やはりこの事はしっかり書いておきます。
今、日本は大きな転機を迎えようとしています。
70年間守って来た
どの国も攻めない、誰も殺さない、
という憲法を、国が「解釈改憲」という邪道で葬り去ろうとしています。
いえ、
実際は政権による憲法違反の行為なのですから、
憲法を葬り去れるはずはないのですが、
既成事実でいろいろ進めようとしています。
国民は「既成事実に弱い」と舐められているのです。
この問題、
第一に私が許せないのは、
今の憲法には公務員(もちろん議員も入ります)は
憲法を尊守する事が義務づけられているのに、(憲法99条)
また改憲したい時には改憲できると書いてあるにもかかわらず、(憲法96条)
憲法改正を発議して国民的議論にするわけではなく、
閣議決定というインチキで、憲法違反をする事です。
閣議決定は閣僚17人で物事を決める事です。
あり得ないでしょう。
憲法より閣議決定が「格が上」なんて、法治国家じゃありえない。
とにかくルールに従わない姑息なやり方です。
私は9条は守るべきだと思うけれど
でも憲法改正を国民で議論し、国民投票の結果、(憲法96条)
9条改正が決まるのなら、引き下がるしかありません。
しかし、国民にはなるべく分からない形で
コソコソと憲法を無効に出来るかごとく振る舞うやり方は
到底許されるものではないです。
これのどこが「美しい国」なのか?
結局コソコソするという事は
やってはいけない、という事を政権は分かっているからなんですね。
だから泥棒猫のように行動するしかない。
自ら不正を白状しているようなものです。
恥ずかしくないですかね?
【憲法98条】
①この憲法は、国の最高法規であって、その条項に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。
さて、
もう一つ私がおかしいと思うのが
中国脅威論です。
今は普段あまり政治に関心を持たない人でも
「中国は覇権国家だから」と普通に言います。
私にはそれがすごく不思議に思えるのです。
中国には2度、行った事あります。
一度目は北京、1998年くらいだったと思います。
2度目は皆既月食を見に上海郊外に行ったのですから
2009年の7月でした。
中国はとにかく大きいのです、全てが。
アメリカのワシントンに行った時にも感じましたが、
大陸というのは、やはり想像を絶する大きさがあります。
もちろん、大きい、というだけである種の脅威になりえます。
でも、その時私が思ったのは、
彼らの発想はわれわれ日本人とはかなり違うものになるだろう、
ということです。
ところで、私はテレビはほとんど見ませんが、
街を歩く時には人や町並みの変化を敏感に読み取るようにしています。
今、都心に行くと、どこもかしこも海外からの観光客で溢れています。
例えば銀座。
マックストア、伊東屋の万年筆売り場、
鳩居堂のカード売り場、ユニクロのビル、
松屋や三越の店内、
ベルサーチやシャネルのブランドビル、……etc。
新宿だって、伊勢丹の売り場は2.3割くらいが観光客です。
渋谷の東横のフードショーのイートインには
観光客が並んでいます。
アイスクリームを食べている海外からのカップルもいる。
この5月の海外からの観光客は
前年同月比25.3%増の109万7千人
だそうです。
観光客は世界中からです。
これは311以前には無かった事ですが、
山手線に乗っているとイタリア語、スペイン語、フランス語も聞こえてきます。
中国語や韓国語はもう当たり前です。
経済は正直です。
しかも日本政府が観光客誘致に一生懸命で、
実際海外からのお客が増えているのに、
中国脅威論、って言ってる事も自己矛盾です。
私が中国の政治家なら、
世界中から観光客が来ている国を攻撃したりしませんね。
ましてや自国の民も大挙して押し寄せているのです。
中国からの観光客は16万5千人、103%の伸び率って前年の倍ですよ。
それに、中国はヨーロッパとも関係を深めようとしています。
ヨーロッパから観光に来ている人たちを
危険に陥れる行為を取るはずがありません。
経済でいえば、アジアは華僑の力が強い。
アジアの国々との摩擦はあるようだけれど、
華僑がやりにくい事をむやみに押し進めるとも思えない。
中国が良い国なんて思わないし、
環境問題も酷い。
でも「中国怖い」脅威論は
なんだか、日本からの視点だけで作られているみたいな気がします。
そして、
「憲法より閣議決定が上」なんて、ありえないのですから、
キッチリとNOを言っていきましょう。
6月30日官邸前緊急抗議があります。