でしたね〜。
今もあのホテルあるのかな?
ではでは〜。
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