カテゴリー別アーカイブ: 里山活動

レンゲ畑がなつかしい

今週は昔なつかしいレンゲ畑をスケッチしてきました。

ゲンゲ(紫雲英)とも言います。
漢字が示す通り、集まって咲くと紫の雲みたいです。

20130425

来月半ばには田んぼにするために、
田おこしの前に刈り取ってしまいますが、
連休中は見られると思います。

レンゲソウはマメ科の植物です。
マメ科の植物と共生する根粒菌によって
空気中の窒素を固定するので、
後で稲を植えるときに、
土の中の養分となる窒素量が増えるのです。
学校で習った「窒素、リン酸,カリ」のひとつです。

それにレンゲソウのハチミツは美味しいですよね。
身体の両脇に蜜をつけてミツバチが
飛んでいました。
おっ、仕事しているな、って、
それを横取りしちゃう人間は勝手に思ったり。

レンゲソウはキレイで美味しいわけです。(笑)

昔の人の知恵ってすごいなあ、と思います。
実はかなり古い時代に中国から持ち込まれたらしいです。

それから、アオスジアゲハもその鮮やかなブルーを
優雅に舞わせていて、
花のまさにその名の通りのレンゲ色と
キレイなコントラストを描いていました。

肥料になるし、可愛いし、
今年の秋には私の庭にも種を撒いてみよう、
と思い今から手帳に書き込んでおきました。
普通にネットで買えますね。

絵の中の黄色の花は、
ケキツネノボタン、という野草ですが、
毒があり、食べるのはもちろん、触るのも良くないそうです。
こんなに可愛いのに、残念。
田んぼのあぜ道には良く生えているので気をつけてね。

では。

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庭の次は家庭菜園?

一年で、庭が見違えるようになってきて、
すっかり気を良くしている私は、
今年は、菜園作りにも興味津々。

去年は、友人からみどり茄子の苗をもらい、
実らせ美味しく頂きました。

やるなら今年はもう少し前に進ませたい。

実は家庭菜園に関しては、以前から目論んでいて、
なるべく肥料とか使いたくないので、
料理の後に出る野菜クズと腐葉土で堆肥作りもしていたのです。

20130423

無農薬でリンゴ作りをされている木村秋則さんの本を読んで、
窒素肥料になるからと豆を植えたりもしました。

生物学の基礎も知っておきたいと思って、
「基礎から学ぶ生物学」という本もパラパラとかじったり。

知らなかったのですが、今は、入試で生物学を選ばなくても医大に行けるのですね。
この本は、そういう大学生のために書かれた本で、
人間という生き物を扱うお医者さんの卵には生物学は必須ですから、
とても詳しく図入りでしかも高度な知識まで学べる良い本です。
細胞の仕組みの精巧さや自然の力のすごさには感嘆の声しか上がりません。

そうやって少しずつ準備をしてきたところに
原発事故でした。

放射能汚染で一時、家庭菜園計画も頓挫しかけたのですが、
我が家には大人しか居ないし、
TPPが入ってくると、手と身体を動かす人間が結局一番強いだろうと考え、
今年はぼちぼち家庭菜園をやりたいと思いはじめているところです。

お米作りは里山活動でお手伝いしていて
食べ物に関しては、
少しずつ自分が関わったものを食べる機会を
増やして行きたいと思っています。

TPPと家庭菜園にどんな関係があるのか、
と思う方はこの記事を読むか、
野坂昭如氏のこちらの本をお薦めします。

上記の記事の山下惣一氏も野坂昭如氏も
全く同じ事を言っています。
「なにかあったら飢えるのは都会の人間です」と。

特に野坂昭如氏は、飢餓で妹さんをなくされているので
痛切な叫びが本に溢れています。

「なんと大袈裟な」
と思われるかもしれないけど、
TPPで安い輸入食物が大量に入って来るという事は
自国では賄わないという事ですから、
常にそういう危険性が潜在的に生まれるという事です。

輸出国が不作になれば他国には売りませんからね。

そういうわけで、実益も兼ねて今年は
野菜作り米作りをして行きたいです。
しかも楽しく。←これ重要です。

昨年、友人の哲学者である八木雄二さんが
「地球に自然を返すために」という本を出され、
その表紙と挿絵を担当しました。

今日の絵はその原画です。

八木さんは、ご専門は西洋中世哲学。
座学とフィールドワークを伴った学者で、
その長い間の里山保全活動とご自身の哲学が結びついた
「生態系存在論序説3部作」という名著を出されています。

