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madamkayoko について

ほそぼそと絵を描き綴り、言葉を書き綴っていきます。

丸木美術館へのご案内

広島に原爆が落されて70年。
このブログを始めて3回目の8月6日ですが、
やはり今年は、全く切迫感が違いますね。

この原爆の惨禍を絵にした丸木位里・俊夫妻の共同制作
「原爆の図」。
生々しい表現もあり直視できる絵ばかりではないですが、
それでも、一生に一度は見ることをお勧めします。

丸木美術館のホームページ

私が四半世紀前に丸木美術館で購入した「原爆の図」画集。
0806-1
丸木位里・俊夫妻(画集より)
0806-3

丸木位里は水墨画家、俊は油絵画家でした。

原爆の図を描くことになったいきさつはホームページで読めますが、
丸木位里も俊も原爆投下後の広島に入っているのです。
絵の実感が違うはずです。

丸木俊のデッサン
0806-2

日本は、1945年(昭和20年)7月26日に突きつけられた
ポツダム宣言(Potsdam Declaration)をうじうじぐじゅぐじゅ
受け入れずにいたら、原爆を落されてしまいました。

そして、今日、首相は式辞で、非核三原則にも憲法遵守にも触れませんでした。
しかも、昨今は、核武装論者が政権党にはいるみたいです。
またロイターは、「今回の法案で、日本が他国の核兵器を運ぶ事も可能になる」という防衛大臣の発言を全世界に配信しました。
Japan minister’s nuclear comments spark new row over security bills

クラクラしそうなほど
国民の気持ちと全く逆の方向を向いている人たち。

閣僚たちの方が「原爆の図」を見るべきなのでしょう。

猛暑でのオリンピックへの懸念、国会でも取り上げられる

暑っちちー。大暑 三十六候「大雨時行る(たいうときどきふる)」
で指摘した、
猛暑でのオリンピックへの懸念が
表面化して来ています。

本日の国会、参議院「我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会」でも
アントニオ猪木氏が質問しています。
インターネット審議中継アーカイブです。
4:47:30あたり。
(質問者を選択して聞くことも出来ます。)

猪木氏も、マラソンや競歩の選手、
またパラリンピックの車椅子の選手、
観客も心配だと質問しています。

下村大臣は関係省庁で「暑さ対策関連協議会」
を作ったので、万全の対策をして行く、とお決まりの答弁。
道路の路面対策などを検討しているようです。

それでも、やめた方がいいのではないか、
と私が思うのは、やはり地震のことがあります。

政府 地震調査委員会 首都直下地震 最終報告(PDFファイル)

もし関東大震災級の地震が来て、
ビルの倒壊などに至らなくても
停電とかあり得ますから、
その時、冷房が止まったり、コンビニのショーケースの電源が切れたら
相当悲惨なことになります。

例えば、上の政府の最終報告では、震度6以上の地震がくれば
水道などの復旧に一ヶ月はかかる、とあります。
猛暑にトイレや飲み水が止まり、冷房の効かないビル、
なんてことになれば、冗談ではなく死ぬ人も出て来るでしょう。

アスリートたちの安全の確保も全力で行われるでしょうが、
地震を経験したことの無い選手だっているはずです。
観客に至ってはパニックになるかもしれない。

海外の人も巻き込みますから「想定外」ということは
言えるはずもないです。

ただ、民間の方が優れているから、ホテルなどは相当準備するでしょうし、
関連省庁からお達しも出るはず。

しかし、それで、やり過ごせるような規模の地震、
という保証はどこにも無いのです。

先の国会質問で、猪木議員は地震の点は質していないようですが、
誰か質問してほしいです。

それにしても、「安保法案』国会で野党が質問すると次々とボロが出て来ますね。

最近は、弾丸は武器ではないし、ミサイルは兵器ではなくて弾丸だとか、
ついには核兵器まで後方支援で運べちゃうとか、
明日8月6日広島の原爆の日を前に、めちゃくちゃです。

