交差点に信号を作らず、
円形のスペースを作る交差点「ラウンドアバウト」が
日本でも本格的に導入されるみたいです。
以前、モンサンミッシェルにパリからバスで行った時
パリ市外を出ると、多くの交差点がこのラウンドアバウトで
「雰囲気良いなあ」と思っていました。
当時は私は「ロータリー」と呼んでいましたが、
交差点の真ん中のスペースや周りに花が植えられていてとてもきれいでした。
それに、信号がないため、景色がとてもスッキリと見えるのです。
特にフランスは平野の多い国ですから
牛が草を食むような広い牧草地に
ヤドリギのある雑木林が点々と連なっている様子は
映画の一シーンのようでした。
車両の交通量の少ない地方の町で
車が来ないのに赤信号で待たなくてはならないのは
時間の無駄だし、イライラするし、
信号に使われる電気代もバカになりません。
信号を作るために、田んぼの真ん中に建てられた不細工な
電信柱と信号機が、周りの景色に残念感を与えています。
だから日本でも交通量は少ないけれど車が必須な田舎こそ
その風光明媚な風景を生かす上にも
ラウンドアバウトを取り入れてほしいものだと思っていました。
リンク先のニュース記事では災害時の混乱減少など
もっぱら実利が説かれて道路交通法改正に至ったようですが、
確実に風景もきれいになると思いますね。
日本は自然はきれいなのに
人工物が風景を壊しているケースが多すぎます。
これを機会に、どぎつい色の広告の看板や
電信柱による風景の価値の減少などにも思いを馳せてもらいたいものです。
そして少しでも「景観」という概念が根付けばいいな、と思います。