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マーマレード・タビー / 猫が草を食すの図

今日の一枚

画用紙に水彩、色鉛筆

画用紙に水彩、色鉛筆


私は、雑種の日本猫しか飼った事がないのですが、
雑種も三毛猫、サバ虎、サビ(べっ甲)、といった模様の区分けが出来ます。
三毛猫だけはなかなかご縁がありません。

英語でサバ虎の模様を「タビー」(波模様)と呼ぶのは知っていて、
黄色のサバ虎は「イエロータビー」だと思っていました。

ところが、この猫の日めくりカレンダーの今年版を読んでいたら、
「marmalade tabby」という言葉が出てきました。

「マーマレード・タビー」
そう,あのジャムのマーマレードです。
なんとぴったりな呼び名!
特に我が家のこの猫は真っ白な部分が無く、
まさにジャムのマーマレードなのです。

おまけに、ウサギのように、
草を食べるのが好きです。

夫が出かけて帰って来る足音がすると
玄関先までお出迎えしておねだり。
絵のように、夫の手をかかえて草を食べます。

冬に向かって草が枯れ始め、
夫は毎日草探しが大変です。

<追記>
読者の方に「猫の柄図鑑」というサイトを教えて頂きました。
20種類以上ありますよ〜。
http://www.iris-pet.com/nyan/pattern/

   

手作りも絶滅危惧種?

枕カバーがヨレヨレなので、
新しいのを作ろうと思って、お気に入りの布屋さんのHPを見たら、
7月に閉店していました。

そして、なんと、渋谷の駅前の老舗の生地屋マルナンも明日16日で閉店とか。
東京新聞にも取り上げられていましたが、
あそこは、演劇の衣装やスタイリストなどプロも使っていたので、
これから本当に困るでしょうね。

枕カバーは布を封筒状に縫うだけだし、
頻繁に洗うものなので、
いつも自分の好きな模様の安い生地を、
まとめて買って縫って使っていました。

以前は、スカートもほとんど自分で縫っていました。
筒状に縫って、ウェストにゴムを通すだけ。
裁縫とも呼べないものです。
市販には合うサイズがないので(日本人は痩せ過ぎ)
また、クィーンサイズやマダム向けのものは
デザインがいま一つのものが多く、
好みの布で作ったものでした。

fabric001

「手作り」が危ないな、と最近思っています。

布製品だけではなく、スーパーに行くたびに、
野菜や肉などの生鮮のコーナーが
レトルトや加工済み素材に、押されて
小さくなって行きます。

女性も働いているから当然なのかもしれません。
ただこのままで行くと、
大企業ビジネスだけの社会になって行くな、と感じています。

それでなにか問題でも?
と思う人も少なくないでしょう。

大企業ビジネスで稼いだお金で、
大企業ビジネスが建てたマンションに住み、
大企業ビジネスで作られたデパ地下のお惣菜を勝って食べ、
大企業ビジネスで作られた洋服を着て、
大企業ビジネスで作られたテレビを見て笑う。

それの何がイケナイの?
と思う人も沢山いるでしょう。

ただ生きながらえて行く分にはそれで良いのかもしれません。
もしかすると、それが21世紀にライフスタイルなのかもしれません。

でも、なにか、釈然としないのです。
個人が、丁寧に生活を送ることが難しくなっています。

そんなの単なるノスタルジー?

・・・かもしれません。

極端に言うと、今の生活は、パソコンのキーが打てて
スマホでスクロール出来れば、
あとはお金さえ払えば、それで事足ります。

当たり前じゃない。
サービス残業をしてくたくたになって帰るのに
何言っているの?

便利、バンザイ。

・・・・・

社会が、企業の提供するサービスにあまりに依存して
 企業社会化が進むと、
求められるのは効率だけになるということです。
企業は、利益を上げるために極限まで効率化を図ります。

気がつくと、私達人間にも効率だけを求める社会になっているかもしれません。
労働者としては極限まで効率化を求められ、
仕事以外では、私達に求められるのは消費者としての行動だけ。

そして、採算が合わないものはすぐ撤退します。
大きなスーパーがやって来て、小さな小売りがつぶれ、
採算が合わなくなるとスーパーが撤退したあとには
お店がないので、ネットで買うしかない、
みたいなことになって行きます。

それが21世紀社会なのでしょうか。
それがグローバル社会なのでしょうか。

しかし、手を使わなくなると人間は、
毛のない猿とさして変わらなくなって行くような気がします。

人間を人間ならしめたのは、
二足歩行によって前足が手として使えるようになったからです。
手は身体の外に出た脳、ともいわれています。

文明が進みすぎて、
人間自身が退化する方向に文明が向かい始めているのかもしれません。

過ぎたるは及ばざるがごとし。

この流れは止められないとしても、
丁寧に日々を送ることはやはりお金とは違う豊かさを
私達にもたらしてくれるはずです。

8月1日から20日まではみんなでバカンス!

