月別アーカイブ: 2013年1月

本の紹介 里山とか哲学とか

このブログの目的の2番目に、
②読んだ本や見た映画を紹介し、本やパンフレットの現物は片付けるため。
としました。

昔の方が現在より遥かに読書量は多いので、昔読んだ本を紹介する事が多くなるかもしれません。

ですが、やはり最初に紹介するのは、私が昨年の夏に表紙の絵を描いたこの本ですね。(笑)

著者は西洋中世哲学が専門の八木雄二さん。ドゥンス・スコトゥス(1266?〜1308)という舌を噛みそうな名前の哲学者の研究をされているのですが、里山復元の活動を長く続けておられ、鳥にも詳しく200種類の鳥が分かるそうです。

本の内容は、「ボランティアによる里山ナショナルトラスト運動」とも呼べるユニークな概念です。
「里山」は日本が世界に誇れる持続可能なシステムです。この古くて新しい概念「里山」は、例えば宮崎駿さんの作品を見ても色濃く反映されていると思います。

表紙の原画はこちらから見て下さいね。

それから、宮崎駿さんが「もののけ姫」の構想を練る時、屋久島の森のロケハンで実際にスケッチした場所がこちらから見て頂けますので是非見て下さい。この森の話は、また別の機会に。

あ、さすがにこの本は処分しません。(爆)

ところで、八木さんはご専門の中世哲学では「天使はなぜ堕落するのか」という、西洋中世哲学入門ともいうべき妙に色っぽい題名のご本も書かれていて、これがかなり知的に刺激的な一冊なのです。

私たちは中世というと暗黒とか魔女刈りのイメージがあります。一番分かりやすいイメージは1986年に製作された映画「薔薇の名前」やフランスの世界遺産「モンサンミッシェル」かも。

ところがどうやら、その中世を理解する事は現代を理解する事でかなり重要だ、という事をこの本は私に教えてくれました。そしてヨーロッパでも中世の研究者は多くはなかったのだけれど、いま、理解を深めるべきだという事で研究者が増えているそうです。

振り返ってみれば、私たち日本人の現代生活ですら西洋的キリスト教的価値の中から生まれたものに囲まれています。だけど私たちはその価値の中核の精神には「宗教なんて」と、ほとんど興味を持たずに上澄みだけをすくって利用しているように思えます。

八木さんがすごいのは、このご専門の西洋哲学とボランティアで続けてこられた日本が誇る里山復元活動での経験を生かして独自の哲学「生態系存在論」を打ち立てたところです。

これは3部作で大部ですし、奥が深〜いので、「天使はなぜ堕落するのか」もそうですが、別の機会にご紹介することになるでしょうが、「人間はなぜ生まれたのか」という命題にかなり興味深い論を展開していて、多くの方に手に取って欲しい本です。

写真は第2部ですが、3部作全部は無理だという方には、第3部生態系倫理学の構築―生きることの「あるべき」かたち
だけでもお勧めします。
私は「目から鱗」でした。

では、今日はこのへんで。

あ、明日はお休みの予定です。

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雪景色と珊瑚礁

昨日は長〜い記事におつきあい頂き、ありがとうございました。
ちょっとシビアな内容だったけど、このブログは基本「癒し系」と友人たちにも認識されているようです。(笑)
なにより運営している自分が楽しみたいですから。

さて何かを継続するには完璧をめざさない事が肝要。
先の大統領就任演説でオバマも最後の方で、言っています。”We must act, knowing that our work will be imperfect.”(仕事が完璧で無いことが分かっていても行動しなければならない)と。

なので今後は基本木曜日あたりは休もうかな、と思っています。
制作時間も確保したいし、ブログを始めたら絵が描けなくなっては本末転倒ですから。
ただ、私は文章を書くのも好きなので、楽しんでやっていきます。

それにすごいのは、ワードプレスには予約公開という機能がついているのです。やろうと思えば、一週間予約公開で事前に設定出来、アラスカに行っていても、東京で更新している振りが出来ると言うわけです。(笑)
ワードプレスはもっと大変かと思ったけどインストールも楽でしたし、IT技術の進歩はドッグイヤーどころではない進化と深化ですね。

