カテゴリー別アーカイブ: 社会や時事関連

今年はあなたも自分LOVE元年。自分を大切にして、行動しよう。

20140104

このイラストは今年の年賀状の図柄です。

さて、
フィギュアスケートの安藤美姫さんが恋人と赤ちゃんのスリーショットを
インスタグラムに投稿。

それが炎上しているみたいです。

また、スケート連盟も「イメージ」というわけのわからないものに
お怒りのようです。

自立して子育てしている女性が、
子どもを抱えて男性と交際する事が
なぜ、スケート連盟のイメージを悪くするのかチンプンカンプンです。

安藤さんは、未婚の母を選んだ時にもずいぶん叩かれました。
あのとき私は、子どもが生まれるのに祝福しない社会って、
かなり深刻、と思ったものです。

思い返せば、昨年は、日本の男尊女卑の体質が露になる事が
いろいろ起きました。

都議会での下品なヤジが問題になりました。
一方で、おにぎり女子が絶賛されました。
また、ホステス経験のある女性が女子アナ内定を取り消されました。
さらに、ろくでなし子さんは、2度も逮捕されました。

これらがなぜ問題なのかが分からない場合には、
逆の場合を考えてみればいいのだと思います。

もし都議会で、男性議員が女性議員に「種無し」とやじられたら
女性議員は、辞職に追い込まれたのではないでしょうか。
もし、女子サッカーの男子マネがおにぎりを2万個作って
進学レベルを下げたら、絶賛されるでしょうか?
成績優秀なイケメン男子アナがホストのバイト経験があるからと
内定取り消しになるでしょうか。
ろくでなし子さんのやった事が犯罪なら
秋祭りに登場する男根のお飾りや神輿はどうなるのでしょうか。
宮司が逮捕されたという話は聞いた事がありません。

私が特に問題だと思ったのは、おにぎり女子の話しです。
「本人が良いのならいいだろう」という意見があったのは知っていますが、
問題は本人ではなく、周りの大人です。

おにぎりを作るという事が、
進学のレベルを下げてまでやる事なのかどうか、
つまり人生のプライオリティを下げてでもやる意味のある事なのか
本人が判断出来ないのなら、周りの大人が、きちんと判断して
本人の将来への選択の道筋をつけるべきです。
それが教育者でしょう。

安藤さんの件といい、まるで
女性は自分の人生を主体的に大切に扱う権利がないかのようです。

ただ、これが隠しようのない日本の実態ですね。
私が最初に就職した時と何も変わってないです。

だから、とにかく日本の女性には、密かに、でも断固として
自分の人生を生きて欲しいです。

実は、女性だけではないのかもしれません。
男性自身が自分の人生の主役でないから
女性にも端役を担わせたいのかもしれません。

だとしたら、今年は自分LOVE元年。
自分を大切にして、行動しましょう。
他人はあくまでも他人です。

そう書くと、権利ばかり主張してエゴだ、
みたいなトンチンカンな反応がありそうです。

しかし、考えてもみて下さい。
自分を大事にしない人に、他者を大事に出来るでしょうか?
自分を慈しまない人に他者を慈しめるでしょうか。

去年の11月以来、スティーブン・コヴィーなどの
いわゆる人生ハウツーものの代表的な本を何冊か読んでいます。
読まないと批判も出来ませんから。

総じてこれらのテーマは二つあります。
「自分を大切にする」
「行動する。実践にうつす」。
細かい手帳の使い方とかあるけど、基本的には
ほぼこの二点です。

逆に言えば、自分を大切にしないで行動に移せない人がいかに多いのか、
という事でしょう。

安藤さんの記事にコメントを入れてディスる時間があったら
本でも読むか、ブログを書く方がずっと自分のためになります。

一人一人が自分を大切にするようになれば、
自ずと政治や社会の事にも興味が出て来るでしょう。
何故なら、それらが自分の生活と直結している事が
見えて来るからです。

自分LOVE。
それは自分自身を生ききる事です。

人間への謙虚さが、人間を強くする

クリスマスカード用の絵を描くのに
資料の中から出て来たのがこの写真。

robamieni

サンタクロースの町、ロヴァニエミの空港で撮影したもの。
このときサンタクロースの町には行かなかったけど、
オーロラを見にトナカイツアー、っていうのに参加したのよね。
残念ながらオーロラは見られなかった。

