季節の先取り

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今日は風が強い一日で、体感温度は3度以上低そうでした。

花のデッサンは季節を感じるものが多いので(当たり前ですが)、その季節まで待とうと思ったのですが、先取りするというのも良いなと思い、今日は少し早い季節の花の素描をお送りすることにしました。

まず、椿。

その1。
cameria

その2。
20130213

むかし実家に咲いていた椿です。デッサンの日付を見ると分かるように、3月の第一週くらいに咲いているようです。

植物や動物昆虫などは何を基準に開花したり卵を産むのでしょうか。桜の開花予想も桜自身を観察することで情報が出されます。このくらい暖かくなったから咲くだろう、と思ってもその通りにはならない不思議さがあります。

例えば、人間が「今年は寒い」と感じるとしても、自然界は別みたいで、今年はアズマヒキガエルの交尾が十日くらい早いという報告もあります。不思議ですね。場所や寒暖の差にも関係があるでしょう。でも、ある意味彼ら動物や花の方が正確かもしれません。そういう声に耳を澄ましたいものです。

こちらのデッサンは、こごみ。クサソテツの芽です。たいがい4月の初めくらいなので、ちょっと早い季節のお知らせ。
ゼンマイやワラビのように食べられます。

kogomi

シダは花も咲かせず、胞子で増える地味な植物ですが、熱烈なファンがいて「日本シダの会」という団体もあるくらいです。私も会員で観察会に参加するたびにたくさんのことをご教示頂いてます。

日本ではシダはどこにでもあるので、シダは「シダ」で一括りにされて、アジアンタムやレザーファーンなどの園芸種以外は雑草扱いなのが私にはちょっと不満。

私が日本画の題材にシダを選んだのは、好きだという以外に、主役足り得ない扱いを受けているシダをどれだけ主画題として極められるか、という私なりのチャレンジなのです。

昨年からシダの観察会に参加するようになって、今まで見えてなかったものが見えてきました。ワクワクするし、さらに制作への意欲が燃料投下された感じです。「これぞシダの絵」と言われるような作品作りに励んでいきます。

では。

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