カテゴリー別アーカイブ: 社会や時事関連

今年は「見る猿、言う猿、聞く猿」になる。①子どもの貧困は寄付ではなく政策と税金で対応すべし。

お正月そうそうですが‥。

「見ざる、言わざる、聞かざる」と言うけれど、
もう日本社会は、そんな事なかれ主義では
立ち行かなくなって行くと思う。

で、これからは
「見る猿、言う猿、聞く猿」に皆でなった方が良いと思う。

20160102猿三匹

社会もそうだし、自分の人生のためにも絶対にその方が良いと思う。

このブログは楽しい毎日を送るお手伝いもしたいのだけれど、
根本的な社会的インフラが脅かされる事態を
黙って見逃しては、楽しい毎日も送れなくなります。

自分や社会状況をよく見つめて、
イヤなことがあっても目をそらさず、
誤摩化すためにウソをついたり
隠すことにエネルギーを使わない。

言いたい事があったら、空気は読まずに
しっかり言って行かないと
おかしな状況は変えられない。

真摯に人の意見には耳を傾けるが、
決して人任せにはしない。

今年はそういう猿をめざしたい。

さて、まず、本当にこの国の政治家たち大丈夫か?
と思うニュース。

子ども貧困対策の基金 寄付呼びかけ強化

これは明らかにトンデモニュースの部類だと思います。
国が、いの一番に政策として税金を投入すべき子どもの貧困を
寄付で賄おうなんて国は先進国とは呼べないのでは?

子どもはその国の未来です。
おまけに少子化を問題にしているのだから、
まず最初に貧困の子どもにお金を回すのが
将来的にも少子化の問題からも最重要視されるべき事でしょう?

それを寄付で、賄おう、なんて国家としての役割を放棄しているに等しいです。

日本は本当にシステムとして国が機能しているのですか?
貧困の子どもを救う政策を取らないで、国って呼べるのでしょうか?

こういうニュースをなんの論評もせずに流すNHKも
大丈夫でしょうか?

日本国憲法第25条では、
「全て国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」
と、記されています。
国は、国民を守る義務があるのです。というか、それが国の仕事ですよね。

国民を守る、と言うと安全保障の話しばかりをしたがる現政権ですが、
国民の人権と生活を守る事も同じくらいかそれ以上に重要で、
国の仕事の根幹です。

特に子どもは、社会全体として大切に育てられなければならない。
そのために税の再配分をするのが政策です。

それを、寄付で賄う、って発想が起こる事自体、
議員たちは、自分達の仕事を理解していないし、放棄していることになりますね。

こんな弱小ブログで取り上げなければならないほど
これって国家としては、異常な事態ですよ。
それが異常だということも分らないとしたら、それ本当に変だから。

日本は既に、6人に一人の子どもが貧困状態にあります。
「子どもの貧困率」が過去最悪に、脅かされる子どもたちの健康
なんで寄付なんていうとんでもない方向に行ったのか?

安倍首相の肝いり“子供の貧困対策” 寄付わずか300万円
子ども貧困対策 黄信号 基金寄付300万円止まり

「子供の未来応援基金」のサイト
このサイトを見ると、驚くべき事に
寡婦親子への貸し付け、という文書もあります。
寄付募って、あげくに貸し付け?
あり得ないでしょ。何故給付でないの?
私たちの支払っている税金は
こういう事に再配分するために支払っているのです。

通常国会は開かれるようですが、
是非、寄付ではなく税金で子どもの貧困をなくして下さい。

子ども一人一人のためでもあるし、社会の高い質を維持するためにも
子どもの貧困は、国家が責任を持って『税金』で対応すべきです。

関連記事
女性の貧困

のうりんポスターの記事を書く勇気をくれたのは夫の一言だった

昨日書いたのうりんポスターの記事は、
私のブログにしては相当のアクセス数になりました。

のうりんポスターだけではない、私が公共にある萌え絵を不快に思うわけ

そして、ハフィントンポストに、タイミングのいい記事が掲載されていました。
男性は知らない。すべての女性がやっていることを。

この記事には、男性の知らないところで、
女性が性差別に、いかに対処しているかが書かれているわけですが、
記事の最後の方に

そう、彼ら(男性たち)は私たちが日々直面している出来事を、知らないだけかもしれません。
あまりにも普通のことなので、伝える必要があるなんて私たちは考えもしないのかもしれません。