この時、ドイツで働いているオランダ人の彼氏とポーランド人の彼女、
というカップルとも一緒で、途中でログハウスで休憩中に
いろんな話しをしたの。

ヨーローッパ、って広そうだけど、
よく見れば、主要都市間は飛行機で一時間もあれば行けるし、
週末にちょっとフィンランドまで、とか
来月はスペインのバルセロナまで、
とか普通に行ったり来たり出来る。
そのカップルも、週末には飛行機で非日常を楽しみつつ
平日には寿司バーで昼食をとる。
週に一回は寿司バーに行くと言っていましたね。
ヘルシーヘルシー、と連発。

それも平和だからね。
ヨーロッパが、二度の戦争で懲りて、紆余曲折がありながら、
二度と戦争をすることが無い体制を作り上げたのは
やはり、「知恵がある」と思うのね。

ヨーロッパは中東に首突っ込んでメチャメチャにしたし
アフリカの問題とか糾弾されるべきことはいっぱいある。
確かに都合いいな、とは思う。

ただ、彼らが世界をリードするには理由があって、
彼らは常に歴史から学んで、
人間の暴走を止める「システム作り」をしようとしている。

民主主義とか立憲主義とか法治主義といったシステムは、
そういう中から生まれているのね。
根底には、ソクラテスから脈々と続く人間観察の力。

常に「人間とは不完全である」「権力は暴走し腐敗する」
という人間への謙虚で且つ第三者的視点を持つことが
結局は人間を強くし、人間社会を安定させる、という事を学んで来て
それを前進させようとしているのだと思う。

だから彼らは強い。世界のヘゲモニーを掌握する力がある。

「7つの習慣」を読んだ時に
●感情ではなく原理原則に従って判断する

という項目があって、これは
「人間は不完全で判断を間違うから法や憲法に判断させる」
という立憲主義にすごく通じる理念だな、と思った。

でも考えてみたら、人生の判断を下すのに、すべてを考えていたら
迷うばかり。
ある価値観に照らし合わせて判断を下せば、ずっと楽になる。

だから、今の政権が迷うことなく嘘でも何でも判断を下せるのは、
「改憲して皇国史観の国体を作るのだ」
というトンデモ価値観に基づいているからなのね。

でも、それがとんでもないのは、それが嘘と隠蔽から出来ていること。
しかもそれは一度失敗して自国民だけでも300万人とも言われる犠牲者を出して終わっている。
それなのに、自分たちの先の戦争での所業を反省するという謙虚さも、
世界的文脈を考慮した第三者的視点もない。

「独自の政治体制があっても良いはずだ」
という一見筋の通ってそうな見解も、
だったら、NHKを支配したり、メディアに圧力かける事無く
堂々と国民に問うてほしい。
選挙の争点は経済政策だけです、なんて欺瞞はやめて欲しい。

結局自分たちの歴史観や政治体制が国民や世界に受け入れられない事が分かっているから、
こういう事をやるのよね。

いみじくも引退を表明した石原慎太郎が記者会見で
「国民は憲法には興味ない」と、言いました。
興味ないと言うより、日本国憲法が当たり前ですから。

これからも憲法については書いて行きます。
国に自分の人権を剥奪されるのはまっぴらですからね。

でも、私のブログは、あくまでも「のんびり社会派」。
普段は楽しく読んだ本の読後感や見た映画のはなし、
また里山活動や鳥の観察会などを中心に
デッサンやエスキースをアップして行きます。
家にいろんな写真がある事に気がついたので、
今日みたいに写真も時々。

興味のある事や好きな事をブログを書くのはとても楽しい。
何でもやるなら楽しくやりたいですから。

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憲法を暗唱するアイドル 内山奈月×南野森『憲法主義』

YOU TUBE版もあります。
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あべさんも見た方が良いんではないか??