「憲法違反」そのことだけでも、廃案にすべきなのに
出発点が間違っていると、先へい行けば行くほど、現実との乖離が広がって
答弁があり得ないものになって行きます。

これが我が国の国会なのかと思うと、
悲しいやら嘆きたいやら。



お口直しに、白いムクゲのデッサンをアップしておきます。
「大徳寺白」と言われる園芸種で、直径14センチくらいの一重の大輪です。
好みの問題でしょうが、私はムクゲは一重が好きです。
八重はティッシュペーパーで作ったコヨリが花心についているみたいで。(笑)

20150805

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草叢を見ると心が騒ぐ私は、前世は虫だったのかしら

今日は午前中やるべきことを片付けて、
午後から神代植物園にムクゲなど夏の花を描きに行きました。

猛暑日連続5日目ということで、暑くて汗ダラダラでしたが、
今日は気持ちのいい風が吹いていて、
日陰は幾分か、ホッと一息つけました。
夏の風は熱風になりがちなのに、
今年は不思議と夏の初めから風が心地よい。

そして気持ちよく風に吹かれながら園内を歩いていたら、
大〜好きなゼンマイを見つけました!

20150804-2

もちろんこの芽が、春の山菜の「ゼンマイ」です。 
春の山菜シダのリストには、先日のワラビのほかに、コゴミがあります。
コゴミはクサソテツの芽です。

さて、ムクゲを描こうとふと木の回りを見ると
ツユクサやイヌワラビの草叢がいい具合に出来上がっていて、
引き寄せられるように、そのデッサンに取りかかってしまいました。

なぜか、草叢を見ると心が騒ぐ私は、
前世は虫だったのでしょうか。

20150804

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暑っちちー。大暑 三十六候「大雨時行る(たいうときどきふる)」

暑い暑い暑い。

と言うとますます暑くなりそうですが、
命に関わるくらいの暑さですねえ。

ところで、揉めに揉めているオリンピック、
1964年のオリンピックと同じように10月に開催されると思っていたら、
違うのです。
なんと、今この時期、この猛暑の最中に開催するのだそうです。
もうこれは決まりみたいです。
2020年東京オリンピックの競技日程
室内はガンガンに冷房効かせればなんとかなるかもですけど
マラソンとか、競歩とか大丈夫でしょうか?
最近はゲリラ豪雨もありますし。

昔は「夕立」とよんだ「ゲリラ豪雨」ですが、
二十四節気三十六候は、まさに「大雨時行る」。
たいうときどきふる、と読みます。
夏の夕方の大雨は昔からなのですね。
ただ、極端になっている感じはしますが。

暑さ凌ぎに、スイレンとハスのデッサンを載せておきます。

スイレン(睡蓮)は葉が水に浮いています。
20150803

色違い
20150803-2

こちらはハス(蓮)。葉が立ち上がっています。
20150803-3

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何のためにオリンピックを開催するのか分らないから、こういう混乱が起きる

オリンピック、競技場の次は
エンブレムが問題になっています。

日本側は基本的には登録商標などをきちんと調べてあり、
問題にはならない、というスタンスのようです。
五輪エンブレム 似たデザインに問題なしの見解

ただ、ベルギーのデザイナーは、訴訟も辞さないかもしれない。
「盗作だ」ベルギーのデザイナーが法的措置へ 2020年東京オリンピックのエンブレム

私は、デザイナーが剽窃したとは思わないし、
この大舞台でそんなリスクは冒さないと思うけど、
かといって、良いエンブレムとも思わない。
最初に見た時、いまいちだな、むしろ招致のときの方が華やかだな、と思ったものです。

↓過去のオリンピックマーク。
20150730

ただ、もしほんとうにベルギーのデザイナーが法的処置に出た時のこと、
JOCは考慮しているだろうか。
国際オリンピック委員会の承認を得ているから大丈夫、
ということだけど、校長先生が大丈夫って言ってるから大丈夫、
っていうノリで、非常に無責任感が漂ってるように私には思えます。
面倒が多すぎるから、ドンドンパスして先に進みたい、って感じ。