とあります。

そう確かに、私も若い頃は諦めていた。
ただ、昨日の記事を書いたのは、
本当に我慢がならなかったのと、
イヤな経験を隠さなくてもいい年のおばさんになったから
だと思う。
私が若い女性なら絶対書かなかった内容。

そして私が言いたかったのは、

「公の機関や行政や公共施設は、性的目線のキャラクターを使わないで」

ということです。
それは、女性への暴力だから。

ただ、この記事を書くまで、
私も、どの程度理解されるか分からなくて、
迷っていたのだけれど、
「書こう」という勇気をくれたのは夫の
「あれは暴力だからなあ」
のひとことでした。

そう、分っている男性は分っているのです。
必ずしもハフィントンポストの記事のように
知らないだけでもないのです。

ただ、マジョリティーではないのでしょう。

少し前に、女優のエマワトソンが国連で
「男女平等」を訴えるスピーチをしました。

【全文】「今こそフェミニズムを見直すべき」 女優エマ・ワトソンが国連で“男女平等”を訴えたスピーチ

スピーチにあるように
男性自身もステレオタイプの役割の犠牲者かもしれない。
のうりんポスターのような視線が
知らず知らずに男性に刷り込まれている可能性だってある。

だから、まず、
「公の機関や行政や公共施設は、性的目線のキャラクターを使わない」
ということから始めて欲しいのです。

この問題は、表現の自由と密接に関係している。
特に、規制派にとっては昨日の私の主張などは利用しやすいはず。
しかし、自由を重んじる私としてはそれは困る。

だから、行政の仕事を引き受ける制作会社などは、
自分達できちんと基準を作ってやってほしいです。

基準は「尊敬している相手に失礼に当たらないか」

です。
相手が女性でも男性でもです。

例えば、ミュシャのサラベルナールのポスター
妖艶で美しい上にサラへの尊敬のまなざしに溢れている。

のうりんポスターは批判されて、新しい絵柄にするようです。
私にすれば、このアニメキャラ、というのもどれも同じかんじですけどね。

というわけで、美濃加茂市の皆さんをはじめ、
日本中の制作会社や行政マンはこれを機会に
行政のビジュアルな表現はどうあるべきか、を考えてみて下さい。

参考のまとめ記事。
未成年の性的搾取(JKビジネス)と日本の異様な「カワイイ」

このまとめに出て来る
AKB48については以前記事にしてあります。
AKB48総選挙、……は?何、それ。

映画「セバスチャン・サルガド」、人間を写し続けた報道写真家が自然と大地に包まれる

ヴィム・ベンダースが共同監督をつとめる
ドキュメンタリー映画「セバスチャン・サルガド」のご紹介です。

ロードムービーの巨匠として名を馳せたベンダースは
「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」などの
ドキュメンタリーでも秀作を残しています。

今回はブラジル出身の写真家「セバスチャン・サルガド」がテーマです。

恥ずかしながら、私は、この報道写真家として数々の賞に輝く写真家について
ほとんど知りませんでした。

たまたま塚本晋也監督の「野火」を見に行った帰りに
文化村で上映されていることを知り、
ようやく10月に入って他館に移った時に見ることができました。

「野火」の話しも記事にアップしたい。でも今日は「サルガド」。
とにかく素晴らしい。
その写真はもちろん、その生き様が。

今は、ツイッターなどでも(多分加工した)夢のようなカラフルな写真が
流れてきます。
しかし、セバスチャン・サルガドの写真は一貫してモノクロームです。
彼のパリのスタジオの壁には所狭しとモノクロームの写真がびっしりと貼られています。

墨の世界には「墨に五彩あり」という言葉があります。
黒から白だけの世界が雄弁に語りうるからです。

と言っても
サルガドの作品は、モノクロームが色を語る、ともちがい、
光が語っているのです。
光を捉える写真の原点がそこにあるような美しさ。
ただ、あまりにきれいで、虐殺などを写しても別の世界のように感じてしまうほど。

