カテゴリー別アーカイブ: 見る猿、言う猿、聞く猿

テレビは衰退産業なのかもしれない

テレビがひどいです。
どうひどいかと言うと、本来伝えるべき情報を伝えていない、という点で。
この参議院選挙の争点は明らかに憲法改正なのに
選挙がある事すら報道を避けているように見える。

とくにNHK。
最近は公然と、何万人も集まったような抗議集会すら報道しない。
おまけにテレビのない家にまで受信料を取ろうとしている。

で、マスゴミ、と言われたりするわけですが、
少し視点を変えると、テレビは衰退産業のフェーズに入っているのかもしれない、
と思えるのです。

テレビの最大のメリットは「ただ」である、
ということ。
もちろんこれは最大のデメリットにもなりうる事で、
タダほど怖い者はない、という現実があります。
選択した情報しか流されない事もあるからです。

しかし、インターネットが発達してその「ただ」に匹敵する
情報源が世界中の庶民に確保されてしまった。

プロバイダー料等を払うわけだから純粋に「ただ」ではないけれど
テレビが受信専用なのに、
ネットは個人の発信すら出来るようになった。

個人がメディアになれる時代に、
テレビが苦戦するのは当たり前。
若い人はスマホがあるので
テレビすら持っていない、という人も少なくないみたい。

ま、端的に言って、テレビは衰退産業でしょう。
だからNHKは受信料を国民全員に法律で払わせようとしている。
彼らの能力のなさを露呈していますね。

いや、本当はNHKはそのコンテンツ作りにおいては
抜きん出ていたのに、いろいろ事情があって、
その能力を発揮できない状況におかれ、
結果番組がつまらなくなり
受信料を払わない人が増えたし、
テレビ自体も持たない人が増えた、ってことでしょう。
何しろ会長が時の首相のメッセンジャーだから。

NHKは受信料だけど、民放も「ただ」なのは、
スポンサーがいるから。
放送枠をスポンサー企業に売って
広告を打ってもらう替わりに番組を放送する。

だから当然、スポンサーの意向に逆らう番組は作れない。
もう最近はほとんどテレビを見ていないので
気にもしなかったけれど、先日ちょっとテレビをつけたら
CMの質がすごく落ちている気がしました。

昔はCMとはまさに時代を牽引するカルチャーでした。
有名なコピーライターが「モーレツからビューティフルへ」
なんてコピーを打ち出し時代の空気を作ったものです。

しかし、そういう時代を牽引するチカラもなくしてしまうと
もう彼らは、スポンサーのいうなりになるしかない。
基本的にテレビはコンテンツの対価として広告料を
取っているわけではなく、放送枠=視聴率、で食べているわけです。

それをコンテンツの対価だと見る向きもあるかもしれないけど
スポンサーの意向を忖度するものがコンテンツと言えるかどうかは
すごく疑問。

そんな時に生まれたのが、第二次安倍政権。
テレビ戦略を重視し、NHKの会長まで送り込んできます。
と言っても、いま始まった事ではなく、もともと自民党は2005年の小泉政権の時に
「B層」なる概念を打ち出してテレビ戦略を進めてきました。

実は、OECDの国々の中で、最もテレビへの信頼率が高いのが、日本。
イギリスやアメリカは3割くらいの人しかテレビの情報を信用していないのに
日本は7割がテレビ情報を信じている、という統計もあります。

かくいう私も10年くらい前まではかなりテレビが好きでした、
変だな、と思い始めたのが「小泉郵政解散」の時。
まさに自民党が「B層」なる概念を打ち出してテレビ戦略を進めていた時です。

一度「変だな」と思って疑問を持ってしまうと
もう後戻りは出来ない。
情報は玉石混合だけれどネットに転がっているわけですから。

自民党のテレビ戦略、とはテレビ業界や大手メディアに独占的に情報を流す
ということに他なりません。
記者クラブ制度です。
ただ、最近になって情報だけではなく、代理店などを通してお金も動いていた疑いは
最近のオリンピック招致の賄賂騒ぎで見えてきました
我々の税金です。

基本的に自民党はそうやってテレビを上手く使って政権維持を図っていきますが、
2009年にまさかの政権交代。
しかし、今からすれば分るわけだけど、その自民党で潤っていた人たちが
民主党を総攻撃始めます。
何しろ民主党は記者クラブメディアだけではなくフリーランスにまで
会見を解放します。
記者クラブで情報を独占していたテレビや新聞が面白く思うはずがありません。

