月別アーカイブ: 2013年2月

飛ぶと、……あら不思議

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おかげさまで、野鳥部門で上位です。ご協力ありがとうございます。

鳥は本当に不思議です。

止まっているときと羽を広げているときで、驚くほど印象の違う鳥がいるのです。

例えば、
カワラヒワ

羽をたたんでいると、こんな感じ。
全体にグレーと茶色で少し黄色が見えます。
20130215

ところが飛ぶと、




こうなるのです。
20130215b

いま私の欲しい本。。

どれもいいお値段。
どれも電子書籍というわけにはいかないものばかり。

こうした鳥の形態の不思議さをぎゅっと詰めたような2冊です。
このような図鑑を作る人たちの熱意と思いには本当に深い尊敬の念を抱かずにいられません。

上のスケッチで止まり木に止まっている姿のデッサンは、我孫子の鳥の博物館へ行って描いたものです。事前に申し込めば、貴重な剥製を描かせてくれます。
こういう素晴らしい博物館なのに、鳥の博物館は平日に行くとほとんど貸し切り状態。せっかくの施設がもったいないなあ、と行く度に思います。

また、最近は「剥製に触れないで下さい」というお約束を守らない人が増えているそうで、描ける日時が限られて来ています。こういう話は本当に残念です。

博物館の目の前にある手賀沼は水鳥の飛来地。オオバンは我孫子市の鳥。ユーモラスで可愛いんですよ〜。カワセミも良く見かけます。

飛んでいる姿のエスキースは、鳥の羽の仕組みから図鑑などの写真を参考に描いてみたものです。真ん中の羽を広げているのは下から見たもの。少しは飛んでいる感じになったでしょうか。

夏の終わりに、花を落したヒマワリの種をついばむカワラヒワの黄色い羽が、まるで花盛りのヒマワリの花の精の生まれ変わりのようです。あの強烈な印象は忘れられません。

「黄色」という他の色の性質を変えてしまう強い色だからかもしれません。

では。

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英語のホームページをアップしました。

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ホームページの英語版をアップしました。
Atelier of Japanese Artist Madam Kayoko

English

基本的には日本語版と変わりませんが、言語表現は英語文化にあわせてあります。すべてネイティブに見てもらいました。

せっかく世界に開かれているインターネットなのですから、英語版を作らないのは残念です。

時々、海外から来た人と会って、私が絵を描いていると言うと、必ず「ホームページは持っているか?」と聞かれていたので、英語版の必要性は感じていました。

日本語のホームページとブログを作って分かったのは、やはりシステム構築が最も重要だということ。とにかく無理してでもシステムを作ることを優先してきました。

まだ、スマホ仕様、という新しいニーズもあるものの基本は出来たので、ちょっとホッとしています。

サイトは作ったところからが始まりだし、永遠にネット上にあるだけ、という状態もあり得るのだけど、それでも、”Do you have own your homepage?”と聞かれて”No.”と言ったらそれで話は終わりだけれど、そういう事態だけは避けられるようになった訳です。

このホームページ作りは、かなり夫に励まされてきました。基本的に「やらなければ可能性はゼロ」というポジティブシンキングな人なので。

今後も、どうぞよろしくごひいきにお願いいたします。

なお、コメントですが、ワードプレスは管理人だけが閲覧出来るコメント仕様がありませんでした。お問い合せフォームを右側のカレンダーの下にリンクさせましたので、そちらからコメントをお寄せ頂ければ、管理人に直接届きます。ご利用ください。

ではでは。(ランキングよろしくお願いします)

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ニャンともデュエット(5)家族の肖像/上

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この猫たちが、私が今まで飼って来た猫たちです。

catfamilycol

本当はもう一匹いるのですが、その子は来て3ヶ月くらいで事故にあって死んでしまいました。

もちろん、それぞれ名前がついているけど、ペットの名前というのは何かとパスワードに使ったりするので、それぞれ年代順に「おばあさん」「おばさん」「お姉さん」「いもうと」と呼ぶことにします。

猫と言っても、顔つきも色も違うし一匹一匹、個性があって面白いです。

「おばあさん」はいわゆるキジトラの日本猫。英語だとtabby、と言います。一本の毛が様々に色分けされていて、それが集まるとあのキジトラ独特の波模様になるのです。実はこれは鳥も同じ。水鳥の斑点なども同じ理屈です。蛇足ですが猫の毛はfur、鳥の羽はfetherです。

彼女は私が生まれてはじめて自分の意思で飼った猫です。動物病院でニャジラのようなお母さん猫から生まれたのですが、メチャメチャ美猫でした。性格もノーブルで、後から来る子猫を拒否することなく受け入れてくれました。私自身、母が亡くなったりかなり精神的にタフだった時代に飼うことになり、とても彼女には助けられました。

「おばあさん」は家に来たときから私に一番なつきました。子猫の時は一時も離れないので、エプロンに包んで家中を移動した覚えがあります。

ところが、あまりに私になつきすぎて、彼女を置いて出かけることもままならないので、もう一匹飼おうと思った時、なぜか(本当になぜか!)台所の窓の下でニャーニャーなく声が聞こえて来て、我が家の猫になったのが、先に話した事故で亡くなった猫でした。

