ニャンともデュエット(6)家族の肖像/中

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猫の家族の肖像、の第二回目です。

今日は「おばさん」の話です。

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「おばさん」はサビとかベッコウ(鼈甲)と呼ばれる毛色で、顔も目も顎も三角の猫でした。可愛いというより黒豹のような精悍さがありました。

彼女はかなり辛い経験をして我が家にやって来ました。聞く所によると、生まれてすぐ他の兄弟と共に箱に入れられ捨てられていたのだそうです。ところが、あまり可愛くなかったので、たらい回しにされ、最後に来たのが我が家でした。既にかなり大きくなっていて、しかも、人間不信に陥って二週間以上シャーシャー言っていたので最初はケージに入れていました。

それでも不思議なことに「おばあさん」は全くシャーシャー言うことなく、最初から「おばさん」を受け入れてくれたので、私は飼うことに決めたのです。

「おばあさん」が「おばさん」の命の恩人かもしれません。
たらい回しにされて来たせいか、この「おばさん」がそれなりに我が家の猫になりきるには2年くらい掛かりました。
愛情薄く育ったものはなかなか心を開かないということなのでしょうか。結局彼女は、生涯人の手から食事をとる事は決してしなかったので、どの程度心を開いていたのかは疑問ですし、その事を彼女の晩年に私は思い知らされることになります。

「おばあさん」の方は、布団で一緒に寝ると嬉しい嬉しい、とゴロゴロ喉を鳴らすのが雷のようにうるさいほどのなつきようでしたから、本当に対照的でした。

さて、引っ越しなどありましたが、18年近くこの二匹が我が家の一員でした。15歳を過ぎると地元の獣医師会から見本的な飼い主として表彰状がもらえ、家にはそれが二枚あります。

「おばあさん」は12歳を過ぎた頃、老猫のバセドー氏病と言われる「甲状腺機能亢進症」に掛かります。手術をしないと半年の命、すれば5年は生き延びると言われ、私はペットにお金をかけるべきか、かなり悩みました。しかし当時は親の介護中で、いつも私を追っかけているのに余り「おばあさん」を構ってやれず、その事が気がかりだったので手術を受けることにしました。そして、獣医の言った通り5年後の2011年の2月、老衰で私の足下で「おばあさん」は静かに死んでいきました。

「おばあさん」が死ぬと「おばさん」は二度ワラシと言うか、家に来たときのように人間を拒否し始めました。「おばあさん」の存在が「おばさん」の盾になっていたことに私たち夫婦は思い知らされ、「おばさん」が一番安心するコーナーにケージを作り、以後、好きなようにさせたのです。「おばさん」は餌ときれいなトイレさえあれば安心して一日寝ていましたが、人間との接触は一才拒否。「おばあさん」が死んでから半年後には静かに死んでいきました。

ほどなく我が家には「お姉さん」がやってきます。
「お姉さん」と「いもうと」のいきさつはこちらにも少しありますが、次回詳しく書くことにしましょう。

最後に私のお気に入りの紹介。このカレンダーの写真は猫の飼い主、つまりプロでない人が撮った写真ですが、飼い主にしか撮れない写真ばかり。可愛いだけでないのがいいし、英語ですが添付のテキストも具体的で役に立つ内容です。例えば、「猫とドライブするときのコツ」なんてことが書いてあります。これは、本当に売れているみたいです。


では。

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