日別アーカイブ: 2013年7月7日

途中の方向転換は、ゼロから作るより遥かに大変

今、昔描いたイラストに手を加えているのだけれど、
これが思った以上に大変。
すべて手描きなのでデータに取込んでパソコンで描くと
不自然になってしまいます。。
線そのものも微妙に今の私のものと違います。
結局、方法論を考えるだけで時間を費やしてしまって、
ようやく、解決方法が見つかったところです。

どうしてもその昔の絵を活かす必要があったので
悪戦苦闘して作業を進めたけど、
ゼロから描いた方が楽なモンなんだな、
と思った次第。

事が私のイラスト程度でも、
こんなに苦労するんだもん。
日々営まれている「人々の生活」や「国のあり方」を変えようと思ったら、
血を吐きそうな位たいへんでしょう。

今、原発をなくしてほしいと思っている多くの国民は、
方向転換しない国にいらだちながらも、「仕方ないのかな」
と思いはじめているかもしれない。
しかし、これはもう根比べですね。

自民党政権は、そういう意味では、実にしぶとく戦後60年をかけて
「国のあり方」を少しずつ少しずつ変えてきました。
もちろん国民にとって悪い方に。
まず、中曽根内閣で総評というナショナルセンターを潰しました。
今、日本で非正規が増えブラックが増えたのは、
この労働者のための権力への対抗組織がなくなった事と無関係ではありません。
労働組合が既得権益化していたのは確かでしょうけど、
あっさりと国民は自分達の権利の一部を手放しました。

小泉内閣では郵政事業を民営化しました。
これで地方の小さい郵便局が統廃合されて
地域で頼りにしていた人たちが切り捨てられました。
これも郵便局の局長という既得権益が標的になりました。

いつも構造改革とか既得権益の打破とか規制緩和と言う名の下に
国民の多くが声を上げずらくなる仕組みを巧みに作って来ました。
それも国民自身の自分で自分の首を絞める賛同の声とともに。

 20130126

このあたりが自民党のすごいところです。
国民は規制緩和が進むたびに暮らしにくくなるのに
その原因に気づかないように誘導されます。

で、その総仕上げが、
安倍内閣の「憲法改正」でしょう。
端的にいえば、この国を戦前体制に戻すミッションです。

この参議院選挙で自民党が勝てば、
お墨付きをもらったと、堂々と、
私たちの人権や表現の自由に手をかけ始めるでしょう。

一方、自民党はようやく60年かけて自分達の理想の国づくりが出来る
と意気揚々でしょう。

しかし、国民が自由で健康に働けなくて
国が栄えるとは思えません。
国民の上がりで食べている人たちが
自分の足元の砂を崩す行為をする。
これも謎です。

人間というのは謎の塊です。
ちょっと鳥瞰図で考えれば不合理な事に
必死で取り組む。
名誉欲とか、支配欲とか、自己顕示欲とかが
源泉でしょうか。
そういう強烈な悪意とも呼べる意志の方が
モチベーションを保つのかもしれないとも思います。

原発をなくしたい、と思う人たちは
(私も含めて)
ほんとうに悪意ではなく強い意志を持たなければ、
「この国のあり方」を変える事は至難の業です。
自民党の粘り強さだけは見習って、選挙では落しましょう。