カテゴリー別アーカイブ: アトリエ日記

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富士山に再挑戦

1日の「今年の一枚目は、デジタルで絵巻風味に挑戦」
で描いた「一富士二鷹三なすび」の富士山に再挑戦してみました。

20150103ukyoe

これは家にあった浮世絵の富士山をイラストレーターで起こしたもの。

やってみて気がついたのは、
浮世絵は版画なので、
パソコンの平板な色の組み合わせと似ている、ということ。

もちろん、版画は木目や絵具のムラが出来るので、
その雰囲気は今の私のパソコン技術では再現出来ないけど。

飛翔するオオタカも入れようと思いましたが、
エスキースで時間切れ。
きっと来年のお正月バナーになる事でしょう。
20150103hawk

リベンジ前はこんな感じでした。
20160101初夢_taka
これはこれでかわいい。(笑)

今度機会があったら、しっかり富士山をデッサンしてみたいです。

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今年の一枚目は、デジタルで絵巻風味に挑戦

古い絵巻などでは、和紙に金糸銀糸や箔を散らした砂子や戴金(たいきん)
という技法がよく使われています。

いかにもめでたいので、初夢の題材に
デジタルで挑戦してみました。

初夢とは元旦の夜か、二日の夜に見る夢のことで
一年の吉兆をそれで占う風習があったとか。

一晩の夢で一年の気分が決まるのはかなり無謀な感じはするものの、
見ると縁起が良いとされる題材のベストスリーが
「一富士二鷹三なすび」です。

富士山と鷹はなんとなく分るけれど
何故三番目になすびなのかと思ったら、
茄子は花が咲くとほぼ実になるので、
子孫繁栄のいみがあるらしい。

私は、鳥を描くようになるまで、
鷹は単に鷹だと思っていました。
しかし、鷹とは言っても、ハイタカ、アカハラダカなど種類があります。
白鷺というサギがいないのと同じですね。

で、私はオオタカを描いてみました。

20160101初夢_taka

鳥は全般的に視力が良いそうですが、
オオタカなどの猛禽類は2キロ先まで見えるとか。
観察小屋でオオタカを見ていると、
こちらをじっと見かえしているのがわかるときがあります。

確かに空から獲物を探すには目がよくないと難しい。
また、獲物を捕らえる足の筋肉がよく発達しているのが、
絵を見ても分かると思います。

オオタカはペンと色鉛筆のアナログ。
それにイラレによる茄子と富士山。

「謹賀新年」のバナーもデジタルとアナログを併用。
カワセミとリースは手描き。
バックと雪はデジタル。
この白抜きというのはアナログがデジタルにかなわない部分のひとつ。

今年も、アナログをしっかり描いて深めつつ、デジタルも取り入れて行きます。
以前は、ベジェ曲線も全く描けなかった私ですが、
習うより慣れろ、の精神で「とりあえずやる」と、
少しずつ慣れて出来るようになります。

今年も、これは面白そう、ということはドンドンやっていきましょう。

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FBで絵をみた海外の人からメッセージが届く

ネットは世界に繋がっている、
を実感する出来事です。

絵や映像、立体、音楽など言葉を介さない作品を作っている人は
積極的に英語サイトを作った方が良いと思うし、
メッセージなど貰った時にレスポンス出来るくらいの
語学力はあった方が絶対に良いと思う。

と言うのも、
今あげてある羊のバナーを見た海外の人から
フェイスブックで「いいね!」とコメントを、
そして今日は「あなたは芸術家だ」というメッセージを貰ったのです。

実は、二ヶ月ほど前に唐突にヨーロッパの国の人からお友達申請を頂きました。
Linkedinでは、詐欺みたいなメールを受け取ったことがあったし
ちょっと迷ったけれど、お友達申請をOK。
結局、同じような名前の他の日本人と間違えていたというのだけれど、
ま、それもほんとだかどうだか。

良い人がいるのも、悪い人がいるのも、幾分か増幅されるとはいえ、
現実世界と同じ。
縁は大切に、しかし去る者は追わず、警戒心はそれなりに。
そういう心構えでネットをやっていけば
世界が広がることもあるかもしれません。