この本はもっと多くの人に読まれて欲しい本です。

八木さんは人間は地球を豊かにする手伝いをするために生まれてきたのだ、
とご自身の里山保全活動から導き出しています。

「自然が豊か」というと
人間が全く手を付けない自然が最も豊かのようですが、
それでは里山の豊かさは説明がつきません。

実は自然は放っておくとこれ以上は変化しない、
という状態になります。
森の場合は「限界林」というそうです。
そうすると、木の下の陽が届かなくなったところでは
芽を出せない植物が出てきます。

その植物は、台風が来て頭の上の木が倒れたり、
土砂崩れが起きて、他の場所に運ばれたりする事を
待つしかなくなります。
こういう変化を「更新」というそうです。

実は里山では、人間の手がはいる事で
常に自然が「更新」され、
いっそう豊かな状態になるのです。

稲作を中心にした里山は、一方で、
多くの植物や昆虫や鳥たちが豊かな関係を保てる場所を作り出し、
人と共存しながら持続可能な状態にしているのです。
こういう生態系を維持する伝統的なシステムは
多分日本だけではないはずです。

ただ、この昔ながらのシステムが「古い」と思われて、
忘れ去られようとしていますが、
一方で、これこそが未来を作る鍵だ、と
新たに参加する人たちも増えています。
(私もその一人)

八木雄二さんの「生態系存在論序説3部作」は
そういう活動のバックボーンになりうる内容だと思います。

土と哲学を結んでいる哲学者には内山節氏もおられますが、
ご紹介はまたの機会にしたいと思います。

「水」「食」「農」「生態系」
こういったものは、あまりに普通にそこに存在するので
普段はほとんど考える事もありません。
特に日本は水も自然も豊かですから、
昔から「日本人は水と安全はただ」だと思っている、
と言われるくらいです。

しかし、TPPというのは、そういう当たり前の存在を、
自分達の都合の良いように
利用したり改変して一儲けしようとする企業が
食や医療を支配する事です。

例えば、ある一定の除草剤に耐性のある穀物を開発して
その除草剤を撒けば、草むしりの必要がないし、しかも肝心の穀物は
ダメージを受けない、という商品があります。

実はこういう操作で生まれた穀物は生態系にかなり影響を及ぼす事は
様々な実験結果からも分かっているため、
ヨーロッパでは輸入されていません。

人間が出来ることは自然を豊かにする「お手伝い」です。
「自然をコントロールする事」
ではないと思うのです。

ノーベル賞を取った山中教授のips細胞が脚光を集めています。
これほどのテクノロジーでも、細胞そのものを人間が作ることはできないのです。
科学者は将来は出来ると思って研究している人もいるでしょう。
それは止められないかもしれません。

ただ、そういう自然をコントロールする技術は
一歩間違えた時には私たちの生存そのものを脅かす技術になりうる、
という事は忘れたくないです。
原発がいい例ですね。

昨日見つけた素敵な映像。
パプアの人々が機械を一切使わずに
30メートルの高さの木の上に家を建てるものです。
この人たちを未開の人たちだ、とはとても言えないと思いました。

「手は体の外に出た脳である」と言われています。
例えば、カナダの脳外科医・神経生理学者ペンフィールド(1891~1976)
が作成した「ペンフィールドのマップ」を見ると
「手はもっとも脳を刺激する器官のひとつ」ということが、一目でわかります。

おまけに土いじりをすると、手の肌がすべすべします。

難しい事は起きて欲しくないけど、
手を使い、ボケを防ぎつつ、肌もスベスベになる。
あとは紫外線防止を忘れずに。(笑)

人任せにせずに、楽しく、同時にそれが様々なリスクの対処になっていれば、
しなやかに生きることができるでしょう。

しかも最後には「収穫」という水と太陽のからの贈り物が待ってます。
一石三鳥です。

などとつらつら考えつつ、
実際は、そんなに上手く行くかのかな、とは思うけど
やってみないと分かりません。

ではでは〜。

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英語ブログのアクセス数

英語のブログのアクセス数が少しずつですが日々増えています。
ほんとグローバルな時代なんだなあ、と思います。

英語日記ランキングの一位なので、そこからのご来訪も多く、「一位パワー」も感じています。

多い順に
Japan 日本
China 中国
United States 米国
不明
Canada カナダ
Taiwan 台湾
Australia オーストラリア
Germany ドイツ
United Kingdom イギリス
Ghana ガーナ
Hong Kong 香港
Korea, Republic of 韓国
Thailand タイ
Ukraine ウクライナ
Vietnam ベトナム

