月別アーカイブ: 2013年10月

どこに行くの?

今日、こんなニュースが流れました。

教職員定数の1万4000人削減を財務省が主張 文科省と対立
http://www.huffingtonpost.jp/2013/10/28/teachers-attrition-ministry-of-finance-_n_4169124.html?utm_hp_ref=japan

こちらはNHKのニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20131028/k10015611311000.html

で、私は、思わず、ツイッターで呟いてしまいました。

ネットでは、なるべく「バカアホ」のような言葉は使わないようにしているのですが、
思わず使ってしまいました。(ああ、恥ずかしい。おほほ)

で、多くの方にRTして頂いたのですが、
しばらくして、もしかすると財務省は、バカなのではなく、
確信犯ではないのか、と思い始めたのです。

この一両日のニュースを拾って集めて来ると、
もしかしてこれは国からのメッセージなのかもしれない、
と思い始めたのです。

例えば、厚生労働省のこのニュース。
難病重症者も自己負担 厚労省素案、医療費無料→年最大53万円
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013102702000142.html

そして、自衛隊の観閲式でのこのニュース。
「力での現状変更許さぬ」 首相、観閲式で中国牽制 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/131027/plc13102710450004-n1.htm

総理は自衛隊の観閲式で以下のように述べていますね。

「力による現状変更は許さないとの確固たる国家意志を示すため、警戒監視などさまざまな活動を行っていかねばならない」と述べ、尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺などで挑発を強める中国を牽制(けんせい)した。
 同時に「防衛力は存在だけで抑止力となるといった従来の発想は捨て去らないといけない」と強調。「防衛体制を強化し、集団的自衛権や集団安全保障に関する事項も含め安全保障の法的基盤の検討を進める。

少し古いニュースですが、
平成25年の税制改正で導入された制度。
教育資金贈与の非課税制度
http://www.nta.go.jp/shiraberu/ippanjoho/pamph/sozoku-zoyo/201304/01.htm

こうやって並べるとすごいですね。

この国は軍隊を持ちたい。

徴兵制だと金持ちもいかなきゃいけないから、
公教育の質を下げて、失業者を大量に作って
兵隊を集める。
↓ 
兵隊になれない弱者は、負担を増やすから、払えなかったら
死んでも仕方ないね。

お金持ちは、孫にいい教育受けさせてね。
1%のステータスを維持出来るからね。

というような国からのメッセージに
私には見えて仕方ないのですが、
皆様はどう思われますか?

……で、、、、

夕食の時の我が家の会話。

私「国は本当に中国と戦争する気みたいだよ。やだよ。怖いよ」

夫「出来るわけないじゃん」
「やっても、尖閣諸島でチョロチョロくらいで、
アメリカは助けには来ないから」

私「え?アメリカは日本を助けてくれると総理も幹事長も言っているよ」

夫「ああ、なら、中国は膨大なアメリカ国債を売りに出すね。」

あ、なるほど。そういうわけなのね。
アメリカは中国とことを交えることは絶対にしないわけね。

なら、一体この国はどこへ向かおうとしているのでしょう。

お薦め、猫の日めくりカレンダー/すっかり美猫になりましたの図

早いもので10月も下旬。
昨年の10月に我が家にやって来た子猫もすっかり大きくなりました。

アルシュ紙に水彩、色鉛筆、ガッシュ

アルシュ紙に水彩、色鉛筆、ガッシュ

最近は、猫の特性を遺憾なく発揮しています。
自分が甘えたい時には、スリスリごろごろ大変なのに、
気分ののらない時には、抱こうとすると逃げまくります。
お腹がすけばニャーニャー言うのに、
食べ終われば、「ほっといてちょーだい」モード。

猫も十人十色。いや、十猫十色。
以前飼っていたおばあさん猫は自分を人間だと思っているのではないか
とおもうくらいの愛想の良さ。
獣医に行っても愛想を振りまいている始末。
今いる上の猫は、夫が大好き。
まるで犬のようについて回ります。
朝は夫の起きる時間になると寝室の前で待機です。
忠犬ハチ公ならぬ、忠猫でしょうか。