その後、その方は、時々私の投稿に「いいね!」をしてくれていました。

そして今日の「あなたは芸術家だ」のメッセージ。

海外の人からメッセージを貰ったから、
だから何かが起こるわけではないけれど、
実際、インターネットは世界と繋がっているのだ、
ということは実感できます。

加えると、
ネットで繋がる場合、メールやメッセージやコメントのような
文字媒体が多いから、
別に英語が話せなくても読めて書ければ良い訳です。

警戒心は怠りなく(←ここ大事)
しかし、相手の国の言葉など使えば、
さらに世界への間口が広がるでしょう。

世界だけではありません。
セルフマガジンをお送りした方からも
過分なお言葉を頂戴しています。

私は自分の部屋にいて、動いてないのです。
昔だったら、考えられない事です。

実に良い時代だな、とおもいます。

こういうこともあるかと思って
英語のブログも始めたけれど
ほとんど放置状態。
やはり、少しずつでも前に進んで行かなくちゃですね。

バナーは晦日を迎えてちょっと進化しています。

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クリスマスのバナーにしました

サンタもトナカイも出て来ないけど
クリスマス仕様のバナーにしました。

鳥の正面顔が可愛いと思います。

鳥は、右から、メジロ、スズメ、ツグミ、
手前はハクセキレイです。

25日までの限定です。

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只今、改訂中ですが、お申し込み頂ければ、
印刷が上がって来た段階でお送りします。

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キュレーションという言葉を体感した日

いま、知人のムカイヤマ達也さんが個展をされています。
ムカイヤマ達也 個展「画布を分つと二つになる」展
前回の個展から半年もたたず、
新作17点を引っさげての個展です。
すごいエネルギー。

12月8日(火)までなので、
行かれる方はお早めに。
IMG_2019

実は、土曜日28日のトークに参加したので、
そのことをかきます。

翌日、下の為末さんのブログを読んで、
いろんな記憶が結びついたのでそれも含めて書きます。
TAMESUE 2015年11月29日 狙う姿勢

この記事は長くなる予感。(笑)

ムカイヤマさんのフェイスブックを見たら、
トークで話す内容と登壇者が出ていて、
気になる言葉があったので、これは行って来なければ、と行ってきました。

日 時:11月28日(土)18時〜
登壇者:野田尚稔(世田谷美術館 主任学芸員)
    ムカイヤマ達也
    青木彬
▼こんなことを話す予定です▼
・分断への抵抗
・絵画の条件
・母性 / 父性的作品
・個人 / 孤人
・共身体
・絵画の構造と主題の関係性
・虚構について
・フレーム

どの言葉が気になったのかというと
・絵画の条件
という言葉。

自分の話になるけど、311にほぼ10年の休眠から目覚めて
制作を再開した時、当然私は浦島状態でした。

もちろん、絵の世界ははるかに進化していて、
しかも、アートの世界は
「何でもあり状態」に突入していた。
私はほとんど精神的には混乱状態。

ただ、こういう時に慌てても仕方ないので、
とにかく「千里の道も一歩から」を
モットーにスケッチから出直して行きました。

過ぎてみれば、結果的にそれは正しくて、
いま私は活動休止したときよりは
ずっと前に進んでいる。

ただ、この間、ずっと考えて来たのは
その何でもあり状態でも、絵の本質とはなんなのか、
「絵とは何か」「絵の条件とは?」
ということでした。

で、ムカイヤマさんが「絵の条件」という内容で話す、
ならば聞きに行かねば、と思ったわけです。

2時間あまりのトークの最後にムカイヤマさんは
おもむろに「絵の条件とはなんでしょうか。」と切り出されたのですが、
それは、ムカイヤマさんが今、鈴木忠司さんの本を読んでいて
本の中に「演劇の条件」という言葉がよく出て来るので、
では、「絵の条件」「これこそが絵の本質だ」ということはなんだろう、
と思ったのがきっかけだったそうです。

で、鈴木忠司さんは
「演劇の条件、これがなければ成り立たない、というのは俳優だ」
と書いているそうです。

このあと、会場の皆さんがそれぞれ「絵の条件」について語ります。
「見ること」と言う方。
「これが絵そのものだ、と思うこと」という意見も。

哲学的形而上的な意見が多かった中で、
なんと私は「描くものと、描かれるものがあること」
という大変即物的な答えを出しました。
私の答えに異を唱える方もいらした。
そのくらい即物的だった。