日本語の方は、昨日かさこさんにリンクして頂いたおかげで、一挙にアクセス数が増えました。「つぶやきかさこ」パワーおそるべし。

かさこさんを真似て私もセルフマガジンならぬセルフパンフレットをつくろうかなあ、と思い始めています。

あるいは、年賀状をDM風に剥がせるタイプにして、絵と文をいれるとか。

これからの時代、いやおうなく個人が世界と対峙させられていく方向に行くでしょう。そういう時代が、暮らしやすいとは言えないけど、世界のいろんな事実は厳然とその方向を指し示しています。

ひと昔前まで、アマゾンの倉庫では、いかに早く目的の本を探してくるかが問われていましたが、今はもう、倉庫内の商品探しすら機械がやれるのです。
Amazonが買収した倉庫ロボットの自動システムが一体どれほどスゴイのかよくわかるムービー

英語が出来ない事は確実にハンディになりますが、ではただ話せれば良いのか、というとそれも違うような気がします。

読めて書ける能力も重要視されて来るようになると思います。
たとえば、電話やスカイプでの連絡よりメールが好まれる事が多いでしょう。

先日ツイッターを見ていたら、
「米国の大学でIT、法律,会計などで修士をとり、グローバル企業に勤める」
人しか生き残れなくなる、と言うつぶやきもありました。
1%にはいるしかない、というわけですね。

国家すらグローバル企業の手先になるのが、今進められようとしている「TPP」です。

厳しいというより、残酷ですね。

しかし、グローバル企業のやっている事を見ると、天に向かってつばを吐いてるような事ばかりです。
原発しかり、遺伝子組み換えしかり。
汚染や環境破壊の凄まじさ。
確実に自分達にその唾が戻ってくる。
唾が戻って来る前に彼らは逃げるつもりかもしれませんが、
実は環境汚染や破壊のツケは未来世代なので、
その唾は彼らの子孫に戻って来るのです。

例えば、水の星と言われている地球の海水を除いた水のわずか0.8%しか飲料に適したものはありません。
それすら商売にしようとしているグローバル企業もあります。
でも、こういう商売をする事は、それで儲ける彼らの子孫の水も奪っていることになります。

グローバル企業ってタコが自分の足を食って生きているような気がします。

私は、頭が良い人たちがいろいろ工夫して、お金をがっぽり儲ける事には全く異論はないのです。
どんどん儲ければいいと思う。

でも、ぜひとも自分たちのやっている事が将来どういう影響を及ぼすか考慮してやって欲しいです。

野生の生き物は決して自分達のエサを食べ尽くす事はないです。
食べ尽くしちゃったら、自分たちが生き残れないですから。
ましてや未来世代のものも食べちゃうなんてありえない。
「弱肉強食」という言葉は人間にしか当てはまらない、って思うこの頃。

でもね、
とりあえず水と空気と土壌があれば、それを慈しんでつつましく生きる事は可能です。

というわけで、私は今年は田んぼ作りです。

今日の絵は、今朝いつもより一週間くらい早く咲いた庭のボタンです。
絵は5年くらい前のものです。
20130417

今年は寒い冬だったのに、なぜか、動植物は全般的に一週間くらい早いんですよね。

では。

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種籾(たねもみ)蒔き

いよいよ、お米作りが始まりました〜。

昨日は「種籾(タネモミ)」を蒔いてきました。

種籾は、もちろんお米ですが、 種籾用に栽培されたものです。
それを、事前に水につけて目を覚ましてやって、苗代に蒔いて発芽させます。

↓これが少し芽を出し始めた種籾。
20130415
濃い茶色の反対側に小さな小さな芽が出ています。
(この絵は実際の2倍くらいの大きさで描いてあります。)
参加者の子供たちと一緒にルーペで見て、
「あ、ほんとだ。芽が出てる。」
と感動の一瞬。