この暑さ、クラクラしそうです。

その中を、窓を締め切って冷房入れた満員電車に
背広着て乗って、汗だくになって会社に行って。

電気は足りているのに、
原発再稼動、とか申請しちゃって。

風評被害と言いながら
地下水のセシウム汚染は3日で90倍になるし。

株高って言いつつ、
お菓子の中身はクッキーが一枚減らされていて
セコい値上げ。

テレビ局は
ネット付きテレビの宣伝を拒否して
また世界からビハインド。

私の頭がクラクラするのは
暑さだけではないかも。

8月1日から20日まではみんなでバカンス!
くらい実行しないと、
この国が正気に戻る事はないのかも。

20130709

途中の方向転換は、ゼロから作るより遥かに大変

今、昔描いたイラストに手を加えているのだけれど、
これが思った以上に大変。
すべて手描きなのでデータに取込んでパソコンで描くと
不自然になってしまいます。。
線そのものも微妙に今の私のものと違います。
結局、方法論を考えるだけで時間を費やしてしまって、
ようやく、解決方法が見つかったところです。

どうしてもその昔の絵を活かす必要があったので
悪戦苦闘して作業を進めたけど、
ゼロから描いた方が楽なモンなんだな、
と思った次第。

事が私のイラスト程度でも、
こんなに苦労するんだもん。
日々営まれている「人々の生活」や「国のあり方」を変えようと思ったら、
血を吐きそうな位たいへんでしょう。

今、原発をなくしてほしいと思っている多くの国民は、
方向転換しない国にいらだちながらも、「仕方ないのかな」
と思いはじめているかもしれない。
しかし、これはもう根比べですね。

自民党政権は、そういう意味では、実にしぶとく戦後60年をかけて
「国のあり方」を少しずつ少しずつ変えてきました。
もちろん国民にとって悪い方に。
まず、中曽根内閣で総評というナショナルセンターを潰しました。
今、日本で非正規が増えブラックが増えたのは、
この労働者のための権力への対抗組織がなくなった事と無関係ではありません。
労働組合が既得権益化していたのは確かでしょうけど、
あっさりと国民は自分達の権利の一部を手放しました。

小泉内閣では郵政事業を民営化しました。
これで地方の小さい郵便局が統廃合されて
地域で頼りにしていた人たちが切り捨てられました。
これも郵便局の局長という既得権益が標的になりました。

いつも構造改革とか既得権益の打破とか規制緩和と言う名の下に
国民の多くが声を上げずらくなる仕組みを巧みに作って来ました。
それも国民自身の自分で自分の首を絞める賛同の声とともに。

 20130126

このあたりが自民党のすごいところです。
国民は規制緩和が進むたびに暮らしにくくなるのに
その原因に気づかないように誘導されます。

で、その総仕上げが、
安倍内閣の「憲法改正」でしょう。
端的にいえば、この国を戦前体制に戻すミッションです。

この参議院選挙で自民党が勝てば、
お墨付きをもらったと、堂々と、
私たちの人権や表現の自由に手をかけ始めるでしょう。

一方、自民党はようやく60年かけて自分達の理想の国づくりが出来る
と意気揚々でしょう。

しかし、国民が自由で健康に働けなくて
国が栄えるとは思えません。
国民の上がりで食べている人たちが
自分の足元の砂を崩す行為をする。
これも謎です。

人間というのは謎の塊です。
ちょっと鳥瞰図で考えれば不合理な事に
必死で取り組む。
名誉欲とか、支配欲とか、自己顕示欲とかが
源泉でしょうか。
そういう強烈な悪意とも呼べる意志の方が
モチベーションを保つのかもしれないとも思います。

原発をなくしたい、と思う人たちは
(私も含めて)
ほんとうに悪意ではなく強い意志を持たなければ、
「この国のあり方」を変える事は至難の業です。
自民党の粘り強さだけは見習って、選挙では落しましょう。

