日別アーカイブ: 2016年1月2日

今年は「見る猿、言う猿、聞く猿」になる。①子どもの貧困は寄付ではなく政策と税金で対応すべし。

お正月そうそうですが‥。

「見ざる、言わざる、聞かざる」と言うけれど、
もう日本社会は、そんな事なかれ主義では
立ち行かなくなって行くと思う。

で、これからは
「見る猿、言う猿、聞く猿」に皆でなった方が良いと思う。

20160102猿三匹

社会もそうだし、自分の人生のためにも絶対にその方が良いと思う。

このブログは楽しい毎日を送るお手伝いもしたいのだけれど、
根本的な社会的インフラが脅かされる事態を
黙って見逃しては、楽しい毎日も送れなくなります。

自分や社会状況をよく見つめて、
イヤなことがあっても目をそらさず、
誤摩化すためにウソをついたり
隠すことにエネルギーを使わない。

言いたい事があったら、空気は読まずに
しっかり言って行かないと
おかしな状況は変えられない。

真摯に人の意見には耳を傾けるが、
決して人任せにはしない。

今年はそういう猿をめざしたい。

さて、まず、本当にこの国の政治家たち大丈夫か?
と思うニュース。

子ども貧困対策の基金 寄付呼びかけ強化

これは明らかにトンデモニュースの部類だと思います。
国が、いの一番に政策として税金を投入すべき子どもの貧困を
寄付で賄おうなんて国は先進国とは呼べないのでは?

子どもはその国の未来です。
おまけに少子化を問題にしているのだから、
まず最初に貧困の子どもにお金を回すのが
将来的にも少子化の問題からも最重要視されるべき事でしょう?

それを寄付で、賄おう、なんて国家としての役割を放棄しているに等しいです。

日本は本当にシステムとして国が機能しているのですか?
貧困の子どもを救う政策を取らないで、国って呼べるのでしょうか?

こういうニュースをなんの論評もせずに流すNHKも
大丈夫でしょうか?

日本国憲法第25条では、
「全て国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」
と、記されています。
国は、国民を守る義務があるのです。というか、それが国の仕事ですよね。

国民を守る、と言うと安全保障の話しばかりをしたがる現政権ですが、
国民の人権と生活を守る事も同じくらいかそれ以上に重要で、
国の仕事の根幹です。

特に子どもは、社会全体として大切に育てられなければならない。
そのために税の再配分をするのが政策です。

それを、寄付で賄う、って発想が起こる事自体、
議員たちは、自分達の仕事を理解していないし、放棄していることになりますね。

こんな弱小ブログで取り上げなければならないほど
これって国家としては、異常な事態ですよ。
それが異常だということも分らないとしたら、それ本当に変だから。

日本は既に、6人に一人の子どもが貧困状態にあります。
「子どもの貧困率」が過去最悪に、脅かされる子どもたちの健康
なんで寄付なんていうとんでもない方向に行ったのか?

安倍首相の肝いり“子供の貧困対策” 寄付わずか300万円
子ども貧困対策 黄信号 基金寄付300万円止まり

「子供の未来応援基金」のサイト
このサイトを見ると、驚くべき事に
寡婦親子への貸し付け、という文書もあります。
寄付募って、あげくに貸し付け?
あり得ないでしょ。何故給付でないの?
私たちの支払っている税金は
こういう事に再配分するために支払っているのです。

通常国会は開かれるようですが、
是非、寄付ではなく税金で子どもの貧困をなくして下さい。

子ども一人一人のためでもあるし、社会の高い質を維持するためにも
子どもの貧困は、国家が責任を持って『税金』で対応すべきです。

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