そしてこの子は、すっかり美猫に成長したのですが、
まさに「ネコで〜す」という感じの猫。

・・・・・・・
さて、
来年のカレンダーの季節になりました。
猫のカレンダーは山のようにありますが、
私のお薦めはなんといってもこの日めくり。

他のカレンダーと何が違うかって、
飼い主がとった写真ばかり。
つまりプロでない人が撮った写真ですが、
飼い主にしか撮れない写真が365枚。
飼い主と猫ちゃんの名前が記され、記念碑的な写真集になっています。

写真が可愛いだけでないのがいいし、
英語ですが、添付のテキストも知っていると具体的で役に立つ内容や、
猫ライフがいっそう楽しめるコツなどが記事になっています。

例えば、「猫とドライブするときのコツ」とか
「ネコの爪切りは人の爪切り使っちゃダメよ」とか
「ネコのヒゲが落ちていたら、とっておきましょう。恋がかなうかも」
なんてことも。

愛されている猫ちゃん達の肖像の数々。
お部屋に一つあると楽しいし可愛いし、ホッとさせてくれるでしょう。

毎年、2月1日までに登録すると、
翌々年のカレンダーに自分の猫の写真が使われるかもしれません。
カレンダーを買うと中に登録方法がのっていますし、
出版社のホームページからも登録出来るようです。

   

こっそり通します。

秘密保全法(特定秘密保護法)の話はやっぱり避けて通れません。

こちらが、参議院議員川田龍平氏の今日のブログです。
『省庁からのヒアリング!「秘密保護法を考える勉強会」』
http://ameblo.jp/kawada-ryuhei/entry-11646003674.html

川田氏のブログから引用すると、

特定秘密に指定されたこと、
そして、特定秘密が記録されている文書が廃棄されたことも
公開されないとの説明が内閣情報調査室からされ、
特定秘密であることは、扱う行政機関内のみでしか
分からないということになること。

え、え、え、なに、これ。

同じことを山本太郎参議院議員が分かりやすく演説しているのがこちら
http://twitcasting.tv/yamamototaro0/movie/22970807

この法案の問題点は、山のようにあるみたいだけど、
とにかく、第一に行政機関(要するに官僚)しか知らない秘密を
好きなように作れる、というところでしょう。

しかし、法案は国会を通さないと作れないので、
それにきっと自民党も、「おい、何でも秘密に出来るぞ」
ってなわけかもしれません。

しかし、NHKの世論調査によると、
この法案のことを知っている人は23%だけ。
74%の人が知らないと答えているらしいです。
秘密保護法 内容知らず74% NHKニュース http://nhk.jp/N49y6Q62

そしてパブリックコメントを募集したら9万件も意見提出があり、
そのうち8万件が反対でした。
9万件もあって意見をまとめるだけでも2、3ヶ月かかりそうなのに、
出て来た報告はA4二枚だけ。
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=060130903&Mode=2

国民がおとなしいのをいい事にやりたい放題ですね。

で、緊急に明日から抗議行動があります。
そのお知らせをのせておきます。

しかし、一国の首相が世界のあちこちでウソを、
それも明らかなウソを平気で突くって、
しかもそれをメディアも報道も国民も批判しないって
あまりの情けなさに脱力しちゃいそうです。

秘密保護法NO! 国会前アピール
★10月22日(火)午後6時30分~8時
★場所 首相官邸前
★内容 リレートーク(1人3分間アピール)
      ジョニーHさんの替え歌:ひみつの保全法 ( ひみつのアッコちゃん )
替え歌の動画は、こちら
★呼びかけ 田嶋泰彦(上智大学教授)
     連絡先:090-2302-4908(白石)

最新情報は、こちら で、確認をお願いします(29日は、デモもあります)。
(参考)
2013年10月4日
「秘密保護法案」秘密肥大化 意のまま 田島 泰彦教授に聞く (東京新聞)

秘密保護法NO! 国会前アピール
STOP!特定秘密保護法案!!首相官邸前アクション
★日付 10月23日(水)、24日(木)
★時間 午後6時30分~8時
★場所 首相官邸前
★呼びかけ 安部芳裕(プロジェクト99%)
詳細・最新情報は、下記で、確認をお願いします。

STOP!特定秘密保護法案!!首相官邸前アクション

特定秘密保護法?絶対止めたい!絶対止めよう!首相官邸前大集会

特定秘密保護法(秘密保全法)絶対反対!
知らせろ。伝えろ。真実を我等に。自由を我等に。
是非とも大参集を!