この事故で亡くなった猫は白とグレーのとら猫でした。色でいえば最も私好みでした。なぜかこの猫は、デッサンのしやすい猫で、この猫がいた3ヶ月の間には随分猫をデッサンしたものです。

threecat

この子が事故で亡くなった当時、我が家では猫は好きな時に外に出していました。「おばあさん」はほとんど遠くに行くことはなく、家のまわりの塀に登って監視活動をしていましたが、この死んだ猫は相当活動範囲が広くて、150メートルくらい先の公道で車にひかれてしまいました。ところが、どういう訳かそれを拾って獣医に届けた人がいたので、供養してやれたのには本当にホッとしました。

その後しばらくして「おばさん」を飼ってくれないか、と人づてに頼まれたのです。
実は「おばさん」は、家に来るまでにかなり紆余曲折がありました。

では、「おばさん」の話は来週に。

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季節の先取り

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今日は風が強い一日で、体感温度は3度以上低そうでした。

花のデッサンは季節を感じるものが多いので(当たり前ですが)、その季節まで待とうと思ったのですが、先取りするというのも良いなと思い、今日は少し早い季節の花の素描をお送りすることにしました。

まず、椿。

その1。
cameria

その2。
20130213

むかし実家に咲いていた椿です。デッサンの日付を見ると分かるように、3月の第一週くらいに咲いているようです。

植物や動物昆虫などは何を基準に開花したり卵を産むのでしょうか。桜の開花予想も桜自身を観察することで情報が出されます。このくらい暖かくなったから咲くだろう、と思ってもその通りにはならない不思議さがあります。

例えば、人間が「今年は寒い」と感じるとしても、自然界は別みたいで、今年はアズマヒキガエルの交尾が十日くらい早いという報告もあります。不思議ですね。場所や寒暖の差にも関係があるでしょう。でも、ある意味彼ら動物や花の方が正確かもしれません。そういう声に耳を澄ましたいものです。

こちらのデッサンは、こごみ。クサソテツの芽です。たいがい4月の初めくらいなので、ちょっと早い季節のお知らせ。
ゼンマイやワラビのように食べられます。

kogomi

シダは花も咲かせず、胞子で増える地味な植物ですが、熱烈なファンがいて「日本シダの会」という団体もあるくらいです。私も会員で観察会に参加するたびにたくさんのことをご教示頂いてます。

日本ではシダはどこにでもあるので、シダは「シダ」で一括りにされて、アジアンタムやレザーファーンなどの園芸種以外は雑草扱いなのが私にはちょっと不満。

私が日本画の題材にシダを選んだのは、好きだという以外に、主役足り得ない扱いを受けているシダをどれだけ主画題として極められるか、という私なりのチャレンジなのです。

昨年からシダの観察会に参加するようになって、今まで見えてなかったものが見えてきました。ワクワクするし、さらに制作への意欲が燃料投下された感じです。「これぞシダの絵」と言われるような作品作りに励んでいきます。

では。

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円安でソロスさんが大儲け!?

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今日は別の話題を考えていたのですが、下記の記事を昨晩読んで、気が変わりました。

Soros, other hedge funds score billions betting on falling yen

英文記事を簡単に要約すると、投資の神様ジョージ・ソロスやヘッジファンドは円が弱くなるのにあわせて、昨年の11月以降10億ドル(924億円!)近く利益を上げた、というものです。

意外に思われるかもしれませんが、私は経済にとても興味を持っています。国や人々を動かすのはお金。これは、まぎれも無い事実です。

経済動向を見ることが数ヶ月先を見ることに繋がります。だから日経新聞のチェックは怠りませんし、実は株も買ったことがあるのです。損が出ないうちに売りましたが、実は気が小さくて(笑)持っている間中気になって仕方なかったのでやめました。

ただ、とても経済状勢に敏感になりました。街を歩いていても、ビルの空き室具合を見るなどするようになりました。

さて、先の記事の話に戻って、私がこの記事を読んで、すごく不思議だったのは、なぜ安くなる円で10億ドルも儲けられるのか、という点でした。
何故なら、ものを売って儲ける基本は「安く買って、高く売る」だから、安くなる円を売るのでは儲けはなくなるはずだからです。

そこで、この私の疑問に答えて昨晩、夫のにわか経済講座を受けることになりました。そしてその内容に軽い衝撃も受けたので、ぜひみなさまにも知って頂きたいと思って、今日の話題に取り上げた次第です。

その秘密は「空売り」という仕組みにあるのだそうです。

空売りというのは、株(国債でもいいです)を他人から借りて来て、値段が高い時に(例えば100円)売って、売って得た100円を元手に、その株や国債が安くなった時に(例えば50円)で買う、という仕組みです。差し引き、この人の手元には50円が残ります。借りて来た株や国債は貸し主に戻ります。つまり他人の株を借りて来て動かすだけで50円の儲けになる訳です。