虐殺、と書きましたが、サルガドの報道写真家としての姿勢は常に
マイノリティーへむけられ、世界の片隅に生きる人々を写し取るものです。

建築家の妻レリア(この人がすごい)と二人三脚で、
数年単位でプロジェクトを立ち上げ
「アナザーアメリカ」「サヘル」「ワーカーズ」といった、
飢餓に苦しむ人々や金鉱で働く人々を写して行きます。

多くは飢饉や内戦に巻き込まれた人々や
厳しい労働環境の働く人々なので
社会的使命が彼を突き動かすのでしょうが、
見ている方が息苦しくなるようなシチュエーションも少なくありません。

そしてルワンダの大量殺戮の撮影に費やす日々にサルガドは
その残酷さに自身が疲弊してしまうことになります。

そして、人間社会の残酷さから自然界の豊かさを求めて
新しいプロジェクトを始めた……

という話なら、
ありそうな話しなのですが、

サルガドのすごいところーー実はこれは妻のレリアのすごさでもあるのですが、
はもっと壮大なストーリーを作り上げてしまうのです。

ここからはまるまるネタバレです。
と言ってもサルガド自身が語る自伝も出ているようですが。

ルワンダの虐殺で疲弊したサルガドは
その時ちょうどご両親の体調が悪く、故郷のブラジルに戻ります。
ただ、そこで見たものも、小さい頃サルガドが見た豊かな故郷ではなく
あちこち禿げ山が出来た赤い大地でした。

ところが、ここで妻のレリアが冗談みたいな提案をします。

彼らは「植林」を始めたのです。

年譜を見ると、1994年くらいから始めたようで
1998年には大西洋岸森林再生プロジェクトが軌道に乗った為に
レリアとインスティテュートテラを設立とあります。

そして、2004年からこの映画のテーマにもなっている
「ジェネシスGenesis」プロジェクトを始めます。
世界中の動物や原住民や自然をカメラに収めるプロジェクトです。

Genesisは、聖書の創世記のこと。
旧約聖書の冒頭で、
天地創造の冒頭の部分を含むものです。
  1日目 暗闇がある中、神は光を作り、昼と夜が出来た。
2日目 神は空(天)をつくった。
3日目 神は大地を作り、海が生まれ、地に植物をはえさせた。
4日目 神は太陽と月と星をつくった。
5日目 神は魚と鳥をつくった。
6日目 神は獣と家畜をつくり、神に似せた人をつくった。
7日目 神は休んだ。

というこれですね。

ベンダースは、映画で、サルガドの撮影した写真とともに
サルガドのインタビューを織りなすようにはさんでいきます。
そのインタビューやジェネシスの撮影に同行して
サルガド自身を撮影するのが
サルガドの息子でこの映画の共同監督のジュリアーノ・リベイロ・サルガドです。

で、レリアの提案した植林は立派な森へと成長して行きます。

実際自分達の育てた森の木々を愛でるサルガドが出て来るのですが、
20年もたたずに森になるのか、という疑問はあります。
日本でいうと、明治神宮の森が100%人工の森ですよね。
あの森が約100年。

サルガドたちは150種類ぐらいの植物を土地にあうものを選んで植えたそうで
20年もあれば、それなりになるのかもしれません。
実際フィルムに写っている森は立派な森でした。

映画では詳細は語られていませんが、
レリアとともに作った森は国立公園になっているそうです。

そこで検索してみたところ出てきました。
The Instituto Terra

“Do you Know what is possible to do in 15 years?”

とあります。

本も出ています。

人間、やろうと思えば出来るんですね。

私はこのサルガドの森の物語を見て、
振り返って日本のネイチャーリテラシーの貧弱さを痛切に感じてしまいましたね。
三陸海岸に海が見えないほどのコンクリートの堤防なんて作っちゃって、
実は津波からは植林で守ろうという話もあったのに。
日本の自然利用の行政や政策を見ると、
余りに知恵がなく、自然を活かせず、
はらわたが煮えくり返るようなものばかりです。
ドメスティックおじさんたちは、壊すことしか知らない。
一度壊したら戻すのが大変。

