昨日、シールズの呼び掛けに答えて、
国会前に行ってきました。
1)デモの様子が世界中に配信された効果は大きい。
2)組織されていない個人の自覚が生んだ地殻変動のデモである
3)今後の選挙で我々の代表をしっかり選ぼう
こんなことを感じました。
↓こういう方も参加されていました。
↓福島から来た医療関係の方。
今福島では、子育て世代のお医者さんが他県へ流出して医療の層が薄くなって困っているそうです。
今回は、海外のメディアがほぼ速報で
この動きを伝えていることが、すごく意味がアルと思いました。
BBC放送
Japan military legislation changes draw protests
ブルームバーグ
Thousands Rally in Tokyo Rain to Protest Abe’s Defense-Law Plans
AFP Tokyo
Tens of thousands protest at military bills outside Japan parliament
CBC News
Japanese PM Shinzo Abe’s security bills target of mass protests in Tokyo
japantimes
Thousands protest Abe, security bills at Diet rally
世界にむけて、分りやすいかたちで民意が伝わったと思います。
あべ政権がやろうとしてることは、
「民意に反している」という明確なメッセージです。
「デモなんてやっても無駄だ論」がいまだに蔓延る日本。
しかし、8月の半ばには成立させてアメリカへ手みやげにしたかったはずが、
6月の「違憲だ」という参考人陳述以来の運動の盛り上がりが、
この「違憲法案」の成立をここまで遅くしています。
その間、高校生までデモを主催してしまいました。
反面教師、とは良くいったものです。
もちろんこれで、廃案になるとは思えませんが、
明らかに、一定のブレーキはかかるでしょう。
昨日、国会前を埋め尽くした群衆の写真がまた新たな
参加者を作りだすのですから。
例えば、私が桜田門駅を出た時、
隣を歩いていた30代後半の女性に、「国会どこですか?」と聞かれたのです。
国会議事堂が目の前に見えるのに。
つまり、初めて一人で参加していらしたんでしょう。
実は一人で参加している人は、すごく多かったのです。
私も昨日は夫と一緒でしたが、いつもは一人です。
また、通常なら決して国会前で見かけないだろう人たちの姿も見受けられました。
例えば、金のブレスレットをしてモカシンのローファーを履いた男性と
コンサバヘアのミニスカートの女性のカップルとか。
野次馬なのかもしれないけど、
彼らも戦争はイヤだ、と参加したのかもしれません。
今日の菅官房長官の会見で
「国会の議論で、誤解を解いていく」と言っているけど、
逆ですね。国民は理解を深めたからこそ
反対が増えている。
「戦争反対」「9条守れ」も多いでしょうが、
やはり、「違憲法案」「法案作成までの手続きの違憲性と立憲主義の破壊」
このことが相当承知されて来たと思います。
内閣が軍事を扱うかどうかは、国民が負託する、
つまり憲法改正しなければ、政府は軍事は扱えない。
これは木村草太氏をはじめとする、多くの憲法学者の立場です。
法案がデモで翻ることは欧米ではたまにあります。
ゼネストしたり農家が堆肥を道路にぶちまけたり、
日本では考えられない規模でデモが広がることもあります。
選挙結果はもちろん尊重されなければなりませんが、
昨年の12月の選挙の争点は、「消費税増税を2017年の春に引き延ばすか」
ということだと、政府は強調していました。
安保法案なんて「あ」の字も言ってませんでした。
少なくともメディアを通しては。
自民党の公約を隅から隅まで見る人なんて一部なのだから、
この法案の重要性を鑑みた時、
政府は国民を最初から騙すつもりだった、
と言っていいと思います。
つまり、政府は嘘をつくのです。
だからみんな声を上げだした。
不誠実な政権にNOを突きつけた。
一方、今回デモが広がったことはすごく良いことだけど、
同時に私たちは、キッチリ私たち自身の代表を今後の国会に送らなければなりません。
例えば山本太郎議員のように歳費に見合うだけ働く政治家を最低でも20人、
今後の国会に送り込むことが必要でしょう。
私は、2年前の参議院選挙で山本太郎議員に投票しました。
人生の中で、これほど自分の一票が活きた事はない、
と思えるほど、彼は今国会で頑張っていてくれます。
もちろん、彼が政策を変えることはできないけど、
しかし、議員しか見られない資料を引き出すとか、質問主意書を駆使して、
政府の答弁の曖昧さを我々に分りやすいかたちにして
我々国民に見せてくれます。
選挙運動の時、私も少しお手伝いしましたが、
太郎議員はいつも演説の最後をこう締めていました。
「反原発運動で仕事が無くなりましたが、
また、テレビに出られるチャンスが一つだけある。
それは国会中継です。
是非、もう一度テレビに出してください。」
その通りになっているわけです。
その演説を聴いていた私ですら、それはなかなか難しいだろう、
と思ったことを、上手く国会内の状況を見極めながら動いて
毎週のように質問できる立場に自分を置いて、実行している。
だてに厳しい芸能界を生き抜いて来ているわけではないのだな、
と思わせるに十分な行動力です。
もちろん、彼ばかりでも困り、いろんなタイプの政治家が必要ですけど、
とにかく充分に働く我々の代表を送り込むことが重要です。
選挙は組織票。
ですが、
日本の場合は無党派が握っている選挙区が多いです。
投票率が65%を超えると、組織票は効かない、
とも言われています。
日本国憲法12条には、この憲法の保証する自由と権利を守るために
国民は「不断の努力」をしなければならない。
と書かれています。
このことは、伊藤真氏も仰っていたけど、
我々は、本当に今まで、この憲法を守ることに不断の努力を傾けて来ただろうか?
と、今問われているのでしょう。
野党はだらしない。
民主党もすっかり元気がない。
しかし、民主党にも、良い議員も少なからずいるわけです。
普段からそういう議員を励ましていく、
そういう事も必要でしょう。
また国政だけではなく、地方議員をささえることも必要です。
私たちが「主権者」であり続けるには、
面倒なメンテナンスが必要なわけです。
今回、日本中で300ヶ所以上のアクションがあったそうです。
今日本がすごい系の本やらテレビ番組が流行っているそうですが、
そういう、「子どもの自分自慢」とは違う意味で、
日本社会と日本人には希望の知性がある、
と私は昨日国会前で感じました。
サプライズゲスト、坂本龍一のスピーチ全文
空撮、60年安保との道路の比較。
↓そして、実は国会前だけではなく、
実にたくさんの人が永田町、霞が関、日比谷にいた事が分かる見応えのある動画をいくつか。
8月30日、安保法制反対の国会前抗議活動/15時ごろの様子
8月30日、安保法制反対の抗議活動/日比谷公園から国会前へ
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