鈴木大介さんのギターを堪能、久々に武満徹やピアソラにしびれる

11日は、日本のトップクラシックギタリストである
鈴木大介さんのギターを堪能してきました。
「第3回横浜ギターフェスティバル」という
イベントでの二日目のスペシャルコンサートでした。

友人のギタリスト井桁典子さんが代表をつとめる
「ギターを楽しむ会」の企画と主催のギターの祭典。

会場の長津田の「みどりアートパークホール」は、
ギターを聴くにはピッタリの大きさ。
最近は行ってないから変わったかもしれないけど
東京文化会館の小ホールみたいな感じ。
音響も良くて、音の小さな生ギターにはピッタリ。

プログラムは
二重奏あり、カルテットあり、大合奏あり。
ギターづくし。
ギターを多くの人に楽しんでもらいたい、
という井桁さんの思いが一杯詰まったプログラムでした。

カルテットはいま注目の「クアトロ・パロス」の4人でした。
ギター版イルディーボ風で、ブレーク寸前って感じです。

クアトロ・パロス
現代ギター社の通販サイト

そして鈴木大介さんの独奏は
映画音楽が中心。
鈴木大介さんは、映画音楽をたくさんアレンジして
弾いていらっしゃるのね。

 

中でも私の今日のお気に入りは
ワルツ 他人の顔 / 武満徹
リベルタンゴ/アストル・ピアソラ

この2曲。

実は、前者は映像は埋め込めないのだけど、映画版で聞くことができます。

勅使河原宏監督、安部公房原作「他人の顔」。

後半のビヤホールの場面で、カメオ出演で黒澤明と武満徹自身が出て来ます。
女優陣は村松瑛子、京マチコ、入江美樹という昭和の美人が勢揃い。
その後山口百恵を境に、女優の大衆化で日本の女優さんには美人が少なくなりました。
結構これは寂しい。
海外の女優が相変わらずの王道を行く美人ばかりなので余計寂しい。

リベルタンゴはピアソラ自身の演奏がありました。

タンゴやボサノバはやはりギターと相性がピッタリ。
私はさっそくiTuneStoreでどちらも購入して聞いてます。
便利な世の中になったものですね。

さて、ギターと言えば、
何度でも見てしまう、世界一のギタートリオ、
パコデルシア、ジョン・マクラフリン、アルディメオラの「地中海の舞踏」
PACO DE LUCIA , John McLaughlin , AL DI MEOLA

いま限定版が発売されています。
私はかなリ以前に買って持っていて、時々無性に聞きたくなる。
各ご家庭に一枚は欲しいスーパーギター演奏です。

今日の鈴木さんの一曲目、江部賢一さんのアレンジ「アランフェス」には明らかに
この影響を感じたんですけど、
この演奏が1981年で、30年くらい前と鈴木さんが話していたから
当たらずとも遠からずだと思いながら聞いていました。

残念なことにパコデルシアは去年なくなりました。
大好きなギタリストだったので、寂しい。

実は私自身若い頃クラシックギターを弾いていたので分るのだけれど、
ギターは一番身近な楽器なわりに
本当に難しい。
そして、スケール練習のような地味な地味〜〜な基礎が圧倒的に
物を言う楽器です。

で、今日の鈴木さんの話しで面白いと思ったのが、
鈴木さんはポップスや映画音楽をアレンジする時、
そういった練習の要素を組み込むように、難しく作るのだそうです。

それも最初からそうするわけではなく、
弾く回数を重ねていくうちにバージョンアップして、
ドンドン進化させながら負荷をかけるようにしていくそうです。

結果的に鈴木さんのアレンジは変奏曲的になり、
多分それが鈴木さんの個性のひとつなんだろうと思いながら聞いていました。
フィナーレへむけての難易度の高さが半端なくって
ギターのパガニーニみたいでした。

このバージョンアップの話し、
様々な分野で応用がききそうです。
鈴木さんほどのギタリストでも最初から完璧は求めない。
やりながら進化させ磨いていく。

それで良いんですよね。
私も今、セルフマガジンをバージョンアップ中。
この一年で3回目のバージョンアップです。

   

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