秘密保護法NO! 国会前アピール
★日付 10月25日(金) (法案上程予定当日)
★時間 20時半~21時半
★場所 首相官邸前
★呼び掛け 火炎瓶テツと仲間たち

タネの話(2)/ヒマワリのタネを食べるカワラヒワの図

タネの話「その2」です。
自分の復習もかねて書いていたら、
少し長目の記事になってしまいました。

アルシュ紙に水彩、ガッシュ、色鉛筆

アルシュ紙に水彩、ガッシュ、色鉛筆


絵は、花が終わったヒマワリのタネを食べるカワラヒワの様子です。
食べる食べられるの関係で、自然界は繋がっています。
人間だってその一部です。

遺伝子組み替えの話をする前に、
17日のブログの最後に

ヒマワリの種は、昨年咲いたヒマワリから採取したもの。
この種は蒔くと花が咲くのかな?

え、タネを蒔けば芽を出すのが当たり前じゃないの?

……のはずが、どうも最近は様子が違うのです。
 人間はお金と効率のためには、いろんな事を考えるのです。

と書きました。

この話からしましょう。
野口勲氏の「タネが危ない」から取り上げます。

少し複雑な話になるのですが、
昔は農家では、その年に育てた作物から翌年のためのタネを取って翌年植え、
またその翌年(つまり翌々年)には前年の作物から取れたタネを植え、
と言う風に毎年毎年タネを引き継いで来ました。
代々の性質が変わらないので「固定種」と呼び、そこからタネを取ることを
「自家採種」と言います。

昔はこれが一般で、タネ屋では「一粒万倍」として売られていたようです。
タネの話(1)で一粒の種もみが500粒になる事を書きましたが、
まさに、永続農業ですよね。

ところが、この固定種は「商品」になりにくい、
という面があるのです。
というのは、

大きさが揃わない、
一斉に収穫出来ない

のです。

昔の八百屋さんは一キロ幾ら、で売っていたので、
大きさが揃わなくても問題無かったのですが、
今はスーパーなどの小売り形態が増え、大きさが決まっていないと
出荷納品などがロスが出ます。
また量も同じ時期に一定量が取れないと「商品」として取引出来ません。

と言うわけで、登場したのが「F1」(エフワン)と呼ばれる、
大きさが揃って一斉に収穫も出来る作物です。
今は市場にはF1種しか無いくらい、席巻しているタネなのですが、
遠縁の交配種で同じ形質を持った二代目は作れないのです。
つまり、自家採種が出来ないのです。
ということは、今の農家は毎年タネ屋からタネを買って
作物を栽培しているのです。

この話は私にとっては、かなり衝撃的でした。

検索してみたら、交配種とそうでない品種とはどう違うの?というサイトを見つけたので
もっと知りたい方はご覧下さい。

それから、少し脱線しますが、
タネの話は「メンデルの法則」そのものです。
おさらいしたい、という方は、
こちらの生物学基礎のホームページはいかがでしょう。
遺伝の法則のページ
このサイトの作者、和田勝氏の本

この本は、高校で生物を履修しない医学生のための本なので、
懇切丁寧に、詳細を図入りで生物学入門から分子生物学まで学べます。
それでも私なぞにはまだ難しい。
一度電子顕微鏡で細胞見てみたいなあ、と思ったり。

さて、その市場を席巻しているF1種はどのように作られるのでしょうか。
F1種は現在は「雄性不稔」(ゆうせいふねん)というやり方で
作られています。
「雄性不稔」というのは言ってしまえば、タネのインポテンツ。
野口氏は本の中で、以下のように述べています。

ミトコンドリアが傷つくことによって、動物も植物も子孫を作る能力がなくなってしまう。ミトコンドリア遺伝子の異常を起こした植物が雄性不稔のF1になった。我々はそのF1野菜を食べている。我々は日常的に、生殖能力を失った、ミトコンドリア異常の野菜を食べている。玉ねぎのミトコンドリアは玉ねぎ全体の重さの一割を占める。玉ねぎの異常遺伝子は脈々と受け継がれていくのである。
「タネが危ない」P.120より

