「安保法案」の強行採決を経て、
このブログの憲法に関する記事が読まれているみたいで、
今週は毎日三桁のPVです。
国家による憲法違反ですから、喜ばしいことではありませんが、
少しでも、「国家による憲法違反とはどういうことか」の理解の一助になっているのならば
幸いです。
私は、記事で書いたこと、講演で聴いた事を、実践の場で考えるべく、
若者たちの呼び掛けに応じて、
委員会で強行採決された7月15日に国会前に行って来ました。
こういう時はまさに数になる事が大切。
それに、楽しい平穏な毎日を送るためにも避けては通れない問題です。
始まって30分くらい。既に昼間からいる人もいて動きがとれない。国会議事堂は右下奥。
主催の SEALDs(シールズ:Students Emergency Action for Liberal Democracy – s)は
テレビにも顔を出し、名前も出し、頑張っています。
その実名顔出しの破壊力影響力は凄まじく、
現場には高校生、バギーに赤ちゃんを連れたママ、
ママチャリで駆けつけるお母さん、
ファッショナブルな2人連れの会社員、
会社帰りの書類入れを抱えたおじさん、
そして私のようなおばさん、おじいさんまでも参加していました。
さて、新国立競技場の計画の見直しの発表。
それ自体はとてもいい事です。
しかし、明らかに、支持率回復を狙ってますよね。
こういう手練手管は安倍政権は本当に上手い。
しかし、それに乗せられないようにしなくては。
競技場見直しは当然だし、違憲な安保法案見直しは、それとともに必須です。
違憲であるということの問題性は、
立憲主義に基づく法治国家ではなくなる、ということです。
ある意味、お金の問題以上に、国家としての存在自体の問題です。
総じて忘れやすい世論ですし、自民党もそう読んでいるみたいだけど、
私は忘れないし、なにより、若者たちが頑張っている。
以下は上記SEALDs(シールズ)のメンバーの街宣演説です。
国会議員より上手いかもしれない。
SEALDs 6月27日 「戦争法案に反対するハチ公前アピール街宣」 学生のスピーチ1
SEALDs 6月27日 「戦争法案に反対するハチ公前アピール街宣」 学生のスピーチ2
若者たちは、この夏、戦い抜くようなので、
おばさんは出来るだけ頭数になって彼らのチカラになります。
やはり、この夏は、日本の未来を決める大きな60日になるでしょう。
デモや抗議が意味無い、と思う方は是非この國分功一郎さんの一文をお読みください。
【再掲】「パリのデモから考える」(スタジオジブリ小冊子『熱風』2012年2号「デモ」特集号掲載)
また、シールズが作った分りやすい動画。約6分。必見です。
ところで、オリンピックは、見直すのはいいとして、 やるのがデフォルトなんですかね?
本当はそこから考えるべきでしょう。
原発事故だって収束していないのに。
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木村草太氏、國分功一郎氏、伊藤真氏の憲法の話。
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