相手は個人のデザイナーだから、と言った理由で甘く見ていて
訴訟の嵐に巻き込まれることなど、微塵も想定していないみたいなのが
日本のドメスティックおじさんらしいと言えばらしいけど。

↓海外メディアの記事
Tokyo Olympic Games logo embroiled in plagiarism row

で、競技場の方は、ザハの事務所が声明を出しましたね。
New National Stadium, Tokyo, Japan Statement by Zaha Hadid Architects

どうして、オリンピックという国家的行事なのに、
こんな初歩的な混乱が次々と起きるのでしょうか。
JOCという組織はあっても、
ジェネラルプロデューサーのような人が存在しているようには見えない。
森元首相がそういう役目を意識して担っているようにも見えない。

結局、何のためにオリンピックを開催するのか分らないから
なのではないでしょうか。
根本のコンセプトが見えない、というか「無い」

もとはと言えば、「アンダーコントロール」という大嘘をついて
招致したオリンピックです。
なぜそんな嘘をついてまでオリンピックを招致する必要があったのでしょうか。
強いていえば、あべ政権を維持するために、でしょう。
もっといえば、国民の関心をオリンピックや経済政策に集めておいて
改憲をサッサとやってしまいたい、
というのが本音であったろう、
と思うのです。
あと、ゼネコンなどの既得権益へ利益供与など。

国民側も、311以降、深刻なことが続いているから
ちょっとお祭り気分を味わいたかった、ぐらいでしょうが、
それが今になって、大きなツケを払うことが見えてきました。

今、日本が真剣にやるべきことは、
福島第一原発の処理ですよね。
それがいまだに東電という一企業にまかされていることが私には
信じられません。
事故の処理もまともに出来ていないのに
再稼動しようとしたり、オリンピックをやろうとしている。

どう考えてもまともではないです。
で、そういうまともでない人たちが、オリンピックというイベントを
成功させることができるのでしょうか?

東日本震災で被災した人たちは、
いまだに仮設で暮らす人々も少なくないです。

そういう人たちを置いたままで、オリンピックを進めなければならない理由は
経済大国の日本にあるとは思えません。

私は、オリンピックは返上すべきだと思います。
今なら、旧国立競技場の損失だけですみます。
「国民に夢を」なんていうのも、やめた方がいいです。
国民は自分の夢は自分で探せばいいのです。
アスリートには残念かもしれませんが、
オリンピックが、負の遺産になるよりは、いいのではないでしょうか。

それでも、どうしてもやりたいのならば、考えるべきです。
『なぜ日本は、今、オリンピックを開く必要があるのか』を。

そしてこのエンブレムで行くのならば、
たとえ商標登録されていなくても、似ていることは確かなのですから、
「問題ない」と切り捨てるのではなく、
きっちり世界へ説明していったほうがいいのではないでしょうか。
特にザハを切ったようにデザイナーに責任を押し付けることはしないでほしい。

結局、すべての問題の行き着く先は、このオリンピックの日本での開催理由なのだと思います。

関連記事
ザハ・ハディッドって女性だったの?
新国立競技場工費だけではない。失敗を認められない人たち。失敗することより愚かである。

大暑 三十五候 「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」

今日はギラギラした太陽が出ていないので
なんとかなるだろうと、
真夏の花、ムクゲのデッサンに行ってきました。

20150729

しかし、私は甘かったです。
下手すれば熱中症にでもかかりそうなくらいの蒸し暑さ。

農作業帽をかぶり日傘をさし、
空にはかなり暑い雲がかかっているのに、
ただただ汗が出て、デッサンの紙までもジットリ。

それもそのはず、
7月29日から8月2日ぐらいまでの五日間は、
一年でも最も暑い「大暑」の次候「土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)」
に当たります。
「溽」ジョクという字はグーグル先生でもなかなか見つからない字ですが、
汗がじゅくじゅくにじみ出て来る感じがよく出た文字です。
ほんとうに、ただ立っているだけで、体中から汗がジワリ。

