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madamkayoko について

ほそぼそと絵を描き綴り、言葉を書き綴っていきます。

お知らせ

いつも使っているデスクトップのマックが突然、
インターネット接続が出来なくなりました。

ネット以外は使えるのですが
どうやら修理に出さなければなりません。

今は、古いラップトップから打ち込んでいます。
テキストだけなら、何ら問題無くブログ更新は出来ます。
しかし画像関連はすべてデスクトップに入っています。
映像データは外部のハードディスクに保存してあるので
その点は問題はありません。

残念なことにラップトップのメモリは映像を入れる余裕がほとんど無く
しばらくは、画像の少ない更新を余儀なくされるかもしれません。

というわけでしばらくは、
私の作品画像の少ない記事が続くことになります。

以上お知らせでした。

暑いので、皆様ご自愛くださいませ。

熱帯夜におくる密林の絵

お盆を前に、厳しい暑さになっています。

今晩も熱帯夜で、エアコンを付けなければ寝にくいし、
かといってエアコンを付けっぱなしにすると
身体に良くありません。

我が家では、寝る2時間前に寝室を急速冷房して
氷室のようになったところで冷房を消して寝ます。
たまたま寝室の壁が漆喰なので、
壁が一旦冷えると朝までその冷気が保てるのです。

多くの住宅の、内壁の板にクロスが貼ってあって外壁との間に断熱材が
入っているタイプの部屋で、
この方法が有効かどうかは分からないのですが。

天気予報によると明日はさらに暑いとか。
で、今日は、熱帯夜に密林の虎の絵を贈ります。

20130809

これは20年くらい前に描いたものです。
大きさはF50号(縦116cm×横92cm)。
上野動物園に行って動物を描こうと思ったとき、
ネコ好きの私は、やはりネコ科の虎に一番惹かれたので、
密林の中に虎を配して描いてみました。
また屏風の雰囲気も出してみようと、背景に金箔を使い
なかなか凝った作りになっています。

この密林の様子は、つい最近老朽化のために閉館した
井の頭公園内の井の頭自然文化園にあった「熱帯温鳥館」でのデッサンが元になっています。
東京には熱帯温室は、夢の島、新宿御苑、そして神代植物園、
といくつかあります。
自然文化園の「熱帯温鳥館」は規模は最小でしたが、いつ行ってもすいていることと、
二階の高い視点からスケッチすることができたのが魅力でした。

また、自然文化園の入り口を左手に入ったところには彫刻園があり、
長崎の平和祈念像を作った彫刻家の北村西望の作品も展示されています。
今日は68回目の長崎の原爆投下の平和祈念式典が開かれましたが、
式典の背景に建つ平和記念像はここの彫刻園のアトリエで製作されたもので、
その原型を鑑賞できます。

井の頭自然文化園と言えば象の花子で有名です。
この花子は戦後の1949年にタイから贈られ、
1954年に井の頭自然文化園に移されました。

実は、タイから寄贈されて上野動物園で飼われた「象の花子」はもう一頭いて、
第二次世界大戦前の1935年に贈られた「花子」は、
戦争中の1943年、逃げ出したら危険と云う理由で餓死させられています。
死に至るまで花子は、餌をもらえないので、餌ほしさに
一生懸命芸をした、という話しも残っています。(涙)

さて、今日の長崎の祈念式典では、
被爆者のお一人築城昭平さんは自分の経験を語る中で、
また田上市長が平和宣言の中で、
政府が核不拡散条約署名拒否した事や
原発事故後も再稼動をしようとしたり原発輸出の方針を打ち出したことを
明確に批判しました。

しかし、その切実な声の余韻が残る夕方には、首相は
集団的自衛権の見直しを早急にすることを記者会見で明言しています。

う〜ん、国民は経済政策で自民党を選んだだけなんですけどね。
しかもふくいちの汚染水は深刻になって来ていて、
憲法をいじる前にやらなければならないことは山のようにあるのに。
数があるからと言って、まるで国民の見ている方向とは別方向に
政治を進めて行く、というのは許されることでしょうか。
麻生財務大臣の「気がつかないうちに憲法を変える」
って本心なのかもしれませんね。

