結構ビックリしたのですが、
今,伊豆の下田で、820メートルの海水浴場に
高さ13メートルの堤防を作る話が出ているのだそうです。
知ったのは,廣瀬俊介さんというランドスケープデザイナーの方のツイッターから。
NSA日本サーフィン連盟 東京支部|署名活動への協力をお願いします(伊豆半島沿岸海岸保全基本計画への見直しを要請する署名活動) https://t.co/MlXlSxw0av 「静岡県が…下田の海岸線820mのビーチになんと地上13mの『堤防』を立てて津波から人を守るという…」
— 廣瀬俊介 (@Shun_Hirose) 2016, 1月 25
「NSA日本サーフィン連盟 東京支部」
署名活動への協力をお願いします(伊豆半島沿岸海岸保全基本計画への見直しを要請する署名活動)
リンク先の「NSA日本サーフィン連盟 東京支部」のサイトに行くと
経緯が書かれていますし、署名用紙も用意されていますが、
私が調べた事も少し記しておきます。
まず静岡県の当該計画のサイトはこちら。
計画の概要が分かるPDFファイルはこちら
問題の場所。多々戸浜と吉佐美大浜の間ということで、
地図で見ると、弓形に弧を描いた海岸が分ります。
航空写真だとこんな感じ。オーシャンヴューが売り物のホテルも浜の中央にあります。
ホテルのサイトから見る海の写真。
このホテル、吉村順三の設計なんですね。
道路も何も通っていないところに道路付きの堤防を作るということでしょうか?
この絵だと,右側が海、堤防をはさんで左側が内陸です。
もう少し詳しく調べてみたいと思いました。
上記の県のサイトの下の方に
「伊豆半島沿岸海岸保全基本計画(変更)」という項目があり、PDFファイルの二つ目の12ページに当該の地図がのっていました。
第1篇第3章-1(PDF:9,932KB)
間違いなく、観光ホテルが建つ海岸に
二ヶ所「堤防・護岸・胸壁」の計画があります。
「伊豆半島沿岸海岸保全基本計画」とは名ばかりで、
海岸景観破壊計画とすら言えると思います。
津波から守るという名目ですが、
地元は,景観の問題だけではなく
観光業は死活問題なので、「自然災害は受け入れます」
という署名を出しているそうです。
地元が必要の無いものを作り、
環境をズタズタにするのみならず
そこに住む人たちの生活基盤まで奪う事業。
静岡県もどうしたのでしょう。
富士山の見える三保の松原が「世界文化遺産構成資産」になっていますが、
このような事業をすすめて恥ずかしくないでしょうか。
静岡県がやるべきは、堤防ではなく
高台への避難所作りとか、ホテルなどへの訓練の徹底ではないでしょうか。
それによく見ると、砂浜を堤防で囲うために
内陸側に行くためには階段なりを登って堤防を越えるのでしょうが
もし地震が来た時、海外にいる人がその階段や行き来の出入り口に殺到したら
かえって危ないのではないでしょうか。
堤防と海の間に人が閉じ込められる可能性すらあって,危険ではないかしら。
なんだか、とても変な計画。
以前の記事でも書いたけど、コンクリートではなく、
植林などの方法で凌げないのでしょうか。
是非皆様も、
「NSA日本サーフィン連盟 東京支部」さんの署名サイトを見て、
協力出来る方はお願いします。
署名活動への協力をお願いします(伊豆半島沿岸海岸保全基本計画への見直しを要請する署名活動)
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<追記>
フェイスブックでシェアして頂いて,たくさんの方に読んで頂いています。
ありがとうございます。
是非、署名にご協力頂けるよう、よろしくお願いします。
伊豆のサーファーの方のブログも訪ねてみてください。
また,管理人は、突然のアクセス数にビックリしていますが、
このブログは3年ほどゆるゆるとやっています。
時々覗いて頂けたら幸いです。