↓原文と池澤夏樹の寄り添うような訳が読みやすい。お薦め。

きっと彼はそれを我慢出来ない

やたら意味深な題ですけど、今朝の、我が家の選挙総括です。

多分、自民党は(首相は?)改憲を急ぐあまり衆議院議員の任期4年を待てずに、
2016年の参議院選挙は衆参同日選挙になるだろう、
というものです。

とにかく改憲をしたくてしたくて仕方ないけど、
改憲発議には衆参両院で三分の二以上が必要です。
ところが、
むしろ今回は議席数を減らしてしまい、遠のいてしまったのです。

だからきっと、自民党は(首相は?)我慢出来ずに2016年の参議院選挙の時に
衆参同時選挙を仕掛けてくるだろう、
というのが我が家の選挙総括です。

解散時、
アベノミクスしか問わないみたいな事言っていた人が
開票結果が出たとたん、改憲を訴えて行く、
と言い出しているのです。

アベノミクスが隠れ蓑である事は明らかだし、
目的は九条をいじるだけではなく、
そして解釈改憲ではなく明文改憲化。

そして今回の抜き打ち選挙は、
700億円をかけ、 NHKを自民党の選挙公報機関に仕立て、
各メディアに「自民で300議席、三分の二」と言わせて煽りました。
おかげで、史上最低の投票率。

それでも、
自民党は2議席、減らしました。
公明党が4議席増やしたので、
差し引き政権与党が2議席増えましたが。

予兆はあったような気がします。
というのも、
この選挙戦で私が『おや?」と思った事がありました。

先週に入って、北海道の期日前投票が前回より4割増えている、
とニュースが流れたとき。

北海道内の期日前投票40%増 衆院選・中間状況、道選管が発表(12/08 16:01、12/08 16:17 更新)

天候悪化を心配してなのだろう、とも思いましたが、
実は期日前投票が多いときは、自民党は票を減らすし、時には負けるのです。
先の沖縄知事選でもそうでした。

そして、開票当日。
首相の当確が出たのが8時半近かったとき。
単に、開票体制の問題なのかもしれませんが、
しかし、300議席近くをもつ与党の党首が、
8時と同時に当確が出ないのが、とても意外でした。

私たちは70年、今の日本国憲法のもとで繁栄してきました。
なぜそれを今変える必要があるのか。
木村草太氏、國分功一郎氏、伊藤真氏の憲法の話。
でも出てきましたが、
問題は、「変える事」が目的で、その為の議論も何もすっ飛ばしている所。
すっ飛ばしているだけではなく、
自民改憲案が私たち主権者から主権を奪う内容である事は
言い過ぎても言い過ぎる事はない重要な点です。
つまり、議論をすっ飛ばすのは、国民が賛成するはずがないからですね。

とにかく、主権を国民から奪う、という世界でも稀な劣化した憲法改正をめざす
自民党。
今回、その改憲発議を自民党一党では出来ない状態を維持出来たことは
自覚的な国民の、主権者としてのバランス感覚が優れている事を
証明していると思います。

大きな船は急には曲がれません。
右旋回中の船を、急に取り舵一杯、と左に切ったら、
船は沈没してしまいます。

少しずつ少しずつ軌道修正しながら、
一人一人が選挙権、消費者としての購買権を駆使しつつ、
時にはデモや抗議行動で意思表示しつつ
アナクロニズムな方達にご退場願いましょう。

