カテゴリー別アーカイブ: アトリエ日記

暑っちちー。大暑 三十六候「大雨時行る(たいうときどきふる)」

暑い暑い暑い。

と言うとますます暑くなりそうですが、
命に関わるくらいの暑さですねえ。

ところで、揉めに揉めているオリンピック、
1964年のオリンピックと同じように10月に開催されると思っていたら、
違うのです。
なんと、今この時期、この猛暑の最中に開催するのだそうです。
もうこれは決まりみたいです。
2020年東京オリンピックの競技日程
室内はガンガンに冷房効かせればなんとかなるかもですけど
マラソンとか、競歩とか大丈夫でしょうか?
最近はゲリラ豪雨もありますし。

昔は「夕立」とよんだ「ゲリラ豪雨」ですが、
二十四節気三十六候は、まさに「大雨時行る」。
たいうときどきふる、と読みます。
夏の夕方の大雨は昔からなのですね。
ただ、極端になっている感じはしますが。

暑さ凌ぎに、スイレンとハスのデッサンを載せておきます。

スイレン(睡蓮)は葉が水に浮いています。
20150803

色違い
20150803-2

こちらはハス(蓮)。葉が立ち上がっています。
20150803-3

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大暑 三十五候 「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」

今日はギラギラした太陽が出ていないので
なんとかなるだろうと、
真夏の花、ムクゲのデッサンに行ってきました。

20150729

しかし、私は甘かったです。
下手すれば熱中症にでもかかりそうなくらいの蒸し暑さ。

農作業帽をかぶり日傘をさし、
空にはかなり暑い雲がかかっているのに、
ただただ汗が出て、デッサンの紙までもジットリ。

それもそのはず、
7月29日から8月2日ぐらいまでの五日間は、
一年でも最も暑い「大暑」の次候「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」
に当たります。
「溽」ジョクという字はグーグル先生でもなかなか見つからない字ですが、
汗がじゅくじゅくにじみ出て来る感じがよく出た文字です。
ほんとうに、ただ立っているだけで、体中から汗がジワリ。

で、一計を案じて、近くに東屋があったので、
形をとるとそこへ行って水彩で色を付け、
乾くとまたムクゲのところに戻ってデッサンを続ける、
という感じでした。

ムクゲは、韓国の国花ですが、原産は中国。
非常に多くの園芸品種が作られていて、
私が描いたのは「白小輪」という種類のようでした。
私が一番描きたかった「宗旦(そうたん)」という種類がが見つからず、
それに一番近かかったので、選んだのでした。
「宗旦(そうたん)」はよくお茶席で使われ、
茶人の千宗旦から名付けたそうです。

ところが、帰りに入り口のポスターを見たらあるみたいなので、
暑さで見逃したかもですね。

postar

この暑さの中でも植物は元気で、
蓮は咲くし、スイレンももちろん、
モミジアオイも真っすぐな背筋から五弁の真っ赤な花を延ばしていました。

それでも、夏至から一ヶ月以上経っているので、
日暮れも少し早まっています。
時は巡る。
ほんとうに不思議です。
時間って何なのでしょうね。

過ぎ去った時間は戻らない、それだけは分るのですが。

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とりあえず走り出して、やってみた。3年でスケッチ600枚。セルフマガジンにたどり着くまで。

酷暑の中、様々な作業の効率が落ちます。
私は、「クリエイターEXPO」と「彫刻セミナー」というこの夏の
メインイベントを終えて、引き続きデッサンの整理です。

アクセス数の魔力に引かれつつも、通常運転に。鳥のデッサンを整理
の続き。

今日は、311以降に観察会に限らず、季節の花や鳥や虫を見つけてはひたすらスケッチしてきたスケッチブックを整理していました。
記録を見ると、100回前後でしょうか。
暑くても寒くても週に一回はスケッチブックを抱えて出かけて行きました。

東京港野鳥公園をメインフィールドに、
神代植物園、昭和記念公園、六道山公園、多摩動物公園
などなど。
時には、シダの観察会で伊豆や秩父の山に出かけて行きました。

20150728

生き物に対して、中途半端な知識しかもっていなかったので、
実物を見て描くために、
「とりあえず出かけてスケッチする」がコンセプトでした。

描き込んであるものも、メモ程度のものもありますが、
まさに「チリも積もれば山となる」。
一冊60枚のスケッチブックが10冊以上。
軽く600枚は越えるでしょう。
それ以外にも鳥の剥製のように水彩や色鉛筆で彩色したものも
数十枚あります。

