すでに50万部売れているという、サッカー選手の長友佑都氏の
「体幹トレーニング20」を買って、さっそく始めました。
売れるだけのことはあります。
この本が優れているのは
①長友氏の失敗やら試行錯誤が元になっていて、なぜ失敗したのかがきちんと分析されている。
②継続の重要性を具体的に示している
③コース別、難易度別に無理なく継続できるプログラムなっている
④DVD付きである
と言った点だと思います。
①に関して引用すると、
僕は高校時代ウェイトトレーニングをたくさんやりました。腹筋は割れ、ベンチプレスも100キロ上げるような筋骨隆々な体をしていました。しかし、それでも試合でのパフォーマンスは向上しませんでした。(中略)ついには腰を痛めてしまいました。(中略)僕は腹筋が十分にあったはずなのに、腰痛になってしまったのです。(p.25より)
という衝撃の告白があります。
思わず「へえ〜、そうなんだ」と思うくだりですよね。
ではなぜ失敗したのか。
いくつかありますが、そのひとつにインナーマッスルを鍛えなかった、
という事を反省しています。
そのことがきちんと分析されているために、
本の後半で提示されるプログラムを素直にやろうという気になります。
しかし、一番の問題は、どうすれば継続できるか、です。
そのことは長友氏も指摘していて、
「モチベーションをしっかり持つこと」と書いています。
これはトレーニングだけではなく、英語などの語学の本でも
必ず取り上げられている問題で、多くは「モチベーションの維持」と指摘しています。
長友氏のモチベーションは「バロンドールを取る!」ことだそうで、
それが書いてあるページの裏に、読者のモチベーションを書くページがあります。
私の場合は「屋外でスケッチしても疲れないからだにする」です。
実は今年に入ってから、屋外のスケッチ中、
足や腰が痛くなることが多いのです。
以前は3時間くらい屋外でスケッチを飲まず食わずで敢行しても
何ともなかったのに、です。
で、その話しを指圧の先生にしたところ
ハチミツレモン水を作る方法と
インナーマッスルを鍛えることの重要性を言われました。
前者はすぐやってみましたし、クエン酸が疲れに効くのは確かです。
しかし、インナーマッスルを鍛えるにはどうしよう、
と思っていたところ、この本を当の指圧の先生から紹介されたので、
早速始めたわけです。
さて、実は私は、
「やると決めたことを継続することが得意」でして、
継続するには、モチベーションとともに、
「成果が体感できる」ということも、とても重要なポイントではないか、と思っています。
そして、実は「成果が体感できる」ためには、ある程度継続する必要があります。
なんだ、それじゃ継続するコツでもなんでもないじゃないか、
と言われるかもしれないけど、
やはりトレーニングや語学のような、ちょっと大変な事を継続するのはそんなに簡単な話ではなくて、
「ある程度我慢して続け、いかに自分のライフスタイルの中でルーチン化するか」
に尽きるのだと思うのです。
で、その成果が感じられる時間ってどのくらいでしょうか。
とにかく我慢して頑張ってやれば、そのあとは継続が楽になる時間。
それまではとにかくモチベーションをひたすら唱えてやるしかない、
という期間。
つまりモチベーションというのは、ルーチン化するまで自分を引っ張っていくためのもののような気がします。
ルーチン化されると、その後は継続が楽になりますから。
そして、やらないと不安になるくらいになれば、多少間が空くようになっても大丈夫です。
そのヒントにTEDの2本のビデオがあります。
マット・カッツの30日間チャレンジ (TEDTalks)
The first 20 hours — how to learn anything | Josh Kaufman | TEDxCSU
最初のビデオは何か興味があったら30日間だけやってみよう、
というもの。
後者は、新しい物事を始めた時、その基礎は合計20時間くらいで
出来るようになるのではないか、という内容です。
こちらには一日45分一ヶ月30日で20時間、という数字が出て来ます。
どうやら
「とにかく30日、一ヶ月間頑張ってみる」と何らかの答えが出そうです。
ただ、何が何でも30日間、休まずやる、となると難しいかもしれないので、
週五日くらいを4回続ける、という感覚がいいかもしれません。
忘れないために記録することも大切かも。
3日くらい出来ないと諦めちゃう人も出て来るので、
記録していれば、4日目の諦めない自分を見つけられるはず。
さて、体幹トレーニングプログラムは全部で8つあって、
目的にあわせて選べます。
10のストレッチと20の体幹トレーニングの
すべてをやらなくてもいいようにメニューが組んであります。
このコンパクトなメニューもとても良く出来ていて、
ちなみに「疲れにくい体を手に入れたい」メニューは
ストレッチから最期の連動トレーニングまで、9種類。
二回ほどやればだいたい覚えてしまえるものです。
このメニューが簡単だというのも継続を可能にしてくれますね。
ダイエットしたい人、腰痛を治したい人向けのメニューもあります。
では、私の結果報告、楽しみにして下さい。