花の少ないこの時期、目を楽しませてくれるのが
サザンカ。
ツバキとの違いは、ツバキが花ごと落ちるのに
サザンカはハラハラと赤い花びらを落とすところです。
しかしこの時期のスケッチは寒さで厳しいです。
ナンテン、サザンカ、ロウバイ、梅、水仙
といった花々のデッサンは登山用品で防寒しないと出来ません。
というわけで寒さが続いています。
特に雪国の方々のご苦労は
いかばかりかと思います。
先日、群馬県の伊香保温泉に行ってきました。
高崎から友人の車で行ったのですが、
赤城、榛名、妙義の上毛三山にそって
雲の壁が出来ていました。
こちら側は晴れているのに
あの雲の下は大雪なのですね。
10日ほど前の日経新聞に出ていましたが、
スキー場に海外からの観光客が増えているそうです。
米国のキャサリン大使もニセコのパウダースノウを
楽しんだとか。
上信越地方もおなじく増えているのでしょう。
東京駅ではスノーボートをかかえた
海外からのグループをいくつか私は見かけましたし、
また、南米からとおぼしきグループに
切符について訊ねられました。
クールジャパンは、料理やアニメだけではないし、
むしろ、小さい国土に流氷から珊瑚礁まである
日本の自然そのものが、クールCOOL(いかした)なはずなのです。
実は、このCOOLという言葉には
「放射能に汚染されていない」という意味もあることを
先日辞書を見ていて知りました。
もちろん、はたして福島の収束もおぼつかないのに、
世界から観光客を呼べるのか、という議論が
本来はあるべきでしょうが、
確かに雪国に世界からの観光客が増えているのです。
今日公示された都知事選は突然、小泉爆弾が炸裂して
脱原発が焦点になりそうです。
もしオリンピックを本気でやるなら
脱原発以外無いと思います。
だって、もう一度原発事故があったら、
二度とスキー客は戻らないだけではなく
オリンピックもボイコットされかねません。
もっとも、自民党とゼネコンは、発注が済めば
オリンピック自体はどうでも良いのかもしれませんが。
ところで、先週末開かれていた「反原発へのいやがらせの歴史展 Part.2」
を見に新宿区の区民ギャラリーに行ってきました。
パート①は見てませんが、今回は通信関連の嫌がらせが中心の展示でした。
高木仁三郎さんという反対派の中心的学者がおられたのですが、
なんと、自分が出してもいない暑中見舞いを出されたりしているのです。
出す相手の名簿まで把握されている、ということでしょうか。
ゾッとします。
自宅のポストの郵便物を黙って抜き取られ、
まとめて後から送りつけられた人もいます。
こういう陰湿な嫌がらせは
立地でも相当あったはずです。
しかし、そういう嫌がらせにもめげず
また札ビラで頬を叩かれても
原発を断った地域が日本には34カ所もあるのです。
その地域は、そして人々は今どのような暮らしを送っているのでしょう。
その地域の住民などにインタビューし、
彼らの証言を中心に約105分の映画にしたのが
ブロガーのかさこさん初監督の映画、
「シロウオ」です。
昨年の四月、この映画の製作・脚本を担当された矢間秀次郎さんの
お話を、かさこさんのオフ会で聞く機会がありました。
その事をまとめた記事は↓こちら。
オフ会に参加してみました。
その上映会が今週の土曜日にあるようです。
映画「シロウオ~原発立地を断念させた町」上映会
私は今週見られるかどうかは分からないのですが、
ぜひ機会を捉えて見に行きたい映画です。
原発は無い方がいいけど、電気も無いのは困る、
という人が東京では多いでしょう。
しかし、考えてみれば、
東京は食料自給率もゼロに近いし、
エネルギーだって、他県で作ってもらっているし
水すら自前ではありません。
ある意味砂上の楼閣です。
降って湧いたような「脱原発」という
都知事選の争点、しっかり考えたいです。