この種籾を苗代に蒔いて行きます。
20130415b

苗代は水準器を使って高さが一定になるようにつくります。田おこしで掘り返し、柔らかくした畑土の上に堆肥をのせ、さらにその上に畑の土をふるいにかけてのせます。
ここまでは前日に準備。
当日は水を撒いて種籾を蒔いて行きました。
蒔き終わったら、田んぼに水を張りますが、私はそこまでは居られなかったので後日水のはられた様子をお伝えしますね。

こんな小さな小さな種から芽が出て、水と太陽の光で大きくなる。植物って本当にすごいです。当たり前の話だけど、植物がなければ人間も含めた動物は生きられません。
まさに自然の恵に感謝ですね〜。

ではでは。

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田んぼ作り

今週末は田んぼ作りのお手伝いです。

いろいろご縁があって、5年ほど前から公園で里山環境保全活動するグループの広報チラシ作りなどのお手伝いをしています。311以降はつくづくきれいな水や空気の有り難さを思い知らされ、私自身も時々ボランティアで参加。

さて、TPP参加が本格化してきましたが、日本の農業はTPPによって壊滅するだろうと言われています。

食料は国家安全保障の根幹のひとつです。
都会にいるとお金さえ出せば買えるような気でいますが、ひとたび干ばつや災害で食料の輸入が途絶えた時、どうなるのでしょうか。

だからというわけではないですが、今年はお米作りに挑戦することにしました。今まで茄子やトマトくらいなら自分でつくったことはあって、一歩前進です。

友人には、田舎に土地を借りて実際にお米を作っている人もいて、いつもお裾分けして頂いていて、羨ましくもあったのです。

何事も見るのとやるのとは天と地ほどの差があるので、とにかく実際にもみを蒔き、田植えをし、稲刈りを経験したいと思っています。
米づくりの流れ ― お米ができるまでの1年の流れ

今日のスケッチは、8月中旬に稲の穂が実り始め、まだこうべを垂れるほどは重くならない時期の、空に向かって金色に輝く田んぼの様子です。

20130413

明日の日曜日は朝早くから作業に参加するので、更新お休みします。

ではまた来週。
良い週末をお過ごしください。

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里山でサバイヴ/3月前半のサムネイル

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昨日は狭山にある六道山公園に行って春を満喫してきました〜。

23区より2、3度は温度が低いので、いま、いっせいに、カエルたちが卵を生み、ヨモギやカキオドシ、ツクシが芽を出し、空にはノスリが舞い、原っぱにはツグミが、森からはコゲラの声が聞こえてきました。
(ノスリやツグミの絵はこちらからどうぞ。)

公園には、古い里山民家が建てられ、中にはかまどなどもあり,里山体験が出来ます。
昨日はレンジャーによるガイドウォークに参加。
↓こんな風にイラストで記録しながら里山をまわりました。
20130325

311以降、この記事に書いたように考えるところがあって、積極的に里山活動に参加しています。2011年の11月からは大田区の東京港野鳥公園。去年の5月からは狭山にも行くようになり、ほぼ、一巡して、四季の巡りが見えてきました。

今年は、来月からお米作りに参加します。

私が里山や雑木林に興味を持ち始めたのは、近所で道路を造るために近くの雑木林が伐採されることになり、その雑木林がすごい役割を担っていたことを知ってから。特に人が手入れするとさらに豊かになる里山に深く関心を持ちました。

その時に読んだのがこの本。
広井敏男氏はトトロの森と武蔵野林の保全にとりくまれている植物学者の方です。

安倍首相がTPP参加を表明し、いよいよ日本の医療と農業は解体されていきますが、食と農を自分達の手に取り戻す機会でもあるような気がします。

さて、ホームページに3月前半のサムネイルをピックアップしてのせました。

スクリーンショット(2013-03-23 21.38.23)

だんだんページがサムネイルで埋まって行くのを見るのは壮観なのですが、
様々な手法や題材が渾然としていて、少し散漫な印象があるかもしれません。

手法別に別に取りまとめるなど、これは要検討ですね。
(・・って、他人ごとみたいに言うけど、やるのは私、わかっているのか、私。これ以上作業増やして大丈夫かい?)

そうなんですね、ブログで手一杯です。個展も早くやりたいので、いろいろアラは目につくけど、がまんがまん。

ではでは〜。

英語記事もよろしく。
A Story about Painting Materials I use

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