昨日の午後、数年ぶりにヌードクロッキーのデッサン会へ行ってきました。
あまりに久しぶりなので、描けるかな、とドキドキ。
しかし、心配無用でした。
むしろ意外なことが起きたのです。
以前は見えなかったものが見えて来たのです。
これは5分間ポーズで描いたもの。
色のついた紙に、白いコンテで骨格と筋肉を捉え、
鉛筆で二次元の境界線、つまり線描を入れました。
そして面白いことに、以前見えて来なかった、肩甲骨や背骨や骨盤が
皮膚の上からぼんやりと見えて来たのです。
なぜならば、このところ時間を見つけては人間の骨格を
紙に描いて再現していたからだと思われます。
ボチボチやっていたら頭に入っていたのでしょう。
まさに
「見えないものが見えて来る」感覚を味わったのです。
人体デッサンは若い頃からやっているし、
人体の骨格だって知らないわけではなかった。
しかし、
見て描いて、心でデッサンする
で記事にしたように、見ないで描く練習を時間を見つけてはやっています。
そうやって実際に紙に再現して描いていたことが、とても効果があったのだと思われます。
特に人間のヌードは、骨や筋肉が複雑に絡んでいますから。
頭で考えたことを紙に描いて再現する座学と、
モデルさんを前にして描く実践の両方が必要なことを痛感しました。
頭と体を繋げること。
それが出来た時、見えないものが見えて来るのでしょう。
私が使っている美術解剖学の本です。
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