ミトコンドリアってなんだっけ、という方は生物学基礎のページをご参照ください。
細胞の構造
「パラサイト・イブ」の作家瀬名秀明さんが書いた本もあります。

そして「雄性不稔」を利用したF1のタネは、
子孫が出来ないため、タネが盗まれることがなく新種を独占出来る、
というタネ企業にとってはおいしい「商品」。

しかし、野口氏は、本の中で警鐘を鳴らします。
科学的な研究がなされたわけではないので、あくまでも氏の推論と断りつつも、
最近ミツバチが一斉に消えた話や人間の精子が激減していることなど
もしかすると、この「子孫を作れない植物を食べること」と関係があるのではないか、
しかし、今はそれを証明出来ない、と言っています。

とはいっても、経営という視点を考えたとき、
F1を否定出来るものでは無い、と野口氏も書いています。

さて、雄性不稔のF1の話のあと
ようやく遺伝子組み替えの話になります。
長かった〜。でもこれから先の話はさらに考えさせられます。

遺伝子組み替えと言うと、組み替える植物の遺伝子を取り出して
人間が操作するのかと思っていたら、違うのね。
生きているバクテリアを使うらしいのです。
えええ、って感じですが、なので、
「アグロバクテリウム法」と呼ぶらしいです。

以下は、「タネが危ない」の152ページを要約してみます。
アグロバクテリウムはバクテリアの一種です。
土壌細菌で世界中どこにもいて、その辺りの土の中にもいっぱいいるらしい。
細菌というのは自分の大元の遺伝子は渡さないけれど、
「プラスミド」という小銭のような遺伝子をお互いにやり取りして、
例えば、ある細菌が除草剤に強い耐性を獲得すると、
除草剤に強い耐性をプラスミドに入れて、隣の細菌に渡す、
のだそうです。
これでドンドン除草剤に強い細菌が増えます。
そしてアグロバクテリアが植物の中に入ると異物とは見なさずに
取り込んでしまい、ガン細胞のように増え、植物は枯れてしまう。

この植物がプラスミド遺伝子を取り込んでしまう性質を応用したのが
遺伝子組み替え作物、というわけです。

遺伝子を組み替えるには、葉っぱを切り抜いて、
遺伝子組み替えされたプラスミドが培養された液に浸すと、
葉っぱの傷口からプラスミドがすべての細胞にはいり、
その葉っぱは一つの植物として成長。

すごいのは、
出来上がった植物細胞の一つ一つ、花粉の一つ一つまで
すべて遺伝子が組み替えられるということ。

そして、なんとなんと、
花粉がまた外に飛び出して、
交配した他の植物を遺伝子組み替えにして行く、のだそうです。
一度遺伝子が組み換えられると、花粉が飛ぶ限りエンドレスですね。

で、このホラーのような遺伝子組み替え技術で、
今のところは封印されているけど、超ど級に怖い技術に
「ターミネーター・テクノロジー」というのがあるそうです。
「自殺する遺伝子」と呼ばれるターミネータ遺伝子を組み込んだものだそうで、
遺伝子操作によってタネの次世代以降の発芽を押さえるのが目的。

農家の自家採種を何が何でもさせないぞ、
というテクノロジー。
強欲な技術であると同時に、
野口氏は、この「自殺する遺伝子」を持った植物が
根の細胞を通じて、寄生する細菌とプラスミドを交換しあったら、
とんでもないことになるのでは、と書いています。

今は封印されている技術だけれど、もし解禁されて、
このターミネーター遺伝子を持った花粉が世界中にまき散らされたら、
植物は次世代が作れないことになります。

野口氏は

植物の死は動物の死と直結する。一時しのぎの経済戦略が地上を死の世界に変えてしまう危険性を秘めている。(「タネが危ない」P.156より引用)

と述べています。

さて、生物学的な面だけでなく、社会的には、
遺伝子組み替え産業が世界の種苗メーカーの株を買って
ドンドン傘下に収めている、
という事実もあります。

2007年には、世界の種子会社は
一位モンサント、二位デュポン、三位シンジェンタという
バイオメジャーに占められました。

日本の種苗会社もいつ買収されるか戦々恐々。
タキイは上場せずに一族で株を持ってなんとか凌いでいるそうです。
検索したら、今日の日付で、世界の種苗会社のランクがのっていました。
種苗業界の世界勢力図