ただ、残念な事に、日本は先進国の中ではIT後進国。ネットはデマばかり、と流布されているみたい。しかし、素人でも研究論文にアクセス出来る素晴らしいツールなのですが。使い方次第なんですけどねー。

20130129snowland

これは1986年の二月に東北へ行ったときの雪景色。外で寒くてクレヨンでチャチャッと描いた一枚。
実は外でのデッサンというのは、夏暑く秋と春と冬は寒くて、なかなか肉体労働なのです。

震災からもう二年です。復興予算が正しく使われてない事が発覚。寒さが厳しい折、仮設に住んでいる方達が不自由されていなければいいけれど、と心配です。
私は、ネットがご縁で去年から福島のお母さんを個人的に支援しており、福島の実情などもこのブログでお伝え出来るかもしれません。

下の絵は2001年の1月に奄美大島に行ったときの珊瑚礁の風景。
20130130choral

C・Wニコルさんが日本の自然について、「僅か3千キロの国土に珊瑚礁と流氷がある国」と言っていますね。だから日本に住む事を決めたのだ、と。
私はまだ流氷は見た事はないのですが。

私たちは当たり前だと思っていますが、ほぼ同じ時期に雪景色と珊瑚礁が見られる日本の自然は実に豊かだといえるでしょう。

では。

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分析は悲観的に、行動は楽観的に。

シダは私の大好きな植物の一つです。カラフルな花の美しさは誰もが魅了されますが、花も咲かせず地味なシダには実は隠れファンが多いのです。

130128

さて、先日の話の続きです。

今日の内容は、このブログにしては深刻な話になりますが、重要なテーマです。

ホームページ作りになかなか踏み出せなかった私の背中を押した思わぬ出来事とは、いったいなんだったのでしょうか。

その思わぬ出来事とは、それは忘れもしない2年前2011年の3月12日。
テレビの画面では福島第一原発第一号機の建家が、吹き飛んでいました。
私はテレビで繰り返されるその映像を見て足がすくんでいました。

私はもともと原発には反対で、高木仁三郎さんの本なども読んでいましたが、よもや、私の生きている間に日本で原発事故が起こるなんて想像だにしてませんでした。
自分や家族の命もそうですが、同時に私の頭に浮かんだのが、マップケースにあるデッサンや押し入れのスケッチブックの山でした。

地震以来ネットに釘付けだった私は、情報収集に余念なく、NHKニュースでも放送されましたが15日の午前10時、東京の新宿区 百人町(健康安全研究センター)の放射線量は0.809μGy/hを指していました。これはいまでも東京都のサイトから確認出来ます。しかし、雨が降らなかったのは不幸中の幸いでした。

「ありゃりゃ、デッサンの山、どうしよう……」と気が遠くなりそうでした。

その後、2011年3月20日からの雨で東京は米ソの冷戦時代の大気核実験時代以来の汚染を被ることになりますが、第一原発は奇跡的になんとか踏みとどまります。
しかし「ただちに影響はない」とメディアや政府は繰り返すのみで、本当の情報は隠されていきます。

私は考えました。
作品を持ち出して逃げることは不可能だけど、これを写真に撮って電子データにすれば持ち歩けるし、さらにそれをホームページで公開すれば、世界の人に見てもらえる、と。

それから私は怒濤のように行動します。
まず、作品の写真撮りです。実はその前年に私は一眼レフを買い、使い方が分からないのでわざわざ写真の学校へ行ってライティングや物撮りを習っていたのです。人生って本当に無駄がない、と思ったものです。

ストロボを買いに行き自分でレフ板を工夫して、毎日毎日スケッチブックやクロッキー帳を100枚ずつくらい撮影していきました。その作業は3月27日から4月の14日まで続きます。4月15日に京都に行く用事があったので終わらせる必要があったのです。京都には撮影したメモリーカードを持って行きました。まだ、第一原発の状況は不安定でしたが、これで私が東京にいない間に原発に何かあっても作品のデータは残すことが出来る、と安堵したものでした。

