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madamkayoko について

ほそぼそと絵を描き綴り、言葉を書き綴っていきます。

川内原発再稼働についてパブコメを出そう

九州電力川内原発の再稼動に関して、
政府がパブリックコメントを募集中です。

締切りは8月15日。

311前には、パブリックコメントの「パ」の字も知らない人が
多かったのではないでしょうか。

この春のエネルギー基本計画にも2万通を越えるパブコメが寄せられ、
その9割が原発に反対だったにもかかわらず、
政府は「ベースロード電源」と位置づけ、
再稼動を目指しています。

自民党の町村さんが「組織票じゃないか」
と言ってましたよね。
でも、野田政権の時には、9万件集まったんですよ。

自民党は分かってないのですね。
311以降、キッチリ声上げて行かないと、マジやばい、
と気付いた人が多いのです。
だから実際自民党の選挙での票の獲得率は25%ですからね。

ま、あべ政権の場合、
「国民の声は聞かない」という結論が先にありますから、
たまったもんじゃないのですが、
しかし、しっかり声は上げておかないと
賛成と見なされます。
英語では、”Silence is agreement”(沈黙は同意)です。
「原発」はやめて、とあなたが思うなら
一言でいいので、パブコメに参加しませんか。

どう書いたら分からない、という人のために、
様々な市民団体が情報を提供してくれています。

「原子力規制を監視する市民の会」

川内(せんだい)原発再稼働やめろ!パブコメキャンペーン

パブコメで未来を変えよう

グリーンピースのサイトも分かりやすいです。
パブコメ出そう、川内原発とまるほど

20140811

このところ、あとだしジャンケンのように、ふくいちの状況の悪化が伝えられます。
8月6日のニュース
3号機 大部分の燃料が溶融落下の解析結果
8月9日のニュース
原子炉破損で燃料のウラン飛散か

こんな状況で、再稼動なんて狂気ですし、
ほんとうはオリンピックだってやっていられるはずはないです。

どうも私たちはダメージがあまりに大きいと
見ない振りをしたがるようですが
それでまともな未来がやってくるとは思えません。

それにウランは石油より先に枯渇すると言われているし、
なによりも、その放射性廃棄物はもう置いておくところがありません。

そして、どれほどの事があっても責任者が責任を取らないこの社会には
原発など持つ資格はありません。

私は自然エネルギーで全てが賄えるとも思っていません。
しかし、少子化ですから、
食料やエネルギーは地方分散型にして行けば、
ずいぶんと自給出来る部分が増えるはずです。