この3年、ひたすら走っていたので、こうやってまとまって見るのは
我ながら感慨深いものがあります。

今、お配りしているセルフマガジンも、
この間のスケッチがなければここまで作れなかったはずです。

実は、昨日、セミナー後の懇親会で、
セルフマガジンを配らせて頂いたのですが、
想像以上に皆様の反応が良かったので、セルフマガジンのチカラを再認識でした。

ゲームの背景を描いている素晴らしい作家さんもおられて、
緻密で細部にわたって描き込んでいて本当に素晴らしくて
ご自分のiPadで見せて頂いたけれど、
手元に残こる、という点ではセルフマガジンは、やっぱりすごいな、
と思いました。

台湾から来た方には、私の墨で墨っぽくない作品を巡って
話しが弾んだり、
片桐氏にも直接感想を頂いたり、
紙媒体は、想像以上に効果があります。

インターネット時代だからこそ、
クリエイターの方達には、セルフマガジンは絶対おすすめです。

私が6月の終わりに200部刷ったものがほとんど無くなってきたので、
少し手直しして、新バージョンを印刷しようかな、
と思案中です。

311をキッカケに、とりあえず始めて、走ってきて、今セルフマガジン、
という形になった、というわけです。
スケッチブックの束を前に、
実行に移すことの強さを改めて感じています。

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楽しければ進歩する

片桐裕司彫刻セミナー、最終日
出来上がった作品です。

20150727

正面から。
20150727_2

まだまだ時間は足りなかったし、
なんとかした、という感じではあるけれど、
一昨日の粘土の塊がこうなるのですから、
三日間でここまでやった事に深い意義があります。
楽しければ進歩するのですね。

特に最後の2時間くらいの集中度は驚くべきものでした。
これは参加者すべてがそうだったと思います。

今日は帰りの電車の中で
人の顔を見ると中の骨を想像している私がいました。

では。

考え行動する限りは進歩する

片桐裕司彫刻セミナー、二日目終了です。

今日はこんな感じ。

20150726_1

奥に見える鉛筆のエスキースに幾分近づいたでしょうか?

二次元と三次元は、まさに次元が違うのだと痛感させられたのが昨日。

実は昨日が、こんな感じで、単なる粘土のかたまりでした。

20150725

これから2時間ほど作業したのですが、
結局横顔が分らないから出来ないのだ、と気づき、
帰宅してからアンジェリカ・ヒューストンの横顔写真を
ネットで探し出して、コピーして寝ました。
塑像の後ろに見える帽子をかぶった写真です。

side

で、二日目の今朝、昨日作ったものをすべて壊してチャラにして
一からやり直し、7時間ほどで、最初の写真のところまでもって来ました。
明日は細かいところをチェックして仕上げて行きます。

講師の片桐裕司氏は、軽やかににこやかに
この写真の塑像を40分ほどで仕上げるという、神の手。
katagirisi

サインして頂いたお著書「アナトミー・スカルプティング」
signeture

さて、今日は、最後に片桐氏の体験談から参加者へのメッセージが語られました。

要約すると、

人は、自分で考え、心を素直にして実行して行けば
ずっと進歩して行く存在である。

ということなのだけれど、
ポイントがあって、それは、
1)他者と比べず、自分の姿やレベルをありのままに受け入れる事
2)考え気付いたら、必ず実行する事
この二点。

参加者の多くは20代。
明日は三日間で作った作品だけではなく、
大切なものを持って帰れそうですね。

私はと言えば、ずっと受けたかったセミナーだし、楽しくって、ほぼ一日立って作業していても
昼食後に眠くもならないです。

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サンサーンス「動物の謝肉祭」から「化石」、可愛い骸骨がダンスしているよ

彫刻セミナーも近いので、
人間の骨格のおさらい中です。

物事には何でもキイポイントがあります。
人間の骨格の場合、「肩甲骨」が分かって来ると、
全体の仕組みがかなり分ってくるような気がします。
少なくとも私はそうでした。