こういうことが続くと、熱帯夜がますます寝苦しくなりそうです。

私の父は先の大戦でシベリアに抑留されていましたから、
その悲惨な経験を良く聞かされました。

例えば、父はタバコを吸わない人でしたが、
捕虜にはタバコだけは支給されたそうで、
父はそのタバコをためて、給仕室へ行き食料と替えてもらって
生き延びたそうです。
また、おしっこも凍るほどの寒さでも
若い人の方が、我慢が効かず傷んだものを食べて
どんどん先に死んで行ったそうです。

こういう戦争の実態を多少でも知っている私からすると、
私と同世代の安倍首相の言動が、
非現実的なバーチャルな思考に基づいているように思えて仕方がないのです。

実は父は、関東大震災も経験しているので、
朝鮮人の暴動のデマとか、本所区被服廠跡の火災の話しとかも
聞いたことがあります。

今日の平和宣言で田上市長は
「人間はこれまで数々の過ちを犯してきました。
だからこそ忘れてはならない過去の誓いを、立ち返るべき原点を、
折にふれ確かめなければなりません。」
と言っています。

水に流してはいけないものはあるのです。

長崎市平和宣言
(宣言の最後に賛同のクリックがあるので、是非ポチッとしてみて下さい)

お昼寝中。

立秋を前に、暑さが戻ってきました。
お元気ですか?

私は、実は、子どもキャンプの手伝いなどで奔走しておりました〜〜。
たくさんの子供たちと楽しい時間を過ごしてきましたが、
そのご報告は次回以降にして、今日は
また猫ネタです。

20130805

我が家の下の猫は、このところ暑い昼間は、たいがい
夫の机の上のL字形のコーナーで、
壁に引っ付いてお昼寝中。

熟睡モードだったのに、私がスケッチを始めると
うっすらと左の薄目を開けて様子を見ていました。
しかし、そのうち、ゆっくりと熟睡モードに戻って行きました。

昼間ぐっすり寝るので、夜になると、
風が涼しいこともあって、猫達は上へ下へと走り回っています。

季節の変化の中で。

ちょっとブログ休もう、と思ったら
選挙やらなんやらであっという間に10日近くが経ってしまいました。

人間世界は、呆れるほど身勝手な人たちが
議員になり、カイケン、カイケン、
と言い出しましたが、
選挙が終わるのを待っていたかのような、
ふくいちの3号機の蒸気漏れのニュース。

自民党が勝ったのも、カイケンやTPPより、
自分達で増やした原発の後始末をやりなさい、
という事じゃないでしょうか。

さて、自然界は、そんな人間世界を尻目に
淡々と花が実になり、虫が脱皮し
季節が巡っています。

6月に植えた稲はすくすく成長中。
10日ほど前に稲の様子を見に行ったら、
ちょうどシオカラトンボが羽化したばかりの様子を描くことができました。

20130728

二十四節気で言えばいまは「大暑」。
一番暑い頃ですが、季節はしっかり動いていて、
もうススキも顔をのぞかせはじめています。

「アベノミクス」で一見景気が良くなった風で
「ねじれ解消」で、やりたいように出来る数を手にして、
今度は消費税増税を前にして、どんなキャンペーンを広げるのかな、
と思っていたら、
昨日、日経新聞を読んでいて見つけたのが、

「良いインフレ」

なるフレーズ。

既に円安で値上げが始まっているから、
その不満を抑え込む次なるキャンペーンは
これだろうと、直感!

しかし、非正規雇用がさらに増えている今、
賃金が上がらずにインフレになる事は
生活が苦しくなる事を意味します。

大勢は変わらなかったものの、
山本太郎の当選や都市部における共産党の躍進
などの選挙結果が意味するところは、
若者が動くと、変化が起きる、という事です。

自民大勝と言うけれど、
野党への投票総数の方が自民への投票総数より
500万票くらい多いのです。

静かな社会変化の胎動は起きているかもしれません。
目にははっきりとは見えないけれど、
暑さの中にも季節が少しずつ動くように。

前に進むために。

昨日は野外スケッチでほぼ一日炎天下の外にいました。
フード付きサンバイザーを二枚かぶって、日傘をさして、
手には紫外線よけの手袋。
水を二リットル近く飲みましたが、汗をかいてるわけでもないのに、
トイレにも行かず。

