個展は無事終了しました。
お越し頂きありがとうございました。
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会期 2014年7月16日(水)から21日(月・祝)
11:00~19:00 (最終日は17:00まで)
場所 原宿 積雲画廊
テーマ 「KIDS & NATURE」
印刷物になったものの原画と新作を中心に展示する予定です。
個展までこの記事をトップに置きます。
個展のDMがようやく出来てきました。
こちらからご連絡頂ければ、ご案内をお送りします。
人間というのは習慣の動物、という気がします。
例えば英語の勉強を慣れにしてしまえば、上達します。
しかし、一方で、慣れが習慣になっても、
一旦やめると、やらないことに慣れてしまうのも人間です。
せっかく上達した英語、どんどん忘れてしまいます。
しかし、ハタと気づきそこで諦めず、再開し断続的にでも続けていくと、
不思議とゆるいスロープを歩くように上達して行きます。
時々習慣を呼び覚ましてやると、記憶が甦るのですね。
という訳で、ブログを休んでいると、書かないことに慣れます。
2月の半ばから更新がガクンと減って、
このままやめても、誰も文句言わない状態ですが、
また定期的に更新して行きたいと思います。
意外ですが、更新しない間も、一定数のご来場があって、
草むしり コツ、 庭の草むしり、日々のスケッチ
画の六法、 ムクドリ スケッチ、トトロの森、
ポールスミザー 雑草, 宙に浮く石、
イタリアの円形野外劇場、タガメ女チェック、
枇杷の絵、イラスト 田植え、 ヴェローナ野外劇場
といった検索単語で来て頂いているようです。
今日の絵は、昨年の4月の中旬のもの。
こんなタンポポの原も、
そろそろ色濃くなって来ているでしょう。
今年は五月雨連休ですが、一年でいちばんいい季節。
みなさまも緑を楽しんで下さい。
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個展をやります。
<7月16日から21日>
テーマは「KIDS & NATURE」です。
原宿 積雲画廊
なんと、15年ぶりの個展です。
ドキドキですが、
頑張るので、応援して下さい。
一ヶ月に渡って、ブログを休んでしまいましたが、
その間、一つ前に進みました。
来たる、7月16日から21日に、個展をやります。
テーマは「KIDS & NATURE」です。
印刷物になったものの原画と新作を中心に展示する予定です。
年初の目標の一つに「個展を開く」を、密かに掲げていたので
値段場所ともに折り合いのつくところを探していました。
残り3ヶ月でしたが、原画展なら明日にでも出来ると思っていたので
えいや、と決めました。
原宿 積雲画廊
なんと、15年ぶりの個展です。
ドキドキですが、
頑張るので、応援して下さい。
雪の影響もあったのですが、少し難儀な作業に取りかかっていて、
スケッチに行くことが出来ず、新しい画像があげられません。
3月の半ばくらいまでこんな状態が続くかもしれません。
記事も気になる事はいろいろあるけど、
アトリエ日記としては気になるのが、
都美館の作品撤去要請のニュースでした。
私もこの署名には署名しましたが、
同時にいろんな視点からも考えてみたいと思っています。
もちろん、ここでは第一義的に「表現の自由」が問われるわけです。
今回政治的である事が忌諱されているわけですが、
そもそも、政治的でない事が世の中にどれほどあるのか、
とは思うわけです。
個人の恋愛を扱うだけなら、政治的でないかもしれませんが、
個人と言えども社会と接点を持っている以上
日々、政治的に思考しなくても、
政治的存在である事はむしろ当然だと思えます。
税を払う行為も、学校に行く行為も、
国家というシステムの中で運用されており、
その国家というシステムの運用方法を決めるのが
政治なのですから。
私たち日本人は、ことさらに政治に関わる事を避けるように
教育されますが、実はこれ自体が、実に政治的な側面を持ちます。
つまり政治に関わらないでいてくれたら楽だという
政治や行政の「政治的な」思惑以外何ものでもないからです。
その事は端に置いておいても、
自分の作品を社会に発表する時点で、
ある程度の社会性は内包していて、
社会性には当然政治性も含まれているから、
作品を世に問うた時点で多少の「政治性」は
作者が意図しなくても、
見る人によっては生まれます。
今回は、美術館側が、見る側の気持ちを
「政治性」と言う言葉で忖度した結果が
撤去要請だったのだろうと思います。
だから、私は、署名をしたのですが……。
「……が。」と言うのには訳があります。
もちろん撤去要請撤回に署名したのは、政権が変わるたびに
忖度されて「政治性」が問題になる事が、
「表現の自由」からはあり得ないからですが、
しかし、撤去要請を受けた作品自体を写真で見た時、
その「表現」に諸手を上げて賛成、とは思えなかったからです。