最近、里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)
という本を読みました。

感想は後日書きますが
工夫すれば、日本にはまだまだポテンシャルはある、
と確信しました。
そして、そう語るし信じて行動している人は多いのです。

まず、国を上げてふくいちの事故処理に対応し、
しっかりとした未来の足固めをして欲しいものです。

海辺と観察会

夏真っ盛り。
そして夏休みも、真っ盛り。

今日は海辺での観察会などのご案内です。

★2014年8月24日(日) 干潟のカニを調べよう
★2014年8月29・30・31日(金・土・日) 野鳥公園のうみべであそぶ日

20140807
この絵は、4月29日の干潟の観察会の様子。
午前10時58分に11センチという大干潮の日でした。

上記の案内の日の潮の満ち引きはどうなっているでしょう。

気象庁/潮位表のページ

8月24日は午前10時23分に41センチですね。

カニは、砂の中に潜ったり、岩の陰に隠れていて、
身近で観察するのはなかなか難しいです。

しかも横歩きなのに、その素早いこと!
ササササッー、って移動します。

カクベンケイガニ、クロベンケイガニ、コメツキガニなどの他に
ボラが跳ねていたり、シギ類も見られるかもしれません。

鳥を描けるようになりたくて、野鳥公園に行くようになりましたが、
様々な自然を楽しんでいます。
自然は多様ですね〜。

実は4月の観察会の時には
干潟の浄化力の実証実験もしたのです。
牡蠣類を入れた水槽と何も入れずに海水だけを入れた水槽を
放置して2時間。。。

牡蠣を入れた水槽は透き通るようにきれいになりました。
干潟の実力はたいしたものなのです。

風景がきれいに見える交差点《ラウンドアバウト》に期待

交差点に信号を作らず、
円形のスペースを作る交差点「ラウンドアバウト」が
日本でも本格的に導入されるみたいです。

環状交差点ラウンドアバウト 来月施行 改正道交法で整備へ

以前、モンサンミッシェルにパリからバスで行った時
パリ市外を出ると、多くの交差点がこのラウンドアバウトで
「雰囲気良いなあ」と思っていました。

当時は私は「ロータリー」と呼んでいましたが、
交差点の真ん中のスペースや周りに花が植えられていてとてもきれいでした。
それに、信号がないため、景色がとてもスッキリと見えるのです。
特にフランスは平野の多い国ですから
牛が草を食むような広い牧草地に
ヤドリギのある雑木林が点々と連なっている様子は
映画の一シーンのようでした。

車両の交通量の少ない地方の町で
車が来ないのに赤信号で待たなくてはならないのは
時間の無駄だし、イライラするし、
信号に使われる電気代もバカになりません。
信号を作るために、田んぼの真ん中に建てられた不細工な
電信柱と信号機が、周りの景色に残念感を与えています。

だから日本でも交通量は少ないけれど車が必須な田舎こそ
その風光明媚な風景を生かす上にも
ラウンドアバウトを取り入れてほしいものだと思っていました。

リンク先のニュース記事では災害時の混乱減少など
もっぱら実利が説かれて道路交通法改正に至ったようですが、
確実に風景もきれいになると思いますね。

日本は自然はきれいなのに
人工物が風景を壊しているケースが多すぎます。

これを機会に、どぎつい色の広告の看板や
電信柱による風景の価値の減少などにも思いを馳せてもらいたいものです。
そして少しでも「景観」という概念が根付けばいいな、と思います。

暑中お見舞い申し上げます

20140730暑中お見舞い

この暑中見舞いの画像は
出典を明らかにして下されば、
自由に使って頂いて結構です。

私はボサノバが大好きです。
あの風にのるような気分、
光に溢れた空気感。
アントニオ・カルロス・ジョビンやジョアン・ジルベルトは
まさに天才だったな、と思います。
ボサノバが弾けるようになりたくて
ギターも練習しました。

暑い国の蒸すような緑の草むらの中を
ほおを撫でるように風が吹き抜けて行く。
そんなイメージでこの絵は描きました。
シダの一種タマシダも配してみました。

シダの宝庫、アマゾンにも行ってみたいですねえ。

今日で7月も終わり。
あと10日もしないで暦の上では秋になります。
ふと気がつくと、日が短くなっていたり。
でも暑い日はまだまだ続きます。
スタミナ付けて乗り切りましょう。

ユニークな鳥図鑑

先日の個展の待ち時間に読んでいた図鑑ですが、
ユニークでひと味違い、面白かったので紹介します。

図鑑の写真というのは真横か斜め30度こちらを向いている
ポーズのものが多いように思います。
同定するのに分かりやすさを第一にすると
その方向からになるのでしょう。

でもこの図鑑の写真がユニークなのは
後ろから撮影したものを集めてクイズにしたり、
普段あまり見ない飛翔ポーズの写真があったり。
なんだか人格ならぬ鳥格まで分かりそうな写真の数々。

そして写真も素晴らしいけど、
箕輪義隆さんのイラストも素晴らしい。
鳥の飛翔や身体についても、
図解で分かりやすく描いてあります。

欲を言えば、鳥が羽根を上げ下げする時に
風邪切り羽根がどのように空気を掴み
浮力を作り飛翔するのか、
まで描いてくれたらパーフェクトだったけれど。
(これは今度、私がブログで取り上げようかな……。)

それから、鳥の排泄物についても興味深い考察が繰り広げられていて
トリビア的な面白さもある本です。

私が一番気に入ったのは、
鳥を色別にわけているページがあること。
このありそうでない分類は、
ビジュアル重視の私にはとても便利。

側において置きたくなる写真と絵の詰まった
楽しい図鑑です。

特に私のような少し観察に慣れた人が
ワンステップ上の観察者になるのに多いに役立ちそうです。

鳥や野生生物に関する法律が巻末にまとまっているのも
嬉しいですね。

飛翔の図があと一歩だったので星四つ。★★★★

なお、夏休みに鳥の観察を始めたいという人には
軽くてハンディな下の二冊もお薦め。
水鳥は多い季節ではないですけど、シギ類は夏の終わりに見られるかも。

今年の夏は2度と来ない

当たり前の話しですが、
2014年の夏は、私の人生でもあなたの人生でも
今年一回限りです。
一生に一度の夏がやってきます。

といっても子どもや学生のころは
夏休みは毎年やってくるし、
仕事をするようになっても、
お盆休みは年中行事でした。

やはり、ある程度年を取り、人生の残りが視野に入るようになると
夏休みひとつとっても
「これが最後かも……」
という思いが真実味を帯びて来るようになるものなのでしょう。