肩甲骨は単に三角形の骨の板ではなく、
フックや鍵がついていて腕の骨や鎖骨や様々な筋肉を支えている、
人間の体のハンガーみたいな役割を果たしています。

絵を描くには骨以上にその上に乗っている筋肉がさらに重要になって来ます。
そしてそれがまた複雑に入り組んでいて、覚えるのに一苦労。
顔は小さな部位ですが表情豊かなのは、多様な筋肉が複雑に絡み合っていて
様々な表情を生み出しているわけです。

skull

頭蓋骨は何度描いてもなかなか強烈なフォルムです。
ところが、それが「ガイコツ」になるとなぜか急にユーモアたっぷりに見えて来るのは不思議。
ちなみに英語では前者は「skull」後者は「skeleton」となっていて区別されます。

skeleton

こんな風に、いたずら描きでガイコツを描いていたら、
サンサーンスの「動物の謝肉祭」の中の第12曲「化石」 (Fossiles)という曲を思い出しました。
自作の『死の舞踏』の「骸骨の踊り」の旋律をシロフォンで表現したもの。
それにキラキラ星などのフランス民謡を組み合わせたわずか74小節の小品ですが、
ユーモアたっぷりで楽しい。

「動物の謝肉祭」は一枚持っていたいですよね。

で、You Tubeには190万回再生されているCGによる「死の舞踏」ガイコツ版がありました。
ご興味のある方はどうぞ。
Danse Macabre 2010 ( Saint-Saëns )

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アクセス数の魔力に引かれつつも、通常運転に。鳥のデッサンを整理

クリエイターEXPOの件で、かさこさんにリンクされて以来、
違憲法制の講演会のレポートやらで、ちょっと頑張ったら、アクセス数はうなぎのぼり。

ただ、講演会のレポートというのは、
自分の意見を記述する、というのとは違って
想像以上に骨が折れて疲れます。
もっとも、書評などとともに、頭と書くことの訓練にはなるかもしれません。

ブログのアクセス数は、ある程度工夫すれば稼げるものらしく。
「人の役に立つ」ことを書けば見に来てくれる、
というのはブロガーの鉄則その一。
また「お金」「出会い系」「仕事」の三つが最もアクセスが増えるテーマらしい。
まあそうだろうな、と納得です。

といっても、いつも役に立つことばかりも書けないし、
もともと私のブログは、のんびりブログ。
通常運転に戻ります。

ただ、ほぼ毎日アップというのは確かにスパムよけにもなるので、ブログ運営の肝かもね。
不思議と、ある一定のアクセスがコンスタントに入っていると、
スパムコメントが来ないのに、
2、3日休むと急に増える。
これは、このブログを始めてからずっとその傾向なので
なるべく更新頻度は上げていきます。

さて、
腐海のように足の踏み場もなかった私の部屋も少し片付いて
通常の作業が出来るようになって来ました。

「断捨離」がいわれて久しいし、確かに捨てるのが一番整理がつくけど
私の場合は、スケッチと画集や図鑑が増えていくわけで、
洋服や雑貨や読み物は捨てられても、画集は捨てられない。

整理出来ないのは頭の整理が出来てないから、と尤もらしいことも言われ、
「断捨離出来ない人は現代人ではない」的な強迫観念すら生まれそうな
「断捨離ブーム」の昨今。

でも、友人達に聞くと、「断捨離したら必要になった」という話しもよく聞く。
他人にはどうでも良く見えるものも、本人はどうしても捨てられない、
というものはやっぱりあるのです。

先日20代の女性の電車の中の会話で、衣替えが面倒だから、季節が変わると洋服捨てる、
という人もいるみたいで、昔の人が聞いたらビックリだけど、
ユニクロですむならそれも合理的選択かもしれません。

dessinofbirds

今日はスケッチを整理。これらは鳥の博物館で剥製を描いたもの。
実物の観察が前提でも、やはり細かいところを見るには、剥製は重要。
水鳥は飛ばない限り、実物の観察がしやすし写真も撮りやすいので、
スケッチは撮影するのがむずかしい小さい鳥が多いですね。左上から時計回りに、
オオルリ、マガモ、ツグミ、シジュウカラ、メジロ、カワラヒワ。

ただ不思議なことに、剥製は全体的に実物より痩せているような気がする。
どれほど内蔵の替わりに詰め物をしても、
羽の間の空気などは閉じ込められないからでしょうか。

よく見るためには
自分で鳥を飼う、という手段もあるし、ペットとして人気もあるようです。
ただ、飼うには風切り羽を切るわけで、やっぱりそれは切なくて、わたしには出来ない。

勤務先でインコを飼っていたことのある夫が言うには(どんな勤務先なんだ?)
切った風切りが伸びて来ると、野性を取り戻すのでしょうか、鳥の人格(?)が変わって来て、
ワサワサして来るそうです。

やはり野におけレンゲソウ、ならぬ、やはり空飛ぶ野鳥たち、ですね。

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