本当は実物を見ないで論評は避けたいのですが、
どうやら、灰色のカマクラみたいな半円形のオブジェに
ペタペタと新聞の切り抜きや「反戦」と言ったような
直裁な言葉を書いた紙を貼っているようなのです。
立体コラージュとでもいうのでしょうか。
確かに今急激に政治が悪化していて、
思わず日頃の思いを貼ってしまったであろう事は想像に難くないし、
コラージュ自体は昔からある表現方法ではあります。
しかし、ネット見ただけでもキラ星のごとくの表現が溢れているこの時代に
あまりひねりも感じられず、格段に美しいとも思われない方法が
はたしてどの程度見る人の心を動かしたでしょうか。
実は反戦やら反核では、
U.G.サトーさんという作家さんが
面白いアイデアでポスターなどを作っています。
作品解説は ↓ こちらから読めます。
多面体U.G.サトー、笑いのDNA
そして今日、偶然に、
カナダのパフォーマー マイケル・グラブ (Michael Grab) の
「重力接着 (Gravity Glue)」
Gravity Glue
という作品を目にしました。
こちらからは動画が見られます。
【重力接着】「にわかには信じられん」はこのためにある言葉。石が奇跡のバランスで、あり得ない風景を作り出している
石を積み上げて行くだけなのに、すごく不思議な力を持っています。
重力とバランスだけでこういうことができるのですね。
一方、石ではなくて小枝や羽でバランスをとる日本女性も居ます。
Miyoko Shida Rigolo – an incredible performance
どちらもパフォーマンスとして素晴らしいけれど、
マイケル・グラブさんのパフォーマンスは
重い石が微妙なバランスで宙に浮いているかのごとくに見える点で
より見るものに異界を覗かせてくれるようです。
そして、重力と言うどこにでもあるものの力を
引き出してくれたような感じがするのと同時に、
万物とか森羅万象とかそういったものへの圧倒的な信頼感を感じました。
人間は飛行機を作ったり、宇宙探検に行ったり、いつもその重力から
解き放たれようとして来たけれど、
実はその重力自体がこれほどの神秘であったとは。
そういう事を思うと同時に、
マイケルさんの作った石のあまりの不思議な美しさに
戦争とか競争といったような事が
とても些末な事のように見えてきます。
もしかすると、人々から戦意を失わせるこの「表現」こそが
一番の「反戦」かもしれない、
と思うのです。
是非一度、この人のワークショップに参加したいものです。
関連記事
ルーブル美術館の秘密
↓ 美術館の役割は?という人にお薦め(子ども向けの初歩的な事が書いてありますが、学芸員の仕事など知らない人には案内になります)
今日の東京新聞第5面の投稿欄に
私の大学の大大々先輩、日本画家の堀文子さんが
「政府の暴走をとめよう」という投稿をされています。
著作権の関係で、そのスキャン画像を載せることは出来ませんが、
ツイッターで呟いている方がいたのでリンクを張っておきます。
https://twitter.com/soloshika/status/421119141211144192/photo/1
東京新聞は、秘密保護法「言わねばならないこと」という
各界のインタビュー記事の連載を一面に載せていて、
劇作家の平田オリザさんや作家の浅田次郎さん
も登場しています。
秘密保護法案審議の時には、各界から反対の声が上がりました。
私自身は
特定秘密保護法案に反対する音楽・美術・演劇・映像・出版など表現に関わる人の会10+ 件(略称:表現人の会)
に賛同しました。
しかし美術家集団の反応はあまり見かけない中、
今回の堀文子さんの画家個人による投稿に
私は勇気をもらいました。
堀さんは投稿の冒頭で、
国民に相談もせず、瞬く間に法案を通した政権の独断を許せないし、
これは治安維持法そのものだ、と述べられ、
そして、政府が憲法改正が難しいと思って、
平和を装いながらこの法案を作ったと喝破されています。
現行憲法に関しては
「私たちが得た平和憲法は、日本人の血と命から生まれた世界史に残る戦争放棄の誓いでした。」
と位置づけ、
最後に、今なら自民党の軍事路線を変えられるし、
それは今を生きる国民の義務で
賢い日本人になる必要がある、と言われています。
堀さんは、現在95歳。
80歳過ぎてからアマゾンに行ったり、
ヒマラヤに青いケシの花を描きに行ったり、
精力的に制作を続けておられます。
堀さんがすごいのは、
とにかく「ひとり」を生き抜かれていること。
もう少しお若い頃、軽井沢にひとりで住んでおられて、
わざわざ寒い冬にお風呂を隣家に借りに行くなど
自らを厳しい環境において制作されている姿が
すごいです。
人間は弱いものです。
私なんてへなちょこだから、
怠けて言い訳を探したりする。
ところが、311以降、
こんな私でも「孤独だな」と思うことがしばしば。
一番の原因は、原発事故や昨今の自民党政治で、