また仕事を通して、正義やフェアネスを重んじ、
嘘や隠蔽が決していい結果をもたらさない事を
伝え具現化して行く事も大切になると思います。

何しろ、311以降、私たちは、特にこの2年のあべ政権で「嘘」に
慣れすぎてしまいました。
人を騙してでも上手くやる事が成功であるかのような空気。
また「過ちを認める」ことが損であるかのように、
認めた人たちを叩きまくる風潮。

しかしこの選挙結果は、
真摯に考えているひと達が少なからずいる事を
教えてくれました。

選挙前には、真っ暗だったトンネルの先に
少しだけ明かりが見えたような気がします。

木村草太氏、國分功一郎氏、伊藤真氏の憲法の話。
という記事に書いたように、
様々な立場の方達が様々な場で真摯に発言もされています。

伊藤塾の伊藤真氏は
「私たち国民は憲法を守るために、本当に努力して来たのだろうか」
と問いかけました。

國分功一郎氏は
「おおいに政治の話しを普段からすべし」
と仰っています。

無理せず出来る事から、そしてやるからには楽しくやって行きたいものです。
2年なんてすぐやってきます。
でも、国民が日頃からしっかり声を上げて行けば、
少しずつ船は真っすぐ前を向いて進み始めるでしょう。

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木村草太氏、國分功一郎氏、伊藤真氏の憲法の話。

かなり前ですが、8月の終わりに、
今最も脂ののっている哲学者のひとり、國分功一郎氏と
若手の憲法学者の木村草太氏の講演と対談を聞いてきました。

↓國分功一郎氏
20150617kokubun

↓木村草太氏
20150617kimurasouta

また、10月半ばには、「日本一わかりやすい憲法入門」として
弁護士で伊藤塾の塾長、伊藤真氏の話しを聞きました。

書こうと思いつつ、機を逸してブログに上げていませんでしたが、
どちらも、とても濃い良い内容で、
自民圧勝と言われる選挙を控えて、やはり短くても記事にしておいた方がいいと思い、
書く事にします。

前者は、国立市公民館図書室の主催する
「哲学と憲法学で読み解く 民主主義と立憲主義」
という表題のイベントで、國分さんのツイッターで知ったのでした。

いまから半年前の7月1日の集団的自衛権の容認の閣議決定を受けての
哲学と憲法学からのアプローチを試みるものでした。

國分さんは哲学者の立場から、
事象と概念を論理的に分析して理論的に順序立てて考える作業を、
木村さんは
憲法学者として、正しい知識を知って考えてもらう、
というスタンスでした。

伊藤真さんの講演は、地元の地方議員さんの主催の講演会でした。
ずばり、日本国憲法ってなんだろう、というものです。

どちらの会も
当日配られたサマリーやパワポの資料が手元にあります。

3人の話しをまとめるのは少々無理がありますが、
印象に残ったところ、また、あまり世間でいわれていない内容、
そして、これだけははずせない、と私が思った論点を書いておきます。

國分さんは、政府の言動から見える政府の欲望を分析。
「国民を守るため」「日本が危ない」
と煽っているが、もし本当に危険なら、
現行の法律で出来ることはいくらでもあるのにそれをやらない。
どうやら、安全保障のために解釈改憲が行われたのではなく、
「解釈改憲」のために安全保障を持ち出されたのだろう、と。

なるほど。

また、各地の自治体で、憲法を守る会などの集まりが「政治的」と言う理由で
中止されるなどに危惧を抱いておいでて、
「おおいに政治の話しを普段からすべし」
意見が違うからって、絶好なんてする必要は無い。

そして「民主主義」と「立憲主義」について言及されます。
「立憲主義」に関しては、伊藤塾長のところでまとめます。

私が、とても新鮮だったのは、
自らのお話を「専門的技術的解説」と言っておられた
木村草太さんの、テクニカルな分析。
憲法に書いてあることだけを読みこむだけで、
こんなに様々なものが見えて来るのか、
という驚き。
私たち、全く憲法使いこなしてないじゃない、という慚愧の念。