来年には久しぶりに個展をやりたいし、
しばらくこういうことが続きそうです。

現場主義で写真から絵を描かない私は、
花が咲き、
実をつけ、
蝶が飛び、
虫が脱皮し、
鳥が移動し、
そして、人が働くのを描くのに、
あちこち神出鬼没。
時間が掛かる。

このブログを始めたのは、
押し入れのデッサンを見てもらう事が大きな目的でした。
デッサンはまだまだ押し入れにあるのだけれど、
同時に、先にも進みたいな、
という思いがすごく強くなって来たこの頃。

というわけで、
一月にホームページを公開し、
このブログを始めて以来、走りっぱなしで来ましたが、
発信の方は、少しスローダウンします。

そして、この猫みたいに、ちょっとバカンスも……。
20130719

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週に1、2回くらいが目標です。
(既にそうなりかかっているのですが……。)

さて、
明後日の選挙は、自民党圧勝という話のようですが、
本当にそれで良いのか、ジブリの「憲法改正特集」を読んで見て下さい。
8月20日までダウンロード出来ますよ。反響がすごいようですね。 
小冊子『熱風』7月号特集 緊急PDF配信のお知らせ

旅のスケッチは 部分ディテールスケッチ がおすすめ

もうすぐ夏休み。

なかなか有給休暇をまとめてとれないのが
日本の事情みたいだけど、
それはどうやら世界ではとっても珍しい事みたいです。

もしあなたが上司なら、
部下にどんどん有給休暇を取らせて
仕事へのモチベーションをあげましょう。
リフレッシュして戻って来た部下はバリバリ働いてくれるはずです。

さて、
夏休みに旅行に出た時に、
簡単にスケッチしてみたい、
という方にお薦めなのが、
部分ディテールスケッチ。

本当は大きい風景を描きたいけど
時間も無いし、という方に特にお薦め。

今は良いデジタルカメラがあるので、
風景さえ良ければ
素人にもそれなりに良い風景写真は撮れます。

それでも、スケッチには不思議な効果があります。
後で見返すと、スケッチした当時の空気感とか
誰とどんな話しをした、といった事まで
思い出すのです。

手を動かす、というのは脳への刺激があるからでしょうか。
でも大きな風景を小さな旅のスケッチブックに写すのは
最初はなかなか大変なので、まず、
下のスケッチのように、
街灯などのデティールだけを描く事から始めてみませんか。

イタリア、アレッツオの街灯

イタリア、アレッツオの街灯

20130716

そしてこの↑スケッチは、かなり昔ですが、
北陸の町の小さな駅の待合室の椅子と私の荷物と帽子。

そして、このデッサンから出来たイラスト↓です。

dream003

スケッチブックや画材は何が良いのか、
などについて、おいおい書いて行きますね。

是非今年の夏は、コンデジにプラスして、
スケッチブックと鉛筆を一緒にお持ちください。

海の日特集

連休ですね。
今日は、あさっての海の日にちなんで、海のスケッチ特集です。

海のスケッチ、多くは、屋久島か奄美大島です。

20130130choral

 

 

20130715b

 

 

seaofyakushima

 

実は、日本の海岸は護岸工事をしていないところがほとんど無くて
絵になりにくいです。
富士山の世界遺産の条件に三保の松原も入っていたようですが、
行ったことないのでどのような様子なのか知りません。

白砂青松が死語になりつつある上、
津波の復興では、
三陸海岸は10メートルの高さの何キロにも及ぶ
防波堤を作るとか作らないとか。

Yahoo知恵袋にはこんな問答も。
宮城県では、全海岸に10mくらいの堤防を建てるそうですが、それは果たして多くの…

国土強靭化計画はゼネコンコンクリート大作戦に
お金を流す事でしょうか。

日本の自然の美しさについて一番知らないのは日本人かもしれません。

「僅か3千キロの国土に珊瑚礁と流氷がある国」
というC・Wニコルさんの言葉をゼネコン会社の社長さんたちに贈りたいです。

日本が技術大国ならもっと工夫してほしいものです。

では、良い連休をお過ごしください。