5年目の311に提案。オリンピックは返上しましょう。

311だから、何か意味ある事書かなくちゃ、と思ってたのだけれど
他のブロガーさんが良い事一杯書いているので、
私はパス。

いま話題の「保育園落ちた日本死ね」というブログ、
言葉使いがどうのこうの、って上目線の人たちや自民党の議員さんたち
言っているみたいだけど、
文章には「文脈」というものがあるのですよ。

これは、具体的な何かを死に至らしめたい、
という話しではもちろんなくて、
題を読めば「どうにかしてくれ」「助けてくれ」
とい叫びだと分るはず。

そういう事を分ってか分からずか知らないけど
こういう心の叫びを「言葉遣い」というレベルで論じるって
すごく不真面目で、それだけで、この国マジでヤバいでしょ、
と思うわけ。

もう、311以降、この国マジでヤバいでしょ、
って事ばかり。

一応書いておくと、不幸中の幸いは、
震災と原発事故が起きた時、民主党が政権にいて菅直人氏が首相だった事。
何故なら、民主党は、原発政策には一切かかわってないし、
菅直人氏は原発村とは一切関わりのない人だったから。

後に、菅氏は、首都圏3000万人に被害が及ぼすことを想像して
戦慄した、と言っていますね。
そう、少なくとも、菅氏は、ことの重大さが分かっていた。
あの時、枝野さんが官房長官で、枝野さん、4日くらい寝なかったですよね。

事故が進行中の時は、民主党の対応にイライラしたけど
いま考えれば、自分達が全く関わっていない原発の想定外の事故に
それでも必死に対応していたな、と思う。

ただ、自分達は全くかかわっていなかったから
官僚の指示に従うしかなくて、
すぐ「ただちに影響はない」とか
「風評被害」とか言い出したけど、
鉢呂さんなんて「死の町」って本当の事言っただけで
辞任させられちゃいましたね。

話しは飛ぶけど、私の年齢のおばさんたちの多くは
ネットは嘘ばかり、と思っているけど、
実は、ネットでは官庁の通達などの一次資料が
見られるから、
ネットにはかなりの「真実」が埋もれている、
と私は思っています。

で、あの時はまだ秘密保護法もなかったから
検索しにくいところにおいたりしつつも、
霞が関の通達とか即座に読めたのね。

もちろん私は探せないので
そう言う資料を探して来るのが上手い人を
ツイッターでフォローして、
いろいろ資料を見ていたの。

だから、その資料の数々を組み合わせれば
国、と言っても民主党政権だったから、ほぼ監督省庁の意向が
分ったわけ。

ま、その頃から、隠す気満々誤摩化す気満々だなあ、
と思っていたので、
今後が本当に要注意だな、と思ってました。

で民主党政権下でもそうだったのだから、
原発に120%責任がある自民党政権に戻ったら
案の定、アンダーコントロールというウソついて
オリンピック誘致したり、
県外の避難者への支援をやめようとしたりしています。

一番マズいのは、国民もそうだけれど、
国、自民党の政治家はもちろん官僚も
震災や原発事故の被害を矮小化し、出来ればなかった事にしようぐらいの勢いで
真実を見ようとしない事。

5年経つのに、まだ仮設に10万人も暮らしているなんて
考えられません。
そのくせ、海岸辺りに不必要な(あえてそう言います)コンクリートの堤防だけは
着々と作っている。
で、オリンピックの選手村のプランの方が仮設より豪華だったりする。

そんなバカな事ありますか?
国家は国民を幸福にするために、権力を付託され
税金の再配分をまかされている。

どう考えたって、被災者の安定した生活への支援が
オリンピックにまさるでしょう。

というわけで、私は、5年目の311に、2020年のオリンピックの返上、中止を提案します。

「どうにかしてくれ」と言っているのは
保育園落ちた方達だけではないです。
仮設にいる方達は、高齢の方も多いし、
声を上げるのもままならない人も
少なくないでしょう。

オリンピックは、競技場の問題もズルズルだし、賄賂の噂もあるし
経済も一部の人しか潤わないし。

始めた事をやめるのが苦手なこの国だけれど
国民の事考えて下さい。

たった一回のために1兆8千億円も使うのなら
保育士さんや介護士さんのお給料をアップしたり、
仮設から移る支援に使う方が先でしょ。
税金は国民が収めたものです。

最後にひとつの資料をリンクします。
日本政府は、帰還困難区域の帰宅も考えてるようですけど、
放射能の影響というのが意外なところに出る、
という海外のレポートです。
スミソニアンのサイトなので、
そう間違った事ではないはずです。
森の落ち葉が土に帰る速度が遅くなる、というレポートなのです。
2014年3月14日の記事です。

Forests Around Chernobyl Aren’t Decaying Properly
It wasn’t just people, animals and trees that were affected by radiation exposure at Chernobyl, but also the decomposers: insects, microbes, and fungi