しかし、サルガドのプロジェクトは、
心ある人間が取り組めば、自然も回復できる,
という希望の光を示してくれているようです。
(だからといって、ドメおじさんたちは許せないけど。)

ここまで書いて来て、ふと思い出して確か日本にも
「森の長城プロジェクト」ってあったような気がして調べたら、ありました。
「森の長城プロジェクト」
こちらにも、20年で森になる、とあります。
本当はこういうことを税金でやるべきなのではないでしょうか。

さて、話しを映画に戻します。
是非多くの人に見てもらいたい映画です。
公式サイト

まだ各地で上映されるようなので、
私はもう一度見たいですね。

それから、サルガドが取り組んだルワンダの虐殺時に
人々を救うことに奔走する人がテーマの「ホテルルワンダ」。これも必見です。

↓公式ツイッター

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<マダムかよこのセルフマガジンをお配りしています>
おかげさまで、色彩が美しく自然の息吹を感じるイラストに癒されると、好評です。
無料冊子「時をつむぐ、いのちを愛でる。人生はステキ」、をご希望の方は、
郵便番号、住所(マンション名など省かず)、お名前、希望部数を、
ブログの右の欄にある「ご意見、ご感想、お問い合せフォーム」からか、
madamkayoko@gmail.com までメールをお送りください。
無料でお送りします。
magazin_2

この度、ウェブ制作会社のサイトで、マダムかよこをご紹介頂きました。
株式会社 オフィス友惠様のサイト 

上記制作会社の作製による私の絵が使われたサイトがオープンしました。
NPO法人ストップ・フロン全国連絡会様のサイト

祝!オールブラックス。シダでお祝い。

ラグビーのワールドカップ2015は、
ニュージーランド代表、オールブラックスの優勝でした。

オールブラックスのマークは黒地にシルバーのシダ。
シルバーファーン、と呼ばれています。
ファーン=fern は英語でシダ類のこと。

ということで、シダフリークの私としては、
シダの絵と写真をいっぱい並べてお祝いしたいと思います。

tburaniwa

ニュージーランドはシダで有名で、
ネットで調べると200種類シダがあるようです。
実は日本もシダが豊富です。
約630種類のシダがあるといわれています。

シダをアイコンに使うほどのニュージーランドのシダの種類が
200種類とは少ないような気がして、手元の海外の文献を調べてみましたけど
やはり、種類的にはそのくらいのようですね。

日本では、シダはオタク趣味っぽいところがあって、好きな人は好きで
「シダの会」という全国組織もあって定期的に活動していますが、
ニュージーランドほどアイデンティティにはなっていないみたいです。
でも春にはゼンマイ食べたり、生活にかなり入り込んでいるのですけれど。

ニュージーランドの場合は、
先住民であるマオリ族がシダをとても大事にしていたようです。
信仰の対象でもあったようで、
確かにあの銀色に光るレースのような葉叢を森の中で見れば、
神々しく感じるだろうことは想像できます。
 
一方日本は、湿度が高く高低差があり、
南北に長くて亜熱帯から亜寒帯まで気候のはばが広く
放っておいてもシダが生えてきて、
多くの人の意識的には「雑草」の部類になってしまうのが少し寂しいです。

又ある種のシダは、環境を汚染した金属類を取込むことも分っていて、
知人の大学教授が、足尾銅山の環境汚染の研究でも
そのことを突き止めていました。

ただ、こんなどこにでもあるシダですら
最近は絶滅危惧種になったり実際に消えてしまった種類もあるのは残念。

シダは、種子で増えるのではなく胞子で殖えます。花も咲きません。
難しい言い方をすれば、シダは、隠花維管束植物、ということになります。
胞子を見たことが無い人のために
10日ほど前に「浜離宮庭園」に行った時に
撮影したスマホ写真をあげておきます。

IMG_1543
↑このシダの群れの、
↓葉の裏側
IMG_1544
↑この写真の葉裏の茶色いブチブチが胞子です。
種類によって、胞子の大きさやつき方の密度が違って
種類の同定の基準になります。

今回のワールドカップですっかりラグビーがメジャーになりましたが
オールブラックスで、シルバーファーンが知られて、
シダのファン(笑)が増えるといいなあ、と思っています。