6月の記録/田植えの絵など

以前田植えの報告はしたのですが、
田植えの様子をようやく描きましたので、アップします。

20130702

子供たちが植えやすいように水を抜いた田んぼ。
田んぼの泥が見えています。
手も足も真っ黒になりながら2、3株ずつ植えて行きます。
コテを持っている右側の男の子は「クロ塗り」と言って、
あぜから水が抜けないように、あぜを泥で固めているところ。

左手前にいるのはカルガモ。
子供たちから離れた遠くの方で見守っています。(絵では手前だけど)
このあと水を再度引いた田んぼで泳いでいました。

そして小さな田んぼの主役オケラ。
20130702b

オケラはモグラのような手で土に穴をあけます。
昆虫というのは、幼虫から成虫まで、
まるでSF映画のキャラクターを集めたかのような
イマジネーションの宝庫。
必要があって作られた昆虫の身体ですが、
創造主のイマジネーションには驚くばかり。
鳥もそうですね。
その羽の美しさ、造詣は完璧。

しかしその創造主も恐れぬ人間は、自然界を脅かします。
2日には、国際自然保護連合(IUCN)が
世界で絶滅する恐れがある動植物を列挙した「レッドリスト」を更新し、
新たに715種を絶滅危惧種に追加しました。
「絶滅危惧」715種を追加=レッドリストを更新-IUCN
このニュースでは、ニホンウナギがリストに加えられたら
「もう、ウナギが食べられなくなる!?」という言説が
飛んでいました。
2月の記事ですが、こちらのサイト
2013/02/01 (Fri) ■[環境]ウナギが絶滅危惧種!? レッドリスト指定について
がよく調べておられるので、
興味のある方はお読みください。

生き物がいなくなる事には誰もが反対だと思いますが、
しかし、突き詰めると、この問題の多くは人類の「貧困」に
突き当たることに気づかされます。
私は英語版のナショナルジオグラフィックを定期購読していて、
この問題の特集は年に一回はあるので読みます。
貧困と格差。
象牙やフカヒレなどはその象徴です。
牙やヒレだけを切り取られたゾウやフカは死ぬしかありませんが、
それは、それを捕って先進国に売ればお金になる貧しさがあるからです。

ナショジオでは、よく中国が槍玉に挙がるのですが、
しかし、アフリカを搾取の対象としか見ないような歴史を作ったのは
中国ではありませんからね。

今も先進国はアフリカの資源獲得にしのぎを削っています。
私たちの生活も多いに関係があるのですが
その繋がりが意識されることはほとんどありません。

しかし、省エネを考える。そしてフンデルトヴァッサーで述べたように、
明らかに地産地消というのは、
自分たちを守るだけではなく、海の向こうの人々も守ることになるのです。
少しでもそういう方向を私自身もがめざせればいいな、
と思って田んぼ作りに参加しています。
もちろん、一番の動機は「楽しいから」なんですけどね。
そして人間だって自然の一部。
そのことは忘れたくないです。

高齢者より若者の食事の方を心配してほしい。

外食や市販の弁当を利用する人が増えていますよね。
若い人は、長時間労働のもと、コンビニ弁当ですます人も多そうです。

以前から国民の栄養バランスについては
指針が出ているようですが、厚生労働省は
「日本人の長寿を支える健康な食事のあり方に関する検討会」
という会合で、
1回の食事ごとの食品の摂取量の基準を新たに作り、
総菜などを活用した「健康な食事」の具体的なメニューを示すことに
なったそうです。

これは、24日、東京都内で開かれた厚生労働省の検討会で決まりました。
【CBニュース】健康な食事の目安、高齢者世帯への意識を #cbnews

長生きするための「健康な食事」基準作り 厚労省検討会が初会合

このニュース読んで、正直言って、なんだかずれているな、
と思いました。
いま最も心配されるのは高齢者よりも、
こどもや若い人の食事ではないでしょうか?