ソロスさんやヘッジファンドは、これを大規模にやったために10億ドルも儲けたのです。つまり日本の国債や日本株が売り買いされて、こんな泡銭を得た人たちがいたというわけです。実際はもっと複雑な仕組みの取引らしいですが、ギリシャもこれをやられたようで、少数の人たちの経済活動が一国の経済をも脅かしかねないのです。

soros

テレビや新聞には「アベノミクス」の文字が飛び交います。その政策には専門家の間でも賛否両論あるようです。もしかすると安倍さんが「円安、円安」と唱えることは、空売りする側からすれば棚からぼたもちがポトポト落ちて来るようなものかもしれないのです。

一方、インフレターゲットなる言葉がよく出て来るようになりました。で、現実を見てみると、例えば灯油がどんどん値上がりしています。
年末は1790円、今年になって、1850円、先週は1920円でした。
2ヶ月で7%の上昇率です。これから買い控えが始まりかねません。ということは景気は悪くなるのでは?
あれ? 景気を良くするための「アベノミクス」ではなかったの?

その上その裏では、上記のようにこっそり大儲けしている人たちがいる。
なんか違うぞ。

庶民といえども、「仕方ない」なんて言っていたら、マズいと思いませんか?

経済の勉強しましょう。

今日の結論はこれです。(笑)

ではでは〜。

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日本美術応援団

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風が強くて寒い一日でしたが、庭のふきのとうは頭のてっぺんを見せ始めました。

私はこのところ夜な夜な英語のサイト作りです。
サイト構造は日本語のサイトをそのままコピーしたので、それ程大変ではないけれど、英語の文字のフォントが日本語の半分くらいの大きさになるので、文字設定にかなり苦労しました。

後はテキストをネイティブに見てもらわなければなりません。

eigo

さて、

今日は「日本美術応援団」という題の本のご紹介です。
あの赤瀬川原平氏が、縦横無尽に日本美術を語ります。
表紙は、やっぱり南伸坊氏。

この本では、北斎から青木繁まで、日本美術の代表的な作家を取り上げ独特の視点から対話が繰り広げられます。赤瀬川氏の対談相手は明治学院大学教授の山下裕二氏。

この本で取り上げられている円空は、現在東京国立博物館で展覧会が開かれています。

東京国立博物館140周年 特別展「飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―」

この本を読んでから、東博に行ってみるというのはいかがでしょうか。
あ、もしかすると見に行った後に読む方が面白いかも。先入観を持たずに作品に接してみて、赤瀬川原平が何を言っているかのか評論する、というのも面白いかも。

赤瀬川原平氏とは違う観点から、絵の見方のヒントになるのがこの「美学への招待」。

佐々木健一氏は美学者でアカデミーの人ですが、美学の普及に努めておられていて、この本はすらっと読めます。例えば、なぜ映画は頻繁に新作が作られるのか、など面白い視点から説いてくれます。読み終わると絵の見方や芸術に対する見方が難しい話ではなくなるかも。

ネットでもこんな面白い記事が読めますよ。
現代美術は謎だ、という人はぜひ読んでみて下さい。

そうそう、いま、六本木の森美術館では、現代美術の奇才「会田誠展/天才でごめんなさい」が開かれています。

まさに奇才で、いろいろ物議をかもしていますが、ぜひご自分の目で実物を見て下さい。
私も見に行ったら、ご報告します。

ではでは〜。

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野草を描くと昆虫がついてくる

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自然観察会に参加するようになって、驚いたのは、可憐な小さな野草たちが実に可哀想な名前をもらっていることです。

オオイヌノフグリ
ママコノシリヌグイ
クサギ(臭木)
ドクダミ

ヘクソカズラ、にいたっては、その姿からは想像もつかない名前。

少し変わった図鑑「日本のいきもの図鑑 (都会編)」の作者である前園泰徳氏もヘクソカズラについて「なんともひどい名前だ。花が可愛いだけによけいにかわいそう」と記述しています。

今日の野草はタンポポの仲間のオニノゲシ。外来種で、花の時期はかなり長いようです。
まわりを飛んでいるのは、どうやらその模様からホソヒラタアブだと思われます。

オニノゲシ

野草をつぶさにデッサンするようになると、必ず昆虫がついて来るようになります。アブであったり蜂であったり、ムグリであったり、蝶であったり。

普通切手の10円、20円,30円のデザインが昆虫です。それより高い切手は鳥さんたち。食物連鎖順なのかな?
シダの切手を作ってくれたら、私がデザインするのに。(笑)

また先日紹介した八木雄二氏の地球に自然を返すために―自然を復活させるボランティアのために私が描いた表紙絵にも、

ススキとトノサマバッタ
カラスウリとナナホシテントウ
春菊の花にハナムグリ
ヤマユリとノカンゾウ
葦とイチモンジセセリ
ムラサキカタバミとモグラとキノコ
ゼンマイの上にはタヌキ
木の上にはヒヨドリ

とたくさんの植物と昆虫、そして鳥や動物が出て来ます。

生態系は繋がっているから当たり前なのですが、鳥が描けるようになりたいと始めた自然観察会への参加が、私を魅力的な自然に繋げてくれています。

これからの季節、ゼンマイやワラビも出て来ます。私のシダの絵も見てね。

ではでは。

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