↓初心者向けのスキャン写真のキレイなハンディ図鑑。おすすめです。

以下纏めてシダのスケッチやら写真あげておきます。
コゴミ(クサソテツの芽) 制作中の作品のデッサン。 鳥の子和紙に木炭。モデルはヒカゲヘゴ 20130701 20140103inuwarabi nisiki warabi himeshida
130128 20150804-2

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<マダムかよこのセルフマガジンをお配りしています>
おかげさまで、色彩が美しく自然の息吹を感じるイラストに癒されると、好評です。
無料冊子「時をつむぐ、いのちを愛でる。人生はステキ」、をご希望の方は、
郵便番号、住所(マンション名など省かず)、お名前、希望部数を、
ブログの右の欄にある「ご意見、ご感想、お問い合せフォーム」からか、
madamkayoko@gmail.com までメールをお送りください。
無料でお送りします。
selfmagazine

この度、ウェブ制作会社のサイトで、マダムかよこをご紹介頂きました。
株式会社 オフィス友惠様のサイト 

上記制作会社の作製による私の絵が使われたサイトがオープンしました。
NPO法人ストップ・フロン全国連絡会様のサイト

9月14日、スイミーになりに行ったよ

「集団的自衛権は日本国憲法では認められていない」
「軍事に関する仕事は、憲法で内閣に認めていない」
「政府は憲法に書いてないことは出来ない」

安保法制を許さないのはこれらに尽きます。

私は、もちろん戦争反対だし、
憲法9条も守りたいです。

しかし、手続きをきちんと踏み、
改憲発議して国民投票をするならまだわかります。

しかし、それをしないで、
選挙の争点にもせず、だまし討ちのように国会に提出し
しかも、穴だらけで、
後方支援がまるで戦争ではないかのように答弁を繰り返し、
近隣諸国の脅威を煽りながらなぜか地球の裏側まで自衛隊を派遣できるようにしたり、
憲法違反のそしりを免れるために、
条文の主語を自衛官にして自衛官の命のリスクを増やし、
国民の6割が今国会での成立反対で、
国民の83%が説明不足、
という法律を、通そうとする。

これはもう、政権による憲法破りのクーデター、としか言いようがありません。

政治家や官僚はもちろん「憲法を守る義務」を負っています。
同時に国民は、政府に「憲法を守らせる不断の努力」をしなければなりません。

7月の連休前に衆議院で強行採決した時
政府は「連休中に忘れる」と言いましたが、
私たちは忘れませんでした。

そして今、「連休をまたぐと反対運動が激化する」
と政府は参議院で強行採決しようとしています。

そう、明らかに、スイミーたちの抵抗が、クーデターの首謀者たちをたじろがせているのです。

そして、来年の参議院選挙の頃には
「そんなこともあったね」というふうにしなければならない、
として、今週中に強行採決をし、
「理解を得られなくても、成立すれば理解する」
などと、あり得ないことを国のトップが言っています。

ま、以前だったらそうだったのかもしれません。

しかし、国民、特に若い人たちは気づいてしまったのです。

主権者は国民であると。
政治とは私たち自身の生活の問題であると。
権力とは暴走するものであることを。
主権者は不断の努力で、その政府の暴走を止める力を持っていることを。
デモで意思を表明することが正当な民主主義の手段であることを。
そしてもちろん選挙が重要であることも。

この流れはもう止まらないでしょう。
特に若い人たちは、これから50年60年、
この国で生きていかなければならないのですから、
真剣さが違います。

私は、もうある程度生きましたから、
逃げ切ることも可能ですが、
これからも、スイミーの一匹になって、
若い人たちを支えたいと思います。

出来るだけ、彼らの呼び掛けに答えて、
出来ることをやっていきます。

昨日の夜の国会前集会にも参加してきました。
空撮を見ると、一人一人の存在は小さいけれど
一人一人がいなければ成り立たなかった光景であることがよく分かります。
ガンジーの言う「非暴力不服従」の姿です。