実は、憲法には内閣のするべき仕事が73条に書いてあるのだけれど、
その中に「外交」はあるけど「軍事」は無いので、
軍事に言及した閣議決定は明らかな違憲、だと。

え、そうだったんだ〜。

そして、「まともな」憲法学者なら必ず「違憲」と言うだろうと。

ちなみに
「外交」は他国の主権を尊重して、対等の立場で行う活動
「軍事」は他国の主権を制圧して行う活動。
と定義されるようです。

その他にも
「知性とは他者の視点を持つことである」
「民主主義の概念は一つではない」
などと、知的に刺激的な言葉が印象的でした。

さて、伊藤塾長のお話は、すべてをテキスト化したいような内容でした。
ただ、ここでも印象的だったのが、
「国民は憲法を守るために、本当に努力して来たのだろうか」
という問い掛け。

ず〜〜ん。ですよね。

以下は、塾長のパワポから。
<日本国憲法の理念と基本原理>
●個人の尊重を中核とする立憲主義の理念
 すべての人々が個人として尊重されるために、
 最高法規としての憲法が、国家権力を制限し、
 人権保障をはかると言う立憲主義の理念を基盤としている。
●基本原理
 立憲主義に立脚し、国民主権、基本的人権の尊重、
 恒久平和主義を基本原理としている。

木村さんが
「知性とは他者の視点を持つことである」と言っていたように、
伊藤さんは
「多数意見が常に正しいわけではない」
「多数意見にも歯止めが必要」
「多数意見や法律でも奪えない価値、平和や人権など、があるはず」
という事を言っていて、

「人間は間違いを犯すことがある」
という謙虚さが憲法の根底にはある、
と指摘されていました。

憲法とは国家権力を制限して国民の権利と自由を守る法
である。
国民には政治家など公務員に憲法を守らせる責任がある。
とも。

選挙の争点は「アベノミクス」だそうですが、
むしろ選挙の結果、何が起こるのか、
という想像力が今一番重要なのかもしれません。

ポリタスのサイトに、哲学者 国分功一郎氏の【総選挙2014】亡命はなぜ難しいのか?という記事が載っています。

是非、多くの方に読んで頂きたいです。

  

円安で喜ぶ人たち

我が家で、夕飯時に、経済の話しになりました。
キッカケは、今日の株の下落です。
夫が分かりやすく私の質問に答えてくれました。

そして、実は円安で儲かっているのは誰か。
その誰かさん、どうやら、風が吹けば桶屋が儲かる式のぬれ手に粟らしい。
という話しに、最後はなったのです。

今日の株の下落はアメリカに連動してのもので、
アメリカでは、200ドル以上も下がりました。
エネルギー関連がどっと下がったようです。
為替オンライン

ちなみに夫は、毎日、日経新聞と東京新聞をかなり詳細に読んでいて、
そこからの情報ですから、特定秘密は一つもありません。(爆)

実は、世界の石油の消費量は減っている。
特に中国の需要が減っている。

にもかかわらず、OPECが減産をしないから、
石油価格が下がっている。

中国の減速の影響は石油だけではない。
他の資源国にも及んでいて、資源国は売り上げが落ちている。
資源国であるオーストラリアは、そのため緊縮財政で政権の支持率が急落。
オーストラリアは鉄鉱石の価格などを5月に下げているのですね。

ロシアも資源国だから大変。

産油国は、と言うと、サウジ以外の中東諸国は売り上げが減って
消費が縮みだしたらしい。
バンバンお金を使っていた中東に出稼ぎに行っている
フィリッピンの人たちなども
仕送りが少なくなって困っている。
ここでも使えるお金が少なくなっている。