「タネを支配するものは世界を支配する」のでしょうが、
世界を滅ぼしかねない技術で儲けて、同時に自分達の生き物としての足下をも
蝕んでいることになります。
もし意識的に「我が亡き後は洪水来れ」と思ってやっているのでなければ
自分で自分の首を絞めているように思えるのです。

付け加えると、
先に名前の出たバイオメジャーを始め、世界の600ぐらいのグローバル企業に
日本市場を明け渡す、のが、いわゆる「TPP」です。

さて、最後に「タネが危ない」を書かれた野口勲氏の会社のホームページをご紹介します。
野口種苗

自分でタネが取れる野菜。いいですね〜。
作るのもワクワクしそうです。
私はなかなか本格的に野菜作りは始められないのだけれど、
楽しみが増えました。

   

タネの絵だけ/ スイカとヒマワリの種と蟻の図

さて、今日は、月曜日の続きで
タネの話その2、
遺伝子組み替えのやり方「アグロバクテリウム法」
について書くつもりだったのですが、
眠くて沈没しそうなので、
タネの絵だけあげておきます。
「アグロバクテリウム法」については、出来れば一両日中にアップします。

20131017seed
彩色画のスイカは
小さな虫博士や鳥博士を応援する/小さなスイカと虫の図
の記事に載せたスイカを半分に割ったものです。

ヒマワリの種は、昨年咲いたヒマワリから採取したもの。
この種は蒔くと花が咲くのかな?

え、タネを蒔けば芽を出すのが当たり前じゃないの?

……のはずが、どうも最近は様子が違うのです。
人間はお金と効率のためには、いろんな事を考えるのです。

その話も一緒に書きたいと思います。 

   

 

タネの話(1)/ 3葉のイネの図

半年前、4月から田んぼ作りに参加してきました。
ついに昨日はハザ掛けから降ろして
脱穀でした。

脱穀機も足踏み式の古いもの。
次々と黄金色の粒がバケツに集められて行きました。
最後まで現場にいられなかったので、
総量はどのくらいになるのかわかりませんが、
軽く60キロは越えたのではないでしょうか。

今年は、雨が少なかったけれど、ギリギリ足りて、
また、刈り取りの前に台風が来る事も無く豊作だったと、
毎年行事のお手伝いをされている方が仰っていました。

もとはと言えば、一粒のタネもみ。
それが、水と太陽の力で、400粒にも500粒にもなるのです。

20130415
↑ これを蒔くと、
↓ 一ヶ月くらいでこうなって、田植えをして水をはり、
20130821001
↓ 最後はこうなります。

紙に水彩と色鉛筆

紙に水彩と色鉛筆

一粒のタネから、鈴なりの実を成らす植物。
品種改良されているとはいえ、
まさに自然の恵みです。

しかし、この「一粒が500粒になる」タネ、人間から見ると、
一万円が500万円になる、と見えるのでしょう。
放っておく訳がありません。
「タネを制するものは食料を制する、食料を制するものは人類を制する」
と世界のタネ企業は、世界市場を支配しようとしのぎを削ります。

そのタネのお話を、タネ屋の3代目である野口勲さんが書かれた本が
タネが危ない」です。


何やら人を煽るような題名ですが、読み進むうちに、
タネをめぐる人間の飽くなき欲望が推進する技術には、
デンジャラスな匂いが立ちこめてきます。

その代表格が「遺伝子組み替え」(GM作物)です。

実は2週間ほど前に、映画「世界が食べられらなくなる日」を見て来たばかりです。

この映画は、カーン大学のセラリーニ教授が
モンサントのGM作物をラットに食べさせる実験を行い、
それを、ジャン=ポール・ジョーが映画にしたもの。
モンサント社の実験は3ヶ月までしか行いません。
それで安全と言って売っているのですが、
映画では、実は4ヶ月目からラットは死に出すのです。
ラットの寿命は2年。
2年かけた実験結果は恐ろしいものです。

で、この映画を作っている時に、ふくいちの事故が起き、
監督は必然的に原発問題もこの映画で取り上げることになります。
映画にはフランスの原発の実態も映し出されます。