テレビなどでは「日本人ってスゴいシンドローム」が日本中を覆っているようですけど、
それとは全く違う意味で、
日本の大衆は知的で行動的あったと、デモに参加するたびに
私は感動します。
参加すればわかりますが、
一人で参加している、自分の自由意志で参加している人たちの本当に多いこと。
動員されない個々の意志がスイミーになっているのです。

長い間、
日本の政治家や官僚などの民主主義意識や人権意識は残念ながら
先進国のそれとは言えないものでした。
国民も長い間、そのことに気づかなかったけれど、
311以降、そのベールが剥がされ、
人々は動き始めました。

もう人々は、
私たちは、
若い人たちは、
この政府の横暴を、
クーデターを、
決して忘れる事はないし、
常に先を考えて行動していきます。

デモは、野党に勇気を与えるものだったでしょう。
法律を廃案に出来るのは、国会議員だけです。
野党には頑張ってほしい。

同時に、この法案に賛成する人たちも、
政府が自分と同じ意見だからといって、
政府の憲法違反を許してはいけないと思います。

「憲法違反を政府がすることを許す」ことは
国家の根幹のシステムを否定することになります。
今は自分と同じ考えの政府としても
自分とは相容れない政府が出来た時、
その政府が憲法違反をしても声を上がられないことになってしまいます。

国際情勢が変化しているから対応すべき、
という人も間違っています。
日本を守ることは個別的自衛権で守れます。

スイミーは、政府の憲法違反を許さないし、決して忘れない。

昨日の写真をあげておきます。
20150915

20150915_2

↓自分の言葉で述べておられるシールズの奥田さんの口述。必見です。
奥田愛基さんSEALDs 【全16分】 9/15公聴会

災害時の備え、「トイレ袋」も忘れずに! アウトドア製品も役に立つ。

今朝、関東では調布で震度5を記録する地震がありました。

久しぶりに、大きく揺れましたね。

「災害は忘れた頃にやって来る」を地で行くような日本ですから
常に地震や災害に備えられるようにしておきたいものです。

何をどのように備えるか、を具体的に書いているのが
2011年 08月 19日のかさこさんの記事。
近いうちに必ず大地震がやってくる~大地震に備えてますか?

是非チェックしておきましょう。

このかさこさんのリストに一つだけ付け加えるとすれば、トイレ関係です。

■家庭や企業で1週間分ぐらいの備蓄をしてますか?
□水
□食料
□ティッシュペーパー
□トイレットペーパー
□医薬品

このリストに、是非、非常用トイレ袋を付け加えておきたいです。
今の家は水洗トイレがほとんどですから、
水道が止まると悲惨です。
しかし、人間は食べれば出ます。

で、我が家は、
「断水時の非常用トイレ袋」を常備しています。

我が家では、生協でこの↓商品を買いましたが、
アマゾンをや楽天を見れば、様々な商品が選べます。

「断水時の非常用トイレ袋」でググればいっぱい出てきます。

我が家にあるもの。
(ライターは大きさ参照のため。)
20150912 

上の写真に使い方も写っていますが、
既存のトイレにかぶせるだけだし、
バケツなどにかぶせても使えます。

5年ほど前に屋久島に行った時、
囲いとトイレの便座ある野外トイレが設置されていて、
中のトイレの便座にこれをかぶせるだけのものを
実際に使ったことがあります。
快適さも問題ないです。

関連記事 富士山の世界遺産登録の問題点
アウトドア用簡易トイレ

このように、災害時には、アウトドア製品が役に立ちます。
ガスボンベ、食器などはコンパクトになりますし、
最近は、数秒でぱっと開くテントも売り出されています。
Quechua(ケシュア)のテント

先日、これを使っている親子と遭遇。
ぱっと開くだけではなく、あっという間に片付けられます。
普段使いでも楽しそうでした。

備えあれば憂いなし、
と言えるかどうかは災害の大きさ種類によるでしょうけど
少なくとも何も備えがないよりは、
自分や家族のいのちを助ける選択肢が広がります。

毎日を楽しく暮らすためにも
時々チエックしましょう。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<マダムかよこのセルフマガジンをお配りしています>
おかげさまで、色彩が美しく自然の息吹を感じるイラストに癒されると、好評です。
無料冊子「時をつむぐ、いのちを愛でる。人生はステキ」、をご希望の方は、
郵便番号、住所(マンション名など省かず)、お名前、希望部数を、
ブログの右の欄にある「ご意見、ご感想、お問い合せフォーム」からか、
madamkayoko@gmail.com までメールをお送りください。
無料でお送りします。
selfmagazine