では、なぜ、OPECは減産しないのか、という点です。
実は現在世界最大の産油国はアメリカで、
それはもちろんシェールオイルなどで増産しているからですが、
日量850万バレルと27年ぶりの高水準となり
輸出も約40年ぶりに一部再開した、という事です。
しかし、シェールオイルは、掘れば出る中東と違って
設備投資がかかっている。

シェールオイルの採算が取れる価格は、幅があるけど
1バレル80ドル前後ともいわれている。
サウジは65ドルくらいまでなら持ちこたえると言っているらしい。

原油安が長引けば、シェールオイルの開発に歯止めをかけられるかもしれない、
という事のようで、
で、エネルギー関連の株が売られて200ドルも株が下がった、
という、はじめの話しにつながります。

さて、日本はどうでしょう。
アベノミクスによると、日本は輸出国ですから円安にして
輸出を増やそう、という事でした。
ところが実際は、今日本は貿易赤字を抱えています。
◎2014年度上半期の貿易赤字、5.4兆円=輸入増で最大

石油輸入国ですから、もし円安でなければ、
こんなに赤字が広がるはずは無かったし、
それに増えるはずの輸出はどうなったのでしょうか。

もう、トヨタなどは海外が拠点ですから、
輸出が増えるはずは無いのです。
しかし、ここですごいトリックが生まれます。

海外での売り上げをそのまま日本に持ってくれば、
円安ですから、なんと為替の差額でぬれ手に粟で、
トヨタにはお金が転がり込みます。

というわけで、円安で食料や生活品が上がって苦しい庶民を尻目に
円安で大喜びしている人たちがいるのですね。

もし輸出で儲けているのなら、関連企業なども潤うでしょうが、
海外での売り上げを移動させているだけですから、
ぬれ手に粟は、トヨタ本体だけ、ということになります。

これがアベノミクスの正体です。

加えて、最近は、株価維持に年金基金までつぎ込んでいますね。

なぜ、自民300議席なのか、理解不能です。

そしてアベノミクスは、当然ながら、真の目的を隠す隠れ蓑。
真の目的、憲法改正の真の目的は、実は9条ではない。
集団的自衛権の容認の閣議決定で、憲法違反とはいえ、
毀損出来る方向に持って行きますから。

実は、国を近代国家から後退させ、私たち国民から主権を奪う事なんですね。
「基本的人権」の削除

頑張れ若者、おじさんルールを変えよう、秘密保護法へのパブコメ出そう

「悪法も法なり」という言葉があります。

はたしてそうでしょうか?
これはかなり為政者に取って都合のいい言説だと思います。

なぜなら、もし、不当な理由で逮捕出来る条項を忍ばせて
可決しちゃったら、
国民は不当な理由で逮捕される訳ですから
絶対に悪い法案を「法」にしてはいけないのです。

まさに現代の悪法「秘密保護法」の施行を前に
パブリックコメントが募集されています。
締切りはあさって8月24日です。

秘密保護法に若者たちが反対しています。
特定秘密保護法に反対する学生有志の会のサイト。

実は現政権は、若者と女性に人気がないのです。
おじさんルールの政権ですからね、
宜なるかな。

平成の治安維持法と言われる「特定秘密保護法」。
実は治安維持法がその恐ろしさを発揮したのは
施行されてから15年くらい経ってからでした。

「特定秘密保護法」は恣意的に解釈出来るところが
たくさんあるので、作った人が関わらなくなった頃が怖いでしょう。
ちょうど戦争を知らない人たちが政権を取って
戦争が出来る体制を欲しがるようなものです。
集団的自衛権も特定秘密保護法も
まさに若い世代の将来に大きな禍根を残しうるのです。

無責任と保身に固められたおじさんルールは
次世代への大きな負担、リスクとしてしか残されかねません。
原発の廃棄物と同じです。

秘密保護法のパブコメに関しては、
弁護士さんたちがアップしているサイトもあります。

そして、先の特定秘密保護法に反対する学生有志の会のサイトは
動画などもアップしていて分かり安いのはさすがですが、
前書きで国家の情報に関して本質を説明しています。

