日別アーカイブ: 2013年12月4日

屋台骨がはずされそう / 空飛ぶ骨組みの図

今日の一枚
ケント紙に顔料インクと水彩

ケント紙に顔料インクと水彩

「鳥はなぜ飛べるのか」「どうやって飛ぶのか」
鳥に興味を持って以来、
その飛ぶ仕組みを理解したいと、
随分デッサンし,また、鳥の博物館へも通いました。

今日の一枚は、鳥が飛ぶ時の骨組みです。
鳥の骨は,中が空洞で軽く、
補強するために筋交いを入れて「トラス構造」にしています。

羽ばたくために,胸の筋肉は発達しています。
絵で見ると首の下にU字型の叉骨(さこつ)があり、
その奥には竜骨突起と呼ばれる板状の骨がでていて
そこからお腹を覆うように大胸筋という筋肉があります。
鳥のお腹が丸くでているのはこの筋肉なのです。

大胸筋が竜骨突起側に縮むと翼は打ち降ろされ、そのとき
叉骨(さこつ)は柔らかいのでバネのようにたわみます。

骨というのは、本当によく出来ていて、
例えば、私たちの腕の肘から下をねじることができるのは、
骨が二本あるからです。

鳥の場合も、肩から出ている上腕骨の先に尺骨ととう骨の二本が出ていて
翼を操れるようになっています。

あの美しい羽の内側には、空飛ぶ骨組みがしっかり組み込まれているのです。

民主主義の屋台骨がはずされそう

鳥はしっかりとした骨組みがあるから、鷹やフクロウのような猛禽類すら飛ぶことができます。
民主主義の国の骨組みはなんでしょうか。
三権分立や憲法はもちろんのこと、
情報公開、も欠くことの出来ない屋台骨です。

情報公開があるから
国民は情報を共有して選挙で国会議員を選ぶことができます。
情報公開があるから
国がデタラメをしないか監視することができます。
情報公開があるから
行政のお金の使い道を知ることができます。

今その国の屋台骨を壊しかねない法案が
参議院で審議されていて、与党は今週中に強行採決を目論んでいます。

しかし、実は、情報公開条例がある今でも、
情報公開を求めると真っ黒に塗りつぶされたな書類が出てきます。
山本太郎くん はじめてのしつもん
(最後の方24分くらいに、真っ黒に塗られた情報公開請求で出た書類が呈示されます)

国民の8割が反対し、
各界から反対の声が上がっています。

秘密保護法案:「反対する学者の会」参加2000人超す

秘密保護法案:映画愛する皆さん、反対を 監督や俳優

特定秘密保護法案に反対する医師の会まとめ(メモ)

そして私も賛同しました。
「特定秘密保護法案に反対する音楽・美術・演劇・映像・出版など表現に関わる人の会(略称:表現人の会)」

私は、この法案は、知る権利もそうですが、
国民の尊厳をを犯す法案だと思っています。

尊厳というのは、人の心の屋台骨です。
人権と置き換えてもいいかもしれませんが、
あえて尊厳、としておきます。
311以降、「お金か、命か」と問われました。
しかし、尊厳が問われることは、ほとんどありませんでした。

今、立場を語る人たちが自分たちの失敗を隠そうと法案を通そうとしています。

以下は山本太郎のブログですが、国会運営の内情がよく分かります。
民主党の議員が頑張っていますね。
必読です。
山本太郎のブログ「なう」

ようやくですが、反対運動も国民運動の様相を呈してきました。
だから焦って、なんとか強行採決しようとするのでしょう。

政治というのは私たちの尊厳の問題でもあり、
命の問題でもあり、
お金の問題でもあるのです。

お金だけを守ろうとすると
尊厳や命は守れないかもしれない。

命を守ろうとすると
お金はあきらめなければならないかもしれない。

でも、尊厳を守る戦いをして行けば、
命は守れるし、
お金も付いてくることがある。

尊厳を守る戦い、それはガンジーの非暴力不服従です。

憲法第12条にあります。
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によって、これを保持しなければならない。又、国民は、これを濫用してはならないのであつて、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。

私たちは、与えられた民主主義に、少しのんびりしすぎてしまったかもしれません。

↓ 来年のカレンダーをお探しの方、猫好きの方へお薦めカレンダー