政治に関する考え方が
親しい友人との間でもかなりの乖離が生まれてしまったことでしょうか。
不思議なことに、ある程度距離を保ちながらつきあっている友人とは
あまり、その事で疎遠になったりしないのですが、
親しければ親しいほど、関係は難しいです。
しかし、「孤独だな」と思うけれど、
知ってしまったことは誤摩化せない。
でも、絵を描いていれば、
ひとりが平気なんですね。
結局、もう描いて行くしかないわけです。
私もこうやって描いて行けば、
堀さんの爪のアカを煎じて飲むくらいは出来るほどに
強くなれるかも。
堀さんが95歳ということは、
終戦を20代でむかえられています。
戦争をこの目で見た世代の重い言葉。
一世紀近くをひとりで生き抜いてきた女性の
平和と命への思いが詰まった絵。
私たち一人一人が噛み締めて
未来世代に平和な日本を手渡さなければ、
と強く思います。
新年が本格的に始動しました。
このブログも今月24日で1周年です。
ブログを運営してきて良かった事が幾つかあります。
まず第一に、2000年代に入って活動を中断してしまった
ブランク以前の感覚が、ようやく戻って来た事です。
ほぼ、干支が一巡りする間のブランクを取り戻すのに、
一年かかったことになります。
ブランク前は、2〜3年に一回くらいの割合で
個展を開いていました。
7回目が終わった時、「何かを掴んだ」
気がしたのですが、
いろんな事情があったうえに親の介護も加わり、
ほとんど制作活動は諦める状態になってしまいました。
もちろん悔しいので、
親の介護をしながら、せっせとパネル張りしたり、
模写をしたりしていましたが、
なかなかまとまった作品は描けませんでした。
親の介護は、とにかくエネルギーを吸い取ります。
私は母を早くに亡くしており、
実の父の介護でした。
父は、娘の私が言うのもなんですが、
とても人格者でした。
母方のおばあちゃんもいつも
「○○さんは、人格者だから」
と、娘(私の母)に話していました。
ただ、お酒を飲む人だったので
飲めない母はそれがいやだったみたいですが、
お酒もすごく良い酒で、
静かに一人で、ちびちびやっている姿しか私は覚えていません。
よく、床に大の字になって寝ていましたが。(笑)
シベリアに抑留されていたので、
お酒に強くなった、と本人はよく言っていましたね。
介護されている最中も、怒鳴る事も無く
いつも私やヘルパーさんに
「ありがとう」
「ありがとう」
と言っていました。
そんな父でも、
また姉と二人で介護したにもかかわらず、
父が亡くなってから2年くらいは
疲れ果ててぼ〜っとしていました。
5年くらい前から、
友人が代表をしているNPOの広報チラシなどを
作るなどして徐々に体制を整えて行きましたが、
やはり、ブログを始めて、
俄然、アクセルがかかりました。
特に、ブログのために描いた絵をアップするようになって
リズムがついてきました。
体質が制作体質に戻って来た、という感じでしょうか。
なんとか週に2度、自分に自分でプレッシャーをかけるのは
なかなか大変だけれど、やりがいがありました。
勘を取り戻して描いたとしても
10年以上のブランクは痛手には違いありません。
しかし、家でテレビを見ていても仕方ないし、
おかげさまで健康ですし、
そろそろ個展も視野に今年は描いて行きます。
で、集中力を高めるために、筋トレを始めました。
集中力というのは、もろに体力と関係がありますから。
特に最近肩こりがひどくて、集中力も鈍りがちだったので、
インナーマッスルを鍛えるべい、
と、部屋でスクワットをしたり、
近くの神社の階段を下りたり上ったり。
正月から始めて、
肩こりは急激に良くなってきています。
さて、このブログを始めてよかった点、その2は、
古い友人との交流が戻ってきた事です。
私はもともと年賀状を出さなかったので、
個展のお知らせが季節の挨拶替わりでした。
ホームページを作った時点で、
旧友や知人にお知らせのお手紙を出したら、
メールやブログでの書き込みも頂きました。
昨年は、「Season’s Greetings」として
季節のご挨拶を出してました。
本当は、作品集を作りたかったけれど、
そこまで手が回らなかったので、ハガキにしました。
DMのようなものでしょうね。
カラー刷りのハガキも2日もあれば出来る時代。
すごい事です。
すご過ぎて、誰かが犠牲になっているのでは?
と思わずにはいられませんが。
で、何人かの方からはお年賀状を頂きました。
今日の絵は、私が最初にお金を出して買ってもらった
それなりの価格の作品で、
この絵の持ち主の方からも
「飾ってありますよ」と、年賀状を頂きました。
その方には、その後もう一枚注文を頂いて描いたものです。
実は、私は、個展を始めた頃、
「日本中の家の玄関を私のギャラリーにする」
のが目標でした。
リハビリ2年目の今年は、そんな目標も思い出しながら、
一歩ずつ前に進んでいこう、と思っています。
今年もよろしくお願いいたします。