で、民主党政権はあえなくダウン。
その後の「民主党よりマシ」キャンペーンが功を奏して
自民党の支持率は高いまま。

私は実は、ボロクソに言われる民主党政権をかなり評価しています。
国民、特に若い人の為になる政治をしてくれたからです。
・国家公務員の天下り斡旋を全面禁止
・子ども手当支給
・生活保護の母子加算復活
・記者会見オープン化
・父子家庭に児童扶養手当を支給
・公立高校生授業料無償化
・密約解明
・私立高校生年12〜25万円助成
などなど

当時は「財源は???」が叩かれる常套句でした。
しかし、あべ政権になってうなぎ上りに軍事関係の予算が増えている。
それなのに「財源は???」とは言われないし、
しかも赤字国債は1000兆円を越えた。

なんでこうなるのか。

私も最初はよく分からなかった。
単なる大政翼賛とも思えない。

まだきちんと解明できたわけではないけれど、
結局今の自民党に群がったり
メッセンジャーになっている人たちは3つに分かれると思う。
①イデオロギーを同じくする人たち(菅野完著 日本会議の研究 (扶桑社新書)
に詳しい)
②税金で食べていて自分では価値を生み出さない人たち。官僚、政治家、行政マン含む
③税金を自分の業界に持って来ようと媚を売る人たち

明らかにメディアは③の代表だわね。

本来は社会の木鐸たるメディアが、単なる「放送業界」と言うリーマンの集団に
なっているんだろうということです。

実は、メディアだけでなく、市場関係者とか財界とかも、
政権に「してもらう」ことばかり考えているから自民党にいいように利用される。

焦点:市場が警戒する改憲勢力圧勝シナリオ、経済後回しを懸念

なにを今更感満載ですね。
アベノミクスで株価を上げたのも、国民の年金までつぎ込んで
株価を上げたのも、景気好調をを演出して
この参議院選挙を勝って改憲する為。

ただ、そのためだけだったのですから。
これは先にあげた菅野完著『日本会議の研究」の84ページに
あるように、日本会議のシナリオ通りです。

結局市場も「人まかせ」で「改憲」という社会を一番混乱に招く事態の
サポートをしたことになる。

個人が生活保護を受けようとすると「自己責任」を問われるのに
業界が政権に「金くれー、金回せー」と言っても
「業界責任」は問われない。

まあ、だから業界はドンドン税金依存体質になって
イノベーションなんて起こりようもない。

「もの作り日本」はどこまで健在なのか?
日本の金融市場はどうなるのか?

社会インフラを担う業界はある面仕方なのかもしれないけど、
あまりに多くの人が税金に群がる為に
本来の「税金の再配分」で弱者を救う、
という政治の目的が何処かに行くだけではなく
ファシズム嗜好の政権のサポートまですることになる。

自力で生き抜くチカラを国民も業界もつけないと、
こうやってお金でいろいろ操られる。

それでも、人は年も取るし病気もする、
そういう時にこそ私たちの税金が生きるのです。
他人の国に行って戦う為ではないのはもちろんです。

テレビはどこへ行くのでしょうか?
テレビ業界の人は真剣に自分の身の降り方を考えた方が良いかもしれません。


ビックリ!海水浴場をコンクリートの堤防で囲んでどうするの?

結構ビックリしたのですが、
今,伊豆の下田で、820メートルの海水浴場に
高さ13メートルの堤防を作る話が出ているのだそうです。

知ったのは,廣瀬俊介さんというランドスケープデザイナーの方のツイッターから。

「NSA日本サーフィン連盟 東京支部」
署名活動への協力をお願いします(伊豆半島沿岸海岸保全基本計画への見直しを要請する署名活動)

リンク先の「NSA日本サーフィン連盟 東京支部」のサイトに行くと
経緯が書かれていますし、署名用紙も用意されていますが、
私が調べた事も少し記しておきます。

まず静岡県の当該計画のサイトはこちら

計画の概要が分かるPDFファイルはこちら

まず場所です。
下田の位置。伊豆半島の突端です。
スクリーンショット(2016-01-26 23.44.03)

問題の場所。多々戸浜と吉佐美大浜の間ということで、
地図で見ると、弓形に弧を描いた海岸が分ります。
スクリーンショット(2016-01-26 23.45.21)

航空写真だとこんな感じ。オーシャンヴューが売り物のホテルも浜の中央にあります。
スクリーンショット(2016-01-26 23.47.24)

ホテルのサイトから見る海の写真。
このホテル、吉村順三の設計なんですね。

で、県の計画はこんな感じ。上記、県の概要からです。
スクリーンショット(2016-01-26 23.53.27)