ホームページ作りも始めます。
HTMLやCSSはかじった程度ですが、私はCADの草創期に仕事をして来た事もあり、独学は苦になりません。2ヶ月くらいで大体の外観は出来てきました。

ところが、その頃、原発の爆発以上に怖い事が起き始めていました。
放射能対策は移動させないことが鉄則なのに、福島では米の作付けが始まり「食べて応援」とか「風評被害」という言葉がメディアを席巻します。
さらに福島の子供たちを疎開させないことに驚愕しました。どうやらこの国の大人は「子ども」という「未来」を助ける気がないらしいのです。普通の人々も実際に起きている事象を見ない振りをし始めました。メディアも原発事故なんてたいした事なかったかのように扱い始めます。3基もメルトダウンして、たいしたことないはずないです。
みんなが真実から目をそらし始めたのです。
これは私にとって原発の爆発より怖いことでした。

なんとかせねば、という思いから私はデモや抗議に参加し始めます。ツイッターでデモや抗議の情報を集めては参加していく日々が始まります。金曜官邸前抗議も最初から参加していました。

こうやって行動しながら私は事態を分析していきました。
現段階では以下のように考えています。

「国も国民も見たくないものを見ない振りが出来るこの国は、下手をするともう一度原発事故を起こす可能性がゼロではない。福島第一は東半分が海だったから被害がかなり軽減されたが、福井や西の地域にある原発に何かあったときの被害は、今回の比ではなくなるだろう。」

では、私は何ができるのだろう。
ここで、表題の「分析は悲観的に、行動は楽観的に。」と、アランが言ったとされる言葉が生きてきます。
どう考えても事態は良くないのだけれど、私が出来る事は毛ほどにも僅かですし、自分の精神衛生も保たねばなりません。だからといって事実から目をそらすことはできません。

で、最近は以下のような指針で行動していきたいと思っています。
①絵を描き続ける。きれいなものも醜いものも描いていく。
②福島の人々の支援を今後も続けていく。
③原発には明確にNOと言っていく。

今日は少しシビアな話になりました。でも、この状況から私たちは希望と未来を紡いでいくしかないのです。

誰もが自分なりの楽しみを見つけ行動していきたいです。私にとってはこのブログもその一つ。
まさに「分析は悲観的に、行動は楽観的に。」
これからもゆるりとおつきあいください。

では。

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ニャンともデュエット

今日は閑話休題。猫の話です。

今後もこのブログには猫の絵や話がたくさん出てくると思います。

我が家にはいまこの二匹がいます。

kitten

kitten2

さて、ここでクイズ。
今日の二枚のスケッチは同じような構図ですが何が違うのでしょうか?

答えは。


簡単ですね〜。小さい猫がどんどん大きくなっているのです。

子猫は本当に可愛いけど、その期間はほんのわずか。すぐ大人の猫になってしまいます。

左の黄色の猫は2011年の11月3日の夜に近所で拾いました。拾ったときは空気のように軽かった彼女もすっかり大きくなり特に夫になつきました。ところが噛み癖がひどく、私は抱くことが出来ないのももちろん、撫でようとしても噛み付かれる始末。そこで一計を案じて、昨年の10月の終わりに右側の子猫をネットの里親募集から譲り受けてきました。

最初の4、5日はシャーシャー言いあっていた二匹ですが、ほどなくすっかり仲良しになり、それと同時にあれ不思議、上の猫の噛み癖は霧が晴れるようになくなりました。

私の作戦大成功ですね〜。

一番恩恵を受けたのは誰でしょう?
もちろん猫大好きの我が夫であります。

かくして、我が家はお互い疲れてイラツイて来たら猫の話題に移ることで永遠の平和が保証されています。

ねこの絵はこちらからもどうぞ。

↓クリックお願いいたします。

ではでは。

追記:題、変えました。二匹なのでデュエット。(2月4日)