しかし、それは悪いことではなくて
「来年はないかもしれない」と思うから
特に311以降は、季節の歩みとともにせっせとスケッチに行ったわけだし、
小品の作品をブログにアップすることも出来たのです。
昨年などは、かんかん照りの8月にすら
野外のデッサンに出かけています。

この「今しかない」と思うのは
相当強力な自己暗示だと思いますし、
また、かなり高い効果が得られます。

私は「今しかない」と思って
7月の個展を4月に決めました。
思わぬ怪我をしたこともあり大変だったけど、
「今しかない」と思わなければ出来なかったでしょう。

8月が終わると、秋は足早です。
今年も残り4ヶ月となります。

今年限りの2014年の夏。
「今」を有効に使いましょう。

鳥の繋がり、人の繋がり

個展もあと二日。

今回は、小さい作品ですが鳥の絵をいくつか展示しています。
アオサギ
キンクロハジロ
ホシハジロ
ハクセキレイ
オオヨシキリ
ノスリ
カワウ
などです。

さて、
準備ではあたふたとスケジュールをこなして
なんとか搬入を終わらせると
会期の間は、訪ねて下さる人を待つ事が仕事になります。

前半戦で、画廊にあった一冊の本を
読んでしまいました。

実はこの本の訳者の松浦さんが、
今回お借りしている画廊のオーナーなのです。

本の主人公のご両親は、傷ついた野性の動物たちを治して
再び野性に戻す保護センターをボランティアでやっています。

ある時一羽のモリフクロウが両親の元に預けられますが、
それが野性を残したまま人になついてしまい
数々の騒動を引き起こすのです。
それが前半の「モリフクロウのボズ」の話しです。

お客さんがお茶を飲んでいると
カーテンレールの上に飾ってある剥製だと思っていたボズが
突然飛んで来たので、お客さんがひっくり返る話し。
その人は2度と家に来なくなったとか。
ボズが主人公の肩に乗って野山を自転車で走ったり。

一方で、
ボズはテリトリーを犯したと感じた他のモリフクロウへは容赦ない攻撃を加えます。
野性がしっかり残ったままなのです。

そのあたりの著者の描写が的確で
また岩本久則さんの挿絵がとても暖かく
時には笑いながら、時にはしみじみしながら
接客の合間に二日で読んでしまいました。

ちょっと考えさせられたのは、
ナショナルトラスト運動の発祥の地であるイギリスでも
「野生動物を野生に返す」意味が多くの人に理解されていないという事。

珍しい動物は人に見せるべきだと
押しかける人や
こんな危険な動物は殺すべきだと言う人たち等々。

主人公の両親が実に巧みに人々との摩擦をかわす様子は
野性の動物や鳥への愛に溢れています。

福音館書店から出版されている子ども向けの本になっていますが
大人にも一押しでお薦めです。

ところで、挿絵を描かれている岩本久則さんは
今回私がテーマにしている「東京港野鳥公園」とも
繋がりをお持ちであることが分かりました。

鳥の繋がりが、人の繋がりであることを感じています。
実は私がこの画廊を知ったのも
ツイッターで鳥の絵を描かれている方からでした。

ところで、実はネットにもこのような「鳥と人の話し」の
実体験を書いている方がいるのです。
究極の手乗り野鳥?コムギさん
タイに移住した方の実体験ですが
ハタオリドリのヒナを助けて野性に戻す話しで
ボズの場合と共通点があります。
以前「ハタオリドリ」で検索して見つけたサイトです。
こちらの話しも可愛いです。

よろしければ、画廊に私の鳥の絵を見に来て下さい。
お待ちしています。

会期 2014年7月16日(水)から21日(月・祝)
   11:00~19:00 (最終日は17:00まで)   
場所 原宿 積雲画廊