[前書き]
 民主主義国家において、主権者である国民が主権を行使していくためには知的資源である情報は不可欠であり、国民には知る権利が保障されています。基本的には国家の情報は全国民のものです。(後略)

そういえば、「東大英単」という本の225ページに以下のような例文が載っていました。
It is a postulate of the democratic system that those who vote have sufficient information to do so rationally.
有権者は合理的な判断に基づいて投票するための十分な情報をもっているというのが、民主制の根本原理である。

現在ですら、メディアは情報を正確に出しているとはいえない訳ですから、
秘密保護法の成立が民主国家の根本を揺るがしかねません。

ところで、
おじさんルールの運用者とは、
1)自己を相対化出来ない
2)所属組織と自分を一体化する
3)頭を下げて謝るが責任はとらない
4)嫉妬深い
5)自分から中止するとは決していわない
という特徴を持ちますが
別に男性に限ったことではないですね。

特定秘密保護法が無責任と保身のファンダンゴにならないように
私も上記のサイトを参考にパブコメを出したいと思います。

若者頑張れ。

川内原発再稼働についてパブコメを出そう

九州電力川内原発の再稼動に関して、
政府がパブリックコメントを募集中です。

締切りは8月15日。

311前には、パブリックコメントの「パ」の字も知らない人が
多かったのではないでしょうか。

この春のエネルギー基本計画にも2万通を越えるパブコメが寄せられ、
その9割が原発に反対だったにもかかわらず、
政府は「ベースロード電源」と位置づけ、
再稼動を目指しています。

自民党の町村さんが「組織票じゃないか」
と言ってましたよね。
でも、野田政権の時には、9万件集まったんですよ。

自民党は分かってないのですね。
311以降、キッチリ声上げて行かないと、マジやばい、
と気付いた人が多いのです。
だから実際自民党の選挙での票の獲得率は25%ですからね。

ま、あべ政権の場合、
「国民の声は聞かない」という結論が先にありますから、
たまったもんじゃないのですが、
しかし、しっかり声は上げておかないと
賛成と見なされます。
英語では、”Silence is agreement”(沈黙は同意)です。
「原発」はやめて、とあなたが思うなら
一言でいいので、パブコメに参加しませんか。

どう書いたら分からない、という人のために、
様々な市民団体が情報を提供してくれています。

「原子力規制を監視する市民の会」

川内(せんだい)原発再稼働やめろ!パブコメキャンペーン

パブコメで未来を変えよう

グリーンピースのサイトも分かりやすいです。
パブコメ出そう、川内原発とまるほど

20140811

このところ、あとだしジャンケンのように、ふくいちの状況の悪化が伝えられます。
8月6日のニュース
3号機 大部分の燃料が溶融落下の解析結果
8月9日のニュース
原子炉破損で燃料のウラン飛散か

こんな状況で、再稼動なんて狂気ですし、
ほんとうはオリンピックだってやっていられるはずはないです。

どうも私たちはダメージがあまりに大きいと
見ない振りをしたがるようですが
それでまともな未来がやってくるとは思えません。

それにウランは石油より先に枯渇すると言われているし、
なによりも、その放射性廃棄物はもう置いておくところがありません。

そして、どれほどの事があっても責任者が責任を取らないこの社会には
原発など持つ資格はありません。

私は自然エネルギーで全てが賄えるとも思っていません。
しかし、少子化ですから、
食料やエネルギーは地方分散型にして行けば、
ずいぶんと自給出来る部分が増えるはずです。

最近、里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)
という本を読みました。

感想は後日書きますが
工夫すれば、日本にはまだまだポテンシャルはある、
と確信しました。
そして、そう語るし信じて行動している人は多いのです。

まず、国を上げてふくいちの事故処理に対応し、
しっかりとした未来の足固めをして欲しいものです。