著作権について

今日はページの著作権について書いておきます。重要なことなのでご了承頂けますよう。

ホームページにも明記してあります。

以下、ご理解たまわれますようお願いいたします。

著作権について

①このブログに使用されている絵画、イラスト、写真、テキスト、はマダムかよこの著作物です。ただし、紹介している書籍や商品のイメージはその限りではありません。
②このサイトの著作物を個人的な楽しみで、サイト、blog等で紹介することは基本的に自由です。
③非営利団体が使用する場合は、基本的に無償です。ただし非営利団体の利用でも、営利目的で使用する場合は使用料が発生する場合があります。
④営利目的に運営している企業サイトや、公的なサイトで使用する場合は、使用料が発生します。

上記いずれの場合も、使用する前に必ずご連絡ください。また、出展を明らかにするために、次の表示とリンクを必ず明記してください。

Copyright © 2013 Madam Kayoko ”http://atelierofmadam.jp/diary/”

20130126

今日はなつかしい若い頃に行政の出版物のために描いた挿絵を紹介します。
私は、このかすれた線を出すのにプリントゴッコを使いました。
今はもうプリントゴッコも無くなって、こういう処理はパソコンで出来るようになりました。
でも手作りには常に意外感がつきまといます。思わぬものが出来る、という楽しみは捨て難いものです。

さて、更新もまだ3日ですが、絵と文を両方上げるのはなかなかしんどいことが分かってきました。
私は「継続こそ力」と思っていますが、継続の最大のコツは
「完璧をめざさない」です。
野球のバッターだって3割打者なら野球殿堂入りです。
何でも6、7割出来れば途中でやめるよりずっとマシです。

というわけで、更新は「出来れば毎日、でもほぼ毎日、やっぱり週4、5日」ということで、今後もおつきあいください。

ではでは。

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このブログの目的

昨日からこのブログを始めました。

このブログの主な目的は、
①美大を卒業以来、細々と描き続けて来た膨大なスケッチやデッサンを多くの方に見て頂くため。
②読んだ本や見た映画を紹介し、本やパンフレットの現物は片付けるため。
③考えることが好きなので、その過程をメモ代わりに残すため。

の三つです。

以前から、ホームページは作りたいなあ、と思っていたのですが、なかなか進まず、思わぬ出来事が私の背中を押すことになり、作品の写真撮り、HTMLやCSSでのホームページ作りなど四苦八苦しながら一年半近くかかって、ようやく公開に至りました。

どうぞ末永くおつきあい頂けますように、お願いいたします。

さて、その思わぬ出来事とは一体なんだったのでしょうか。
明日はそのことに触れてみたいと思います。

20130125絵皿

今日のスケッチは庫山窯の絵皿で、年代は分かりませんが、最近の物ではありません。
15年くらい前まで、今ほど骨董は高いものではありませんでした。
名代の家庭で代替わりになると、その家のお皿や美術品が頻繁に市場に出て、私でも、おこずかいで気に入ったお皿や器など買えたものです。
この淵が八つに割れているお皿は、八咫鏡(やたのかがみ)を私に想起させ、思わず買ってしまったものです。お気に入りのひとつで、いまでも家で実際に使っています。

このお皿のスケッチはぶどうの巨峰と組み合わせて小さな日本画作品にしました。
こちらからどうぞ。

では、また明日。

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ブログを始めます。

ワードプレスをダウンロードして、ブログを始めます。
運用しながら体裁を整えていくことになります。
目標は毎日更新、だけど、どうなるでしょうか。

まずは山のように押し入れにある、スケッチをアップしていきます。
今日は、冬鳥のホシハジロ。潜水の名人です。

左側にいる3羽のホシハジロは潜水する様子を3コマに分けて描いたものです。上から下へ連続して見て行くとホシハジロがポチャンと潜るように見えると思います。
YouTubeで検索しても、潜る様子を見ることが出来ますよ。

ホシハジロ

ホシハジロ

2、3年前から鳥を描けるようになりたい、と思って鳥の観察会や自然観察会に参加しています。
そんな話も折々に。

最初から飛ばすと息切れするので、今日はこの辺で。