ただ、私はこのとき、ただ一人、そこにいる誰もが見ていない情景を
思い描いていたのです。

鈴木忠司さんは「演劇の条件は俳優だ」
と書いている、と聞いた時、
私は、遥か十数年前に見た、鈴木忠司氏の演出による白石加代子の
一人芝居を思い出していました。

それは、白石加代子が、古い民家の床を舞台に鯵の干物を食べる、
というものでした。

でもそこにいるのは、白石加代子だけ。
鯵の干物もごはんもない。

でも、確かに白石加代子は、私の目の前で、
鯵の干物を食べているのです。
骨の一本一本までお皿の縁に並べて行く。

「見えるよう」という表現があるけど、
そうではなくて、実際にそこで食べているのね。

そのくらい迫真の演技でした。

確かに、俳優しかいなくても演劇は成り立つのだ、
と、私は、その場面を思い出して、
「そうか、そういう事か」と思っていたわけです。
つまり、鈴木忠司のいう「演劇の条件」とは構成要件のことなのだ、と。

そしてその当たり前だと思っている構成要件は、
当たり前すぎて問われることもないが、
しかしそれがなければ成り立たないものなんだ、
「ああ、絵もそうだ。描くものと描かれるものがあれば成り立つんだ」
と思い至って、
すごくストン、とそしてあまりにアッサリと311以降考えて来たことの
ひとつの答えに、唐突に出会ってしまった。

当たり前過ぎるほどの条件。
ピアニストにとってのピアノ。
木彫家にとっての木とノミ。
文筆家にとっての言葉。

「何でもあり状態」の絵の世界も同じなんだ、と。

さて、先の為末大さんの狙う姿勢というブログには、
何処かに行くとき狙う姿勢がある人は、
漫然とそこにいる人より上手く行く、
ということが書いてあるのだけれど、
まさに、土曜日の私がそうだったな、
とブログを読んで思ったわけ。

「絵の条件」という言葉をずっと考えて来たから
その言葉にひかれてトークを聞きに行き、
そこで、私は思わぬ拾い物をしてしまった。

ところで、28日のトークには
お2人のキュレーターの方が参加して
有意義なお話を聞かせて頂きました。

美術館の学芸員が本義だったキュレーターという言葉。
すっかりIT用語になっています。

ことバンク キュレーション

アマゾンでキュレーションを検索してみました。
IT関連の本がたくさんでています。
キュレーション

便利で、新しい言葉なので、
キュレーションは情報の精査と再構築、
という意味に使われているようです。

こんなページもあったし、
以下のように書かれているから間違ってないと思うけど、
ITでありながら、結局最後は人間の勘やら経験やらを使って、
という意味であることは確かみたいですね。

Manual database curation involves the following steps: (1) finding articles of interest; (2) finding and extracting facts (relations, events, associations, etc.) relevant to the database focus; and (3) converting extracted information into predefined …

情報の海を結局最後は人間が捌く。
そのバックグラウンドには、経験などの身体性が求められるのは
言うまでもなくて、
ただネットの海に転がっている情報を集めてきて(A+B)÷C=D
にすれば良いのではないはず。

まさに、キュレイトの本来の意味である「司祭」みたいな作業です。
つまり、本来あったけれど見えていなかったものを選び出して伝える役目。
これこそ、森有正のいう「体験が経験化する」ことで、
私の経験はキュレーションそのものではないのか。
バッハ弾きでもあった森有正のパイプオルガンが聞こえてきそうな日でした。

ムカイヤマさんの個展の話しが自分の経験の話しになってしまいました。

ムカイヤマ達也 個展「画布を分つと二つになる」展
12月8日(火)までです。
皆様是非。

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星空を作ってみました

冬になると星がきれいです。

北の天球の星空をイラストレーターで作ってみました。

いい加減に点を打ってあるのではなく、
一等星から五等星まで、大きさを変えて
図鑑を見ながらあるべき位置に入れ込んであります。

天の川を入れるとデータ量が増えてしまうので
今回は五等星まで。

でも、きれいでしょ。

中心にあるのが北極星。
その左に北斗七星が見えるはず。

hemsiphia_globe

下のPDFファイルを開くと、一等星の名前が見えるかもしれません。
ブラウザによっては星が煌めいて見えるかも。
hemsiphia_stella

実はあまりに細かいので、
三等星くらいで嫌になってしまったので、
放っておいたものを
今週になって、なんとか仕上げたもの。

大変だったけれど、
一等星の名前と主な星座の名前は覚えられたので
これからは星を見るのが楽しみになりました。

かなり以前に星座表を買い込んで覚えようと思っていたけれど
全然かなわなかったのが、
一枚星座表を自分で描くだけで頭に入るのですから、
驚きです。

もちろん、作品に使うために作ったのですが、
キレイな星を見に行く、という
この冬の楽しみが一つ増えました。

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