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些細なことが完璧を作るが、完璧は些細なことではない

明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

表題の言葉は、ミケランジェロの言葉です。

「些細なことが完璧を作るが、完璧は些細なことではない」
ネットで調べたら、

サミュエル・スマイルズという人の自助論 ~新訳完全版~」に出て来るようです。
グーグル・ブックスで少し読めます。

しかし、一方ドラクロワは
「何事にも完璧を求める画家は、何一つ成し遂げられない」
と言っています。

ドラクロワは
「民衆を導く自由の女神」で有名な、19世紀ロマン主義を代表するフランスの画家です。

上の二つの矛盾するような言葉ですが、
実は、同じ事を二つの方向から言っているように思えるのです。

「ひとつ一つ、小さな些細な事を丁寧に、積み重ねていけ」

こういう事だろうと思うのです。

一枚のデッサン、スケッチブックの片隅のエスキース、小さなイラスト。

それらは完璧ではないかもしれなけど、
いちまいいちまい些細な事に手をぬかずに描いて
いちまいいちまい積み重ねていけ。

千里の道も一歩から。

そうやって積み重ねていった先に出来る世界は些細な世界ではない。
そういう事だろうと思うのです。

東京港野鳥公園でボランティア活動をしている
グリーンボランティアの機関紙の表紙を描き始めて
3年経ちます。

リソグラフという昔の謄写版印刷のような手作りの機関紙で
表現に制約があり、それ故にいろいろ工夫を重ねて来て、
「スパッタリング」という方法にたどり着きました。

歯ブラシに絵具を付けて網で擦ると
キメの荒いエアブラシのような効果が出ます。
小さい時にやったことがある方もいるのではないでしょうか。
去年の一月から12月までをアップします。

ケント紙にグラフィックペン ケント紙にグラフィックペンと水彩 20140215

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どちらかというと、年末企画風ですね。
でも、
今年の目標を何にするにせよ、
疲れたり行き詰まったら、
「些細な事が完璧を作るが、完璧は些細な事ではない」
という言葉を思い出して欲しいと思い、
元旦の今日のテーマとしました。

何かを急にやり遂げられる人はいません。
ピカソですら、ただただ、ひたすら数をこなして
積み重ねていったからピカソになったのです。

絵だけではないのはもちろんです。
世の中が政治の不安定さやグローバル化で息苦しいですが、
どんな時も、目の前の事を丁寧にやって積み重ねていけば
何かあったときでも、自分がその時点での最高の状態でいられるはずです。

もちろん
最悪の事は考えておいた方が良いでしょう。
「突然事故にあったら……」
「家族が病に倒れたら……」(去年、10月から12月は我が家でも)
「大地震が来たら……」
「巨大な台風が来たら……」
「大雪に見舞われたら……」
原発が本当に再稼働するとしたら、近くの人はイヤでも
「事故が起きたら……」
と考えざるをえないでしょう。

そして避難経路の確認や水や食料の備蓄
家族の連絡方法、
手元のお金はすぐ引き出せるのか(これが意外に重要ですね)
そういった事はしっかり備えておいて、

でも備えたら、普段は忘れ
あとは楽しく、やるべき事やりたい事をひとつひとつ丁寧にやっていく。

忘れるなら、最初から考えなくても良いのでは、
という人もいるかもしれませんが、
備えておけばイザという時の機動力が違いますから
サバイバル力が1万倍くらい違うでしょう。

「どうせいつか死ぬから」という人もいるようですが、
備えれば生き残れる確率がずっと高くなるのですから
自分を粗末にしてはいけません。

というわけで、
しっかり備えて、あとは楽しく、
夢中になって目の前の仕事や課題を「丁寧に」
積み重ねていく。

もちろん、
何も起きないのが一番ですが。
それは祈るしかないというか、祈っても無駄なので、
備えて気にしないのが一番です。

2015年がみなさまに取って、幸多き一年であることを
祈念してやみません。