道路も何も通っていないところに道路付きの堤防を作るということでしょうか?
この絵だと,右側が海、堤防をはさんで左側が内陸です。
スクリーンショット(2016-01-26 23.55.51)

もう少し詳しく調べてみたいと思いました。

上記の県のサイトの下の方に
「伊豆半島沿岸海岸保全基本計画(変更)」という項目があり、PDFファイルの二つ目の12ページに当該の地図がのっていました。
第1篇第3章-1(PDF:9,932KB)

この地図です。
スクリーンショット(2016-01-27 23.48.00)

上の航空写真と組み合わせてみました。
20160127_mix

地図の凡例を見ると肌色の部分は堤防です。
スクリーンショット(2016-01-27 23.27.36)

間違いなく、観光ホテルが建つ海岸に
二ヶ所「堤防・護岸・胸壁」の計画があります。

「伊豆半島沿岸海岸保全基本計画」とは名ばかりで、
海岸景観破壊計画とすら言えると思います。

津波から守るという名目ですが、
地元は,景観の問題だけではなく
観光業は死活問題なので、「自然災害は受け入れます」
という署名を出しているそうです。

地元が必要の無いものを作り、
環境をズタズタにするのみならず
そこに住む人たちの生活基盤まで奪う事業。

静岡県もどうしたのでしょう。
富士山の見える三保の松原が「世界文化遺産構成資産」になっていますが、
このような事業をすすめて恥ずかしくないでしょうか。

静岡県がやるべきは、堤防ではなく
高台への避難所作りとか、ホテルなどへの訓練の徹底ではないでしょうか。

それによく見ると、砂浜を堤防で囲うために
内陸側に行くためには階段なりを登って堤防を越えるのでしょうが
もし地震が来た時、海外にいる人がその階段や行き来の出入り口に殺到したら
かえって危ないのではないでしょうか。
堤防と海の間に人が閉じ込められる可能性すらあって,危険ではないかしら。

なんだか、とても変な計画。
以前の記事でも書いたけど、コンクリートではなく、
植林などの方法で凌げないのでしょうか。

是非皆様も、
「NSA日本サーフィン連盟 東京支部」さんの署名サイトを見て、
協力出来る方はお願いします。

署名活動への協力をお願いします(伊豆半島沿岸海岸保全基本計画への見直しを要請する署名活動)

———-
<追記>
フェイスブックでシェアして頂いて,たくさんの方に読んで頂いています。
ありがとうございます。
是非、署名にご協力頂けるよう、よろしくお願いします。

伊豆のサーファーの方のブログも訪ねてみてください。

また,管理人は、突然のアクセス数にビックリしていますが、
このブログは3年ほどゆるゆるとやっています。
時々覗いて頂けたら幸いです。


セルフマガジンが繋ぐ、東日本大震災、被災地の心

早いもので、あと2ヶ月もすると、
東日本大震災から丸五年が経ちます。
しかし、この国は、オリンピックだの
原発再稼動だのと
心の底が抜けたような対応ばかりで
原発事故も含めたあの災害に
真っ正面から取り組んでいるとは思えません。

国民も忘れたがっているように見える。
でも、見ないからって、問題が消えるわけではないのですよね。

そんなことを考えていたところ、
先日、ある方が311で被災された方達の体験談をまとめた本を
送って下さいました。

その方は、私のセルフマガジンを希望されたのでお送りしたら、
私が311をきっかけに絵を再開したことを知り、
ご自分も、311が転機となったこと、石巻市に行って
そこで出会った方と被災体験談の本を出版したこと、
などをメールに書いて来られました。

そして、その本も送って下さったのです。
20160107

被災者の皆様の生々しい経験談は
時系列で書かれている物など、
当時の津波が押し寄せる映像が思い出され
読んでいてドキドキしてしまいました。

実は、この本の体験談など一部はこちらのサイトで読むことができます。

本には、体験談だけではなく、
災害時の心得や防災アイテムのリスト、
医師による妊娠中や授乳中のマニュアルなどもあり、
災害グッズとともに手元に置いておくと良い内容になっています。

まだ若干の残部があり、注文をうけつけているようです。

災害は備えがあるのとないのでは
受けるダメージに雲泥の差が生まれます。
特に日本は地震の巣で、
日本中がいつ次の地震に見舞われてもおかしくないわけですから
こういう本を手元においておきたいものです。