で、一計を案じて、近くに東屋があったので、
形をとるとそこへ行って水彩で色を付け、
乾くとまたムクゲのところに戻ってデッサンを続ける、
という感じでした。

ムクゲは、韓国の国花ですが、原産は中国。
非常に多くの園芸品種が作られていて、
私が描いたのは「白小輪」という種類のようでした。
私が一番描きたかった「宗旦(そうたん)」という種類がが見つからず、
それに一番近かかったので、選んだのでした。
「宗旦(そうたん)」はよくお茶席で使われ、
茶人の千宗旦から名付けたそうです。

ところが、帰りに入り口のポスターを見たらあるみたいなので、
暑さで見逃したかもですね。

postar

この暑さの中でも植物は元気で、
蓮は咲くし、スイレンももちろん、
モミジアオイも真っすぐな背筋から五弁の真っ赤な花を延ばしていました。

それでも、夏至から一ヶ月以上経っているので、
日暮れも少し早まっています。
時は巡る。
ほんとうに不思議です。
時間って何なのでしょうね。

過ぎ去った時間は戻らない、それだけは分るのですが。

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とりあえず走り出して、やってみた。3年でスケッチ600枚。セルフマガジンにたどり着くまで。

酷暑の中、様々な作業の効率が落ちます。
私は、「クリエイターEXPO」と「彫刻セミナー」というこの夏の
メインイベントを終えて、引き続きデッサンの整理です。

アクセス数の魔力に引かれつつも、通常運転に。鳥のデッサンを整理
の続き。

今日は、311以降に観察会に限らず、季節の花や鳥や虫を見つけてはひたすらスケッチしてきたスケッチブックを整理していました。
記録を見ると、100回前後でしょうか。
暑くても寒くても週に一回はスケッチブックを抱えて出かけて行きました。

東京港野鳥公園をメインフィールドに、
神代植物園、昭和記念公園、六道山公園、多摩動物公園
などなど。
時には、シダの観察会で伊豆や秩父の山に出かけて行きました。

20150728

生き物に対して、中途半端な知識しかもっていなかったので、
実物を見て描くために、
「とりあえず出かけてスケッチする」がコンセプトでした。

描き込んであるものも、メモ程度のものもありますが、
まさに「チリも積もれば山となる」。
一冊60枚のスケッチブックが10冊以上。
軽く600枚は越えるでしょう。
それ以外にも鳥の剥製のように水彩や色鉛筆で彩色したものも
数十枚あります。

この3年、ひたすら走っていたので、こうやってまとまって見るのは
我ながら感慨深いものがあります。

今、お配りしているセルフマガジンも、
この間のスケッチがなければここまで作れなかったはずです。

実は、昨日、セミナー後の懇親会で、
セルフマガジンを配らせて頂いたのですが、
想像以上に皆様の反応が良かったので、セルフマガジンのチカラを再認識でした。

ゲームの背景を描いている素晴らしい作家さんもおられて、
緻密で細部にわたって描き込んでいて本当に素晴らしくて
ご自分のiPadで見せて頂いたけれど、
手元に残こる、という点ではセルフマガジンは、やっぱりすごいな、
と思いました。

台湾から来た方には、私の墨で墨っぽくない作品を巡って
話しが弾んだり、
片桐氏にも直接感想を頂いたり、
紙媒体は、想像以上に効果があります。

インターネット時代だからこそ、
クリエイターの方達には、セルフマガジンは絶対おすすめです。

私が6月の終わりに200部刷ったものがほとんど無くなってきたので、
少し手直しして、新バージョンを印刷しようかな、
と思案中です。

311をキッカケに、とりあえず始めて、走ってきて、今セルフマガジン、
という形になった、というわけです。
スケッチブックの束を前に、
実行に移すことの強さを改めて感じています。

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