大暑 大雨時行う(たいうときどきふる)

暑中お見舞い申し上げます。

まさにこの暑さは「大暑」。
七十二候では「大暑 末候『大雨時行う(たいうときどきふる)』」
と言います。
大雨は夕立のことです。

20160804

そこで、
突然の夕立にあい、慌てて麦わら帽子の影に隠れるトンボを描きました。
麦わら帽子は、草叢の草刈りをしていた人がポンとおいたのかもしれません。

私の手元に「365日で味わう 美しい日本の季語」(金子兜太著)という本があって、

夏の季語、「夏帽子」の項に、
泉鏡花のこんな句が掲載されていました。

「手にとれば 月の雫や 夏帽子」泉鏡花 (139ページより)

この句を読んだ時、
友人の哲学者、八木雄二さんの著書の為に描いた
麦わら帽子の小さな挿絵を思い出しました。

そして、挿絵では帽子の上にのっていたトンボを
帽子の下に移して、パソコンで彩色したものが今日の絵。
背景の草むらは、描きためたデッサンから
草いきれのしそうなものを選んでみました。

雨の描き方は、
歌川広重の「名所江戸百景」の第58景「大はしあたけの夕立」
を参考にしてみたり。
広重時空MAP

で、私も一句。

「夏帽子 シオカラトンボの 傘になり」 かよこ

なんちゃって。

つゆ開けてから本当に暑いですけど、
それでも今年は、夕方になると割合と風が涼しく
ちょっとだけ助かっています。

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