ほとんどまともに雨も降らないうちに梅雨開けだそうです。
そして……
選挙が始まりました。
この選挙は重要ですね。
テレビはねじれ解消が必要みたいなことを繰り返していますが、
ねじれててもらわないと、
自民党に好き勝手やられてしまいます。
しかしどのくらいの人がこの選挙のその点に
注意しているでしょうか。
世間はアベノミクスで沸き立って「景気」さえ良くなれば
すべてが解決するかのような感じです。
毎度の事ながら、選挙となると、
ネットの中と現実とはあまりに温度差がありすぎて
クラクラしそうです。
世論調査で数値を上げる事によって
国民を誘導しているのか、
誘導するから世論調査の数字が出るのか、
鶏が先か卵が先か、みたいな話しです。
私がこの国の選挙とメディアを疑い出したのは
2005年の郵政選挙です。
それ以前からテレビはほとんど見ていませんでしたが、
テレビで世論が作られる様は
端から見ていて気味が悪いものがありました。
ただ、この頃思うのは、
結局は多くの人々が望む方向に社会は行くのだ、
ということです。
その結果が重大な失敗に終わっても。
そう、先の大戦のように。
一人一人の意志なんて空気より軽いものです。
しかし、それが何千何万になると社会の空気に共鳴して
とても大きな力になります。
株価が上がり、日本企業が海外に出て行かない税率を検討する
と安倍首相はアナウンスしましたが、
だからといって、日本人の雇用が増えるとは限りません。
日本人より安く雇え英語ができる労働者はいくらでもいるでしょう。
グローバル企業が日本人を雇わなければいけない義務はないのです。
実際、国は雇用を守るより「准正規労働」という
正規でも非正規でもない雇用制度を取り入れようとしていますし。
そうまでして、景気が良くなるかのように必死に演出するのは、
結局、安倍政権の最終目的が「憲法改正」にあるからです。
そのために国会での数が必要で、経済で人々の気持ちを引き寄せている、
という純然たる事実があります。
自民党の憲法改正案は問題がありすぎで、
特に「天賦人権説の否定」と「表現の自由の制限」は
時代に逆行するものです。
株価と国民の人権をバーターにするようなものです。
ただ、この人権の問題も、
安藤美姫さんの出産騒動など見ても、
私達国民が「人権そのもの」を理解していないところがあるようです。
今はあって当たり前の人権や表現の自由は、
他国のように私たち日本人が苦労して手に入れたわけではなく、
いや、ほんとうは300万人の日本人や
アジアの人々の多大な犠牲の上になり立っているのだけれど、
そんな事実も忘れ去られようとしています。
しかし、自由も人権も手放してしまってから取り戻すのは
容易ではありません。
今度の選挙の肝は「私たちの人権の問題」なのです。
私たち国民は主権者です。
本来は、政治家も私たちの手足のはずです。
しかし、権力というのは、手に入れれば何でも出来ちゃうのですね。
その上、人心というのは思いのほか操られ易いもののようです。
もう少し「権力」への警戒心を私たちは持つべきでしょう。
しっかり選挙に行って民主主義を守り根付かせねば、です。
↓自民党改憲案の問題点をまとめてるサイトです。
日本国憲法改悪草案 日本の未来にふさわしくない 憲法改悪阻止を今こそ
↓こちらの話も自民党の体質をよくあらわしています。
福島市。安倍首相街頭演説の際に起きた、プラカード没収事件について
現在の日本国憲法を手元にどうぞ。英文付き。