そして、映画では、
「これは命の問題」
「政府は必ず嘘をつく」
「私達はモルモット」
「子どもたちのために戦う」
などという言葉がインタビューで頻繁に出てきますが、
原発の状況ととまったく同じです。

そして、ジャン=ポール監督は
原発と遺伝子組み替えという二つのテクノロジーには
三つの大きな共通点があると言います。
①取り返しがつかない。
②一度汚染されたら元に戻らない。
③世界中にすでに存在している。

ところがもっと恐ろしい事を、セラリーニ教授は説明します。
この二つは、似ているだけではなく、実際に「遺伝子組み替え作物」と「核技術」を開発したのは
250の同じ企業グループで、しかも彼らは世界の富の半分を支配していて、
この体制が支配層を生み、民衆を犠牲にしてきている。
彼らの利益のために、すべてが犠牲になっている、と。

まさに、1%と99%。

しかしですね、
私は思うのですが、確かに1%の人たちは核技術や遺伝子組み替えで、
莫大な利益を得ているかもしれないけど、
同時に他者の足下だけではなく、生態系という自分達の足下も崩しているように
私には思えるのですよね。

それはさておき、
映画のラットの実験は公表され、
その結果は「ヤバいぞ」ということになり、
ヨーロッパでは遺伝子組み替えは拒否されてきています。

それでも、先の野口勲さんの「タネが危ない」を読むまで、
私の「遺伝子組み替え」への怖さは漠然としたものでした。
腫瘍ができたりするから怖いものなんだ、というイメージ。

しかし、その技術「アグロバクテリウム法」を知ると、
もうイメージではなく、ほんとにやっちゃいけない事やっている、
という思いが強くなります。

この問題は、引き続き次回に取り上げようかな、
と思っています。

暑い秋 / 咲き始めのホトトギスの図

10月になっても真夏日一歩手前まで
温度が上がるなど、天候不順もあるのか
この数年、風邪も引いたことのない私が、
目はしょぼしょぼ,鼻はぐずぐずさせています。

足は冷えるのに、
長袖を着ると暑くて汗をかくし、
体温調整がうまくいきません。

という訳で、
ブログも簡単になりますが、
庭に咲き始めた「ホトトギス」です。

人様に株を頂いたのですが、
昨年は肥やしのやり過ぎか
根を弱らせてしまい,花を咲かすことは出来ませんでした。

今年は、春先から成長が早く、
7月にあまりに背が高くなったので、
短くしたところ,そこから新たな芽が出て
3日ほど前から咲き始めました。

まだ花芽がいくつかあるので、
次々と咲くでしょう。

咲き始めをスケッチです。

紙に水彩と色鉛筆

紙に水彩と色鉛筆

このところは、
月曜と木曜日を目標に更新しています。
新しいスケッチや小さな作品をアップする事によって
生活にリズムが出てきました。
このブログを更新する事で、一番励みになっているのは私自身です。

ツイッターで,海外のブロガーをフォローしていて、
その一人、Jeff Bullasさんのブログでは
12 Blogging Mistakes To Avoid(避けるべきブログの12の間違い)
http://www.jeffbullas.com/2010/05/17/12-blogging-mistakes-to-avoid/
という記事があって、
その一番目に
「コンスタントにアッップしないこと」
とあります。
「避けるべき事」ですから、意味は逆で、コンスタントにアップしなさい、
と言う訳です。
毎日でも,一週間に2,3度でも,また週に一回でも
とにかくコンスタントに更新する事が肝心だとあります。

これは本当だな,と思っています。
一度さぼると,人間はサボリ癖がつくんですね。

週2回,記事だけでなく絵もあげるとなると
正直大変です。

でも、テレビはつまらないし,世の中おかしな事だらけだし、
かといって憂いているだけでは、何も生み出しません。
デモに行ったり、抗議に参加するとしても、
それだけが生活になる事は、精神が保てません。

スケッチしたり、色を塗っていれば、夢中になれるし、
出来上がれば、ひと様に見てもらえる。
一石二鳥です。
ほんとに、ネットがあって良かったな、と思っている私です。

では、皆様も、天候不順のおり、ご自愛くださいませ。