スティーブン・コヴィーの「七つの習慣」は
ハウツーものとして古典の部類でしょうが、
私は読んだことはありません。
ただ、彼の時間管理の概念を取り入れたと
名うっている手帳を使っています。
たまたま自分の探していた手帳が
フランクリン・コヴィーという会社が
出しているもので、
5年くらい前に見つけてから、
気に入って、以来それを愛用しています。
それまでは、気に入った手帳がなくて
ずっと小さなカレンダーを手帳替わりに使っていたので、
持ち運びが不便でした。
ちなみにこのサイトでは、
オンライントレーニングが受けられます。
このオンライントレーニングにも掲載されていますが、
この手帳の後ろに書いてある、時間管理方法が
シンプルでとても分かりやすいので、
私は物事の優先順位を決める時に
参考にしています。
今日はその話しを書きます。
ほんとうにシンプルです。
自分のやるべきこと、目の前のやるべきことを
①重要である か ②重要でない か
③緊急である か ④緊急でない か
と問い、
以下の4つのマトリックスに当てはめるのです。
A) ① + ③ → 重要かつ緊急である
B) ① + ④ → 重要だが緊急でない
c) ② + ③ → 重要でないが緊急である
D) ② + ④ → 重要でもないし緊急でもない
具体的に見て行きましょう。
A)重要かつ緊急である
○明日のプレゼン
○危機管理対応
○原稿の締切り
B)重要だが緊急でない
○日頃の勉強
○危機管理予防
○人間関係作り
○計画の見直し
○価値観の構築
○真の趣味
C)重要でないが緊急である
○一部の電話やメール、報告書など
○一部の会議
○雑事/片付け
D)重要でもないし緊急でもない
○テレビを見る
○ダラダラ電話
○内容のない仕事
となっています。
なおこの内容は
前述したようにフランクリンコヴィーのサイトにものっているものですが、
多少言葉は私なりの解釈に変換してあります。
「人生は時間で出来ている」とよく言います。
特にアメリカ式のタイム管理の考え方が広く知られるようになってきて
いかに時間を上手く使うか、が人生の命題みたいにすらなっています。
確かに時間は大切だし、時間は誰にも平等だけれど、
あんまりキッチリ管理した時間を生きると言うのも
「こなしている」感じで、私はあまり好きではありません。
でも、上に掲げたマトリックスだと、
重要かそうでないか、緊急かそうでないか、
をチェックするだけですし、
そしてなるべく自分が重要と思える時間を増やす。
位だったら、時間の奴隷になっている感じはしないでしょう。
特に重要なのが、B)重要だが緊急でないの部分でしょう。
A)が重要であることは誰にも分かりますが、
多分、B)の部分の充実が将来に響いてくると思います。
そのためにも、実行したことは忘れずに「記録」しておきたいですね。
で、なるべく一日のうちの頭の冴えてる時間に
B)を組み込んでおくことも大切です。
私は、テレビは見ないけど、ツイッターとかやっている時間が
結構長くてね。
へへへ……。
時間管理と言えば、セネカの「人生の短さについて」という
古典本があります。
セネカはローマ「ストア派」の哲学者で、皇帝ネロの先生となった人です。
ストア学派は「ストイック=禁欲的」の言葉の語源ともなっています。
こういう古典を読めば
ハウツー本のもとになる多くの理念がのっているような気がします。
特に、セネカはおすすめです。
これも、森有正の「木々は光を浴びて」と同じように、
本屋で出会ったもの。
岩波文庫版では題名が、「人生」ではなく「生」になっていますが、
私が買ったのは薄い単行本の岩波クラシックスでした。
字が小学生の教科書のように大きく、
一時間もあれば読めてしまうのですが、
とても大切なことの詰まった本でした。
中古で買えるようですね。
フランクリンコヴィーのサイトにも
哲学者セネカが紹介されています。