この度、ウェブ制作会社のサイトで、マダムかよこをご紹介頂きました。
株式会社 オフィス友惠様のサイト 

上記制作会社の作製による私の絵が使われたサイトがオープンしました。
NPO法人ストップ・フロン全国連絡会様のサイト

世界中に配信された830国会前、次にやることは山本太郎級議員を20人国会に送り込むこと

昨日、シールズの呼び掛けに答えて、
国会前に行ってきました。

1)デモの様子が世界中に配信された効果は大きい。
2)組織されていない個人の自覚が生んだ地殻変動のデモである
3)今後の選挙で我々の代表をしっかり選ぼう

こんなことを感じました。

IMG_1113

IMG_1118

↓こういう方も参加されていました。
IMG_1120
↓福島から来た医療関係の方。
今福島では、子育て世代のお医者さんが他県へ流出して医療の層が薄くなって困っているそうです。
IMG_1121
今回は、海外のメディアがほぼ速報で
この動きを伝えていることが、すごく意味がアルと思いました。

BBC放送
Japan military legislation changes draw protests

ブルームバーグ
Thousands Rally in Tokyo Rain to Protest Abe’s Defense-Law Plans

AFP Tokyo
Tens of thousands protest at military bills outside Japan parliament

CBC News
Japanese PM Shinzo Abe’s security bills target of mass protests in Tokyo

japantimes
Thousands protest Abe, security bills at Diet rally

世界にむけて、分りやすいかたちで民意が伝わったと思います。
あべ政権がやろうとしてることは、
「民意に反している」という明確なメッセージです。

「デモなんてやっても無駄だ論」がいまだに蔓延る日本。
しかし、8月の半ばには成立させてアメリカへ手みやげにしたかったはずが、
6月の「違憲だ」という参考人陳述以来の運動の盛り上がりが、
この「違憲法案」の成立をここまで遅くしています。
その間、高校生までデモを主催してしまいました。

反面教師、とは良くいったものです。

もちろんこれで、廃案になるとは思えませんが、
明らかに、一定のブレーキはかかるでしょう。

昨日、国会前を埋め尽くした群衆の写真がまた新たな
参加者を作りだすのですから。

例えば、私が桜田門駅を出た時、
隣を歩いていた30代後半の女性に、「国会どこですか?」と聞かれたのです。
国会議事堂が目の前に見えるのに。
つまり、初めて一人で参加していらしたんでしょう。
実は一人で参加している人は、すごく多かったのです。
私も昨日は夫と一緒でしたが、いつもは一人です。

また、通常なら決して国会前で見かけないだろう人たちの姿も見受けられました。
例えば、金のブレスレットをしてモカシンのローファーを履いた男性と
コンサバヘアのミニスカートの女性のカップルとか。
野次馬なのかもしれないけど、
彼らも戦争はイヤだ、と参加したのかもしれません。

今日の菅官房長官の会見で
「国会の議論で、誤解を解いていく」と言っているけど、
逆ですね。国民は理解を深めたからこそ
反対が増えている。

「戦争反対」「9条守れ」も多いでしょうが、
やはり、「違憲法案」「法案作成までの手続きの違憲性と立憲主義の破壊」
このことが相当承知されて来たと思います。

内閣が軍事を扱うかどうかは、国民が負託する、
つまり憲法改正しなければ、政府は軍事は扱えない。
これは木村草太氏をはじめとする、多くの憲法学者の立場です。

法案がデモで翻ることは欧米ではたまにあります。
ゼネストしたり農家が堆肥を道路にぶちまけたり、
日本では考えられない規模でデモが広がることもあります。

選挙結果はもちろん尊重されなければなりませんが、
昨年の12月の選挙の争点は、「消費税増税を2017年の春に引き延ばすか」
ということだと、政府は強調していました。
安保法案なんて「あ」の字も言ってませんでした。
少なくともメディアを通しては。

