資源のない国の生き方

今日は68回目の「敗戦の日」です。

私が今日この日に、
日本が二度と間違った道を歩まないために
言いたいことは以下の二つだけです。

①日本は資源のない国で、
②地球は有限である。

この厳然たる事実を前にして、
自衛隊を国防軍にするとか、核武装すべきだ、
などと言っている政治家は
私にとっては、寝ぼけたことを言っている、
お花畑はどっちだ、
という感じで、理解を超えています。

先の大戦も結局、世界から孤立して
ABCD包囲網に経済制裁を加えられ、
無謀な戦争に突入しました。

今の時代だって、世界がその気になれば、
島国である日本を兵糧攻めにすることなんて簡単でしょう。

しかし70年前と違うのは、
日本の政治家の発言は瞬時に世界をめぐり、
一方で日本の庶民にすら世界のニュースは読めることです。
70年前に比べれば、歯止めのハードルは高くなっているはずです。

70年前は日本国民は全くの井の中の蛙で
ナイーブ(世間知らず)でした。
最も、今も7割の人がテレビや新聞の情報を鵜呑みにしている
と言います。

経済大国になったことで、私達は勘違いしがちですが、
地球が有限である以上、資源のない国は
世界になにか危機が訪れたら、
日本と言えども札ビラで買いあされない状態
に簡単に陥ります。

分かりやすいのは、食料問題です。
食料生産国が飢饉にあえば、輸出にまわさなくなります。
食料の多くを輸入に頼っている日本は薄氷を踏むような状態に
なるでしょう。
こういうとき一番打撃を受けるのは都会です。

エネルギーの問題も悩ましいですが、
原発が一度事故を起こすと手のつけようがない汚染を
引きおこすのは、ふくいちが証明中です。
石油や天然ガス、自然エネルギーを上手く組み合わせて
行くしかないでしょう。

結局、「資源のない国」は身の丈にあった生活にシフトしつつ
外交と貿易で世界と渡り合うしかないのです。

勇ましいことを言う政治家は是非、地元の有権者が
諌めて下さい。
アイスノンか冷えピタでも送ってあげて下さい。

冗談ではなく、集団的自衛権の容認などで、
戦争の出来る国にしてしまっては、300万以上の戦争犠牲者に
申し訳が立ちません。

ようやく戦後築いて来た社会インフラとシステムを維持するには
平和以外ありません。