最初、ニュースを読んだときは、
当然、若い人へ向けてのメッセージだと思ったのですが、
「日本人の長寿を支える健康な食事のあり方に関する検討会」
という会の名前を読んで、「何を今更」と思ってしまいました。

むしろお年寄りには、コンビニやスーパーのお惣菜や宅配をうまく使って
消費に貢献し内需拡大をはかってもらっていいのではないでしょうか。

20130322

私は、3食コンビニ弁当ですます、あるいは済まさざるをえない
若い人の食事の方が心配です。

コンビニ弁当は確かに便利ですが、栄養価でいえば、
若い人に対応出来ているとは思えません。

最も今は、冷蔵庫はもちろん鍋も持たない人もいるそうなので
自炊もままならないのかもしれません。
でも、私は、食事を全面的に外部に依存するというのは
生殺与奪を他者に預けていることになり、
最大のセキュリティーリスクではないか、
と思うのです。

大袈裟な、と思われるかもしれませんが、
実際311ではコンビニから食べ物が消えました。
ファミレスで解放したところもあったようですけど、
やはり自分の食べ物位は自分でなんとかしておきたいものです。

で、最低限、の自炊方法を書いておきます。
小さな冷蔵庫と鍋があれば自炊は出来ます。
冷凍庫付きならグッと利用範囲が広がります。

とにかくお給料が入ったら、お米とお味噌を買っておきましょう。
胚芽付きにすればビタミンも取れるし、
お味噌にはタンパク質もアミノ酸も含まれています。
これに、買ってきたお惣菜を組み合わせたり、
安売りの野菜を具にすれば、経費も節減出来ます。

お米は最近はほとんど無洗米ですからとぐ必要ありません。
まず、電気炊飯器はいりません。←これ重要
ご飯は鍋で炊けます。
というか、鍋で炊いた方が早いし美味しいです。

炊いたご飯は小分けにして冷凍庫に入れておけば大丈夫。

で、おかずはどうするか?
昔、黒柳徹子の自叙伝「窓際のトットちゃん」が
ベストセラーになったことがあります。
その中で園長先生が戦後の物資の少ないときでお弁当に困るお母さんたちに
「海と山のものを持たせて下さい」
と言います。
「海と山のもの」と言うと何やら難しそうですが、
つまり、梅干しの入ったおにぎりでも良いわけです。

私は母を早く亡くしていて、結婚する前から食事作りをしていました。
その時何冊か栄養の本などを読んで理解したのが、
「マメ」「芋」「野菜」があれば、だいたいの栄養は取れるという事です。
ビタミンミネラル炭水化物、といった考え方より覚えやすいでしょ。

単身者用の簡単なレシピも今は簡単に検索することができます。
労働条件が厳しくてなかなか自炊まで手が回らない人もいるかもしれませんが、
なおのこと、ご飯とお味噌汁ぐらいは自分でなんとか作ってほしいですね。
力のつき方が絶対に違うと思うのです。

そして最大のレシピは、人にご飯を作ってあげることです。
自分のためだけには作れない人も
人に作ってあげれば、楽しいし、美味しく食べられるというものです。

一人の時間を作ろう

今日は小さなドローイングをアップしておきます。
出来れば少しリラックスしましょう。

20130624

バブル崩壊後、この社会が最も変われるチャンスだった311すら
変に乗り越えちゃって(と言うより忘れようとして)、
「もっと便利に」
「もっと豊かに」
「もっと成長を」
という路線に戻ってしまいそうなこの頃。

でもそれって目一杯テンション高い社会ですよね。
便利になってその分時間が浮くようでいて
その実はさらに忙しくなったり。

いつ、この悲しいスパイラルから
私たちは抜け出せるのかなあ、
と考えてしまいます。

自分一人がそこから「一抜けた」と宣言することは
難しいかもしれませんが、
宣言せずに黙って「一人の時間」を作っちゃいましょう。

ほんとうは何もしないでボ〜っとする時間が重要だと思うのですが、
それが出来ないなら、少しいつもと違う行動を「一人で」とってみましょう。

会社帰りなら、
大きな図書館へ行くのも良いかもしれません。
画集を見たり出来るし、実は週刊誌や月刊誌もタダで読めます。

週末に予定を入れず、人と会わず、お弁当だけ持って
郊外の公園に行ったり、
動物園や温室に行くのも良いかもしれません。
公園に行こう
東京ズーネット

スマホは切っておきましょうね。
誰かからメールが入ったら、
あとから、「ごめん、寝てた」とか書いて返事を出しましょう。

人は変えられないかもしれないけど、
自分の時間はコントロール出来ます。

会議が長引いてイライラしたら、
一駅手前で降りて、住宅街を歩くのも面白いかもしれません。
私はよく、住宅街を一人で歩いて迷子になります。
ちょっとドキドキしてきて、五感を呼び覚まさないと
家に帰れなくなっちゃうと思うスリルもストレス解消になります。

工夫しましょう。
そして「一人を楽しみましょう」