自民党の公約を隅から隅まで見る人なんて一部なのだから、
この法案の重要性を鑑みた時、
政府は国民を最初から騙すつもりだった、
と言っていいと思います。

つまり、政府は嘘をつくのです。
だからみんな声を上げだした。
不誠実な政権にNOを突きつけた。

一方、今回デモが広がったことはすごく良いことだけど、
同時に私たちは、キッチリ私たち自身の代表を今後の国会に送らなければなりません。

例えば山本太郎議員のように歳費に見合うだけ働く政治家を最低でも20人、
今後の国会に送り込むことが必要でしょう。

私は、2年前の参議院選挙で山本太郎議員に投票しました。
人生の中で、これほど自分の一票が活きた事はない、
と思えるほど、彼は今国会で頑張っていてくれます。

もちろん、彼が政策を変えることはできないけど、
しかし、議員しか見られない資料を引き出すとか、質問主意書を駆使して、
政府の答弁の曖昧さを我々に分りやすいかたちにして
我々国民に見せてくれます。

選挙運動の時、私も少しお手伝いしましたが、
太郎議員はいつも演説の最後をこう締めていました。
「反原発運動で仕事が無くなりましたが、
また、テレビに出られるチャンスが一つだけある。
それは国会中継です。
是非、もう一度テレビに出してください。」

その通りになっているわけです。
その演説を聴いていた私ですら、それはなかなか難しいだろう、
と思ったことを、上手く国会内の状況を見極めながら動いて
毎週のように質問できる立場に自分を置いて、実行している。

だてに厳しい芸能界を生き抜いて来ているわけではないのだな、
と思わせるに十分な行動力です。

もちろん、彼ばかりでも困り、いろんなタイプの政治家が必要ですけど、
とにかく充分に働く我々の代表を送り込むことが重要です。

選挙は組織票。
ですが、
日本の場合は無党派が握っている選挙区が多いです。
投票率が65%を超えると、組織票は効かない、
とも言われています。

日本国憲法12条には、この憲法の保証する自由と権利を守るために
国民は「不断の努力」をしなければならない。
と書かれています。

このことは、伊藤真氏も仰っていたけど、
我々は、本当に今まで、この憲法を守ることに不断の努力を傾けて来ただろうか?
と、今問われているのでしょう。

野党はだらしない。
民主党もすっかり元気がない。
しかし、民主党にも、良い議員も少なからずいるわけです。
普段からそういう議員を励ましていく、
そういう事も必要でしょう。
また国政だけではなく、地方議員をささえることも必要です。

私たちが「主権者」であり続けるには、
面倒なメンテナンスが必要なわけです。

今回、日本中で300ヶ所以上のアクションがあったそうです。

今日本がすごい系の本やらテレビ番組が流行っているそうですが、
そういう、「子どもの自分自慢」とは違う意味で、

日本社会と日本人には希望の知性がある、
と私は昨日国会前で感じました。

サプライズゲスト、坂本龍一のスピーチ全文

空撮、60年安保との道路の比較。

↓そして、実は国会前だけではなく、
実にたくさんの人が永田町、霞が関、日比谷にいた事が分かる見応えのある動画をいくつか。
8月30日、安保法制反対の国会前抗議活動/15時ごろの様子

8月30日、安保法制反対の抗議活動/日比谷公園から国会前へ

  

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

<マダムかよこのセルフマガジンをお配りしています>
おかげさまで、色彩が美しく自然の息吹を感じるイラストに癒されると、好評です。
無料冊子「時をつむぐ、いのちを愛でる。人生はステキ」、をご希望の方は、
郵便番号、住所(マンション名など省かず)、お名前、希望部数を、
ブログの右の欄にある「ご意見、ご感想、お問い合せフォーム」からか、
madamkayoko@gmail.com までメールをお送りください。
無料でお送りします。
selfmagazine

この度、ウェブ制作会社のサイトで、マダムかよこをご紹介頂きました。
株式会社 オフィス友惠様のサイト 

上記制作会社の作製による私の絵が使われたサイトがオープンしました。
NPO法人ストップ・フロン全国連絡会様のサイト