日別アーカイブ: 2014年2月6日

「脱原発」は「文明の転換」

 既にあった文字の配列にあわせてイラストを描いたもの

ちょっと更新が空いてしまいましたが、
今週は昨日まで小さな小さな国際会議に参加していました。
朝九時から夜のレセプションまでスケジュール満載で
ブログを書く気力も体力もありませんでした。

さて、都知事選真っ最中です。
誰に入れるかは各々が決める事。

私自身は、自民候補に入れるはずも無く、
最初、宇都宮さんにいれるつもりでした。

選挙初日の細川護煕さんの第一声を聞くまでは。

といっても細川さんがその一週間前、立候補を表明した時は、
それほど期待もしていませんでした。

しかし、都庁前での第一声を聞いて、
大袈裟でなくちょっと身震いがしたのです。

「脱原発は文明の転換」
「脱原発はパラダイムシフト」

今まで政治家から聞いた事のなかったような言葉が
ごく自然に、トツトツとした演説から聞こえてきました。

これは、私が311以降にずっと考えて来た事です。
というか、それ以前から考えていたのですが、
311以降に確信を持ったことです。

しかもこともあろうに、
「あの」小泉純一郎まで
「原発無しで日本は自然を活かしたエネルギーでやって行く」
と言い出す始末。

なんじゃ、なんじゃ、何が起きているんだ。
当然の事、ネットでは陰謀論まで出てきます。
そのうえ脱原発同士で反目したり。
敵を見間違えるな、と思いますが。

しかし、いろいろ情報を集めて行くと
どうやらこの2人の元首相の311以降の行動は
とても整合性がとれています。

小泉さんは、映画「100,000万年後の安全」を見て、
総理時代に信じていた事が嘘だと知り、
実際に世界で唯一決まっている最終処分場オンカロを訪ねます。

一方、細川さんは、東北の津波被災地で
瓦礫を使った「緑の長城プロジェクト」をはじめます。

別々に311以降の日本を考え、行動していたとき、
昨年、十月に元経企庁長官の田中秀征さんと三人で
会うことになります。

田中秀征さんのツイッターより。

この前後のツイートを要約すると、
このあと小泉さんは細川さんの緑の長城プロジェクトに
寄付もしていますが、ここでの2人の元首相の認識は、
「原発を次の世代に残したくない」ということだったそうです。

そこでふって湧いて来た都知事選。

小泉さんも随分立候補を言われたたらしいですが、
結局、細川さんが立ち、小泉さんが応援する、と言う今の形になります。

田中秀征さんはこの2人の共通点を
①保守政党の出身であること、②首相経験者であること、
そして③原発容認から脱原発に転換したことだ、
と言います。

そして、


なのだそうです。

私も、ここが肝だと思っています。
「脱原発」は革新や左派の特許ではないです。
そして保守だからこそ、美しい国土を守る為に立ち上がるのは
何も不思議な事ではありません。

そして、原発ムラの解体はこの国が立ち直るには必須です。

ところで、私が
「脱原発は文明の転換」
「脱原発はパラダイムシフト」
だと以前から考えている
論理的なバックボーンのひとつに
中世哲学が専門の八木雄二さんの
「生態系存在論」三部作があります。

その八木さんの2月9日に久喜市で開かれる講演会チラシを
上に貼っておきました。
八木さんも、文明との相克を越えて
人類にパラダイムの変換をすすめます。

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