セルフマガジンから生まれたご縁ということで、
ご紹介させて頂きました。

女性たちの被災体験談 3.11を私は忘れない

そして、今も多くの方が仮設にいる事
原発事故は収束していない事
など、折りをみては記憶を新たにする事が
次の災害への大きな防災に繋がって行くのだと、
改めて思っているところです。

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<マダムかよこのセルフマガジンをお配りしています>
おかげさまで、色彩が美しく自然の息吹を感じるイラストに癒されると、好評です。
無料冊子「時をつむぐ、いのちを愛でる。人生はステキ」、をご希望の方は、
郵便番号、住所(マンション名など省かず)、お名前、希望部数を、
ブログの右の欄にある「ご意見、ご感想、お問い合せフォーム」からか、
madamkayoko@gmail.com までメールをお送りください。
無料でお送りします。
20151225magajzine
この度、ウェブ制作会社のサイトで、マダムかよこをご紹介頂きました。
株式会社 オフィス友惠様のサイト 

上記制作会社の作製による私の絵が使われたサイトがオープンしました。
NPO法人ストップ・フロン全国連絡会様のサイト


今年は「見る猿、言う猿、聞く猿」になる。①子どもの貧困は寄付ではなく政策と税金で対応すべし。

お正月そうそうですが‥。

「見ざる、言わざる、聞かざる」と言うけれど、
もう日本社会は、そんな事なかれ主義では
立ち行かなくなって行くと思う。

で、これからは
「見る猿、言う猿、聞く猿」に皆でなった方が良いと思う。

20160102猿三匹

社会もそうだし、自分の人生のためにも絶対にその方が良いと思う。

このブログは楽しい毎日を送るお手伝いもしたいのだけれど、
根本的な社会的インフラが脅かされる事態を
黙って見逃しては、楽しい毎日も送れなくなります。

自分や社会状況をよく見つめて、
イヤなことがあっても目をそらさず、
誤摩化すためにウソをついたり
隠すことにエネルギーを使わない。

言いたい事があったら、空気は読まずに
しっかり言って行かないと
おかしな状況は変えられない。

真摯に人の意見には耳を傾けるが、
決して人任せにはしない。

今年はそういう猿をめざしたい。

さて、まず、本当にこの国の政治家たち大丈夫か?
と思うニュース。

子ども貧困対策の基金 寄付呼びかけ強化

これは明らかにトンデモニュースの部類だと思います。
国が、いの一番に政策として税金を投入すべき子どもの貧困を
寄付で賄おうなんて国は先進国とは呼べないのでは?

子どもはその国の未来です。
おまけに少子化を問題にしているのだから、
まず最初に貧困の子どもにお金を回すのが
将来的にも少子化の問題からも最重要視されるべき事でしょう?

それを寄付で、賄おう、なんて国家としての役割を放棄しているに等しいです。

日本は本当にシステムとして国が機能しているのですか?
貧困の子どもを救う政策を取らないで、国って呼べるのでしょうか?

こういうニュースをなんの論評もせずに流すNHKも
大丈夫でしょうか?

日本国憲法第25条では、
「全て国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」
と、記されています。
国は、国民を守る義務があるのです。というか、それが国の仕事ですよね。

国民を守る、と言うと安全保障の話しばかりをしたがる現政権ですが、
国民の人権と生活を守る事も同じくらいかそれ以上に重要で、
国の仕事の根幹です。

特に子どもは、社会全体として大切に育てられなければならない。
そのために税の再配分をするのが政策です。

それを、寄付で賄う、って発想が起こる事自体、
議員たちは、自分達の仕事を理解していないし、放棄していることになりますね。

こんな弱小ブログで取り上げなければならないほど
これって国家としては、異常な事態ですよ。
それが異常だということも分らないとしたら、それ本当に変だから。

日本は既に、6人に一人の子どもが貧困状態にあります。
「子どもの貧困率」が過去最悪に、脅かされる子どもたちの健康
なんで寄付なんていうとんでもない方向に行ったのか?

安倍首相の肝いり“子供の貧困対策” 寄付わずか300万円
子ども貧困対策 黄信号 基金寄付300万円止まり

「子供の未来応援基金」のサイト
このサイトを見ると、驚くべき事に
寡婦親子への貸し付け、という文書もあります。
寄付募って、あげくに貸し付け?
あり得ないでしょ。何故給付でないの?
私たちの支払っている税金は
こういう事に再配分するために支払っているのです。

通常国会は開かれるようですが、
是非、寄付ではなく税金で子どもの貧困をなくして下さい。

子ども一人一人のためでもあるし、社会の高い質を維持するためにも
子どもの貧困は、国家が責任を持って『税金』で対応すべきです。

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